いつも変わらない平和な日常―――
朝起きて朝食を食べて、友達と一緒に学校へ通い
授業を聞いたり、友達とおしゃべりしながら下校したり
家に帰って夕食を食べて、お風呂に入ってベッドを眠る。
授業を聞いたり、友達とおしゃべりしながら下校したり
家に帰って夕食を食べて、お風呂に入ってベッドを眠る。
そんな毎日をただ繰り返していれば何も苦しまずに済むかもしれない。
だけど私は思い出した。
夢の中で出逢った魔法少女、ほむらちゃんの悲痛な表情を見て全ての記憶が蘇った。
だけど私は思い出した。
夢の中で出逢った魔法少女、ほむらちゃんの悲痛な表情を見て全ての記憶が蘇った。
ほむらちゃんが転校生としてやってきた事。
マミさんとの出会いと別れ。
魔法少女になり魔女になったさやかちゃん。
さやかちゃんを元に戻そうとしたけど失敗して心中を選んだ杏子ちゃん。
たった一人でも諦めずにワルプルギスの夜に挑んだほむらちゃん。
マミさんとの出会いと別れ。
魔法少女になり魔女になったさやかちゃん。
さやかちゃんを元に戻そうとしたけど失敗して心中を選んだ杏子ちゃん。
たった一人でも諦めずにワルプルギスの夜に挑んだほむらちゃん。
私は誓った。
魔法少女達が絶望しない世界へ作り直すと。
全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を私は泣かせたくない。
最後まで笑顔でいてほしい。
それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。
これが私の祈り、私の願い。
そして私はインキュベーターに願いを伝えた……はずだった。
魔法少女達が絶望しない世界へ作り直すと。
全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。
全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で。
今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を私は泣かせたくない。
最後まで笑顔でいてほしい。
それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる。
これが私の祈り、私の願い。
そして私はインキュベーターに願いを伝えた……はずだった。
だけど願いは届かなかった。
運命の悪戯か必然によるものか、インキュベーターより先に聖杯が彼女の願いを聞き入れてしまった。
偽りの日常から目を覚ましたまどかにとって、この事実は受け入れがたいものである。
彼女なりに必死に悩んで悩みぬいた末の決断が、全て気泡に潰えたのだから。
運命の悪戯か必然によるものか、インキュベーターより先に聖杯が彼女の願いを聞き入れてしまった。
偽りの日常から目を覚ましたまどかにとって、この事実は受け入れがたいものである。
彼女なりに必死に悩んで悩みぬいた末の決断が、全て気泡に潰えたのだから。
願いを叶えるには、もはや鹿目まどか一人の犠牲では足り得ない。
この聖杯戦争に参加する自分以外の全ての人間を供物に捧げなければ到達できない願いとなった。
自分だけが犠牲になるのは構わない、だが他人を殺めてまで願いを叶える覚悟は今のまどかには無い。
この聖杯戦争に参加する自分以外の全ての人間を供物に捧げなければ到達できない願いとなった。
自分だけが犠牲になるのは構わない、だが他人を殺めてまで願いを叶える覚悟は今のまどかには無い。
「全ての魔法少女を救いたい……だけど誰かを殺すなんて私は……」
絶望的状況に打ちのめされるまどかの前に、なぁんと鳴く黒猫が姿を現した。
黒猫はまどかの方をじぃっと見つめて動かない。
まるで何かを求めているような気がした。
黒猫はまどかの方をじぃっと見つめて動かない。
まるで何かを求めているような気がした。
