ラノロワ・オルタレイション @ ウィキ内検索 / 「書き手紹介」で検索した結果

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  • 書き手紹介
    書き手紹介 投下SS数 作者名(敬称略) 旧トリ 34 ◆LxH6hCs9JU 32 ◆UcWYhusQhw 24 ◆EchanS1zhg 22 ◆02i16H59NY ◆76I1qTEuZw 20 ◆MjBTB/MO3I 17 ◆ug.D6sVz5w ◆EA1tgeYbP. 6 ◆olM0sKt.GA 3 ◆F0cKheEiqE 2 ◆oUz4tXTlQc 2 ◆hwBWaEuSDo 2 ◆h3Q.DfHKtQ 2 ◆mk2mfhdVi2 2 ◆NQqS4.WNKQ 2 ◆RC.0aa1ivU 1 ◆bVLQ9jn0aM 1 ◆b8v2QbKrCM 1 ◆O1Af7pV8lA
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  • 参加者名簿
    参加者名簿 6/6【涼宮ハルヒの憂鬱】 ○キョン/○涼宮ハルヒ /○朝倉涼子/○朝比奈みくる/○古泉一樹/○長門有希 6/6【とある魔術の禁書目録】 ○上条当麻/○インデックス/○白井黒子/○御坂美琴/○ステイル=マグヌス/○土御門元春 6/6【フルメタル・パニック!】 ○千鳥かなめ/○相良宗介/○ガウルン/○クルツ・ウェーバー/○テレサ・テスタロッサ/○メリッサ・マオ 5/5【イリヤの空、UFOの夏】 ○浅羽直之/○伊里野加奈 /○榎本/○水前寺邦博/○須藤晶穂 5/5【空の境界】 ○両儀式/○黒桐幹也/○浅上藤乃/○黒桐鮮花/○白純里緒 5/5【甲賀忍法帖】 ○甲賀弦之介/○朧/○薬師寺天膳/○筑摩小四郎/○如月左衛門 5/5【灼眼のシャナ】 ○坂井悠二/○シャナ/○吉田一美/○ヴィルヘルミナ・カルメル/○フリアグネ 5/5【とらドラ!】 ○高須竜児...
  • 北村祐作(墓)
    北村祐作 登場作品【とらドラ!】 登場話数 3 殺害者 師匠 最期の言葉(なんか……想像してたのと違う、なっ) 【本編の動向】 登場話は004 裸の出会いにご注意ください  退場話は059 ユケムリトラベル(下) 人類五名温泉宿の旅。 参戦時期は生徒会長就任以降のいつか。 殺し合いの最中にも関わらず、いきなり温泉に入るという大物っぷりを見せつける。 同じ温泉施設にいた上条当麻を半分呆れ、半分驚かせた後で風呂から上がって情報交換。 その最中に同じく温泉内からスタートした千鳥かなめもチームに引き入れる。 その際、温泉「内」からスタートしたかなめの大声に驚いた当麻が大慌てで、当麻の主観において「彼女を助けに」向かってかなめの裸を覗いてしまいボコられることとなる。 ちなみにそのとき焦らずに行動した北村曰く「漏れる声で害は無いと判断したまでさ」とのこと。 …...
  • 白純里緒(墓)
    白純里緒 登場作品【空の境界】 登場話数 5 殺害者 ステイル=マグヌス 最期の言葉 本当に…………最悪だ。 【本編の動向】 登場話は005「 一文字違いの獅子」  退場話は106「 愛憎起源 Certain Desire.」 参戦時期は殺人考察(後)、左腕を失う前より。 仲間を求めて、両儀式、黒桐幹也の二人を探して行動を開始する。 行動開始後しばらくは付近の地形の把握の為に動き回っていたが、やがて聞こえてきたステイル=マグヌスの「宣言」によって、北へと移動を開始する。 極めて幸運なことに、同じタイミングで南下してきた捜し求めていた相手の一人、黒桐とおまけの吉田さんと遭遇。 だが、さすがにその遭遇は早すぎた。 黒桐を特別な存在にする為の道具がまだ手元になかった為に、この時は黒桐にこの場の危険性を知らしめる程度に留めて、足手まといの吉田一美を始末し...
  • ◆EchanS1zhg
    ◆EchanS1zhg氏 投下した作品 No. タイトル 登場人物 000 今からはじまる終焉――(今よりはじまる終演) 朝比奈みくる、西東天 015 栞――(死因) 紫木一姫、長門有希 021 Parallel daze――(平衡幻覚) いーちゃん、涼宮ハルヒ 024 死線の寝室――(Dead room) 玖渚友 049 ART OF FIGHTING――(作法) 朝倉涼子、師匠 082 第一回放送――(1日目午前6時) 西東天 114 人殺しの話――(ひとごろし野放し) キノ、零崎人識 118 群青――(Madonna) 玖渚友 122 CROSS†POINT――(交錯点) 前編CROSS†POINT――(交錯点) 後編 ヴィルヘルミナ・カルメル、逢坂大河、島田美波インデックス、テレサ・テスタロッサシャナ、須藤晶穂、キョン、御坂美琴トレイズ、師匠、朝倉涼子、浅上藤乃、古泉一樹 12...
  • 【現地調達】の品々
    【現地調達】の品々 【ヴィルヘルミナのリボン@現地調達】 ヴィルヘルミナが作り出した特性のリボン。 防火の自在式が編み込まれており、ちょっとやそっとの力では千切れないようになっている。 初出はペルソナヘイズ 少女には向かない職業 【ウィンチェスター M94(7/7)@現地調達】 クルツ・ウェーバーが摩天楼にて確保した。 初出は096A new teacher and a new pupil 【エロ雑誌@現地調達】 土屋康太がコンビニで確保したもの。2冊まとめて手に入れた。 初出は062南の島 条例などで18歳未満には売ってはいけないことになっている、ごくありふれた大人向け雑誌。 とはいえ、ムッツリーニの目利きによれば、内容に高い期待が持てる極上の『お宝本』であるらしい。 (ジャンルや内容の詳細については、後続の書き手さんにお任せしま...
