(天才+マセガキ)2 ◆/D0HAk633.
「イタタ…ここは?」
地面に打ち付けたお尻を擦りながらネギは立ち上がり、辺りを見回してみる。
どうやらここは神社のようだ。
京都のものとは比べようも無いくらい小さいが、鳥居もお堂もちゃんとある。
ふとその視界になんとなく見慣れたような建造物が飛び込んでくる。
規模も外観も麻帆良学園のそれより遥かに小さいがそれは確かに学校の校舎だった。
麻帆良学園を見慣れてしまっていたが、それは日本の資料に書いてあった一般的な学校そのものだ。
「学校…皆はどうしてるんだろう?木乃香さん、びっくりしてるんだろうな…」
そっと空を見上げ、ネギは少しだけ考える。
地面に打ち付けたお尻を擦りながらネギは立ち上がり、辺りを見回してみる。
どうやらここは神社のようだ。
京都のものとは比べようも無いくらい小さいが、鳥居もお堂もちゃんとある。
ふとその視界になんとなく見慣れたような建造物が飛び込んでくる。
規模も外観も麻帆良学園のそれより遥かに小さいがそれは確かに学校の校舎だった。
麻帆良学園を見慣れてしまっていたが、それは日本の資料に書いてあった一般的な学校そのものだ。
「学校…皆はどうしてるんだろう?木乃香さん、びっくりしてるんだろうな…」
そっと空を見上げ、ネギは少しだけ考える。
昨日の夜、エヴァンジェリンとの修行を終えてて帰宅してみると既に明日菜はパジャマに着替えていた。
少し遅い夕食を取りながら、明日菜に「おやすみなさい」と挨拶をした。
ネギもそれから少しして眠りに付いた。
最後に時間を確認したのは9時過ぎだったはずだ。
少し遅い夕食を取りながら、明日菜に「おやすみなさい」と挨拶をした。
ネギもそれから少しして眠りに付いた。
最後に時間を確認したのは9時過ぎだったはずだ。
それが気付けばあの奇妙な空間に立っていた。
一緒に寝たカモがいないくせにエヴァンジェリンと小太郎が隣にいた。
やがて現れたジェダという男。
一悶着起こした少女は痛めつけられた後、散っていった。
ネギは10歳の少年、石化の瞬間は見たことがあっても人が死ぬ、それも首が弾ける瞬間など見たことがあるはずも無い。
実はネギ自身ジェダの横暴な言動には耐えかねていた。
あの凄まじい魔力を持つ少女が攻撃された瞬間。
隣にいたエヴァンジェリンが止めてくれていなければ小太郎共々転がっていたかも知れない。
その事を考えると背筋が寒くなると同時に、あの少女に対して一種の罪悪感までも抱いてしまう。
とにかく、こんなゲームは間違っている。
その一心でネギはランドセルの中を探しまくっていた。
いつの間にか無くなっていた杖か指輪、パクティオーカードがあればなんとかなると思っていた。
一緒に寝たカモがいないくせにエヴァンジェリンと小太郎が隣にいた。
やがて現れたジェダという男。
一悶着起こした少女は痛めつけられた後、散っていった。
ネギは10歳の少年、石化の瞬間は見たことがあっても人が死ぬ、それも首が弾ける瞬間など見たことがあるはずも無い。
実はネギ自身ジェダの横暴な言動には耐えかねていた。
あの凄まじい魔力を持つ少女が攻撃された瞬間。
隣にいたエヴァンジェリンが止めてくれていなければ小太郎共々転がっていたかも知れない。
その事を考えると背筋が寒くなると同時に、あの少女に対して一種の罪悪感までも抱いてしまう。
とにかく、こんなゲームは間違っている。
その一心でネギはランドセルの中を探しまくっていた。
いつの間にか無くなっていた杖か指輪、パクティオーカードがあればなんとかなると思っていた。
