考
P4でこっそりストーリーの重要なヒントをくれる魔術オタ教師の江戸川先生は、P3の夏期講習でも割と重要そうな話をしてくれる。
1日目は22のアルカナの意味と愚者の旅について。
そして最終日には思わせぶりにカバラについて話してくれる。
最後の締めは「セフィロトの22の経路の22という数はタロットの大アルカナと同じ」と関連性を示唆してくれる。
このことに加えニュクス・アバターの発言
「知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった」
を合わせて考えると、アルカナの旅に深くかかわりのあるニュクスやユニバースはセフィロトに、つまりは聖書にある「生命の樹」に何か関係があるのではないか。
察
聖書では人間は知恵の実を食べたことで命が有限となり、知恵を得たが楽園から落ちた。
ニュクスは死を与えた存在であることからすると、ニュクスの正体は知恵の実がなっていた知恵の樹そのものであるのかもしれない。
だとするとニュクス=知恵の樹がヒトに与えたのは「限りある有限の命と知恵」ということになる。
主人公は22のコミュニティとの関わりから22のアルカナの力を得てユニバースに辿り着いた。
アルカナ=セフィロトの22のバスとすると辿り着く先はマルクト(物質世界)であり、主人公は世界そのものに辿り着いたと考えられる。
派生考察
ニュクスの一部であるデスのそのまた一部が12のシャドウであるように、シャドウとニュクスには密接な関わりがある。
そしてシャドウは人からも出てくる。
ニュクスが知恵の樹とするならば、人の中にあるニュクスの一部であるシャドウはまさに「知恵の実」そのものであるとも考えられる。
知恵の実を持つ人間は知恵を持つ代わり死の定めを持つ。そして死と向き合えなくなった人間は死の元凶である知恵の実=シャドウを体から放り出して影人間になってしまうのではなかろうか。
影人間というのはもしかしたら知恵の実を得る前の人間本来の姿なのかもしれない。知恵の実を捨てた影人間は実は死ぬことはなく、あのまま永遠に生きるのかもしれない。
だが、冬休み終了直前のニュースで無気力症患者が亡くなったことが取り上げられているため、死なないというわけでは無さそうだ。⇒一度死を知った人間は死を与えた元凶を捨てても死から逃れられないことの表れ?