  • たいがーころしあむ
    たいがーころしあむ ◆EA1tgeYbP.  ――当たり前の話ではあるのだが、素人が灯り一つない夜道、それも山道を歩こうとするのは無謀という他にない。 足元の視界さえおぼつかない中、それでも無理に夜の山道を進もうとするものがどうなるか、そんなものは最初から決まっている。 「……わあ!」  ……ベしゃ。  木の根か何かに足を取られたのか、一人の少女がバランスを崩して盛大にすっ転ぶ。  ――少女の名前は逢坂大河。彼女の通う高校ではそれなりに名前の知れた有名人である。  少女、いや大河が転んだのはもちろん当然の結果ではあるのだが、実のところ彼女に責められるだけの謂れはない。こんな夜道を彼女が無理にでも歩いていたのには理由がある。  理由の一つは彼女が目覚めた位置だ。  この舞台において彼女が最初に配置された位置はA-1、山頂。よりにも...
  • 人間臨終図巻
    人間臨終図巻 ◆F0cKheEiqE (朧に小四郎、よりにもよってこの二人か・・・) 薬師寺天膳は名簿を見ながら軽く呻いた。 伊賀鍔隠れ衆の重鎮、薬師寺天膳は、 色白でのっぺりとした肌、切れ長の目をした、 女のように柔らかな線の見えるやや太りかげんの身体の男である。 年齢は三十前後であろうか、 髪は黒々とした総髪だが、 その反面肌にはまるで艶が無く、唇も紫で、 ひどく老人めいた印象を人に与える。 兎に角、年齢がいまいち解らない不気味な雰囲気の男であった。 天膳がいまいるのは、A-3地区の森の何処かだが、 周りが背の高い木ばかりで、 天膳にはこの地図の北西部にいることぐらいしか解らない。 夜空に眼を向けるが、星の運行配置がまるで出鱈目で、 時刻、方角すら知ることが出来なかった。 天膳は、良く...
  • キノとトレイズ〈そして二人は探しに行った〉
    キノとトレイズ〈そして二人は探しに行った〉 ◆LxH6hCs9JU 「ふんふんふーん♪」 「…………」 「うーん、風が気持ちいー。路面の具合もいい感じー」 「……随分とご機嫌だな」 「まあね。やっぱり、モトラドは走ることが生きがいだからさ」 「走れることが幸せ……か。単純でいいよなぁ、君は」 「君が複雑すぎるだけなのさ。変に気負いしたって、人生損するだけだよ」 「ははっ。まさか、モトラドに人生を諭されるとは思わなかったや……」 「にしても、君は運転が上手いね。キノみたいに乱暴でもないし。秀吉や実乃梨に比べたら月とスッポンポンだ」 「……月とスッポン?」 「そうそれ」 「キノっていうのは、エルメスの元の乗り手だったよな」 「そう。旅人だよ」 「じゃあ、秀吉と実乃梨っていうのは誰なんだ? 退場した人の中に、二人の名前があったと思うけど」 「キノが元の乗り...
  • リリアとソウスケ〈そして二人は、〉後編
    リリアとソウスケ〈そして二人は、〉後編  ◆UcWYhusQhw (リリアとソウスケ〈そして二人は、〉前編より) 「……今、何て言った?」 ぼくはただ驚いていた。 目の前の少女の咄嗟の行動に。 掴まれた手が振りほどけない。 ぼくは慌てて、でも逆に少女はその勢いでぼくを全力で殴ってきた。 その力に僕は思わず尻餅をついて、そして握っていた包丁を放してしまう。 少女はそのまま包丁を思いっきり蹴り飛ばして不遜に僕を見下ろしている。 「どうしてこうも……バカばっかり……あーーーーーーもう! ふざけるなぁ!」 腕組みをしながらぼくを睨み、顔は怒りで真っ赤に染まってる。 ぼくはそんな彼女の様子に情けない事に竦んでいた。 彼女は僕を指差し力強く言う。 「そんな誰かの為なんて言葉…………ただの思い上がりだっ!」 ...
  • 必要の話(Ⅱ)
    必要の話(Ⅱ) ◆UcWYhusQhw 【0】 『それとまったく同じ事ですよ』 【1】 「ここにしますか」 「そうだね……そうしよう」 そう呟きながら、格好が似ている二人はある建物を見つめていた。 窓ガラスの向こうには、無数のソファーとテーブルが置かれ、理路整然としている。 テーブルには一つずつメニューが置かれていたその建物は、俗にファミレスと言う。 「ガラス張りだけど……大丈夫か?」 「壁際に鎮座すれば問題ないでしょう」 「そうかな……」 「それに、此処は美味しそうです」 「………………」 瓜二つの二人は喋りながらも中に入っていく。 店頭のパフェが書かれたのぼりに目を輝かした一人がキノという。 そのキノの姿に、ゲンナリとした表情を浮かべたのがトレイズといった。 ...
  • 最後の道
    最後の道 ◆ug.D6sVz5w  歩くことが苦痛だった。  考えることが嫌だった。  それでも留まっていることも嫌で、一歩歩くたびに痛む体を鞭打つように歩きつづけた。  考えるつもりはなくとも、次々に頭の中に浮かぶ事があった。  頭の中でぐるぐると、浅羽がここで出会った人たちの言葉が浮かんでは消えていく。  『あんたは悪い人間だーっ!』  ぼくが乱暴しようとした、あの栗毛の少女は僕を軽蔑していた。 『報いは受けて貰うぞ。貴様はリリアに酷い事をしたっ!』  そう言って彼女を守ったあの人は、きっとぼくなんかとは全然別の種類の人間なのだろう。 『っしゃぁーーっ!  このバカガキがそこを動くな逃げるな口答えするな、いやたとえ逃げても逃げきれると思うなっ!  ぶっ殺してやるっ! 絶対にぶっ殺してやるぅっ!』 ...
