新たなる誓い ◆7kTdl.CDMY
「あのヤロー……ぜってーぶっ飛ばしてやる!」
生まれ持った三白眼は険しくなり、闘志は更に燃え上がっていった。
生まれ持った三白眼は険しくなり、闘志は更に燃え上がっていった。
半袖シャツにオーバーオールの少女、吉永双葉は深い森の中に転送されていた。
子供のみで行われる殺し合いのゲーム。
容赦なく殺される反発者。
傍らにいた少女の余りにふざけた態度。
それら全てが双葉の真っ直ぐな正義感に火をつけた。
「ちくしょー!殺し合いなんて絶対させねーからな!」
そうだ、こんなゲームなど許しておけるはずが無い。
罪の無い人間を集め、互いを殺し合わせる。
あの男はそれを傍観しながら笑うのだろう。
そんな様子を想像しただけでますます怒りが燃え盛っていく。
子供のみで行われる殺し合いのゲーム。
容赦なく殺される反発者。
傍らにいた少女の余りにふざけた態度。
それら全てが双葉の真っ直ぐな正義感に火をつけた。
「ちくしょー!殺し合いなんて絶対させねーからな!」
そうだ、こんなゲームなど許しておけるはずが無い。
罪の無い人間を集め、互いを殺し合わせる。
あの男はそれを傍観しながら笑うのだろう。
そんな様子を想像しただけでますます怒りが燃え盛っていく。
「…よし、決めた!」
双葉は何かを決心したようにそう言った。
(あのムカつくオッサンをぶっ倒してこのゲームを終わらせてやる!)
自分一人だけでは無理かもしれないがここにはたくさんの子供がいる。
そいつらと協力すれば不可能などでは無い。
必ず、絶対にやり遂げてやる。双葉はそう固く心に誓った。
双葉は何かを決心したようにそう言った。
(あのムカつくオッサンをぶっ倒してこのゲームを終わらせてやる!)
自分一人だけでは無理かもしれないがここにはたくさんの子供がいる。
そいつらと協力すれば不可能などでは無い。
必ず、絶対にやり遂げてやる。双葉はそう固く心に誓った。
「っと、そういえば――」
不意に、背中にあるランドセルのことを思い出した。
飛ばされる前には全く開かなかったが、今ならば大丈夫だろう。
そう思い、ランドセルの留め金に手をかける。
(何か役立つもん、入ってるといーけどなー…)
大きな期待と小さな不安が入り混じる中、ランドセルを逆さにして中身を地面に広げた。
不意に、背中にあるランドセルのことを思い出した。
飛ばされる前には全く開かなかったが、今ならば大丈夫だろう。
そう思い、ランドセルの留め金に手をかける。
(何か役立つもん、入ってるといーけどなー…)
大きな期待と小さな不安が入り混じる中、ランドセルを逆さにして中身を地面に広げた。
「さて、一応確認してみっか」
地図やコンパス等の基本セットの他に、ランダムアイテムと思われるものが3つ。
地図やコンパス等の基本セットの他に、ランダムアイテムと思われるものが3つ。
まず一つ目。メガネ。
「い、いらねぇぇぇぇぇっ!」
特に視力には困っていない双葉には必要の無い物である。
説明書にはこんな事が書いてあった。
『これをつければ、キミもいますぐインテリふうに!』
(どう考えてもなれねぇよ!!)
折角なので、とりあえず装着してみる事にした。
「……伊達かよ」
その通り。普通の伊達メガネである。見事に似合ってない。
「い、いらねぇぇぇぇぇっ!」
特に視力には困っていない双葉には必要の無い物である。
説明書にはこんな事が書いてあった。
『これをつければ、キミもいますぐインテリふうに!』
(どう考えてもなれねぇよ!!)
