「ァァアアァアア!!!!」
繁華街の路地裏で、褐色の男が叫んでいた。
よほどイライラしているのか、手首の血管が浮き出ている。
地面に転がっている複数の人間だったものを適当に蹴り飛ばし、彼は目を充血させて叫ぶ。
男の名はシュラ。
とある帝国の大臣の息子として、横暴の限りを尽くした悪逆非道の下衆であり、【死者】であった。
よほどイライラしているのか、手首の血管が浮き出ている。
地面に転がっている複数の人間だったものを適当に蹴り飛ばし、彼は目を充血させて叫ぶ。
男の名はシュラ。
とある帝国の大臣の息子として、横暴の限りを尽くした悪逆非道の下衆であり、【死者】であった。
「ざけやがって、ふざけてやがるぜぇ! あのクソ糸野郎ッ!
弱ったふりをして俺を殺そうたァ、許せんよなあ! 殺す、あらゆる拷問フルコースでぶっ殺してやる!!」
弱ったふりをして俺を殺そうたァ、許せんよなあ! 殺す、あらゆる拷問フルコースでぶっ殺してやる!!」
唾を吐き、転がる人間を原型がなくなるまで蹴り飛ばす。
ただ苛ついているから。目の前にこいつらがいきりたっていたから。
そんな簡素で小さい理由で、シュラは彼らを嬲り殺しにした。
ただ苛ついているから。目の前にこいつらがいきりたっていたから。
そんな簡素で小さい理由で、シュラは彼らを嬲り殺しにした。
「おいおいマスター。まだ聖杯戦争は始まってもいないだぜぇ~、ちょっとぐらいゆったりしてもいいんじゃねぇのかァ?」
「……アギトの旦那か」
「……アギトの旦那か」
暗闇の中からゆったりと現れたサーヴァント――アギトに、シュラは面倒臭そうに言葉を返す。
ボサボサの黒髪に血に濡れた鎧。
これだけでも異様であるが、何よりも双眸に宿る狂気が、見る者を強張らせるだろう。
シュラもその例に漏れず、軽く冷や汗を流す。
サーヴァントとマスター。この枠組にはめられていなければ、自分など一捻りで殺されている。
ボサボサの黒髪に血に濡れた鎧。
これだけでも異様であるが、何よりも双眸に宿る狂気が、見る者を強張らせるだろう。
シュラもその例に漏れず、軽く冷や汗を流す。
サーヴァントとマスター。この枠組にはめられていなければ、自分など一捻りで殺されている。
「ったく、こんなになるまで甚振ってよぉ~、可哀想じゃねぇか。もっと優しくしてやろうぜぇ~」
にやにやと笑いながら、転がった人間を【食らう】アギトを見て、下衆な笑みが浮かんだ。
この圧倒的な力、狂気。
巧く使いこなせたら、聖杯なんて片手間に手に入る。
自分が当たりを引いた昂揚感。
まさしく、自分こそが聖杯に選ばれたのだ。
この圧倒的な力、狂気。
巧く使いこなせたら、聖杯なんて片手間に手に入る。
自分が当たりを引いた昂揚感。
まさしく、自分こそが聖杯に選ばれたのだ。
「だけど、俺の魔物は生きる為にはこいつらを食べなければならねぇ! あァ~~~、罪深い! 罪深くて泣けてくるぜ!」
彼のくぐもった笑い声をBGMにして、シュラはくるくると頭を回し、聖杯を手に入れた後の未来に思いを馳せる。
聖杯さえあれば、何にでもなれる。
クソッタレな革命軍のみならず、イェーガーズ、ブドー、そして大臣までもが自分の前にひれ伏すことになる。
これを愉悦と心得ずして、何を愉悦とするか。
聖杯さえあれば、何にでもなれる。
クソッタレな革命軍のみならず、イェーガーズ、ブドー、そして大臣までもが自分の前にひれ伏すことになる。
これを愉悦と心得ずして、何を愉悦とするか。
「許してくれよぉ。これは仕方がねぇ、避けられねぇモンなんだ!」
最後に嗤うのは自分だ、とシュラは信じている。
◯
罪を感じさせてくれればいい。
呼び出した魔物がNPCを咀嚼しているのを尻目に、アギトは何の気なしに空を見上げた。
戦場となるこの世界は地球の一都市が再現された偽りの街。
どれだけ被害を広げても、其処に本物はいない。
どうせならば、住民も本物を連れてきたら良かったのだ。
アギトは、ニヤついた表情の緩みをそのままに、屠ったNPCの首を無造作に放り捨てる。
呼び出した魔物がNPCを咀嚼しているのを尻目に、アギトは何の気なしに空を見上げた。
戦場となるこの世界は地球の一都市が再現された偽りの街。
どれだけ被害を広げても、其処に本物はいない。