  • 南の島 (後編)
    南の島 (後編) ◆76I1qTEuZw (前編から)  そっちの坊やも、大した怪我じゃねーだろ。  お嬢ちゃん、ひとまずそいつに肩でも貸して、どっか見えないとこまで行っちまってくれ。  おれはそっちの子に用がある。  ……あー、おまえもここは諦めとけ。そーゆー構図になっちまった時点で、お前の負けだ。  乱入してきた男は、大体そういう意味合いのことを言ってみくると康太を追い払った。  最後の一行だけは、白い髪の少女に向けた言葉。  男の制止に、少女は少しだけ悔しそうな表情を滲ませつつも、しかし素直に従って銃口を下げる。  どこをどう歩いたのかは覚えていない。  きがつけばみくるは、康太を片手で支えるような体勢で、建物の間を抜ける細い小道を歩いていた。  振り返っても、さっきの少女と男の姿は見えない。  逃げ切った。ひとまず...
  • 泥の川に流されて
    泥の川に流されて ◆ug.D6sVz5w  ――気がつけばいつのまにか空は明るくなり始めていた。  いかに遠目にあろうとも、見えてはいたはずの赤い十字が目印となる建物にたどり着くまでにそれだけの長い時間が過ぎたことになる。  あの程度の距離を移動するのに忍びとしては完全に、大人であっても健康な者であるなら情けないぐらいに無駄に時間を費やした。 「まったく、この天膳としたことが情けないにも程があるわ」  だが、呟くその言葉とは裏腹に薬師寺天膳のその顔に浮かぶのは心底楽しそうな笑みだった。   不死の忍者薬師寺天膳。齢にして百を有に超えし彼の人生の中でこれほどまでに心が踊るのは一体いつ以来のことであったか。  目に映るもの全てが物珍しい。  木々のごとく立ち並ぶ木でも石でもない建物も。大地を覆う漆黒も。立ち並ぶ灯りは行灯や提灯のそれと比...
  • 人殺しの話――(ひとごろし野放し)
    人殺しの話――(ひとごろし野放し) ◆EchanS1zhg  【0】 人が死ぬ時にはね―― そこには何らかの『悪』が必然であると、『悪』に類する存在が必然であると、この私はそんなことを思うのだよ。  【1】 朝という時間も過ぎ、街も暖め始められた午前の頃合。 本来ならば人通りも少なくないだろうに、しかしそんな気配を僅かにも感じさせない通りをひとりの少年が歩いていました。 深夜の散歩のような人気のなさと、活気を想像させる午前の風景。 その矛盾を楽しんでいるのか、足取りも軽くブロックの敷き詰められた歩道をとんとんと歩いています。 少年はかなり背が低くそして愛らしい顔をしており、それだけならば場合によっては少女と言っても通じるかも知れませんでしたが、 しかしその他の全てがそれを否定していました。 裸の上半身にそのままタクティカルベストを纏い...
  • リアルかくれんぼ(後編)
    リアルかくれんぼ(後編) ◆ug.D6sVz5w (前編から) 「……な? 冗、談だろ……」 「嘘……」  上条とかなめ。  穴のふちと底にいる両者の口から共に驚きの声が漏れた。  放送の前置きそのものは、最初の北村との話し合いでの考察を裏付けるかなり重要な内容を含んではいたのだが、正直今の彼らにそんなことはどうでもいい。 ――北村祐作。 ほんの数時間前に別れた仲間の死が告げられたのだ。 「どういうこと!?」 「わかんねえ!」  混乱の中、かなめと上条は互いに大声を張り上げる。  先に多少なりとも落ち着いたのは、荒事の経験がかなめよりも多い上条の方だった。  努めて冷静になって上条は考える。  ――北村が死んだ。  ――どこで?  ――どうして?  ――誰が殺した?  ...
  • 虎と機関銃(後編)
    虎と機関銃 (後編) ◆76I1qTEuZw (前編へ) そう。 その少女、逢坂大河は、怒り狂っていた。 山頂近くで零崎人識に殴りかかった時のような、底の浅い怒りではない。 もっと魂の奥深い所から、本気で、真剣に、怒っていた。 なんで、こんな目に会わねばならないのか。 なんで、あんだけ必死に逃げ惑わねばならないのか。 なんで、右手やら膝やら、こんな怪我をしなきゃならないのか。 なんで、この自分が北村や、実乃梨や、竜児や、ばかちーなどに助けを求めなければならないのか。 なんで、こんな中学生くらいのガキの振り回す無駄に五月蝿いだけの銃に怯えて隠れてなければならないのか。 ……もちろん、それらの理由も、怒りの一部を占めてはいた。 それらの理由が、怒りの発端ではあった。 零崎人識との遭遇の混乱を過ぎ、エリア切り取りの恐怖を脱し...
  • モザイクカケラ(後編)
    モザイクカケラ(後編) ◆02i16H59NY (モザイクカケラ(前編)から) 【1】 (千鳥かなめ 1/3) ――温泉まであと少し、という所で、千鳥かなめは意外な人物と出くわしていた。 「……北村くん以外に、2人の男の人の死体……か。ごめん、あたしもよく分からないな」 「……ってことは、カナメちゃんたちが出てった後、おれ、いや、あたしらが到着する前に『何か』があったってことだね」 そういって相手は――千鳥かなめと同じ制服に身を包んだ少女は、うんうん、とややオーバーな動作で頷いてみせた。 『櫛枝実乃梨』。 夜が明ける前、上条当麻と共に、街の中で行き会った3人組(+喋るバイク1台)のうちの1人である。 「いやあ、ごめんねー。カナメちゃんたちのこと疑ったりして!」 「い、いや気にしてないから! そっちの立場からじゃ無理もないだろうし!」 ...