「エイミー?」
黒猫を見たら、なぜかそんな名前が浮かび上がった。
今まで猫を飼った事なんて無いのに。
今まで猫を飼った事なんて無いのに。
すると黒猫はゆっくりと歩き始めた。
時折こちらへ振り返って様子を見ている。
付いてきてと言っているのか、黒猫とまどかの距離は付かず離れずを維持している。
時折こちらへ振り返って様子を見ている。
付いてきてと言っているのか、黒猫とまどかの距離は付かず離れずを維持している。
「あ、待って!」
黒猫から不思議な気配を感じたまどかは後を追いかけた。
きっと黒猫は私に用があって現れたのだと思った。
まどかが付いてくるのを確認すると黒猫はどんどん先へ進み山道へと入っていった。
不安に思いつつもまどかも山の中へと進む。
きっと黒猫は私に用があって現れたのだと思った。
まどかが付いてくるのを確認すると黒猫はどんどん先へ進み山道へと入っていった。
不安に思いつつもまどかも山の中へと進む。
「どこまで行くのエイミー?」
黒猫は、なあんと鳴いて返事をすると更に先へ進んだ。
あまり奥へ行くと迷子になって出られなくなるんじゃ……と不安が大きくなる。
獣道を歩き続けると、広く手入れのされた道にたどり着いた。
そこには花畑があり、色々な種類の花がいくつも咲いていて、とても綺麗だった。
わぁ……と花に見惚れて足を止めると黒猫がまた、なあんと鳴いて歩き出した。
あまり奥へ行くと迷子になって出られなくなるんじゃ……と不安が大きくなる。
獣道を歩き続けると、広く手入れのされた道にたどり着いた。
そこには花畑があり、色々な種類の花がいくつも咲いていて、とても綺麗だった。
わぁ……と花に見惚れて足を止めると黒猫がまた、なあんと鳴いて歩き出した。
黒猫を見失わないよう、名残惜しくも花畑を後にすると
沢山の薔薇が咲き乱れる大きな庭が視界に入った。
山の中にこんな花が沢山咲いているなんて知らなかった。
まるで幻想の世界へと迷い込んだような、美しく神秘的な光景だった。
そしてまどかは目にした。
この庭の持ち主が住むであろう、巨大な屋敷を
沢山の薔薇が咲き乱れる大きな庭が視界に入った。
山の中にこんな花が沢山咲いているなんて知らなかった。
まるで幻想の世界へと迷い込んだような、美しく神秘的な光景だった。
そしてまどかは目にした。
この庭の持ち主が住むであろう、巨大な屋敷を
昔の貴族が住んでいたような洋風の作りで
風情があり、薔薇の咲き誇る庭と合わせて、とても高貴な雰囲気を醸し出している。
まどかを歓迎するかのように扉は開いていて、黒猫が屋敷の中へと入っていく。
風情があり、薔薇の咲き誇る庭と合わせて、とても高貴な雰囲気を醸し出している。
まどかを歓迎するかのように扉は開いていて、黒猫が屋敷の中へと入っていく。
誰かが呼んでいる……。
声は聞こえないけど、そんな感覚が彼女の心を捉えて離さない。
まるで魂がこの家に引っ張られているような。
まどかは小声でごめんくださいと呟いてから屋敷に入り、黒猫を追った。
声は聞こえないけど、そんな感覚が彼女の心を捉えて離さない。
まるで魂がこの家に引っ張られているような。
まどかは小声でごめんくださいと呟いてから屋敷に入り、黒猫を追った。
屋敷の中は、使用人が毎日掃除をしているのか
綺麗に手入れが行き届いており生活感が感じられた。
だけど今は留守にしているのか、人の姿が全く無い。
綺麗に手入れが行き届いており生活感が感じられた。
だけど今は留守にしているのか、人の姿が全く無い。
屋敷の奥へ奥へと進む黒猫。
そしてある一室へ入るとようやく歩みを止めて、ごろんとくつろいだ。
まどかも恐る恐る部屋へ入ると、そこにはベッドで横になっている少女がいた。
少女が目を覚ますと、まどかに気付いたのか起き上がってこちらの方へ顔を向けた。
そしてある一室へ入るとようやく歩みを止めて、ごろんとくつろいだ。