折角なので、とりあえず装着してみる事にした。
「……伊達かよ」
その通り。普通の伊達メガネである。見事に似合ってない。
二つ目。ぬいぐるみ。
「これ、何に使えってんだよ……」
普通の女の子ならば部屋に一つや二つあってもおかしくは無いものだが、
残念な事に、双葉が部屋に置いているのはアントニオ猪木のぬいぐるみなのであった。
ついでに、説明書にはこんな事が書いてあった。
『わりといやされるぞ!』
「説明適当すぎだろ!!……とりあえず、戻しておくか」
似合わないメガネを装着したまま、そう呟いた。
「これ、何に使えってんだよ……」
普通の女の子ならば部屋に一つや二つあってもおかしくは無いものだが、
残念な事に、双葉が部屋に置いているのはアントニオ猪木のぬいぐるみなのであった。
ついでに、説明書にはこんな事が書いてあった。
『わりといやされるぞ!』
「説明適当すぎだろ!!……とりあえず、戻しておくか」
似合わないメガネを装着したまま、そう呟いた。
「最後に残ったのは……何だコレ?」
地面にある最後のアイテム。六角形の手のひら大の金属塊。
とりあえず説明書に目を通す事にした。
地面にある最後のアイテム。六角形の手のひら大の金属塊。
とりあえず説明書に目を通す事にした。
どうやらこの不思議物体、核鉄という錬金術研究の産物らしい。
「錬金術かぁ……ガーゴイルと関係有るのか?」
双葉の言っているガーゴイルというのは吉永家の門番をしている石像犬の事だ。
無論、ただの石像ではない。命を持ち、人語を解する事が出来る立派な家族の一員である。
「にしても、こんなちっこいのが石っコロと同じ技術で出来てるとは思えねぇな」
やや関心しながら、双葉は続きを読み始めた。
「何々、コレを手に持って『武装錬金』と叫ぶ事により発動します、ねぇ。
なんかの少年マンガみたいだな……とにかく試してみるか!」
さっそく核鉄を手に持ち、身構える!
「『武装錬金』っ!!」
「錬金術かぁ……ガーゴイルと関係有るのか?」
双葉の言っているガーゴイルというのは吉永家の門番をしている石像犬の事だ。
無論、ただの石像ではない。命を持ち、人語を解する事が出来る立派な家族の一員である。
「にしても、こんなちっこいのが石っコロと同じ技術で出来てるとは思えねぇな」
やや関心しながら、双葉は続きを読み始めた。
「何々、コレを手に持って『武装錬金』と叫ぶ事により発動します、ねぇ。
なんかの少年マンガみたいだな……とにかく試してみるか!」
さっそく核鉄を手に持ち、身構える!
「『武装錬金』っ!!」
核鉄が展開し、徐々にその形を作り上げていく。
鋭利なアーマーに真っ赤な飾り布、龍の如きその外見、
シリアルナンバーLXX(70)・突撃槍(ランス)の武装錬金、サンライトハート!!
鋭利なアーマーに真っ赤な飾り布、龍の如きその外見、
シリアルナンバーLXX(70)・突撃槍(ランス)の武装錬金、サンライトハート!!
「な、なんかでかくねぇかコレ!?」
そう、サイズが前の所有者の時と全く変わっていないのだ。
このゲームにおいては核鉄から生み出される武器は"ほぼ"全て子供サイズに設定されているのだが、
サンライトハートについては偶然かオフザケなのか、そのまま高校生サイズでの支給となってしまった。
「まっ、とりあえず使ってみるとすっか」
そう、サイズが前の所有者の時と全く変わっていないのだ。
このゲームにおいては核鉄から生み出される武器は"ほぼ"全て子供サイズに設定されているのだが、
サンライトハートについては偶然かオフザケなのか、そのまま高校生サイズでの支給となってしまった。
「まっ、とりあえず使ってみるとすっか」
数分後、そこには見事にヘトヘトになった双葉の姿が!