  • 【甲賀忍法帖】からの支給品
    【甲賀忍法帖】からの支給品 【お幻の鷹@甲賀忍法帖】 筑摩小四郎に支給された。 初出は006伊賀の散歩者 【弦之介の忍者刀@甲賀忍法帖】 朧に支給された。 初出は020女怪 【小四郎の鎌@甲賀忍法帖】 櫛枝実乃梨に支給された。 初出は061二輪車の乗り手 伊賀鍔隠れ衆が一人、筑摩小四郎愛用の鎌。 刃は折り畳んで収納できるようになっており、投擲にも向いている。 【地虫十兵衛の槍@甲賀忍法帖】 白井黒子に支給された。 初出は022ネコの話 ―― Girl meets Girl ―― 甲賀卍谷衆が1人、地虫十兵衛の愛用の得物。槍の穂先の部分。 手も足も無い地虫十兵衛はこれを己の食道に隠し、最後の切り札として口から発射する形で使っていた。 【人別帖@甲賀忍法帖】 北村祐作に支給された。 初出は059ユケムリトラベル 人...
  • 提督の決断
    提督の決断 ◆MjBTB/MO3I スクーター(注・二輪車。モトラドではないものを指す)が、ある程度開かれた山中の道をマイペースに走っていた。 運転手の名前はキノ。独自のルールに基づいた旅をする人間である。 彼女はがむしゃらというには程遠く、どこか余裕も見えるようないつも通りの姿で、山を登っていく。 理由は、結局火の鳥の事も気になりつつも"やはり人数が揃っているはずの神社が気になる"からだった。 特に気になっているのは人員の"質"。正直なところ先程の"火の鳥"がいるという話は零崎人識からは聞いていなかった。 彼が言うには"出来る"人間と"出来ない"人間が集まっていたようだが、こうなると正直当てになるとは思えない。 あの飄々とした性格の少年のこと。こち...
  • ペルソナヘイズ(上) 少女には向かない職業
    ペルソナヘイズ(上) 少女には向かない職業 ◆LxH6hCs9JU 【プロローグ「山の麓で・b」―Phoenix・b―】  東へ飛んでいった鳥は、こちらには気付かなかったようです。  撃ち落とせるような距離でもありませんでしたが、それを見越しての飛行でしょうか。  それとも、進行方向だけを見ればいい、と余裕でいたのでしょうか。  それとも、地上の風景に気を配る余裕すらなかったのでしょうか。  答えは実際に訊いてみないとわかりませんでしたが、キノはこれを見逃すことにしました。  旅人のスクーター(注・モトラドではない)は、空を飛ぶことができません。  なので、空を飛ぶ鳥を追うこともできないのです。 「それにしても驚いた……まさか火の鳥とは」  キノが目撃した鳥は、翼を持っているという意味ではたしかに鳥でした。  しかし翼...
  • 硫黄の炎に焼かれても(後編)
    硫黄の炎に焼かれても(後編) ◆02i16H59NY (前編から) ――炎の塊が四散する、その僅かなタイムラグを突いて、彼女はルーンが張り巡らされた階段を駆け上がる。 踊り場ではすぐに重油のような物体が一箇所に集まり、人のカタチを取り始めている。 それを視野の隅に捉えながら、式はなんとか3階のフロアにまで到着。高熱で痛みの目立ち始めたナイフを構えなおす。 貧乏籤を押し付けられた――それが、両儀式の素直な実感だった。 あの時、ロビーで炎の巨人と相対した直後。 式の示唆した『2つの可能性』を聞いた男たちは、身構える彼女をよそに、即座にその身を翻したのだった。 フリアグネは「上にいるはずの、炎の巨人の主人を討ってくるよ」と言って。 トラヴァスは「要は全てのカードを潰せばいいわけですね」と言って。 それぞれ、どこかに向かって駆け出していってし...
  • 「つまらない話ですよ」と僕は言う(上)
    「つまらない話ですよ」と僕は言う(上) ◆olM0sKt.GA 晴天の霹靂という言葉がある。昨今の少年少女の国語力について何ら情報を持ち合わせていない俺だが、そこまで珍しい言葉ではないだろう。 もしまったく聞いたことないってんなら、それはもう少し学業に精を出した方がいいというサインかも知れない。 何せ俺だって知ってるくらいだ。定期テストの度に赤点の恐怖と戦う辛さは、身を持って知っている。 意味をご存じだろうか。まぁゆとりだなんだといかめしく眉をひそめるはた迷惑な年寄りにはなりたくないと、常日頃から自戒を心がけている俺としてはあっさりと回答を披露してしまうわけだが、この霹靂というのはつまり雷のことらしい。 要するに、澄みきった青空を夢見心地にぼんやり眺めているときに、アホの谷口もかくやと言わんばかりの空気の読めなさで雷をドカンと落とされりゃ誰だってびっくりするって話だ。 ...
  • 【初期衣装】の品々(作品問わず)
    【初期衣装】の品々 (基本的に、参加者たちが開始時に身に着けていた衣服、あるいはアクセサリーの類。  何らかの形で状態表などに登場した時点で収録する。初出の話数も同様) 【伊里野加奈のパイロットスーツ@イリヤの空、UFOの夏】 伊里野加奈の初期衣装。 初出は031星をみるひと F-6灯台に脱ぎ捨てられていった。117そんなことだから。にて、白井黒子が回収。 水着のように身体に密着するデザインで、その全面にロズウェル計画関係者の寄せ書きが書かれている。 【上条当麻の学校の制服@とある魔術の禁書目録】 上条当麻がもともと着ていた服。 初出は119おそうじのじかん/ウサギとブルマと握られた拳 制服としてはかなりシンプル。むしろシャツの下に着込んでいたオレンジ色のTシャツ(たぶん私物)が印象的。 【陣代高校の制服@フルメタル・パニック!】 千...
