連載 - 夢幻泡影-40a - 「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

(裂邪>ミナワ無事か！？
(ミナワ>は、はい、何とか！！

「レイヴァテイン」と『バブロッド』で俺達が応戦しているのは、全裸の筋肉ムキムキマッチョマンだった

　・・・こうなった理由を話そう
俺は学校帰りに、たまたま望ちゃんに出会ったんだが、
いきなりこのマッチョマンが現れ、２人して襲われたという訳だ
蓮華ちゃんにもらったこの・・・名前、付けてねぇや・・・
いいや、“Urban Legend”の頭文字とって『ウルベルト』！
それで何とかミナワを呼び出し、こうして戦い始め、現在に至る

ご覧の通り、耐えてはいるのだが、どうにも向こうの耐久が高くてまるで歯が立たない
逸れてしまった望ちゃんのところに手伝いに行きたいのだが・・・
この間、脳内で作り上げた新必殺技とかもやってみたいが、暇が無い

(裂邪>大体何なんだコイツら？！

前に、プールで似たような人を見かけた気がしたが・・・
あれ？　確か『同族を見かけたら逃げろ』とか言ってたような

(ミナワ>望さんを狙ってるみたいでしたけど・・・
(少女>ご名答

背後からの突然の声に、情けない声を出して驚く俺達
赤いコートを着たロリっ子・・・えっと、確か・・・友美ちゃん、だったか

(友美>あいつ等の狙いは望だよ・・・そしてどうやら望は奴等の手に落ちたらしい

なっ・・・望ちゃんが！？
ていうか、

(裂邪>何で君がそんな事を？！
(友美>情報屋の情報網舐めんなよ？
　　　　まぁ、細かい事は後で説明してやるよ・・・今はあの兄貴が先だな

そう言いながら、俺達の前に立ち、マッチョマンに立ちはだかる友美ちゃん
あれ？　この子、契約者じゃないんじゃなかったっけ？　危なくね？
そう思っていた矢先に

(友美>出番だ、相棒
(少年>いただきます

グロテスクな音を立てて、マッチョマンの頭部が破裂した

(少年>相変わらず兄貴って不味いよねー硬いしさ

ミナワの顔を俺の胸に伏せつつ、催す吐き気を堪えながら見ると、
そこには、マッチョマンだったものに唾を吐き捨てながら踏みつける、
赤い髪の毛の、まだ出会ったことの無いガキの姿
誰こいつ、友美ちゃんの彼氏？
　・・・にしては、どこか友美ちゃんと似てるような

(友美>紹介するよ、私の双子の弟、新島友也。『一年生になったら』の契約者だ

あぁ、双子かぁ！って俺の周りには双子が多いのだろうか

(友也>よろしくねー、バカップルさん
(裂邪>バｯ？！
(ミナワ>誰がバカップルですか！？
(友也>違うの？まぁ、良いやその辺は

こいつ、機会があればぶっ飛ばしたい

(友美>ちょうど良いや、黄昏裂邪・・・アンタも手伝え
(裂邪>いや、その前に状況が読めないんだけど・・・
(友美>あー、詳しい事はこの書類に纏めておいたから。後よろしく

呼び止めようとしたのも束の間、双子の姉弟はその場を走り去っていった

(裂邪>何だったんだアレ・・・
(ミナワ>さ、さぁ・・・その書類、何が書いてあるんです？
(裂邪>えっとな・・・

『　現状報告
　　・大門望がK-№0に攫われたおｗ
　　・後、１時間位で兄貴とK-№の黒服による学校町への襲撃が始まるらしい、ﾔﾊﾞｽwwwwwwwwwwwwwww
　　・契約者共は協力してコレ潰すと良いんじゃね？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上三行　』

(裂邪>・・・・・・破って良いか？
(ミナワ>さ、さぁ・・・ご、ご主人様は、どうなさるんですか？
(裂邪>いや、 望ちゃんの安否が気になるし、これによると、後１時間でどうこうとからしいし・・・
　　　　乗りかかった船だ、付き合ってくれるか？
(ミナワ>勿論です、ご主人様♪
(裂邪>よし、行くぞ！

俺達は、去って行った友美ちゃん達を追うようにして走り出した

　　　...To be Continued