デカイ悩みなら抱えて進め ◆aCfYpcY.NE
「痛っ…」
「…やっぱり、無理していたんですね…」
「…やっぱり、無理していたんですね…」
コナンの治療をするのは、当然ネギだった。
治療といっても、学校の保健室。
ほぼ応急手当のようなものだ。
添え木をして、包帯で巻いて、腕を吊る。
治療といっても、学校の保健室。
ほぼ応急手当のようなものだ。
添え木をして、包帯で巻いて、腕を吊る。
だが、ネギにはわかっていた。
記憶はいまひとつはっきりしないが、自分を襲ってきた少女。
果たして本当にあのまま放置していた良かったのか、と。
記憶はいまひとつはっきりしないが、自分を襲ってきた少女。
果たして本当にあのまま放置していた良かったのか、と。
『マギステル・マギ』を目指すネギは、人助けになるようなことをしたかった。
それは、一瞬、リリスにのみ込まれてしまった罪悪感から来るものなのかもしれない。
それは、一瞬、リリスにのみ込まれてしまった罪悪感から来るものなのかもしれない。
だから、思うのだ。
あのまま放置していても、また他の犠牲者が出るだけなのではないかと。
それこそ、ゲームにも何も乗っていない、全く罪のない人間が。
あのまま放置していても、また他の犠牲者が出るだけなのではないかと。
それこそ、ゲームにも何も乗っていない、全く罪のない人間が。
自分の手はもう汚れている。
人を殺しかけたのだから。
だから、殺していいというわけではないが、生真面目なネギの性分がそれを許さなかった。
人を殺しかけたのだから。
だから、殺していいというわけではないが、生真面目なネギの性分がそれを許さなかった。
「僕は…リリスさんとの競争、乗るつもりでいます」
「!?お前っ!」
「!?お前っ!」
コナンはネギに掴み掛かる。
その言葉は、たとえ冗談だとしても聞き捨てることはできない内容だった。
その言葉は、たとえ冗談だとしても聞き捨てることはできない内容だった。
「…僕は…『このゲームに乗った人』全てを殺すつもりです」
コナンの手が硬直する。
ネギはこう言っているのだ。
『汚れ役をすべて引き受ける』と。
ネギはこう言っているのだ。
『汚れ役をすべて引き受ける』と。
(こいつ…)
「よく考えてみてください。リリスさんとの殺害数を競って勝てば、リリスさんと戦う必要はないということです」
「そりゃ…そうだけどよ…」
「そりゃ…そうだけどよ…」
コナンはリリスを止めるつもりだった。
…戦ってでも。
だが、他に戦う者を集めるということは、その人物を見殺しにするのではないか?
一瞬、コナンの脳裏を掠めたその問題。
その問題を、ネギは最も合理的かつ非道な手で解決しようとしているのだ。
自らの手で。
…戦ってでも。
だが、他に戦う者を集めるということは、その人物を見殺しにするのではないか?
一瞬、コナンの脳裏を掠めたその問題。
その問題を、ネギは最も合理的かつ非道な手で解決しようとしているのだ。
自らの手で。
「お前が…そこまでするのは何でだ?」
「…僕には力がある。魔法を使える。だからです」
「…それだけか?」
「…僕には力がある。魔法を使える。だからです」
「…それだけか?」
探偵として鋭い洞察力を誇るコナンは、ネギのその言葉全てが真実ではないと見抜いていた。
その言葉にネギは苦笑する。
その言葉にネギは苦笑する。
「鋭いですね…確かに、理由はそれだけじゃありません。
僕は一瞬といえど、ゲームに乗りました。
いずれにしても、もう皆に合わせる顔がありません」
僕は一瞬といえど、ゲームに乗りました。
いずれにしても、もう皆に合わせる顔がありません」
明日菜、のどか、木乃香、刹那、夕映、ハルナ、千雨…3-Aの生徒達。
エヴァンジェリン、古菲、小太郎…父親―ナギ―…。
エヴァンジェリン、古菲、小太郎…父親―ナギ―…。
そして、超。
(超さん…あんな強引な手を使ってでも歴史を変えようとした貴方の気持ち、今なら分かるような気がします…)
「おい」
「はい?」
「はい?」
仏頂面のコナンは不意にネギに近づき…。
ぱちんっ。
「った…あうう?」
でこぴんをかました。
「バーロ。自分で全部を背負ったようなツラしてんじゃねぇよ。