  • 【バカとテストと召喚獣】からの支給品
    【バカとテストと召喚獣】からの支給品 【アキちゃんの隠し撮り写真@バカとテストと召喚獣】 北村祐作に支給された。 初出は059ユケムリトラベル 人類五名温泉宿の旅 明久に送られた脅迫文に同封されていた、アキちゃん(女装した吉井明久の意)の隠し撮り写真。 通常のメイド服バージョン、パンチラ☆エディション、着替え中メイド服着崩れバージョンの三種類が茶封筒に収められている。 世間に晒されてしまえば吉井明久の底辺に近い評価をさらに落とすこと確実な代物だが、 一部女子には好評で、とりあえずスキャナーを購入し全世界にWEBで発信する者も現れかねない威力を持っている。 【試召戦争のルール覚え書き@バカとテストと召喚獣】 インデックスに支給された。 初出は048COGITO_ERGO_SUM 文月学園における『試召戦争』のルールをまとめたプリント。 基本的に...
  • ◆76I1qTEuZw
    ◆02i16H59NY氏(◆76I1qTEuZw氏) 投下した作品 No. タイトル 登場人物 022 ネコの話 ―― Girl meets Girl ―― 白井黒子、ティー 029 そして2人は殺し合いに乗った フリアグネ、トラヴァス 034 忍法 魔界転生(にんぽう しにびとがえし) 如月左衛門 038 虎と機関銃(前編)虎と機関銃(後編) 浅羽直之、逢坂大河、須藤晶穂 042 ドラゴンズ・ウィル(前編)ドラゴンズ・ウィル(後編) 高須竜児、古泉一樹、水前寺邦博、島田美波、紫木一姫 048 COGITO_ERGO_SUM インデックス、ヴィルヘルミナ・カルメル 051 摩天楼狂笑曲 朧、黒桐鮮花、玖渚友、白井黒子、ティー 058 神威 (無為化) 涼宮ハルヒ、いーちゃん 062 南の島 (前編)南の島 (後編) 朝比奈みくる、土屋康太、榎本、伊里野加奈 072 弛緩思考 Round...
  • コロシアムをもう一度
    コロシアムをもう一度 ◆ug.D6sVz5w  先刻の人形襲撃事件からしばらく、あんなことがあったこともあり、余計に留まっていることが危険だと判断した俺達は、「宣言」の聞こえた範囲であろう城のあるエリアから離れるためにただただ歩きつづけていた。  正直、さっきのあれ、動く人形のことが気にならんと言えば嘘になる。俺でさえそうなのだから、もしもここにハルヒがいたら大喜びであの謎をときたがるのだろうな。  ……が、ここで名探偵がいきなり現れてくれるのを期待するわけにはいかんし、そもそもこんな状況で現れる謎を解いてくれそうな人物と言えば、見るからに悪党面した奴が冥土の土産だ、とか何とか言いながら俺達を襲ってくる前フリにしかならんだろう。  いや、まあそこでいきなり現れるのが長門や古泉だったりしたら、後はあいつらに任せて、俺は事態が解決されるのを朝比奈さんを守ったりしながら見守ってしまえ...
  • アリソン・ウィッティングトン・シュルツ(墓)
    アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 登場作品【リリアとトレイズ】 登場話数 5 殺害者 シズ 最期の言葉 どこまでも永遠でありますように 【本編の動向】 登場話は033 Sleeping Beauty 退場話は071 いつか、届く、あの空に。 参戦時期は原作4巻以降。 彼女にとっては馴染み深い場所である飛行場内、それも安心できるコックピット内からのスタート。 が、原作どおりの寝起きの悪さを見せつけるように、登場話では最初から最後まで寝て過ごす。 もし、ここにマーダーが訪れていたら3人目の一話退場、ズガンの危機ではあったが、最初に飛行場にやってきたのはお人好しの榎本。 彼女を起こそうと試みるも、ヴィルやリリア程には彼女の寝起きの悪さになれていなかった彼は諦めて去っていくこととなった。 榎本が去ってしばらく後、ようやく起床。 未知の飛行機群に多少...
  • 交差する意志/潜伏する意志
    交差する意志/潜伏する意志 ◆UcWYhusQhw 特別問題 貴方は『人類最悪』が自分達と同じ舞台にいるとするならばどうしますか? ◇白井黒子の答え。 「特に……どうということはありませんの。やる事は今までと同じ。ギリギリまで殺し合い以外の道を探す。  そして、見つかったのなら、内側に居る『人類最悪』を打倒する。それだけの事ですわ」 ◆教師のコメント 「大変模範的な回答ありがとうございます。確かに『人類最悪』を打倒するにはそれが最善ですね。  ですが、具体的な道が見つからなければ、その決意も空虚になってしまうのでは? 早く道が見つかると良いですね。時間切れの前に……」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「さて……まずは『人類最悪』が言った事でも考えましょうか?」 ...
  • 「作戦会議」― IN Bennys ―
    「作戦会議」― IN Bennys ― ◆LxH6hCs9JU  あかね色の空が夕飯のメニューを想起させる、車道沿いのファミリーレストラン。  専用駐車場に停められている黒白の車は、サイレンの音とパトランプの色を消し、主人たちの会食を守る。  店先の街灯が灯るまで、あと数時間。舞台となるファミリーレストラン『Bennys』では、三名の来客が席についていた。 「おなかがすきました……」 「これなんてどう? 苦瓜と蝸牛の地獄ラザニアだって」 「メニューを広げるのは構いませんが、コックは不在なようですよ」  修道服を着た少女と、セーラー服を着た少女と、長い黒髪を持つ妙齢の女性が、店内奥の禁煙席に陣取りくつろいでいる。  会話からは健在な様子が窺えたが、三人の格好はボロボロで、どうしようもなくグシャグシャだ。  スカートのプリーツは端が焼け焦げ、長い黒髪には埃が付...