まどかも恐る恐る部屋へ入ると、そこにはベッドで横になっている少女がいた。
少女が目を覚ますと、まどかに気付いたのか起き上がってこちらの方へ顔を向けた。
「……っ!?」
少女の姿にまどかは言葉を失う。
少女の顔や体には包帯が巻かれていて
包帯の隙間から見える肌は赤黒く変色をしている。
少女は重い病気を患っているのだと理解出来た。
まどかの顔を見た少女は優しく微笑みながら一言、こう言った。
少女の顔や体には包帯が巻かれていて
包帯の隙間から見える肌は赤黒く変色をしている。
少女は重い病気を患っているのだと理解出来た。
まどかの顔を見た少女は優しく微笑みながら一言、こう言った。
「初めまして。私のマスターさん」
少女は、まどかのサーヴァントだった。
♢
「ごめんなさい。すぐに貴女の前に現れたかったんだけど、私はこの家から出られなくて……」
「気にしないでキャスターさん 病気だもんね 仕方ないよ」
「気にしないでキャスターさん 病気だもんね 仕方ないよ」
まどかのサーヴァント、キャスターは病により、外へ出ることが出来ない。
そのせいでマスターとは離れた山奥で現界する事になり
マスターとのパスの繋がりを利用して、まどか自身から会いに行きたくなるよう暗示をかけていたのを知った。
そのせいでマスターとは離れた山奥で現界する事になり
マスターとのパスの繋がりを利用して、まどか自身から会いに行きたくなるよう暗示をかけていたのを知った。
「ねえマスターさん。名前を聞いてもいいかな?」
「うん。私はまどか 鹿目まどか よろしくねキャスターさん」
「私の事もキャスターじゃなくて、エレンって呼んで。まどかちゃん」
「分かったよ。よろしくエレンちゃん」
「うん。私はまどか 鹿目まどか よろしくねキャスターさん」
「私の事もキャスターじゃなくて、エレンって呼んで。まどかちゃん」
「分かったよ。よろしくエレンちゃん」
名前を呼ばれたキャスターのサーヴァント、エレンはえへへと、はにかみながら笑った。
その姿は武勇伝を馳せた英雄たちとは思えないごく普通の少女にしか見えなかった。
その姿は武勇伝を馳せた英雄たちとは思えないごく普通の少女にしか見えなかった。
「そうだ。美味しい紅茶とお菓子があるんだけどまどかちゃんも一緒に食べよう?」
「うん。頂きます」
「うん。頂きます」
まどかは思った。
エレンは病気で外に出られずに、友達も作れなかったんじゃないかと。
私で良ければこの子の友達になって笑顔でいてほしい……心からそう考えた。
エレンは病気で外に出られずに、友達も作れなかったんじゃないかと。
私で良ければこの子の友達になって笑顔でいてほしい……心からそう考えた。
♢
まどかはエレンとのお茶会で色んな話をした。
自分のこと、家族のこと、友達のこと、学校のこと、だけど魔法少女のことは話さなかった。
ただでさえ聖杯戦争という争いが始まっている。
それとは直接無関係な争いまで話して、エレンを心配させたくはなかった。
自分のこと、家族のこと、友達のこと、学校のこと、だけど魔法少女のことは話さなかった。
ただでさえ聖杯戦争という争いが始まっている。
それとは直接無関係な争いまで話して、エレンを心配させたくはなかった。
話を続けている内に暗くなってきた。
例え本当の家族じゃなくても心配はさせたくない。
帰り支度をしようとした時、エレンは真剣な眼差しでまどかを見て―――
例え本当の家族じゃなくても心配はさせたくない。
帰り支度をしようとした時、エレンは真剣な眼差しでまどかを見て―――
「ねえ……まどかちゃん。聖杯でどんな願いを叶えたいの?」
どんな願いを持って聖杯を欲するのか、エレンはまどかに尋ねた。
不本意とはいえ聖杯戦争に参加した以上、必ず決めなくてはならない答え。
私は考えた、自分に願いが無くても、願いを叶えようとする人達との争いは避けられない。
戦う?サーヴァントと言っても私より小さい女の子のエレンを戦いに?