どうせならば、住民も本物を連れてきたら良かったのだ。
アギトは、ニヤついた表情の緩みをそのままに、屠ったNPCの首を無造作に放り捨てる。
(マスターとサーヴァントを除いてなぁ~~~~)
偽りの人間を虐殺した所で、感じる罪は軽い。
何せ、彼らはただの泡沫。偽りの世界に付随して生まれた付属品だ。
やはり、殺すには正規の手段でやってきた本物に限る。
何せ、彼らはただの泡沫。偽りの世界に付随して生まれた付属品だ。
やはり、殺すには正規の手段でやってきた本物に限る。
「あぁ、月が微笑んでやがる、俺を許さねぇってなぁ」
そんな自分を運命は裁いてくれるのだろうか。
それとも、慈愛の心で許されるのだろうか。
この血塗れの身体を歓喜させてくれるものなら、彼は何にだって喧嘩を売るだろう。
それとも、慈愛の心で許されるのだろうか。
この血塗れの身体を歓喜させてくれるものなら、彼は何にだって喧嘩を売るだろう。
「ならよぉ、もっと殺しちまったら――神様は俺を見てくれるかねぇ~~~~!
たまんねぇなぁ、おい! サイコーだぜぇ~~~~っ!!!」
たまんねぇなぁ、おい! サイコーだぜぇ~~~~っ!!!」
だって、彼は比類なき狂人なのだから。
穢れきった魂が聖杯を汚すことに、とてつもない快楽を覚える狂戦士――アギト。
一秒、十秒。永遠とさえ感じられる静寂の中、彼女達のタバコは口吻を交わし合っていた。
それは、紛れも無く誰かが望んだグランギニョルだった。
穢れきった魂が聖杯を汚すことに、とてつもない快楽を覚える狂戦士――アギト。
一秒、十秒。永遠とさえ感じられる静寂の中、彼女達のタバコは口吻を交わし合っていた。
それは、紛れも無く誰かが望んだグランギニョルだった。
【クラス】
バーサーカー
バーサーカー
【真名】
アギト@私の救世主さま
アギト@私の救世主さま
【パラメーター】
筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B+ 幸運D 宝具A
筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B+ 幸運D 宝具A
【属性】
混沌・狂
混沌・狂
【クラススキル】
狂化:C
理性と引き換えにパラメータを上昇させるスキル。
聖杯戦争の枠組みにはめられた以上、狂神である彼もまたこのスキルの恩恵をある程度受けることになる。
会話は可能だが、その内は狂い、底無しの闇が広がっており、まともに意思疎通などできやしないだろう。
狂化:C
理性と引き換えにパラメータを上昇させるスキル。
聖杯戦争の枠組みにはめられた以上、狂神である彼もまたこのスキルの恩恵をある程度受けることになる。
会話は可能だが、その内は狂い、底無しの闇が広がっており、まともに意思疎通などできやしないだろう。
【保有スキル】
狂神:B
後述の狂魔を操ることができるスキル。
後述の狂魔を操ることができるスキル。
狂気開放:B
対峙するだけでも、恐怖が這い出る狂神。
動きは徐々に鈍くなり、戦うことすらできず――やがて膝を屈す。
相対する相手のパラメーターをランクダウンさせるスキル。
加えて、マスターは強き意志を胸に持たない限り、何をすることもできないだろう。
対峙するだけでも、恐怖が這い出る狂神。
動きは徐々に鈍くなり、戦うことすらできず――やがて膝を屈す。
相対する相手のパラメーターをランクダウンさせるスキル。
加えて、マスターは強き意志を胸に持たない限り、何をすることもできないだろう。
戦闘続行:A
狂気の闘志に頑健な肉体。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り戦い続ける。
その様は、まさしく――狂神。
狂気の闘志に頑健な肉体。
瀕死の傷であっても戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り戦い続ける。
その様は、まさしく――狂神。
【宝具】
『狂魔』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
彼と共に過ごした魔物の群れが顕現。
多種多様に呼び出せるので実用性に富む。
触手もいるのでエッチなこともできるよ!
