夢現聖杯儀典:re@ ウィキ

ネイト&セイバー

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匿名ユーザー

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夢を、見ていた。
それは一人の少女の物語。
一つの体に二つの魂を宿した儚い少女の軌跡。
謎を探し、謎を追い、そして深い孤独を抱え、それでも笑顔を振りまく少女がいた。
よすがを持たずしるべを探して、少女は町を彷徨い歩く。
いつしか少女の隣には仲間がいた。ダーリンと慕う男性がいた。
彼らと共に時に笑い時に泣き、そして時には勇ましく少女は異形の存在と戦った。
日常の中で少女の孤独は埋められていった。そして、少女の想いも成就した。
しかし全てのものに終わりはやってくる。どんな夢もいつかは覚めるものだった。

少女は全てが終わった後、世界から消えゆく運命にあった。
少女は世界の理から外れた存在で、正しい歴史に変革される世界において少女の居場所はどこにもなかった。
それでも少女は、二つの創られた魂は願った。自分達は存在していたいと。
その願いは、聞き届けられた。少女たちの愛する運命変革者にではなく、もっと別の何かに。
本来の運命から外れ、二つの魂は戦場へとおちてゆく。
そして――――

  ○  ○  ○

「なーのだなーのだ、なーのなーのだー」

一人の少女が不思議な歌を口ずさみながら元気よく通りを歩いていた。
腕を振り振り、足も高く振り上げて様々な場所を行ったり来たり。
猫耳のような帽子がどういう原理かピクピクと動く様がすれ違う人々の目を引いた。

「なーのだなーのだ、なーのなーのだー?」

周囲の目を気にすることなく少女はどんどん突き進む。
繁華街に行ったかと思えば森に足を伸ばし。
そうかと思えば港に行き、ぐるりと回って山へ行く。

「なーのだなーのだ、なーのなーの……にゃー!」

とにかく様々な場所に少女は出没した。
気になった事には首を突っ込み、ときたま現れる国家権力から逃げ出して。
朝から晩まで休憩を挟みながら町中を隅から隅まで歩き回った。

「なーのだなーのだ、なーのなーのだ~……」

そしてすっかり日が暮れた頃になって少女……ねねこは立ち止まった。
そこは人気の無い公園で、ねねこにとっては縁深い場所だった。
ふう、ため息を一つ吐いて右手の人差し指を頭に当てる。
その手の甲には赤い紋様が刻まれていた。

「うーむ、謎なのだ」

謎。
ねねこの趣味であり、ねねこという少女を表すものであり、ねねこの現状でもある。
ねねこにとってこの世界は謎に満ちていた。

「ここがどこなのか、今日も解明できなかったのだ」

数日前、ねねこは今いる公園のベンチの上で独り目を覚ました。
所持品は服と帽子と靴だけ。それら以外は何も持っていなかった。
つまり完全な無一文である。そして更に悪いことに。

「今日もこの公園で休むのだ。ちょっとだけ憂鬱なのだ……」

ねねこは記憶の殆どを失っていた。
断片的な記憶、例えば自分の家族や住所といったものはぼんやりと覚えている。
が、それがどこにいるのか、どこのことなのか。具体的な事が何も分からない。
確かなものなど何一つ無く、何故も何時も分からない。頼るべき存在もいない。当然ながら住居も無い。
つまり十代にも届いていないかもしれない少女が、完全に身一つで世界に放り出された格好だ。
行くべき場所も無いので今日までずっと、この公園で寝泊りしている。
ねねこはいつものベンチに座った。流石に夜間にうろつき回る事はしない。
今日も記憶のはじまりと同じくこのベンチの上で夜を明かすことになる。

「謎が謎を呼んで大変なのだ……でも、謎には必ず鍵があるのだ」

そんなどうしようもない状況でもひたすら前向きで能天気なのがねねこという少女だった。
このあまりにも謎めいた状況に対する好奇心がねねこの体中に満ち満ちている。
記憶を失くした美女(自称)。正しく謎の王道である。
明日も元気一杯に謎を解き明かすためにねねこは町に繰り出すだろう。
日を追うごとに謎は次々と降り積もってゆくのだから尚更である。
特に断続的に意識が飛ぶのは重大な謎だった。商店街にいたと思ったら住宅街にいた、そんな事が頻発するのだ。
気づいた時には目の前に食べ物があったり、一度補導された時もいつの間にか一人でいた、なんてこともあった。
謎というより怪奇というべき領域に入っているが、そこの区別についてねねこはあまり気にしていない。