そうまでして叶えたくもない、戦いたくもない。
不本意とはいえ聖杯戦争に参加した以上、必ず決めなくてはならない答え。
私は考えた、自分に願いが無くても、願いを叶えようとする人達との争いは避けられない。
戦う?サーヴァントと言っても私より小さい女の子のエレンを戦いに?
そうまでして叶えたくもない、戦いたくもない。
「もしかして、叶えたい願いは無いの?」
答えがなかなか出せずに沈黙が続くと
エレンは察したような表情で再び尋ねた。
彼女のの金色の瞳が自分の心を見透かしたような気がした。
ゆっくりとうなづくとエレンは、まどかの不安を消そうとなだめるような声で……。
エレンは察したような表情で再び尋ねた。
彼女のの金色の瞳が自分の心を見透かしたような気がした。
ゆっくりとうなづくとエレンは、まどかの不安を消そうとなだめるような声で……。
「それなら聖杯を求めずに戦いから降りる方法を探しましょう」
「そんな方法あるの……?」
「残念だけど今は無いわ。でも探し出して見せる。もしかしたら他に協力してくれるマスターもいるかもしれない
だからまどかちゃんは絶対に諦めないで」
「でもエレンちゃんの願いが……」
「そんな方法あるの……?」
「残念だけど今は無いわ。でも探し出して見せる。もしかしたら他に協力してくれるマスターもいるかもしれない
だからまどかちゃんは絶対に諦めないで」
「でもエレンちゃんの願いが……」
自分よりも小さなエレンがまどかを元気づけようと励ましてくれている。
だけど聖杯を諦めるということは願いを諦めることになる。
それではサーヴァントになったエレンちゃんの願いも叶わなくなってしまう。
だけど聖杯を諦めるということは願いを諦めることになる。
それではサーヴァントになったエレンちゃんの願いも叶わなくなってしまう。
「大丈夫よ。私の願いはもう叶ったから」
「え……?」
「私ね……物心付いた時から病気で体が弱くて寝たきりの生活をしてたんだ
けっして人に移る病気じゃないけど近所の人たちは皆、不気味がって私に近づこうとしなかった
両親もそう、こんな体の私を愛するはずも無くて、私はずっと一人だった……」
「エレンちゃん……」
「だけど、まどかちゃんはそんな私に優しくしてくれた
病気の私を拒否しようともせずに友達になってくれた
それで私は十分に幸せになれたの。だから聖杯なんてもういらないわ
今度は私がまどかちゃんの願いに答える番、例えこの身がどうなろうと必ず元の家に帰してあげるから」
「ありがとうエレンちゃん、この先にどんな困難が待ち構えていても絶対に諦めたりなんかしない」
「え……?」
「私ね……物心付いた時から病気で体が弱くて寝たきりの生活をしてたんだ
けっして人に移る病気じゃないけど近所の人たちは皆、不気味がって私に近づこうとしなかった
両親もそう、こんな体の私を愛するはずも無くて、私はずっと一人だった……」
「エレンちゃん……」
「だけど、まどかちゃんはそんな私に優しくしてくれた
病気の私を拒否しようともせずに友達になってくれた
それで私は十分に幸せになれたの。だから聖杯なんてもういらないわ
今度は私がまどかちゃんの願いに答える番、例えこの身がどうなろうと必ず元の家に帰してあげるから」
「ありがとうエレンちゃん、この先にどんな困難が待ち構えていても絶対に諦めたりなんかしない」
エレンの言葉を聞いて、まどかは決意した。
無謀とも言える聖杯戦争への脱出をエレンは必死で果たそうとしている。
どれだけ難しくても諦めなければ道がきっとあるはずだ。
あの時、私は心の中でどこか確信が持てていた。
私なら魔法少女達が悲しまなくてもいい世界が作れるはずと。
無謀とも言える聖杯戦争への脱出をエレンは必死で果たそうとしている。
どれだけ難しくても諦めなければ道がきっとあるはずだ。
あの時、私は心の中でどこか確信が持てていた。
私なら魔法少女達が悲しまなくてもいい世界が作れるはずと。
