青い呪い ◆aWDeiTX4JY氏
気が付くと、しんべヱは道の真ん中に立っていた。
一瞬何が起こったのかわからなかったが、すぐにここが殺し合いの舞台なのだと理解した。
同時に、さっきまでの出来事を思い出して、しんべヱは震え出した。
立っていられなくなりその場にしゃがみこむ。
「これからどうしよう…」
小さな声で呟いた。
しんべヱも今までそれなりに修羅場はくぐってきたが、こんな経験は初めてだった。
どう行動すればいいのかさっぱり分からない。
「とりあえず…」
ぐう~、とお腹がなった。
「…ご飯食べようっと」
どんなときでも食べるのを忘れない、それがしんべヱだった。
一瞬何が起こったのかわからなかったが、すぐにここが殺し合いの舞台なのだと理解した。
同時に、さっきまでの出来事を思い出して、しんべヱは震え出した。
立っていられなくなりその場にしゃがみこむ。
「これからどうしよう…」
小さな声で呟いた。
しんべヱも今までそれなりに修羅場はくぐってきたが、こんな経験は初めてだった。
どう行動すればいいのかさっぱり分からない。
「とりあえず…」
ぐう~、とお腹がなった。
「…ご飯食べようっと」
どんなときでも食べるのを忘れない、それがしんべヱだった。
足元のランドセルから食糧を取り出し、それを食べ始める。
「乱太郎やきり丸はどうしてるかな…」
食べながら、しんべヱは仲間のことを考えた。
決して頼りになるわけではないが、もし会えたら心強い。
「食べ終わったら、二人を捜さなきゃ」
考えながらも、口を動かすのは止めない。
「二人を見つけたら…それからどうしよう?」
あんな怪物を倒す方法は知らないし、二人の親友も知らないだろう。
倒せなければ、ここから帰ることも出来ない。
「…帰れなかったら…」
嫌な考えを振り払うように、首を振る。
そして食糧に手を伸ばす。
「…あれ?」
違和感に気づいて手を止めた。
見ると、いつの間にか食糧は全てなくなっている。
考えるのに夢中になっていて、全部食べてしまったようだ。
「ど、どうしよう…全部食べちゃった…」
食糧が無いと、いずれ餓死してしまう。
そう考え、しんべヱは顔を青くする。
「そうだ、ひょっとしたらまだ入ってるかも…」
ランドセルをひっくり返して、中身を全部出してみる。
地図や時計、剣、本などが出てきた。
食糧らしきものは出てこない。
それでも諦めずにランドセルを振ると、最後に何かが転がり出てきた。
「何だろう、これ?」
それは、何かの実のようだった。
「食べれるのかな」
手にとって見ると、いい匂いがした。
「…食べれるよね」
そう結論付け、口に放り込んだ。
「乱太郎やきり丸はどうしてるかな…」
食べながら、しんべヱは仲間のことを考えた。
決して頼りになるわけではないが、もし会えたら心強い。
「食べ終わったら、二人を捜さなきゃ」
考えながらも、口を動かすのは止めない。
「二人を見つけたら…それからどうしよう?」
あんな怪物を倒す方法は知らないし、二人の親友も知らないだろう。
倒せなければ、ここから帰ることも出来ない。
「…帰れなかったら…」
嫌な考えを振り払うように、首を振る。
そして食糧に手を伸ばす。
「…あれ?」
違和感に気づいて手を止めた。
見ると、いつの間にか食糧は全てなくなっている。
考えるのに夢中になっていて、全部食べてしまったようだ。
「ど、どうしよう…全部食べちゃった…」
食糧が無いと、いずれ餓死してしまう。
そう考え、しんべヱは顔を青くする。
「そうだ、ひょっとしたらまだ入ってるかも…」
ランドセルをひっくり返して、中身を全部出してみる。
地図や時計、剣、本などが出てきた。
食糧らしきものは出てこない。
それでも諦めずにランドセルを振ると、最後に何かが転がり出てきた。
「何だろう、これ?」
それは、何かの実のようだった。
「食べれるのかな」
手にとって見ると、いい匂いがした。
「…食べれるよね」
そう結論付け、口に放り込んだ。
その瞬間、しんべヱに異変が起こった。
顔から血の気が引いて、意識が遠くなっていく。
不用意に得体の知れないものを食べたことを後悔しながら、しんべヱは気を失った。
顔から血の気が引いて、意識が遠くなっていく。
不用意に得体の知れないものを食べたことを後悔しながら、しんべヱは気を失った。
どのくらい時間が経った頃か。
突然しんべヱが起き上がった。
その顔は、まるで別人のようになっていた。
突然しんべヱが起き上がった。
その顔は、まるで別人のようになっていた。
「ウニョラー!」
叫んだ。
もはやしんべヱに理性は残っていなかった。
もはやしんべヱに理性は残っていなかった。
「キロキローッ」
しんべヱは、訳の分からないことを叫びながらどこかへと走り去っていった。
あとに残された荷物一式。
しんべヱは気づかなかったが、その中に説明書があった。
それにはこう書かれていた。
『青トウガラシ 食べるとあまりの辛さに凶暴化してしまう』
しんべヱは気づかなかったが、その中に説明書があった。
それにはこう書かれていた。
『青トウガラシ 食べるとあまりの辛さに凶暴化してしまう』
【H-3/道路/一日目/朝】
【青とうがらし@魔法陣グルグル】
名前のとおり、青いとうがらし。
匂いはいいがとんでもなく辛い。
人間が食べると、そのあまりの辛さに我を失って暴走してしまう。
別名バーサーカーペッパー
名前のとおり、青いとうがらし。
匂いはいいがとんでもなく辛い。
人間が食べると、そのあまりの辛さに我を失って暴走してしまう。
別名バーサーカーペッパー
【天空の剣@ドラゴンクエストⅤ】
天空の勇者が使っていた、伝説の剣。
勇者の血を引く者だけが扱える。
それ以外の者は、重くて持ち上げることも出来ない。
天空の勇者が使っていた、伝説の剣。
勇者の血を引く者だけが扱える。
それ以外の者は、重くて持ち上げることも出来ない。
【詳細名簿】
参加者の詳細な名簿。
全参加者の名前や顔写真、その他詳細データが書かれている。
参加者の詳細な名簿。
全参加者の名前や顔写真、その他詳細データが書かれている。
※【荷物一式(食糧以外)】【天空の剣@ドラゴンクエストⅤ】【詳細名簿】
がH-3の道路上に放置されています。
がH-3の道路上に放置されています。
≪051:大量破壊兵器拡散防止≫ | 時系列順に読む | 053:Dash!!≫ |
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