開いたランドセル、その一番上にあったのは品の良い桐の箱だった。
紐を解いてみれば中に入っているのは長方形の黒い物体。
紐を解いてみれば中に入っているのは長方形の黒い物体。
『七夜』と刻まれているのが気になるが、魔力も感じられないし何に使うのかも分からない。
しかしずっしりと重く、握ってみれば妙にしっくり来る感じだ。
首を傾げながらもネギはそれを箱から出してポケットにしまっておく。
次に出てきたのは箒。
これで魔法が使える――そんな期待を打ち砕いたのはメモ用紙をセロテープで貼り付けただけの説明書だった。
箒の名前は『秘密の業物』。
どうやら魔法などとは縁の無い普通の箒だということだった。
ネギはため息を付きながら箒をランドセルに戻す。
名前は気になるが魔法媒体になり得ないのだったら持っていても意味が無い、そう判断した結果だった。
その下には食料、地図など説明されたとおりの物が入っている。
はっきり言って、これでは困る。
しかしずっしりと重く、握ってみれば妙にしっくり来る感じだ。
首を傾げながらもネギはそれを箱から出してポケットにしまっておく。
次に出てきたのは箒。
これで魔法が使える――そんな期待を打ち砕いたのはメモ用紙をセロテープで貼り付けただけの説明書だった。
箒の名前は『秘密の業物』。
どうやら魔法などとは縁の無い普通の箒だということだった。
ネギはため息を付きながら箒をランドセルに戻す。
名前は気になるが魔法媒体になり得ないのだったら持っていても意味が無い、そう判断した結果だった。
その下には食料、地図など説明されたとおりの物が入っている。
はっきり言って、これでは困る。
このゲームを終わらせるためには、あのジェダという男を倒すしか無いだろう。
だが魔法が使えない今、この装備であれだけ強い相手を倒すのは不可能だ。
ジェダは恐らく魔族だろう。
こんな事をして何の得になるのかは分からないが、以前のヘルマンと同じ様なものだろう。
しかもヘルマンと同等か、それ以上の力を持っていることはまず間違いない。
そんな強敵に素手で挑めというのか、箒で殴りつけろというのか。
恨みを込めてランドセルを覗き込む。
すると食料とペットボトルの間から何かが顔を覗かせている。
「何だろう…?」
やけくそ半分、諦め半分でネギは再びランドセルに手を突っ込んだ。
だが魔法が使えない今、この装備であれだけ強い相手を倒すのは不可能だ。
ジェダは恐らく魔族だろう。
こんな事をして何の得になるのかは分からないが、以前のヘルマンと同じ様なものだろう。
しかもヘルマンと同等か、それ以上の力を持っていることはまず間違いない。
そんな強敵に素手で挑めというのか、箒で殴りつけろというのか。
恨みを込めてランドセルを覗き込む。
すると食料とペットボトルの間から何かが顔を覗かせている。
「何だろう…?」
やけくそ半分、諦め半分でネギは再びランドセルに手を突っ込んだ。
引きずり出したのは『イトー○ーカドー』と印刷の入った紙袋。
ネギは少し嬉しくなってその中に手だけを潜らせる。
中身は取り出してからのお楽しみにしようと思っていた。
指先にさわっとした感触が伝わってくる。
(あれ?似たような感じをどこかで……?)
中身を軽く揉みしだいてみる。
ネギは少し嬉しくなってその中に手だけを潜らせる。
中身は取り出してからのお楽しみにしようと思っていた。
指先にさわっとした感触が伝わってくる。
(あれ?似たような感じをどこかで……?)