だからこの聖杯戦争でも諦めたりなんてしない。
くじけず、前へ進んでいけば奇跡はきっと起こるはずだから……。
くじけず、前へ進んでいけば奇跡はきっと起こるはずだから……。
「そうだ。まどかちゃん右手を見せて」
「こう?」
「こう?」
エレンの言われるがままに右手を差し出すと、手の甲にある令呪に手を触れて魔力を込めた。
すると令呪が綺麗に消え去り、痕すら残らなくなった。
すると令呪が綺麗に消え去り、痕すら残らなくなった。
「これは……?」
「本当に消えたわけじゃないわ。幻覚の一種で見えなくなってるだけ
でもこれでまどかちゃんがマスターだとばれにくくなるわ」
「エレンちゃん、ありがとう!」
「気を付けてね。もうじき聖杯戦争が開始される。どこで戦場になってもおかしくないから」
「うん、気を付けて帰るね」
「少しでも危険を感じたらすぐ戻ってきてね。屋敷の中なら私でも戦える
まどかちゃんを守る事なら出来るから」
「本当に消えたわけじゃないわ。幻覚の一種で見えなくなってるだけ
でもこれでまどかちゃんがマスターだとばれにくくなるわ」
「エレンちゃん、ありがとう!」
「気を付けてね。もうじき聖杯戦争が開始される。どこで戦場になってもおかしくないから」
「うん、気を付けて帰るね」
「少しでも危険を感じたらすぐ戻ってきてね。屋敷の中なら私でも戦える
まどかちゃんを守る事なら出来るから」
心配そうな表情を浮かべるエレン。
彼女のためにも死ぬわけにはいかないと、まどかは心に決めた。
彼女のためにも死ぬわけにはいかないと、まどかは心に決めた。
「ねえ、あの黒猫はエレンちゃんのペット?」
「違うわ。この子が勝手に住み着いてるだけよ」
「違うわ。この子が勝手に住み着いてるだけよ」
黒猫はエレンの言葉に抗議するように鳴いた。
その姿にまどかはふふっと笑う。
なんだかんだ言って黒猫はエレンに懐いているようだ。
その姿にまどかはふふっと笑う。
なんだかんだ言って黒猫はエレンに懐いているようだ。
♢
月明かりが屋敷の窓から室内へと差し込む。
ぽかぽかした太陽の明かりも好きだけど月の光も幻想的で好き。
エレンは恋い焦がれる乙女のような表情で窓の外を見ていた。
自らのマスターである鹿目まどかの姿を思い浮かべながら。
ぽかぽかした太陽の明かりも好きだけど月の光も幻想的で好き。
エレンは恋い焦がれる乙女のような表情で窓の外を見ていた。
自らのマスターである鹿目まどかの姿を思い浮かべながら。
鹿目まどか とっても素敵で愛らしいマスター。
見る者に安心感を与えるような慈愛に満ちたその瞳。
ほのかに甘い香りのするサラサラの髪。
薄いピンク色で柔らかそうな唇。
傷一つの無い、細くて綺麗な指。
強く抱きしめると折れてしまいそうな華奢で柔らかそうな身体。
その中で最も美しくて愛しいのは貴女の心
見る者に安心感を与えるような慈愛に満ちたその瞳。
ほのかに甘い香りのするサラサラの髪。
薄いピンク色で柔らかそうな唇。
傷一つの無い、細くて綺麗な指。
強く抱きしめると折れてしまいそうな華奢で柔らかそうな身体。
その中で最も美しくて愛しいのは貴女の心
こんな醜い体の私と友達になってくれた。
私の言葉を何一つ疑うことなく信頼を寄せてくれた。
そして私に心配させないようにインキュベーターの存在を秘密にしていた。
私の言葉を何一つ疑うことなく信頼を寄せてくれた。
そして私に心配させないようにインキュベーターの存在を秘密にしていた。
魔法少女、契約を交わして魔法の力を手に入れるなんてまるで私と同じ魔女みたい。
でも貴女の世界の魔女とは定義が随分と違ってるわね。
どんな願いも叶えられる魔法少女の力は興味深いけど、すぐに命を落としちゃう力なら必要無いわ。
私ならそんなリスク犯さなくても願いなんて叶えられるもの。
でも貴女の世界の魔女とは定義が随分と違ってるわね。