「今日はもう休むのだ。謎はまだまだいっぱいなのだ」

ねねこは明日に備えるため、その身をベンチに横たえた。
ねねこは自分の記憶の始まりであるこのベンチで眠ることを好んでいた。
寝心地がいいとはとても言えないが、何か思い出す切欠があるかもしれない。
何より、自分の事を知っている人物が現れるかもしれない。そんな淡い期待を抱いていた。

「明日はきっと謎を解き明かして見せるのだ……」

ねねこにも不安が無い訳では無い。一人でいるのは寂しいし、恐怖もある。
それに何かとても大事な、忘れてはならない誰かとはぐれた、そんな漠然とした思いに囚われている。
それでもそれを上回る何かをねねこは常に感じていた。いつも何か暖かな存在を傍に感じるのだ。
そんな想いを感じるからねねこは力の限り謎を探すことが出来るのだ。
自分は一人じゃないのだと、そういう確信をねねこは持っていた。
謎は必ず解けるもので、だからねねこは謎が好きだった。

「おやすみなさいなのだ」

自分を見ている誰かに向けて、言葉をかけた。
日の光のような暖かさを確かに感じながらねねこは眠りに付いた。
明日はどれだけの謎を解くことができるのかに思いを馳せながら。

「おやすみなさい、ねねこ」

ねねこはそんな言葉を聞いた気がした。

ねねこの紫色の瞳が閉じられた瞬間、少女の人格は切り替わる。
開けられる目蓋、そこから覗く緑の瞳。
ねねこという少女は眠りに付き、ねねこに憑依した精神体……ネイトが顔を出す。
むくりとネイトはベンチから起き上がり、すたすたと歩き出した。
ねねこのように大げさな身振りではなく静かな歩みだった。
ねねこが今日までちゃんと生きて来れたのはネイトのおかげだった。
食料を用意していたのもネイトであるし、身を清めてくれていたのもネイトである。
それがねねこがたびたび感じる意識の断絶の原因である。
そしてネイトはベンチなどではない本当の寝床に向かっていた。

五分もかからずに見えてきたのはみすぼらしい一軒家。
誰も住んでいない、寒々とした雰囲気の二階建ての建物だった。
ネイトはここを自分の拠点として使用していた。ここ以外にもあちこちに緊急用の避難所を用意してある。
ねねこが毎日好き勝手にあちこち歩き回るので手ごろな物件探しは容易であった。
誰の目にも入らないように注意深く身を潜めながらネイトは家の中に上がり込む。

音を立てないように古びた木製の階段を上り、障子を開けた。
その部屋には家具などは置かれていなかったが、隅に綺麗に畳まれた布団が積まれていた。
他には食料や水の入ったペットボトルが少々とやけにぼろぼろな子供用のオーバーオール、あとは水の張られたタライがあるぐらいだ。
これから明日のための準備をしなければならなかった。ねねこが目覚める前にである。
しかしネイトがねねこの身体を使って連続して行動できる時間はそう長くは無かった。せいぜい一時間がいい所である。
なのでいつものように仕事を自分の従者に分担してもらう。
従者、即ち……サーヴァント。ネイトは聖杯戦争に参加しているマスターだった。
ネイトは服を脱いでオーバーオールに着替えた後、呟くように言った。

「セイバー」

その言葉に反応してネイトのサーヴァントが部屋の中に実体化する。
現れたのは全身を深い青の鎧で固めた眉目秀麗な戦士。
天につき立つ二本の角飾りのついた兜を被り、その精悍な顔つきは強い意思を感じさせるものだった。

「私はここに、マスター」

それはセイバーのサーヴァント。
聖杯戦争において最優と呼ばれるクラスであり、そしてこの戦士はそう呼ばれるに足る力を秘めていた。
フェイドムとの世界の命運を賭けた決戦の直後にネイトはこの地に召還されセイバーと巡りあった。