  • 『物語』の欠片集めて(前編)
    『物語』の欠片集めて(前編) ◆02i16H59NY 「――そうだね、建物の様式などからはあまり絞り込めないね」 「改修が重ねられて年代も特定し難いしな」 「明治以降の神仏分離や国家統制で、強引に様式を統一されちゃった部分もあるしね」 「せいぜい素人目には、稲荷神社ではない、という判断がつくくらいか。狐の石像も連なった鳥居もないと」 「お稲荷さんじゃないけど、一応、有名な神社から祭神を勧請されてるっぽいね。  でもそういう由来って捏造されたりもするし、後付で神さま持ってきたりもするし、あんまり決め手にはならないんだよ」  ――明るみ始めた空の下、神社の境内。  大きなケヤキの木の傍に、その男女はいた。  男は長身で眼鏡、どこか日本の学校の夏服らしき、シンプルな制服に身を包んでいる。  少女の方は小柄で、銀髪。純白の修道女らしき服を纏っているが...
  • 星をみるひと
    星をみるひと ◆MjBTB/MO3I 白い灯台が、灯りを遠くまで照らしている。 わたしはその巨大な"それ"に寄りかかりながら、星を見ていた。 ここはどこ? と訊いたけど、星は何も答えてくれない。 わたしはそれでも良いと思った。訊いても何にもならないのは知っているから。 浅羽なら解るかな? わたしが、ここにいる理由。そして、わたしがここで生きる理由。 星の瞬くその世界には"敵"がいたはず。 だからわたしは基地にいた。そして浅羽が来てくれた。だから"あれ"に乗った。 生きる理由も死ぬ理由も見失っていた頃とは違う。わたしは自分の意思で、あれに乗った。 髪にまだ色があって長かった頃とはもう、違う。 浅羽の為なら全部大丈夫だって思った。 だからわたしは"敵を倒しに行った&q...
  • 戦場という日常
    戦場という日常 ◆EA1tgeYbP. 「……っと、ステイルの能力はこんなものかにゃー」 「3000度の動き回る炎の巨人に、ある程度自由に爆発させることができる炎の剣ねえ……。 話を聞いただけだとマジかよ、ぐらいしか言えねえけど、そいつがその、禁書目録とか言う奴を生き残らせるために殺し合いに乗るかも知れないと聞くと笑ってもいられないよな」 「マジもマジ。一欠けらも嘘をふくまない本当のことだぜい。 ……まあ、イノケンティウスのほうは、ある程度ルーンをばら撒いた範囲内でしか使えないのは救いだがにゃー。」  土御門元春、クルツ・ウェーバー、二人は手近な民家を見つけるとその中に進入し、そこで改めてお互いの持つ情報、 お互いの知り合いがどういう人物で、またどういうことができるのかや、どんなところから攫われてきたのかということに関しての情報を交換していた。 ...
  • そんなことだから。
    そんなことだから。 ◆02i16H59NY  走り出して逃げ出して、そうたいして経たないうちに、浅羽直之の息は切れた。  もともと体力は尽きかけていた。  だいたい、最初から体力はそうある方ではない。  立ち止まって、中腰で両膝に両手を当てて息を整えようとして、今更ながらに折れた右腕に加重がかかって悲鳴が漏れた。  首だけで振り返る。  伊里野のあの特徴的な白い髪は、もう見えない。  少しだけホッとして、その「ホッとしてしまったこと」にまた新たな罪悪感を覚えて、重たい足を引き摺ってまた歩き出す。  とにかく少しでも離れたくて、遅々とした歩みながらも、歩き続ける。  うつむいたまま、前も見ずに、歩き続ける。  誰も居ない、嘘みたいに明るい朝の町。  疎開で人の減った街だって、こんなに静かではなかった。  奇妙なまでの現実感の無さが...
  • 摩天楼狂笑曲
    摩天楼狂笑曲 ◆76I1qTEuZw 【共通問題】  摩天楼について、思うところを書きなさい。 ■朧さん(伊賀鍔隠れ衆暫定頭目、女性)の答え 「まてんろう……天を摩(す)る程の高楼、の名に恥じぬ立派なものですね。  城のちかくにあるということは、きっと敵の軍勢を見張るための物見櫓なのでしょう。  ずいぶん頑丈な石造りのようですが、やはりいくさを意識してのことでありましょうや。  整然と並んでいるのは、鉄砲狭間……いえ、矢狭間でありましょうか。  おなじ形に切りだされた石を、これほど見事に積み上げて揺るぎないこの技、驚きです」 ■教師のコメント  「摩天楼」という単語の説明は、まさにその通りです。より正確には、「Skyscraper」の訳語ですね。  ですが、それ以外は全くトンチンカンです。  摩天楼は軍事施設ではありませんし、展...
  • 第二回放送――(1日目正午)
    第二回放送――(1日目正午) ◆EchanS1zhg  【0】 とにかくね、生きているのだからインチキをやっているのに違いないのさ。  【1】 『――よぉ、予定通りの放送の時間だぜ。  聞く聞かないは勿論手前等の好き勝手だ。  尤も、聞くに聞けない聞くどころじゃないってやつもいるだろうが、俺としても勝手に喋らせてもらうぜ。  くどいが言うのは一回きりで繰り返しはしない。聞く気のあるやつはよぉく集中しておくことだな。  じゃあまずはお前らがお楽しみにしている俺からの解説といこうか。  そんなものには興味がないってやつはしばらく耳を閉じているか、別の用事でも済ませておいてくれ。  俺としてもこれは必須って訳じゃあないんだがね。  そうすると言った手前、その次からもうしませんとなるとさすがに格好がつかないってもんだろう。  な...