どんな願いも叶えられる魔法少女の力は興味深いけど、すぐに命を落としちゃう力なら必要無いわ。
私ならそんなリスク犯さなくても願いなんて叶えられるもの。
「それにしても絶望を糧にするなんて、まるで貴方みたいね」
そう言ってエレンは黒猫の方を見つめると
黒猫は尻尾を振りながらくつろいでいた。
黒猫は尻尾を振りながらくつろいでいた。
鹿目まどか、貴女を見るとあの子を思い出すわ。
貴女と同じで家族に愛された、とっても優しくて、とっても可愛くて、そして―――
貴女と同じで家族に愛された、とっても優しくて、とっても可愛くて、そして―――
とっても愚かな女の子
貴女は絶対に魔法少女になんてさせない。
欲しい、貴女が欲しいの。
きっとくれるわよね?あの愚かな子のように。
私をかわいそうだと思ってくれるなら断れないはず。
大丈夫。安心して貴女を愛する人達は私がしっかり愛してあげるから。
だから頂戴 鹿目まどか……貴女の身体を。
かつて私の友達だった女の子 ヴィオラのように……ね。
欲しい、貴女が欲しいの。
きっとくれるわよね?あの愚かな子のように。
私をかわいそうだと思ってくれるなら断れないはず。
大丈夫。安心して貴女を愛する人達は私がしっかり愛してあげるから。
だから頂戴 鹿目まどか……貴女の身体を。
かつて私の友達だった女の子 ヴィオラのように……ね。
【クラス】
キャスター
キャスター
【真名】
エレン@魔女の家
エレン@魔女の家
【パラメーター】
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:C(A) 幸運:E 宝具:A+
筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:C(A) 幸運:E 宝具:A+
【属性】
中立:悪
中立:悪
【クラススキル】
陣地作成:-
「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
エレンは自らの宝具の外で活動が出来ないために、このスキルの効果は失われている。
陣地作成:-
「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
エレンは自らの宝具の外で活動が出来ないために、このスキルの効果は失われている。
【保有スキル】
不治の病:-
どのような治療をもってしても決して治ることの無い病気に侵されている。
動くだけで足から血が滲み、常に激痛が肉体を襲っている。
不治の病:-
どのような治療をもってしても決して治ることの無い病気に侵されている。
動くだけで足から血が滲み、常に激痛が肉体を襲っている。
不死身の魔女:A
心臓を破壊する、首を切り落とす等の致命傷を受けても蘇るスキル。
魔力の続く限り復活が可能だが、一度の蘇生で大量の魔力と精神力が消費される。
絶望に落ちて生への執着を失うと、このスキルの恩威が消滅し死を迎える。
心臓を破壊する、首を切り落とす等の致命傷を受けても蘇るスキル。
魔力の続く限り復活が可能だが、一度の蘇生で大量の魔力と精神力が消費される。
絶望に落ちて生への執着を失うと、このスキルの恩威が消滅し死を迎える。
呪いの忌み子:-
誰にも愛される事なく関わる者全てを不幸にした呪われし子供。
このスキルを持つ者と親しくなるほど幸運が現象する。
誰にも愛される事なく関わる者全てを不幸にした呪われし子供。
このスキルを持つ者と親しくなるほど幸運が現象する。
【宝具】
『呪われし魔女が住む館』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:200人
魔女となったエレンが譲り受けた悪魔の館。
所有者となったエレンの意思に従って活動する生きた館であり。
エレンが望むままに内部の構造を自在に変えられ、侵入者を攻撃する。
魔女に殺させた魂は悪魔の供物となり、必要条件を満たすことで悪魔から願いを叶えて貰うことができる。