「クソッタレ……デカくて使いにくすぎる!」
いくら双葉が天性の格闘スキルを持っていたとしても、
あまりにも大きなサイズ差の壁は越えることはちょっとやそっとじゃ難しい様だ。
傍目からみたら少女が槍を振り回しているのではなく、槍が少女を振り回してるように見える。
「クソッタレ……デカくて使いにくすぎる!」
いくら双葉が天性の格闘スキルを持っていたとしても、
あまりにも大きなサイズ差の壁は越えることはちょっとやそっとじゃ難しい様だ。
傍目からみたら少女が槍を振り回しているのではなく、槍が少女を振り回してるように見える。
「なんか今あのオッサンに笑われたような気がした……!」
双葉の決意が更に強固になった瞬間だった。
双葉の決意が更に強固になった瞬間だった。
【B-2/森の中/一日目/朝】
【吉永双葉@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:やや疲労、主催者に対しての激しい怒り
[装備]:メガネ@ぱにぽに、核鉄(サンライトハート/未発動状態)@武装錬金
[道具]:支給品一式、割と癒されるぬいぐるみ@魔法先生ネギま!
[行動・思考]
第一行動方針:あのオッサン、絶対ぶちのめす
第ニ行動方針:細かい事は気にしてられねぇ
第三行動方針:とりあえず仲間は要るよな……
思考1:この槍、ホントに使えるのか?
思考2:私の知ってるヤツ、まさかいねぇだろーなぁ…?
基本行動方針:とにかく主催者のオッサン(ジェダ)を倒して脱出。
[備考]
【吉永双葉@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:やや疲労、主催者に対しての激しい怒り
[装備]:メガネ@ぱにぽに、核鉄(サンライトハート/未発動状態)@武装錬金
[道具]:支給品一式、割と癒されるぬいぐるみ@魔法先生ネギま!
[行動・思考]
第一行動方針:あのオッサン、絶対ぶちのめす
第ニ行動方針:細かい事は気にしてられねぇ
第三行動方針:とりあえず仲間は要るよな……
思考1:この槍、ホントに使えるのか?
思考2:私の知ってるヤツ、まさかいねぇだろーなぁ…?
基本行動方針:とにかく主催者のオッサン(ジェダ)を倒して脱出。
[備考]
- まだ名簿を確認していないので梨々が参加している事を知りません。
- サンライトハートの特性をあまり把握していません。
- メガネはまだ装着したままです。
支給アイテム説明
【メガネ@ぱにぽに】
主に視力補正のために使用される装備品(?)。
今回支給された物は伊達メガネ。一条さんの持っている内の一つ。
知力を上昇させる効果が有るようだが…?
主に視力補正のために使用される装備品(?)。
今回支給された物は伊達メガネ。一条さんの持っている内の一つ。
知力を上昇させる効果が有るようだが…?
【割と癒されるぬいぐるみ@魔法先生ネギま!】
手のひら大の大きさのぬいぐるみ。超りんお別れ会の時のプレゼントの一つ。
何かの動物をモチーフにしているようだが、デフォルメされていてよくわからない。
その名の通り、見ていると割と癒される。
手のひら大の大きさのぬいぐるみ。超りんお別れ会の時のプレゼントの一つ。
何かの動物をモチーフにしているようだが、デフォルメされていてよくわからない。
その名の通り、見ていると割と癒される。
【核鉄(サンライトハート)@武装錬金】
突撃槍(ランス)の武装錬金。
闘争本能の昂りに応じて飾り布がエネルギー化する特性を持つ。
このロワでは、攻撃力は原作よりも少し抑え目に設定されている。
なぜか原作そのままのサイズで支給されたため、非常に扱いづらい。
頑張って使おうとしても身体的に負担がかかる。簡単に言うと、とてもしんどい。
突撃槍(ランス)の武装錬金。
闘争本能の昂りに応じて飾り布がエネルギー化する特性を持つ。
このロワでは、攻撃力は原作よりも少し抑え目に設定されている。
なぜか原作そのままのサイズで支給されたため、非常に扱いづらい。
頑張って使おうとしても身体的に負担がかかる。簡単に言うと、とてもしんどい。
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