  • “幻想殺し”と黙する姫【レイディ】
    “幻想殺し”と黙する姫【レイディ】 ◆LxH6hCs9JU  この身に降りかかった不幸、そのすべてを語る。  それは姫路瑞希にとって、過酷な要求であると言えた。  羞恥心も忘れて露出狂すれすれの格好を晒していたことや、声を失ってしまったこと。  それらの起因はなんだったのか、紳士を自称する上条当麻は、すべてに繋がる理由を知りたがっている。  決して土足ではなく、むしろ懇切丁寧な態度で、瑞希の閉ざしかけていた心に入り込もうとする彼。  優しくて、頑張り屋で、一生懸命な……そんな、どこか親近感を覚えてしまう姿が、目に焼き付く。  彼になら、すべてを打ち明けてしまってもいいのかもしれない。そう思えるくらいに、好感が芽生え始めてもいた。  言葉で事のあらましを語ることはできないが、代わりの筆談という方法のほうが、むしろ心情的には楽でもある。  あのときのことを思い...
  • 死線の寝室――(Dead room)
    死線の寝室――(Dead room)  ◆EchanS1zhg  【0】 《 You just watch, 『DEAD BLUE』!! 》  【1】 月に立ち向かい、天を剣の様に穿ち、超然と屹然と悍然と傑然と、そして一目瞭然とそこに存在する摩天楼。 孤高であるその頂点の周りには何も無く、光は聞こえず、風は見えず、天を見下ろせず、地を見上げることもできない。 虚無の空間。皆無の空間。絶無の空間は、全てを持ち合わせしかし何をも得てはいない王の為の孤独な空間。 何処とも繋がらない闇色の世界。そこに屹立とする漆黒の石塔。暴君の為の其処に、彼女の為の部屋が用意されていた。 白い――白い白い白い白い白い、外の世界とは真逆の真っ白の部屋。 潔癖と言うよりなお漂白されたと言う方が正しいような、異様で美しく不自然な白ばかりの空間...
  • トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 2
    トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 2 ◆EchanS1zhg (トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 1より)  【幕間 《melancholy girl x2》】 凄惨だと言えるかはともかくとして、もし目つきの悪いあの彼が見たならば悲鳴をあげるような現場がそこにもあった。 部屋の広さはそこそこ。畳敷きで中央にはつくりのしっかりしたテーブルが置かれている。 テーブルの上には包みの開かれたお菓子の袋や、発泡スチロールのトレイ、ペットボトルに瓶やコップなどが散乱していた。 いや、テーブルの上だけにはとどまらず、部屋中に包装紙が巻き散らかされ皿が積み上げられていた。 打ち上げでもあったのかそれは相当の量だったが、共通しているのはどれも綺麗に食べきられているということだ。 ポテトチップスの破片や肉汁が零れている程度ならいくらか散見で...
  • エンキリサイテル(上) 狩人vs.不知なるシズ
    エンキリサイテル(上) 狩人vs.不知なるシズ ◆LxH6hCs9JU  【0】  あえて言わせてもらいます。もう一度、お考えになったら?  ◇ ◇ ◇  【1】  八階建てから成る、デパートがあった。  燦々とした午後の日に照らされ、微塵も揺るがない堅牢な建物だった。  これが今回の舞台となる地。地図の上では【C-5】――【百貨店】と表記されていた。  その二階――日用品売場。  先人として、一組の男女と一羽の鳥がいた。  レインコートに身を包む若い男の名前は、シズ。  セーラー服を着た白い髪の少女の名前は、伊里野加奈。  鳥篭の中のブサイクな生き物の名前は、インコちゃん。  二人と一羽は、生きて帰る方法を探し求める旅人だった。  休憩用のベンチに座り、二人と一羽はゆったりしていた。  伊里野は、こ...
  • 『物語』の欠片集めて(後編)
    『物語』の欠片集めて(後編) ◆02i16H59NY (『物語』の欠片集めて(前編)より) 「――それで、これからのことでありますが」  各人が手元のカップラーメンを食べ切って、すっかりスープも冷めきった頃、一通りの情報交換は終了した。  そこで得られ共有された情報は、しかし、大してかんばしいものではない。  もちろん、他の参加者の動向や人物像は、この残酷な椅子取りゲームの中で『長生きする』役には立つ。  全く違う常識に拠って立つ他の『物語』の話には、興味をそそられずにはいられない。  だが、椅子取りゲームそのものを引っくり返そうという時には、大して意味のないものばかりだ。  もちろん、皆それが困難な道であることは理解している。まだまだ手間がかかるだろうとも思っている。  誰もそう簡単に事が進むとは思ってはいない。ゆえに、まずはインデックスが...
  • 第一回放送――(1日目午前6時)
    第一回放送――(1日目午前6時) ◆EchanS1zhg  【0】 Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.  【1】 終わらせる為の始まりよりもうすぐ四半日。 人類最悪と名乗ったあの狐面の男はやはりか、または意外にと言うべきか、あの場所に座したまま、ただ傍観を続けていた。 固い床に一枚の座布団を敷き、その上に胡坐をかいて物語を読み逃すまいとじぃ……とそれを見続けている。 彼の目の前には”箱”があった。 あの”箱”である。今現在、世界の端という文面を右往左往している登場人物達。彼、彼女達が最初に入っていた箱がそこにあった。 円を描いてぐるりと囲うように並べられていたそれは、今は向きを同じに横に10箱、縦に6箱と積み上げられ一面の壁...
  • 囁かれる者と喰らう者
    囁かれる者と喰らう者  ◆UcWYhusQhw 「ウィスパード?」 もふもふと口にサンドイッチを頬張りながら、目の前の食いしん坊もといインデックスさんが首を傾げている。 何故なら、それは私が彼女に自分の物語である国家機密レベルの単語を彼女に聞いたからだ。 「ええ、そうです。ささやかれる者……ウィスパード。その様子だと、どうやらご存知無いようですね」 「うーん……少なくともその単語には覚えが無いんだよ。具体的にはどんなものなの?」 ウィスパード、ささやかれる者。 全世界でもこれに覚醒してるものは数人に限られる。 潜在的にはもう少し増えて数十人。 存在し得ない技術、ブラックテクノロジーを引き出す能力だ。 その名の通り、囁きが聞こえその知識を得、引き出すのだ。 またウィスパードになった者は知性が増え、天才へとなっていく。 そ...
  • トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 3
    トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 3 ◆EchanS1zhg (トリックロジック――(TRICK×LOGIC) 2より)  ■ 「まず、みんなに聞いてもらいたんだが、姫路は……今、声を出すことができなくなってるんだ」 周りを窺うような神妙な顔で、上条くんはこの話をここから切り出した。 聞かされた皆の視線が姫路さんへと集中する。 そこには好奇はあっても、悪意があるわけでなく、むしろいたわりを含むものだったが、彼女はどう感じたのだろうか。 姫路さんは誰とも視線をあわせることもなく、目の前のテーブルのなにもないところをじっと見つめているだけだった。 「それって姫路さんになにかあったってことよね? それが当麻くんの相談事なの?」 「ああ。姫路になにがあったのかを承知して欲しい。……それで、それからそれでも姫路を仲間だって認めて欲しい」...
  • 開演口上
    開演口上 ◆b8v2QbKrCM ―――かつ、  かつ、  かつ。 冷たい音が近付いてくる。 固いモノを固いモノで叩くような、規則正しい音。 ―――かつ、  かつ、  かつ。 やがて、気がつく。 これは靴の音だ。 固い靴底が、固い床を叩く音だ。 ―――かつ、  かつ、  かつ。 けれど何も見えなかった。 周囲は新月の夜よりなお暗く、近付いてくる者の姿も分からない。 首を上げて視線を巡らす……そんな簡単なことが、何故かできなかった。 両腕が重い。 両脚が重い。 身体全体が沈むように重い。 まるで、夢に落ちる直前のまどろみの中にいるようだ。 ―――かつん。 足音が止まった。 数分、数秒、あるいは数瞬。 久遠とも刹那とも思える沈黙が過ぎる。 そして、唐突にそれは現れた。 「ごきげんよう、諸...
  • とおきひ――(forgot me not)
    とおきひ――(forgot me not) ◆EchanS1zhg  【0】 『もしも人生がやり直せるとしたら、君はいつから、どの地点からやり直したいと思う?』  【1】 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 ……ガーコ。 と、ひとつの機械が己が存在意義に従い、えづくような音を漏らし、その口からとめどなくと紙を吐き出していた。 このモノの正体は所謂コピー機というやつで、これの存在意義とはすなわち《複写》である。 非現実(オカルト)に頼れば幾多もの手順と労力を要するそれを、この機械は少しの電力とインクカートリッジ、 それと場合によっては必要となる僅かな代金によっていともあっさりと成し遂げてしまう。科学万歳。 そんなコピー機が吐き出しているものはしかし非現実(オカルト)に属...
  • COGITO_ERGO_SUM
    COGITO_ERGO_SUM ◆76I1qTEuZw   ぺりぺり……がさっ。 「……ようやくこれで食事ができるのであります」 「熱湯確保」 「……はっ!? 空腹のあまり思わず意識が飛びかけてたんだよっていうかここドコいま何時っ!?」 「近くにあった高級ホテルの一室なのであります。あれから小一時間ほども経過したでありましょうか。  カップラーメンを食すのに必要な熱湯の確保に手間取っていたのであります」 「探索難航」 「それでもこうして、客室に電気ポットを発見し、今ちょうどお湯が沸いたところでありますが……」 「ごはん?! ねえごはん!?」 「慌てずとも、今お湯を注ぐのであります。ついでに私もこれで食事とするのであります」 「栄養摂取」   ごぽごぽごぽごぽ……。 「ごーはーんー!!」 「ちょ、ちょっと待つ...
  • CROSS†POINT――(交信点) 後編
    CROSS†POINT――(交信点) 後編 ◆EchanS1zhg (CROSS†POINT――(交信点) 前編より)  【5】 ヴィルヘルミナとの交信を終え、滞りなく情報の交換をし終えた悠二と水前寺の二人は再びソファへと戻っていた。 こちらから伝える情報があれば、こちらへと伝わってくる情報もある。また、求める情報への回答もあった。 故に、電話をかける前と同様に彼らは情報を整理する為に意見を交し合う。 「《死線の蒼》に《欠陥製品》か……」 悠二の隣で水前寺がヴィルヘルミナより聞いた二つの言葉を呟く。 それらは先刻、死体で発見された零崎人識が探し人として上げていた人の名前らしい。 「どちらも、最初から名簿に名前のあった者だと考えるのが順当ではあるな。  零崎人識が我々と同じ一般的な参加者だとするならば、名簿外にその二人がいたとは知りよ...
  • 箱――(白光)
    箱――(白光) ◆LxH6hCs9JU  【0】  寝てばっかり?  人間って普通はこのくらい寝るだろ。  ◇ ◇ ◇  【1】 「 ――友! 大丈夫か、助けにきたぞ。一緒にぼくたちの家に帰ろう 」 「 うに? なにいってんのさいーちゃん。ここ、僕様ちゃんの新居。眺めもよくてさいこーだぜー 」 「 そうか。じゃあお前だけは生き残れ、ぼくはここで朽ちる。でも、お前の中からは消えない 」 「 そういうきざっぽいの、いーちゃんには似合わないよ。でも悪い気はしないね、うん、僕様ちゃん惚れなおしちゃう 」 「 あっ、だめだ。この世界はもうお終いだ。二人で一緒に死のう。最後の最後に本当に宇宙を破壊してやろう 」 「 わー! いーちゃんが壊れた! ネガティブ! ネガティブいーちゃん、それでも僕様ちゃんを愛すの巻だね! 」 ...
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