連載 - 赤い幼星-10c - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

はっきり言おう。３文字制限は

「きつい」

と、私は学校町の人陰の無い公園のブランコに座りながら、誰に言うでもなく後悔の思いを零す
私はレジーヌ・ルーフィオ。　R-No.5などという大層な称号を与えられた「組織」の一員だ、
と、私は誰もいない公園で声も出さずに自己紹介する
　・・・あぁ、この鬱陶しい話し方は気にしないでくれ。いつ身についたか分からないが、癖なんだ

さて、私はここにとある理由で・・・とはいっても

(レジーヌ>散歩

気晴らしの、だが
R-No.0を含めた上位メンバー４人が『ＣＯＡ』というゲームの潜入捜査を行っている為、
現在臨時のR-No.トップの座にいさせられている
本来ならR-No.4が引き受けるべきなのだが・・・あれは神出鬼没だから止むを得なかったのだろう
故に、私は引き受けざるを得なくなり、「御意」というたった３文字の返事で了解してしまったのだ
だが、どうもそういう立場は私にとって居心地が

(レジーヌ>悪い

というわけで、私は気晴らしに、この学校町を散歩していたのだ
しかし、あまり外に出ないから詳しく分からないのだが、
この町の公園はいつもこんなに閑散としているのか？
公園というものはもっとこう、無邪気な女の子が明るく元気にはしゃいでいたり・・・
女の子といえば、最近R-No.9と遊んでいない
どうせ暇なら、散歩じゃなくてそっちにすればよかったか・・・

(レジーヌ>無念・・・・・・っ！

気がつくと
私は宙を舞う無数のバラバラになった人形と、右腕と両足を断たれた自らの胴体を見上げていた
どうやら首を切り落とされたらしい
思い出した
ここ暫くの間、この町では契約者による殺人事件が頻発していたと聞いたような
確か、K-No.が担当していた事件だったか・・・
そういえば、子供を狙ってばかりだとも報告を受けていた
どうやら私は意識せずに陽動作戦を実行していたようだ
それより、この微かな匂いは

(レジーヌ>・・・女

若い女の匂い・・・この近辺に、少女が少なくとも１人いる
ならば、K-No.には申し訳ないが、首を突っ込ませてもらう

(レジーヌ>遊戯を中断。これより害を成すと思われる契約者の捜索並びに捕獲を行う

私は自身の身体を液状化し、元の姿に戻った
人形は尚も私を切り刻もうとするが、もう切り落とせはしない
私の契約していた都市伝説は「ショゴス」。クトゥルフ神話に登場する粘液状生物
斬撃も、銃撃も、打撃も・・・如何なる攻撃も私の前では無力だ、
と、私は独り豪語する

(レジーヌ>『メドゥーサン・アイズ』

私の髪１本１本が液体となり、先端に眼球を形成して周囲にのびる
「ショゴス」はその身体に、生物の持つような器官を作り出すことができる
今の私は簡易監視カメラのようなものだ
さて・・・

#00020

―――人影無し

#03405

―――民間人のみ

#10008

―――猫

#60907

―――逃げる人影在り、契約者と断定

(レジーヌ>発見。作戦を捜索から追跡に変更。『アモイヴァーダ・ビークル』

下半身をバイクに変え、目的地へと向かう
本来機械に変化させることなど不可能なのだが・・・「幼気」とは便利なものだ

(レジーヌ>ﾃｹﾘﾘ・・・ﾃｹﾘﾘﾘﾘﾘ・・・今日はどうやって頂こうか
　　　　　　まず口からか？口を私で満たそうか？
　　　　　　いや耳もいいな。耳の奥まで粘液で満たしてやろう
　　　　　　その後ゆっくりと体全体を包み込み、
　　　　　　穴という穴から侵入して全てを私のものに―――――――な

やられた
契約者と思われる人物を追跡していた『メドゥーサン・アイズ』#60907が切断された
すぐに眼球を再生成したが、時既に遅し
意外に逃げ足の早い
妄想に浸っていなければ油断しなかったものを・・・惜しいものを逃がした
と、私は舌を打った

(レジーヌ>・・・目標、視界より消滅。作戦を中断する

気分を損ねてしまった
やはりこれから帰ってR-No.9と遊ぶことにしよう
報告は・・・面倒だ、やめておこう

あぁ、文字数をリセットせねば
そうだな、次は

(レジーヌ>５文字だな

と、私は独り宣言した

　　　...To be Continued