…大体、俺のせいだろーが。リリスとの競争は」
「…コナン君?」
…大体、俺のせいだろーが。リリスとの競争は」
「…コナン君?」
「…ガキの癖に、そんなに全部背負い込むなよ。…見てられねぇぜ、ったく」
コナンは、ここで何となく行動方針が固まった。
最初は、自己嫌悪でいっぱいだった。
だが、ネギと話しているうちに決心がついた。
最初は、自己嫌悪でいっぱいだった。
だが、ネギと話しているうちに決心がついた。
このまま、進もうと。
「お前の抱えているもの、俺も半分背負ってやる…。
殺す殺さないも、決めつけて行動するんじゃねぇ。先入観は、人の感覚を狂わせるぜ?」
殺す殺さないも、決めつけて行動するんじゃねぇ。先入観は、人の感覚を狂わせるぜ?」
不意に、千雨の言葉が蘇った。
『吹っ切れた、悟ったなんてのは大抵勘違いだから気をつけろよ、ガキ』
『デカイ悩みなら吹っ切るな。胸に抱えて進め』
『デカイ悩みなら吹っ切るな。胸に抱えて進め』
(…わかりました、千雨さん…)
「じゃあ、行こうぜ!小狼の助太刀に!」
「はい!」
「はい!」
決意を新たに、二人の少年は結束する。
※ ※ ※
同時刻、保健室前―
「ちっ、人がいたか…」
メロは舌打ちをした。
これでは物資の調達ができない上に、自分の顔がばれる。
これでは物資の調達ができない上に、自分の顔がばれる。
『シカモ片方ハ、ガキ…アイツダナ』
「…あいつ?」
「…あいつ?」
保健室にいるのは二人。
声から、チャチャゼロはそのうちの一人がネギだと分かった。
声から、チャチャゼロはそのうちの一人がネギだと分かった。
「御主人ノ弟子ダ。俺ノコトモ知ッテルシ、魔法モ使エル」
「…ここは様子見か…この俺が後手に回るとは…!」
「…ここは様子見か…この俺が後手に回るとは…!」
メロは忌々しげに毒づく。
確かに、色々な方法は存在する。
例えば、奇襲を掛ける、怪我人のフリをする、など。
確かに、色々な方法は存在する。
例えば、奇襲を掛ける、怪我人のフリをする、など。
だが、魔法使い相手に奇襲は通じないだろう。
怪我人のフリをするにしても、包帯はない。
とすれば、本当に怪我を作ればいいかもしれないが、それならばもしもの時に動き辛くなる。
怪我人のフリをするにしても、包帯はない。
とすれば、本当に怪我を作ればいいかもしれないが、それならばもしもの時に動き辛くなる。
「…奴等が保健室から出るのを待つか…」
「暇ツブシニ話デモシテヤローカ?」
「注意力散漫になるのは危険だ…いらん」
「ソリャ、ソーダナ」
「暇ツブシニ話デモシテヤローカ?」
「注意力散漫になるのは危険だ…いらん」
「ソリャ、ソーダナ」
そう、今は待ち時間…。
メロはそう自分に言い聞かし、保健室から二人が去るのを待った…。
メロはそう自分に言い聞かし、保健室から二人が去るのを待った…。
【D-4/学校1階、保健室/1日目/昼】
【ネギ・スプリングフィールド@魔法先生ネギま!】
[状態]:胸に斜めに大きく浅い傷痕(ただしダメージはほとんどない)。魔力を相当使ってだいぶ疲労
[装備]:指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[道具]:なし(共通支給品もランドセルもなし!)
[思考]:あれ?コナン君…僕の方が年上だよね…?
第一行動方針:小狼の元へと急行する
第二行動方針:出来る事なら魔力回復の為休みたい
第三行動方針:二人(エヴァ&小太郎)と、コナンのお友達(灰原)、小狼の仲間(桜)を探す
第四行動方針:18時のリリスとの約束に遅れずに行く
最終行動方針:ロワから脱出する
[備考]:
リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
催淫作用は解けましたが、襲ってくる存在には容赦するつもりはないようです。
今のところどうするかは保留。
【ネギ・スプリングフィールド@魔法先生ネギま!】
[状態]:胸に斜めに大きく浅い傷痕(ただしダメージはほとんどない)。魔力を相当使ってだいぶ疲労
[装備]:指輪型魔法発動体@新SWリプレイNEXT
[道具]:なし(共通支給品もランドセルもなし!)