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
彼と共に過ごした魔物の群れが顕現。
多種多様に呼び出せるので実用性に富む。
触手もいるのでエッチなこともできるよ!
『狂神』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:8
アギトの片眼、周りのNPC、宝具の死によって発動される絶対なる死の力。
彼らの死を源に、悍ましい【狂神】へと変貌する。
当然、魔力消費は激しいので乱用は効かない上、マスターの魔力が底無しでもなければ、発動は控えた方がいいだろう。
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:8
アギトの片眼、周りのNPC、宝具の死によって発動される絶対なる死の力。
彼らの死を源に、悍ましい【狂神】へと変貌する。
当然、魔力消費は激しいので乱用は効かない上、マスターの魔力が底無しでもなければ、発動は控えた方がいいだろう。
【weapon】
魔力を纏って肉弾戦。
魔力を纏って肉弾戦。
【人物背景】
狂った予言に導かれた四人の覇王――【絶対なる四覇聖】と呼ばれる存在。
人を殺し、物を壊し、悍ましい世界を創り上げることで感じる罪を何よりもの快楽と称す狂人。
彼らの血に濡れた死骸を踏み越えて、アギトは高らかに嗤う。
罪を感じさせてくれ、と。
参戦時期は槍王争奪戦前。
狂った予言に導かれた四人の覇王――【絶対なる四覇聖】と呼ばれる存在。
人を殺し、物を壊し、悍ましい世界を創り上げることで感じる罪を何よりもの快楽と称す狂人。
彼らの血に濡れた死骸を踏み越えて、アギトは高らかに嗤う。
罪を感じさせてくれ、と。
参戦時期は槍王争奪戦前。
【サーヴァントとしての願い】
穢れた自分が聖杯を得ることで罪を感じさせて欲しい。
穢れた自分が聖杯を得ることで罪を感じさせて欲しい。
【マスター】
シュラ@アカメが斬る!(漫画版)
シュラ@アカメが斬る!(漫画版)
【マスターとしての願い】
あんなクソッタレな死に方なんざ認めるか!! やり直しだァ!
あんなクソッタレな死に方なんざ認めるか!! やり直しだァ!
【能力・技能】
我流の武術。肉弾戦は複数相手でも傷一つつかず勝てる伸び代の塊。
次元方陣――シャンバラ。
一定範囲の人間を予めマークした地点へと転送する帝具。
もっとも、使用には大量のエネルギーを使用するので連発はできない。
一定範囲の人間を予めマークした地点へと転送する帝具。
もっとも、使用には大量のエネルギーを使用するので連発はできない。
【人物背景】
顔に十文字の傷をもつ褐色の男。暴力的で、残忍な性格。
とある国の大臣の息子という立場を利用し、無法者を束ね、城下町で好き放題に暴れ回った。
その後、自身の悪行がラン(シュラを良く思っていなかった軍人)に暴露される。
そして、大臣からも見限られ、後がなくなったシュラは、ラバックという革命軍の人員に暴行を加え、情報を吐かせることで起死回生を狙う。
しかし、隙を突かれて口に仕込まれた糸で首を折られて呆気ない最後を遂げた。
顔に十文字の傷をもつ褐色の男。暴力的で、残忍な性格。
とある国の大臣の息子という立場を利用し、無法者を束ね、城下町で好き放題に暴れ回った。
その後、自身の悪行がラン(シュラを良く思っていなかった軍人)に暴露される。
そして、大臣からも見限られ、後がなくなったシュラは、ラバックという革命軍の人員に暴行を加え、情報を吐かせることで起死回生を狙う。
しかし、隙を突かれて口に仕込まれた糸で首を折られて呆気ない最後を遂げた。
【方針】
好きなように動く。ムカつく野郎は嬲り殺し、女は犯してから殺す。
好きなように動く。ムカつく野郎は嬲り殺し、女は犯してから殺す。