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ビール・発泡酒

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ビール・発泡酒 03/02/18

  キリンから出た発泡酒の青い缶の淡麗が酷く不味い。これは麒麟党として非常に悔しい。

  加糖してある。アメリカの発泡酒によくあるタイプだ。これは口の中がべたついて吐き気がする。そのラベルに「プリン体90%カット」とある。プリン体とは何か。

  尿酸バランスを崩す理由の一つとある。プリン体は麦芽に多く含まれているので発泡酒ではその割合が当然少なくなる。その上で90%カットする。そして糖類を添加。何か間違っていないかね。

  ビールの味の違いがわかるようになったのは馬鹿飲みをしなくなった大学三年の頃からで、その時期まだ僅かに出回っていたバドワイザーの「レッドウルフ」キリンの「なめらか生」が好みであったがすぐに消えた。

  丁度規制緩和により地ビールが各地で続々と誕生したのもこの頃で、当初から「独歩」と「銀河高原」が先行していた。あれから数年、地ビールはすっかり鳴りをひそめて店頭に並ぶことは少なく、醸造所直送のビアホールもしくは隣接するレストランぐらいでしか飲めなくなってしまった。

  その理由が発泡酒だ。大手ビールメーカーは税金を言訳に発泡酒を売り出したが、これは表向きの理由で実は地ビール潰しが本来の目的であったのだろうと、現状を見て思う。

  明らかに質が劣り、味も横並びの大手メーカーのものは敬遠していた。敬遠していたがそうする人は僅かで打撃と言う程のものはなかった筈だ。しかし味で勝てないことが判っていたのだろう、ディスカウントストアの台頭に乗って発泡酒を売り出した。値段で勝負することにしたのだ。

  この戦略は見事に成功した。少数の愛好家を除いて酒なら何でもいい人は当然安い発泡酒に流れるし、ただでさえ大手メーカーのビールより高かった地ビールは三倍四倍の値段に実質格上げされてしまったのだ。大手メーカーの地ビール潰しはこれで簡単に終了した。

  ところが副作用としてビール自体が売れなくなってしまった。発泡酒がビールの消費量を上回り、売り上げも上回ろうとするあたりでついに四社が発泡酒の揃い踏み。そして発泡酒が売れ過ぎた結果の増税。一時期の高級志向としての地ビールの立場に今、大手メーカーの普通のビールが居座っている。それも近いうちに増税で差が詰まってしまう。

  つまりこうだ。

高級=地ビール   普通=大手ビール   まだ発泡酒はない
高級=大手ビール 普通=大手発泡酒 そして発泡酒増税

  悲しいではないか。悔しいではないか。馬鹿馬鹿しいではないか。巧妙にビールの価値観をスライドさせて地ビールだけを綺麗に葬り去った。 このような仕掛けに気付いたのが今頃だとは手前のアンテナも随分錆び付いていたようだ。

  発泡酒に縋るしかなくなった大手メーカーは自らの首を縛る縄に向かう階段を一歩登ったことを判っているのだろうか。この先どうするつもりなのだ。税金を言訳とせず、美味いビールを造ってくれ。消費者だって想像するほど馬鹿ではない。本当に美味いビールなら値段を気にせず飲むのだ。ヱビスが証明しているではないか。

 
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