館の中にいる限り、エレンの魔力は2ランク上昇して病を抑えられるが
外出すると病状が加速的に進行してエレンの命を蝕む。
エレンが他者の体に乗り移っても、この宝具でエレンを殺害することが出来ない。
またエレンが消滅しても所有者が悪魔に自動的に変わる為に、この宝具は現界を続ける。
ただし、悪魔は人を殺すことが出来ないため、魔女がいなければ宝具の運用は不可能。
悪魔はこの宝具の一部として召喚されており宝具を破壊すれば悪魔も消滅する。
『呪われし魔女が住む館』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:200人
魔女となったエレンが譲り受けた悪魔の館。
所有者となったエレンの意思に従って活動する生きた館であり。
エレンが望むままに内部の構造を自在に変えられ、侵入者を攻撃する。
魔女に殺させた魂は悪魔の供物となり、必要条件を満たすことで悪魔から願いを叶えて貰うことができる。
館の中にいる限り、エレンの魔力は2ランク上昇して病を抑えられるが
外出すると病状が加速的に進行してエレンの命を蝕む。
エレンが他者の体に乗り移っても、この宝具でエレンを殺害することが出来ない。
またエレンが消滅しても所有者が悪魔に自動的に変わる為に、この宝具は現界を続ける。
ただし、悪魔は人を殺すことが出来ないため、魔女がいなければ宝具の運用は不可能。
悪魔はこの宝具の一部として召喚されており宝具を破壊すれば悪魔も消滅する。
『嘘と偽りの絆(マリシアス・コネクト)』
ランク:C 種別;対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
エレンの『外に出たい』という願いを叶えるために悪魔が与えた禁術。
魔術の法則を無視して対象の人物と肉体を入れ替えることが出来る。
他者と信頼を重ね、エレンの望みに真摯に聞き入れさせるのが条件であり
握手するように相手と手を握り合い、念じれば発動される。
他人の体に入れ替わってもスキル『呪いの忌み子』は決して外すことは出来ない。
ランク:C 種別;対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
エレンの『外に出たい』という願いを叶えるために悪魔が与えた禁術。
魔術の法則を無視して対象の人物と肉体を入れ替えることが出来る。
他者と信頼を重ね、エレンの望みに真摯に聞き入れさせるのが条件であり
握手するように相手と手を握り合い、念じれば発動される。
他人の体に入れ替わってもスキル『呪いの忌み子』は決して外すことは出来ない。
【weapon】
無し
無し
【人物背景】
貧民街の貧しい家で生まれた少女。
生まれつき、病に侵されて周囲から疎まれて生きていた。
唯一愛してくれたのが母親だが愛人を作り
父と娘を捨てて出ていこうとする母親に憎しみを抱き殺害。
妻の死体を見て嘆き悲しむ父親も殺害し燃え盛る家から脱出して逃走。
そこで両親の魂を食らった悪魔が現れて、礼としてエレンに魔女の力と家を与えた。
悪魔に与えられた家の中では飢えることも無く、好きなだけ勉強が出来て充実していたが
外に出て友達を作りたい想いは日に日に強くなっていく。
家に招き入れた人間を次々と殺して悪魔に魂を献上していき、ようやく外に出るための魔法を与えられた。
そして家に招き入れた少女ヴィオラと信頼関係を築き、一日だけ体を貸して欲しいと約束して肉体を奪う。
最後はヴィオラの父親が、エレンの体になったヴィオラを射殺し
その死に様を見てエレンは嘲笑い立ち去った。
貧民街の貧しい家で生まれた少女。
生まれつき、病に侵されて周囲から疎まれて生きていた。
唯一愛してくれたのが母親だが愛人を作り
父と娘を捨てて出ていこうとする母親に憎しみを抱き殺害。