「今日もご苦労様。あなたにはいつも無理を言ってしまってごめんなさい」
「いや、君たちの事情は理解している。私にできることなら気兼ねせず言ってほしい」

その最優の戦士の現在の仕事は三つ。まずは動き回るねねこのの身辺警護。
未だ開戦はしていないとはいえ、子供一人ではなにかと危険が多い。
そのため常にセイバーには霊体化してもらってぴったりとねねこについてもらっている。
何か危険があればネイトが表層に浮かび上がり、ねねこと交代して事にあたる段取りになっている。

次に生活するうえで必要になる雑務。
ネイトが行動できる時間はあまり長くは無いため、どうしても手が回らないことがある。
それらを代わりにセイバー引き受けてもらっていた。服の洗濯や沐浴の準備などである。
表立って行動できない以上、湯船に使ってゆっくりと入浴などはできないネイトはもっぱら水で体を清めていた。

そして物資の調達。
ねねこの食事や生活に必要な細々としたものを手に入れる必要があった。
金銭はねねこの後をつけてきた変質者を成敗して手に入れた。
出来る限り町の住人から物資を盗む事は避けていが、外道にかける情けは無い。
財布の中身から住所を探り当てて、必要なものだけ頂戴し当座の資金としている。
お金は普段は持ち歩かずに各所に隠し、必要な分だけ取り出すことにしている。
ねねこに小遣いを持たせていないのは、余裕があまり無いのと余計なトラブルを避けるためである。

「ありがとう。そう言ってもらえると私も助かるわ」
「礼を言う必要などない。これもサーヴァントの務めというものなのだろう」

小間使いのような仕事も、セイバーは快く引き受けてくれていた。少し不器用なのが玉に瑕では会ったが。
ネイトもセイバーもいわゆる家事というものには疎く、二人揃って手探りの状態だった。
ネイトが着ているぼろぼろのオーバーオールも二人の実験台だった。先に練習をしておいて本当に良かった。

「記憶が戻れば、私ももう少し色々と役に立てるのだろうが」
「セイバー、あなたの記憶はまだ……?」
「ああ、私が誰であるか、何故ここにいるのか……未だ何も。
 だが安心してほしい。私は牙を失った訳では無い。君たちを守ることはできるはずだ」

セイバーはねねこと同じく過去の記憶を失っていた。
自分が聖杯戦争に参加した理由も、聖杯にかける願いも何もかも。
それが単なる記憶の混乱によるものなのか、セイバーが持つ特性なのかそれは分からない。
もしかすればねねこが記憶を失っていた事とも何か関係があるのかもしれない。
だがネイトは特にその事は気にしてはいなかった。
セイバーにはネイトたちを守る意志があり、それを果たせる力があるか。それが重要だった。

「その時がきたらよろしく頼むわ、セイバー」
「我が剣に誓って。……まだ、決心はつかないのか」
「……セイバー、何度も言ったはずよ。私はねねこに事実を教えるつもりはないわ。

セイバーのマスターはねねこではなく、あくまでネイトである。
同じ身体を共有してはいるが、二人は別個の存在でありマスターとしての権利は共有されてはいない。
つまりねねこは聖杯戦争の事など何も知らないし、言ってみれば町の住人たちと代わらない存在である。
そしてねねこはネイトが自分の体に憑依していることも知らず、他の記憶同様にネイトの存在も忘却していた。
だから未だにネイトはねねこと会話を交わしていない。むしろ接触を避けていた。

「本当にそれで戦い抜けると?」
「できるか、じゃない。やるしかないのよ」

ねねこの処遇はセイバーと念話で何度もこの事については議論していた。
何もかもを秘密にしているのも偏にねねこを戦いとそれに伴う悪意から遠ざけるためである。
ねねこに戦闘経験が無い訳でなく、心の強さも並みの人間を超えているだろう。
しかし聖杯戦争はフェイドゥムのような会話の出来ない化け物とは違い人間同士の争い。
ネイトは人間がどれだけ醜くなれるか知っている。それを正すために未来を遡ってきたのだから。
そして何より、切なる願いのためならどれだけ人間が非常になれるかも知っている。ネイト自身がそうだったのだから。
それがどれだけ無理のある選択であるのかもよくわかっていた。迷いがあれば負ける、これはかつてネイトが言った言葉だ。