[思考]:あれ?コナン君…僕の方が年上だよね…?
第一行動方針:小狼の元へと急行する
第二行動方針:出来る事なら魔力回復の為休みたい
第三行動方針:二人(エヴァ&小太郎)と、コナンのお友達(灰原)、小狼の仲間(桜)を探す
第四行動方針:18時のリリスとの約束に遅れずに行く
最終行動方針:ロワから脱出する
[備考]:
リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
催淫作用は解けましたが、襲ってくる存在には容赦するつもりはないようです。
今のところどうするかは保留。
【江戸川コナン@名探偵コナン】
[状態]:右腕骨折(応急処置済み)
[装備]:はやぶさの剣@ドラクエ
[道具]:支給品一式、バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、
シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン
殺虫剤、リリスの食料と飲み掛けの飲料水
[思考]:ガキの癖に無理すんじゃねぇぞ、ネギ
第一行動方針:小狼の元へと行く(拡声器の音の方向から大体の場所を判断しています)
第二行動方針:灰原とネギ、小狼の仲間を早めに見つけたい
第三行動方針:リリスを倒す為に協力してくれそうな人物を探す
最終行動方針:ロワから脱出する
[備考]:
リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
[状態]:右腕骨折(応急処置済み)
[装備]:はやぶさの剣@ドラクエ
[道具]:支給品一式、バカルディ@ブラックラグーン、銀の銃弾14発、
シルフスコープ@ポケットモンスターSPECIAL
蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン
殺虫剤、リリスの食料と飲み掛けの飲料水
[思考]:ガキの癖に無理すんじゃねぇぞ、ネギ
第一行動方針:小狼の元へと行く(拡声器の音の方向から大体の場所を判断しています)
第二行動方針:灰原とネギ、小狼の仲間を早めに見つけたい
第三行動方針:リリスを倒す為に協力してくれそうな人物を探す
最終行動方針:ロワから脱出する
[備考]:
リリスと殺害数を競う約束をしています。待ち合わせは18時にB-7のタワーです。
バカルディと飲み掛けの飲料水は、リリスが口をつけたため弱い催淫効果を持っています。
【D-4/学校1階、保健室より少し離れた場所/1日目/昼】
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:スケボーで転倒した際、軽い打ち身。かるい掠り傷。
[装備]:天罰の杖@ドラゴンクエストⅤ、賢者のローブ@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:基本支給品(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
[思考]:今は待ち時間だ…
第一行動方針:二人が去った後、保健室へと行き、物資を調達する
第二行動方針:厄種(ヘンゼル)と2人の少年(リンクと小狼)の戦いの勝者を殺す
第三行動方針:『3人抜き』を達成し、『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる
第四行動方針:どうでもいいが、ドラ焼きでなく板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
【メロ@DEATH NOTE】
[状態]:スケボーで転倒した際、軽い打ち身。かるい掠り傷。
[装備]:天罰の杖@ドラゴンクエストⅤ、賢者のローブ@ドラゴンクエストⅤ
[道具]:基本支給品(ランドセルは青)、チャチャゼロ@魔法先生ネギま!
ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン(ちょっと不調)
[思考]:今は待ち時間だ…
第一行動方針:二人が去った後、保健室へと行き、物資を調達する
第二行動方針:厄種(ヘンゼル)と2人の少年(リンクと小狼)の戦いの勝者を殺す
第三行動方針:『3人抜き』を達成し、『ご褒美』を貰い、その過程で主催側の情報を手に入れる
第四行動方針:どうでもいいが、ドラ焼きでなく板チョコが食べたい。どこかで手に入れたい
基本行動方針:ニアよりも先にジェダを倒す。あるいはジェダを出し抜く
[備考]:ターボエンジン付きスケボーは、どこか壊れたのか、たまに調子が悪くなることがあります。
≪100:別れ、そして…… | 時系列順に読む | 109:出会いはいつも最悪で≫ |
≪106:遊ぼ♪ | 投下順に読む | 108:使用上の注意をよく読んでください≫ |
≪100-1:別れ、そして…… | ネギ・スプリングフィールドの登場SSを読む | 112-1:でにをは、そして正しすぎる拳(前編)≫ |
江戸川コナンの登場SSを読む | ||
≪100-2:衝突、そして…… | メロの登場SSを読む |