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{2011年11月21日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814065 氏名 沖野真大}
1.新聞情報
2.要約:
オリンパスの損失隠蔽問題は、不正な経理操作だけでなく、それを止められなかった監査の実態も厳しく検証する必要がある。単純な金融商品の不正計上さえ見抜けなかったのは実にお粗末で、早急に議論すべき事は多い。(100字)
3.論評:
連日話題になっているオリンパスが証券投資の損失を隠していた問題だが、主にオリンパス内部の不正な経理操作が大きく取り上げられている。しかし、記事にあるとおり、監査法人のずさんな監査によって企業内の毒が増徴していった事を考えると、単にオリンパスが不正をした、というだけの問題ではない。
同社の監査は2009年3月期まであずさ監査法人が担当し、10年3月期から新日本監査法人に交代した。とあるが、どちらも国内の監査法人としては大手であり、その大手の監査法人が、預貯金レベルの不正すら暴けないようでは、日本企業全体の国際的な信頼すら失ってしまう。それほどに大きな問題だ。記事内でも述べられているが、金融庁による厳しい調査、追及を行うこと、各監査法人が本来負っている財務諸表の適正さを保証するという使命を思い出すこと、監査法人の選任を別組織に与えることなど、あまりにも当たり前すぎるやらなければならないこと、解決しなければならない問題が山積している。
他の企業、監査法人も対岸の火事と思わず、厳しい姿勢で仕事に取り組んでほしいものである。(462字)
{2011年11月21日 締 切 新聞論評 学籍番号 200814065 氏名 沖野真大}
1.新聞情報
- 見出し:損失隠し見抜けなかった監査法人の責任
- 新聞名:日本経済新聞 朝刊
- 発行日:2011年11月21日
- 面:2面
2.要約:
オリンパスの損失隠蔽問題は、不正な経理操作だけでなく、それを止められなかった監査の実態も厳しく検証する必要がある。単純な金融商品の不正計上さえ見抜けなかったのは実にお粗末で、早急に議論すべき事は多い。(100字)
3.論評:
連日話題になっているオリンパスが証券投資の損失を隠していた問題だが、主にオリンパス内部の不正な経理操作が大きく取り上げられている。しかし、記事にあるとおり、監査法人のずさんな監査によって企業内の毒が増徴していった事を考えると、単にオリンパスが不正をした、というだけの問題ではない。
同社の監査は2009年3月期まであずさ監査法人が担当し、10年3月期から新日本監査法人に交代した。とあるが、どちらも国内の監査法人としては大手であり、その大手の監査法人が、預貯金レベルの不正すら暴けないようでは、日本企業全体の国際的な信頼すら失ってしまう。それほどに大きな問題だ。記事内でも述べられているが、金融庁による厳しい調査、追及を行うこと、各監査法人が本来負っている財務諸表の適正さを保証するという使命を思い出すこと、監査法人の選任を別組織に与えることなど、あまりにも当たり前すぎるやらなければならないこと、解決しなければならない問題が山積している。
他の企業、監査法人も対岸の火事と思わず、厳しい姿勢で仕事に取り組んでほしいものである。(462字)