「これ以上はまた後で話しましょう……これをお願いね、セイバー」

ネイトの時間は限られている。
いつものようにネイトは服を渡そうとする。

「承知した。だがその前に少しだけ聞いてもらいたい」
「……何かしら?」

セイバーは剣を取り出し、自分の眼前に掲げた。

「……私はあなたのサーヴァントだ。
 例えどんな困難が立ちふさがろうとも我が剣でそれを払い、必ずあなたたちを守り抜くと誓おう。
 我が身は定まらぬ存在なれど、この剣はいかなる相手にも揺らぐ事は無い」
「……しかし覚えておいてほしい。情愛と怯儒は違うものであると。
 あなたのその想いは果たして誰のためのものなのか。よく考えてもらいたい」

それだけ言うと、剣を下げてネイトから服を受け取った。

「それでは失礼する。時間をとらせてしまいすまなかった」

それだけ言って、セイバーは去っていった。
ネイトは一人それを目で見送り、呟いた。

「……ええ、その通り。嫌になるくらいあなたの言う通りよセイバー。

セイバーの言葉は間違いなく正しいものだった。
しかし、ネイトには一つの懸念があった。
ネイトはフェイドゥムとの決戦時、運命変革の直前から呼び出された。
その場合因果は改変され、ねねことネイトは本来ならば消滅するはずであった。
しかしこうして二人はこの場で生きている。これはどういう可能性を指し示すのか。
ネイトは考えるだけでも恐ろしかった。もしも自分の全てを賭けた戦いが失敗に終わっていたら。
もし何らかの方法で元の世界に帰ったとして、その世界は果たして正常な世界なのか。
その場合、自分が取るべき行動は何か? そしてそれはねねこに許容できるものかどうか。

「無様、ね」

そう自嘲せずにはいられなかった。

  ○  ○  ○

ねねこは夢を見ていた。
それは一人の男の物語。
秩序と混沌が織り成す壮大で小さな閉じられた世界の物語。
名前を持たず、過去を持たず、それでもなお高潔な男だった。
剣を振るい、盾を振るい、男は形の定まらない世界で戦い続けた。
男には仲間がいた。守ると誓った女神がいた。
男は懸命に仲間と共に混沌の軍勢と戦った。
意志を持たない不滅の軍団。それを率いるのは十人の魔人たち。
苦闘の果てに魔人たちを打ち倒し、遂に男は神を打ち倒した。
そして終わりはやってくる。全ての夢はいつかは覚める。
混沌の世界は移り変わり、そして。

「なのだ?」

いつのまにねねこは草原の只中にいて、空には見たことも無いほど綺麗な青が広がっている。
湖があって、彼方には御伽噺にでてくるような城が見えている。
そして夢のはずなのに吹き抜けてゆく風を確かに感じた。
これは夢とは思えないほどにリアルな実感にねねこは混乱した。

「大丈夫だ」

声が聞こえた。ねねこは顔を向ける。
視線の先に水晶を手に持った戦士がいた。
その瞳は確かにねねこを見据えていた。

「光は、我らともにある」

その言葉と共にねねこの意識は浮上する。
ここで見たことは全て忘れ去り、また一日が始まるのだ。

ねねこは目蓋をあけた。そこにはいつも見上げる空がある。
昨日と変わらず伸びをして、ベンチから起き上がる。

「う~気持ちいい朝なのだ。今日も一日頑張るのだ!」

伸びを一つして、ねねこは歩き出した。
いつもと変わらぬ朝、しかしそれも束の間の夢である。



【クラス】
セイバー

【真名】
不明(ウォーリア・オブ・ライト)@ディシディア ファイナルファンタジー

【属性】
秩序・善

【パラメータ】
筋力B 耐久A+ 敏捷B 魔力B 幸運B 宝具EX

【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
光の戦士:A++
光と共に歩む者。胸の中に宿り続ける光は全ての迷いを祓い清める。
光に満ちた揺ぎない信念はあらゆる精神干渉を受け止めた上で無効化する。
魂に刻まれた想いは神であろうとも完全に消し去ることは出来ない。