妻の死体を見て嘆き悲しむ父親も殺害し燃え盛る家から脱出して逃走。
そこで両親の魂を食らった悪魔が現れて、礼としてエレンに魔女の力と家を与えた。
悪魔に与えられた家の中では飢えることも無く、好きなだけ勉強が出来て充実していたが
外に出て友達を作りたい想いは日に日に強くなっていく。
家に招き入れた人間を次々と殺して悪魔に魂を献上していき、ようやく外に出るための魔法を与えられた。
そして家に招き入れた少女ヴィオラと信頼関係を築き、一日だけ体を貸して欲しいと約束して肉体を奪う。
最後はヴィオラの父親が、エレンの体になったヴィオラを射殺し
その死に様を見てエレンは嘲笑い立ち去った。
【サーヴァントとしての願い】
鹿目まどかの肉体を奪い、聖杯戦争からの脱出を狙う。
聖杯には興味なし。
鹿目まどかの肉体を奪い、聖杯戦争からの脱出を狙う。
聖杯には興味なし。
【基本戦術、方針、運用法】
主に人を惑わし欺く魔法に長けている。
目立たない程度に宝具に魂食いをさせて悪魔に願いを叶えさせる。
主に人を惑わし欺く魔法に長けている。
目立たない程度に宝具に魂食いをさせて悪魔に願いを叶えさせる。
【マスター】
鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ
鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ
【マスターとしての願い】
聖杯戦争からの脱出
聖杯戦争からの脱出
【能力・技能】
最強の魔法少女になれる素質があるが、今は平凡な女子中学生としての力しかない。
最強の魔法少女になれる素質があるが、今は平凡な女子中学生としての力しかない。
【人物背景】
見滝原中学校に通う中学2年生の少女で、クラスでは保健委員を務めている。
桃色の髪を母親の勧めの赤いリボンで2つに結っている。
10月3日生まれ、血液型はA型、身長は150cm未満で小柄。
家族構成は母・父・弟の4人で、母が働き父が家事をするという家庭環境で育つ。
心優しく友達想いだが、自分を何の取り柄もない人間だと考えるやや卑屈な面があり、
「誰かの役に立てるようになりたい」という夢を抱いている。
その平々凡々な人格とは裏腹に、魔法少女としては途方もない素質を持っており、執拗にキュゥべえから契約を迫られることになる。
当初は一見華やかではある魔法少女に夢を見ていたものの、マミの死やソウルジェムの真実に直面するたびにその認識を改めていき、
魔法少女としての契約に踏み出せない自分の臆病さに迷いながらも、「当事者になれない傍観者」という立場で他の魔法少女に干渉していく。
参戦時期は最終話でインキュベーターに願いを叶えて貰う寸前の状態から
見滝原中学校に通う中学2年生の少女で、クラスでは保健委員を務めている。
桃色の髪を母親の勧めの赤いリボンで2つに結っている。
10月3日生まれ、血液型はA型、身長は150cm未満で小柄。
家族構成は母・父・弟の4人で、母が働き父が家事をするという家庭環境で育つ。
心優しく友達想いだが、自分を何の取り柄もない人間だと考えるやや卑屈な面があり、
「誰かの役に立てるようになりたい」という夢を抱いている。
その平々凡々な人格とは裏腹に、魔法少女としては途方もない素質を持っており、執拗にキュゥべえから契約を迫られることになる。
当初は一見華やかではある魔法少女に夢を見ていたものの、マミの死やソウルジェムの真実に直面するたびにその認識を改めていき、
魔法少女としての契約に踏み出せない自分の臆病さに迷いながらも、「当事者になれない傍観者」という立場で他の魔法少女に干渉していく。
参戦時期は最終話でインキュベーターに願いを叶えて貰う寸前の状態から
【方針】
何が有っても生きることを諦めない。
聖杯戦争から脱出するための協力者を集めたい。
何が有っても生きることを諦めない。
聖杯戦争から脱出するための協力者を集めたい。