中身を軽く揉みしだいてみる。
さわさわさわさわさわ………
(何だろうやっぱりどこかで…まぁ、見れば思い出すかも)
小気味良いその感触を少しだけ楽しみながらネギは中身を覗き込む。
覗き込んで――絶句した。
小気味良いその感触を少しだけ楽しみながらネギは中身を覗き込む。
覗き込んで――絶句した。
ゲーム開始直後、コナンはすぐにランドセルを調べ始めた。
あの空間には灰原もいた。灰原は探偵バッジを持っているはず。
追跡メガネを使えばすぐに合流できると踏んでいたのだが。
メガネのフレームに在るはずのスイッチは無く、靴にはダイヤルも付いていない。
見た目こそ同じだったが今自分が見に付けている物は博士の発明品ではなかったのだ。
あの空間には灰原もいた。灰原は探偵バッジを持っているはず。
追跡メガネを使えばすぐに合流できると踏んでいたのだが。
メガネのフレームに在るはずのスイッチは無く、靴にはダイヤルも付いていない。
見た目こそ同じだったが今自分が見に付けている物は博士の発明品ではなかったのだ。
中から出てきたのはスプレータイプの殺虫剤と全身黒タイツ。
あのジェダと名乗った男の話に当てるなら自分が引いたのはハズレということだ。
あのジェダと名乗った男の話に当てるなら自分が引いたのはハズレということだ。
いきなりこんな所に連れて来られて、殺し合いをしろと言われ。
冗談じゃない。コナンにも探偵の誇りというものがある。
このままあんな奴の言いなりになるわけには行かない。
たとえ自分の命が懸かっていようと、人を殺せばそれは悪。
正当な殺人など存在しない。
冗談じゃない。コナンにも探偵の誇りというものがある。
このままあんな奴の言いなりになるわけには行かない。
たとえ自分の命が懸かっていようと、人を殺せばそれは悪。
正当な殺人など存在しない。
そんな事を考えながら歩くコナンを、一陣の風が追い越していった。
釣られて目を上げるとその先で鬱蒼と樹木の茂った獣道が終わり、そこから先は陽光が降り注いでいる。
それはつまり森が終わりであることを告げていた。
釣られて目を上げるとその先で鬱蒼と樹木の茂った獣道が終わり、そこから先は陽光が降り注いでいる。
それはつまり森が終わりであることを告げていた。
コナンはポケットから地図を出すと一旦足を止めて、それを開く。
目の前の情景と歩いてきた方向から自分の現在地を確認するつもりだった。
しかしそんな計算は必要が無かった。
地図と目の前とを見比べるだけでC-4だという事は瞭然だ。
「森ん中よりは外の方は襲われにくいだろ」
なんとなく独り言を呟いて地図から目を離すと、そこに一人の少年が立っている。
コナンは地図を無理矢理ポケットに捻じ込むと様子を伺うようにゆっくりと近づいていく。
どうやら少年はただ突っ立っているだけのようで、ひたすらボーっとしている。
(状況が状況がだしな、下手に怖がらせてもマズイか…)
「ねぇねぇ、君」
「え?…ってうわぁ!?な、何ですかいきなり!?」
少し前から使う事に抵抗が無くなって来た猫撫で声で話しかけたにもかかわらず、少年の反応はまるでコントのようだ。
「…ねぇ君、名前は?」(おぃおぃ…挙動不審にも程があんだろ……)
「ぼ、ボクはネギ・スプリングフィールドってい、言います」
と、微妙にたじろぎながら自己紹介するネギが咄嗟に右手を後ろに隠したのをコナンは見逃さなかった。
「あれれー、あそこになにかあるよー?」
「え?ど、どこですか?」
コナンが指したほうにネギが振り向く。
その隙にコナンはネギの右手に握られていたものを掠め取った。
「ん?って…あーっ!だ、ダメです返してください!」
目の前の情景と歩いてきた方向から自分の現在地を確認するつもりだった。
しかしそんな計算は必要が無かった。
地図と目の前とを見比べるだけでC-4だという事は瞭然だ。
「森ん中よりは外の方は襲われにくいだろ」
なんとなく独り言を呟いて地図から目を離すと、そこに一人の少年が立っている。
コナンは地図を無理矢理ポケットに捻じ込むと様子を伺うようにゆっくりと近づいていく。
どうやら少年はただ突っ立っているだけのようで、ひたすらボーっとしている。
(状況が状況がだしな、下手に怖がらせてもマズイか…)
「ねぇねぇ、君」
「え?…ってうわぁ!?な、何ですかいきなり!?」
少し前から使う事に抵抗が無くなって来た猫撫で声で話しかけたにもかかわらず、少年の反応はまるでコントのようだ。