光の加護:B+
セイバーが使う光の力全般を指す。
光の剣や盾を作り出したり、敵を追尾する光柱を放つ事ができるなど幅の広い能力。
後述する宝具が発動することで劇的に効果が上昇する。

喪失:EX
セイバーは記憶の大部分が欠落しており、真名も忘却している。
名無しなのか無銘なのかも判然とせず、ルーラーであろうともセイバーの真名を知る事はできない。
この失われた記憶は生半可な方法では取り戻せない。

【宝具】
『偽令・騎士叙任(クラスチェンジ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
セイバーの潜在能力を一時的に開放し、各種能力を上昇させる。
防御面では自動回復と耐久値のプラス補正、更にセイバーの攻撃時には魔力に対する反射判定が発生する。
攻撃面では全ての攻撃のクリティカル率が大幅に上昇し、それに加えて光の剣による追加判定が発生する。
そして必殺の連続攻撃『オーバーソウル』の使用が解禁される。
様々な恩恵を受けられるが持続時間は三十秒ほどで連続発動は不可能。

『神光の輝石(クリスタル)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
この宝具をする発動することで六角柱の水晶が顕現する。
規格外の力を秘めているが、この宝具単体で何かの効果が現れる訳では無い。
一度でも発現させておく事で後述の宝具が自動発動するようになる。

セイバーは現在この宝具を忘却しており現在は使用不能。

『光が遺せし最後の幻想(ファイナルファンタジー)』
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
神光の輝石を一度でも発現させていればセイバーが消滅する際に自動発動する。
クリスタルに秘められた膨大な魔力が開放され、セイバーはいかなる状況であっても復活する。
例えセイバーが魔力枯渇の果てに消滅した場合もリレイズが可能。
復活する際にはセイバーの魔力が最大まで充填され、加えてAランクの単独行動スキルが付与される。
ただし復活の代償としてクリスタルは輝きを失い、尚且つ今後一切魔力を補給する事ができなくなる。
マスターからの魔力供給を受ける事はできず、魂食いをしても魔力が補填される事は無い。
令呪を使用しても魔力の補填はできないがそれ以外の影響なら受ける。

【Weapon】
  • 剣と盾
盾とは殴るためのもの

  • 光の力
ねねこの服を乾かすのにも使用している。

  • 各種のきば系アイテムは使用不能。

【人物背景】
記憶を失った戦士。胸の中の衝動に従い聖杯戦争に臨む。
己の存在も定まらないが、その剣に一切の迷いは見られない。

ディシディアファイナルファンタジーの中心人物であり、ファイナルファンタジーの主人公と目される人物。
秩序と混沌の二柱の神の戦いの場に突如として現れた謎の男。
性格は謹厳実直であり揺るぎない精神の持ち主。自他共に厳しいが柔軟な判断力も併せ持っている。
その正体は神々を統べる『大いなる意志』により創り出された自身の写し身である。
記憶を転写することに失敗したため自我を持たず、当初は意志を持たない虚ろな存在だった。
プリッシュという少女に拾われ秩序の神の下に導かれ、そこで出会った仲間たちとの交流を通して自己を確立していき立派な戦士として生まれ変わった。
終わりなき戦いを繰り返す中であらゆる記憶を失われるが、微かだが確かな光として戦士の胸の中に残り続けた。

【サーヴァントとしての願い】
守護。何も思い出せないがそれだけははっきりとしている。
それとは別に何か大切なことを忘れていると感じている。



【マスター】
ねねこ/ネイト@ゆめりあ

【マスターとしての願い】
ね:謎なのだ。
ネ:ねねこと一緒に生きて帰る。
  しかし、それは本当に正しい選択なのか?