「…ねぇ君、名前は?」(おぃおぃ…挙動不審にも程があんだろ……)
「ぼ、ボクはネギ・スプリングフィールドってい、言います」
と、微妙にたじろぎながら自己紹介するネギが咄嗟に右手を後ろに隠したのをコナンは見逃さなかった。
「あれれー、あそこになにかあるよー?」
「え?ど、どこですか?」
コナンが指したほうにネギが振り向く。
その隙にコナンはネギの右手に握られていたものを掠め取った。
「ん?って…あーっ!だ、ダメです返してください!」
さわさわさわさわさわ………
「……ってうわぁ!?」
その予想ハズレの感触と見た目に、コナンは思わずそれを投げ捨てる。
「……ってうわぁ!?」
その予想ハズレの感触と見た目に、コナンは思わずそれを投げ捨てる。
―――「江戸川コナン、探偵さ」
数分後、互いにしっかりとした自己紹介を終えた後。
数分後、互いにしっかりとした自己紹介を終えた後。
二人の傍。
地面に一枚のスクール水着が落ちていた。
その中央、胸の部分には――
地面に一枚のスクール水着が落ちていた。
その中央、胸の部分には――
――『えう゛ぁ』
C-4?/神社の境内/一日目/朝】
【ネギ・スプリングフィールド@魔法先生ネギま!】
[状態]:健康
[装備]:七夜の短刀@MELTY BLOOD、仕込み箒(秘密の業物)@MELTY BLOOD
[道具]:スクール水着@魔法先生ネギま!、紙袋×1、支給品一式
[思考]:ロワから脱出、エヴァンジェリン、小太郎と合流
参戦時期:単行本17巻終了時点
[備考]
[状態]:健康
[装備]:七夜の短刀@MELTY BLOOD、仕込み箒(秘密の業物)@MELTY BLOOD
[道具]:スクール水着@魔法先生ネギま!、紙袋×1、支給品一式
[思考]:ロワから脱出、エヴァンジェリン、小太郎と合流
参戦時期:単行本17巻終了時点
[備考]
- 七夜の短刀の使い方には気付いていません(説明書無し)
- 秘密の業物はただの箒だと思っています
- 服装は学祭時のローブです
- 状況の変化による混乱か少々ボケています(落ち着けば元通り)
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:全身黒タイツ@名探偵コナン(現実)、殺虫剤@現実×1
[思考]:1ロワから脱出する、2元の体に戻る
参戦時期:最新版でお楽しみ下さい(週刊少年サンデー2007年7号現在)
[備考]
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:全身黒タイツ@名探偵コナン(現実)、殺虫剤@現実×1
[思考]:1ロワから脱出する、2元の体に戻る
参戦時期:最新版でお楽しみ下さい(週刊少年サンデー2007年7号現在)
[備考]
アイテム解説
【七夜の短刀@MELTY BLOOD】
普段は黒い長方形の柄のみですが、手元のボタン(?)で刃が飛び出して短刀になります。
自分は原作やってないので収納の仕方なんかはよく分かりません。すみません。
柄に『七夜』と彫ってあります。切れ味は相当に良いです。
【七夜の短刀@MELTY BLOOD】
普段は黒い長方形の柄のみですが、手元のボタン(?)で刃が飛び出して短刀になります。
自分は原作やってないので収納の仕方なんかはよく分かりません。すみません。
柄に『七夜』と彫ってあります。切れ味は相当に良いです。
【仕込み箒(秘密の業物)@MELTY BLOOD】
普通の竹箒に見えますが、実は刀が仕込んであります。
持ち手のある部分(上の方、正確な位置は不明)を引き抜くと刀です。
切れ味は良い模様。
普通の竹箒に見えますが、実は刀が仕込んであります。
持ち手のある部分(上の方、正確な位置は不明)を引き抜くと刀です。
切れ味は良い模様。
【スクール水着@魔法先生ネギま!】
原作ではアルの想像上の物でしたが出してみました。
「ヴ」のひらがなが出なくて試行錯誤した結果こんな事に…
見づらくてすみません。
原作ではアルの想像上の物でしたが出してみました。
「ヴ」のひらがなが出なくて試行錯誤した結果こんな事に…
見づらくてすみません。
【全身黒タイツ@名探偵コナン】
毎回犯人が着てるアレ。
いや実際着てるわけじゃないですが…
毎回犯人が着てるアレ。
いや実際着てるわけじゃないですが…
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