【能力・技能】
ねねこの変身能力は夢世界限定であり三栗智和に依存した力であるため使用は不可能。

  • 逆輪廻
ネイトが使う未来ではなく過去に向かって転生する外法。
時を遡行する業であるが本人が永い時をかけた言っている事から、あまり都合のいい能力ではないようである。
それ以外にも色々できるが現在は全て使用不能である。

【人物背景・ねねこ】
謎を探す神出鬼没の謎の少女。語尾にはよく「なのだ」がつく。口癖は「謎なのだ」。
性格は無邪気で人懐こく、物怖じせずに誰とでも接することが出来る。要は子供である。あと妙に俗っぽいことを知っている。
謎を探していつもをどこかをさまよっているが、ねねこ自身もまた謎に包まれた存在である。
出生も、年齢も、家族も、よく動く帽子も、どこからか取り出す765ハンマーも全てが謎である。
駅前で出会った三栗智和をダーリンとして慕い、共に夢世界モエラで負の感情の集積体であるフェイドゥムと戦った。

その正体は未来からやってきた意識体『ネイト』を受け入れるために現実改変能力で創造された器。
ねねこはネイトの存在に気づいていないらしく、ねねこルート以外では基本的に接点を持つ事はない。
無から作り出された存在であるため家族なども存在せず、夜は智和が通う学校に入り込んで寝泊りしていた。
ねねこには家族や出自の記憶が断片的に残っているが、これは現実化できなかった背景設定の名残である。
ネイトが三栗智和と出会うためだけの存在であるため、その出会いが無かった事になる改変後の世界では消滅が決定付けられている。
しかし三栗智和の力とねねこの願いが奇跡をおこし、無事にハッピーエンドを迎えることになった。
他のルートでも生存しているが、これはルート別に設定が違うのか、それとも運命変革による改変現象なのか詳細は不明。
参戦時期はねねこルートのエピローグ直前。そのため記憶の殆どが封じられた状態である。ネイトの存在も忘却している。
聖杯戦争には本来の役割通りにネイトの器として精神も一緒に召還された。
あくまでねねことネイトは別個の存在であるため聖杯戦争についての知識は何も持っておらず、サーヴァントとの契約もネイトが主体である。

【人物背景・ネイト】
未来から来た女。ねねこの身体に宿った意識だけの存在。肉体は十四歳の時に捨てたと語っている。
フェイドゥムにより壊滅した未来の世界から外法・逆輪廻を用いて運命の岐路なる刻にやってきた。
逆輪廻とは名前の通り輪廻の逆、過去に向かって行う転生でありネイトは数百年の時をかけて時間を遡ってきた。
フェイドゥムとは夢の世界に廃棄された人間の負の感情が意志を持った存在であり、人間の精神への回帰を目的としている。
怒り、悲しみ、死への恐怖……それら忌むべき感情の具現であるフェイドゥムが人間の意識に流れ込む時、人は途方も無い悪意に支配され世界は地獄に変貌する。
ネイトはフェイドゥムによる全人類への意識逆流が果たされた絶望的な未来の世界で生を受けた。
ネイトの語るところによれば全世界規模の戦争が起こり黒煙と塵が空を覆い、海は枯れ、陸は焦土と化した。
人類の八割は死滅し、人が出会えば争いが起こるためお互いを完全に隔離する事でなんとか生き延びている。
これをどうにかするためにネイトは生み出され、長い時間をかけて輪廻を繰り返し、フェイドゥムの意識逆流が行われる以前の時代にやってきた。
その決意は非常に固くどんな非道も辞さない覚悟でいる。生きてきた環境のせいか、人と人の繋がりというものをうまく理解できない。
しかしねねこたちと接する内に人間らしい感情が芽生えることになる。造られた存在であるためかフェィドゥムに汚染されてもいない。
一時的にねねこの身体を借りて行動も出来る。その場合は瞳の色が変化する。ねねこは紫、ネイトは緑の瞳である。
ねねことネイトが会話することは本来ないのだが、ねねこルートではねねこと意識化で会話を行うことが出来る。
ネイトはこの現象に驚いていたことから憑依先の人格とは接触を持つことが無いのが普通のようだ。
多くの場合、戦いの中で消滅する事になるがねねこルートでは幸せを掴むことができた。

ねねこルートのエピローグ直前、運命変革に抗って因果地平の彼方に送られる前からの参戦。
逆輪廻などの能力は使用不可能。ただし魔力は並以上に保有している。

【方針】
ね:謎を解き明かすために街中を散策する。
  聖杯戦争に巻き込まれている事に気づいていない。
ネ:ねねこの精神の保護を最優先。なるべく戦闘は避ける。
  これからどうするべきかの方向が見えず悩んでいる。

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