『』shift ◆IEYD9V7.46
夢を見ていた。
聖杯戦争じみた、殺し合いの夢。
その中に放り込まれた私は、願いを叶えるためにそのゲームを肯定することにした。
まずは、生きている人形を壊した。
どうすれば息の根が止まるのか分からなかったから、入念に全身を砕いて水底に沈めた。
聖杯戦争じみた、殺し合いの夢。
その中に放り込まれた私は、願いを叶えるためにそのゲームを肯定することにした。
まずは、生きている人形を壊した。
どうすれば息の根が止まるのか分からなかったから、入念に全身を砕いて水底に沈めた。
次に、寡黙な魔術師を殺した。
劫火に焼かれた死体からは、形容しがたい異臭が漂っていたことだろう。
そんなものに喜びを覚える趣味など持ち合わせてはいない。
獲物を仕留めた事実のみを胸に、私はその場を去った。
劫火に焼かれた死体からは、形容しがたい異臭が漂っていたことだろう。
そんなものに喜びを覚える趣味など持ち合わせてはいない。
獲物を仕留めた事実のみを胸に、私はその場を去った。
どこまで行っても光が見えない闇の中、私の足元には二つの死体がポツリと横たわっている。
これは私の夢の中。
支配しているのは私だというのに、いつまでも不快な死体を見ているつもりなどあるはずがない。
だから、人形の残骸と冷たくなった少女の姿を消し去った。
ほっと息を吐く。
しかし、それも束の間のこと。
二つの死体が消えた代わりに、二つの人影が現れた。
これは私の夢の中。
支配しているのは私だというのに、いつまでも不快な死体を見ているつもりなどあるはずがない。
だから、人形の残骸と冷たくなった少女の姿を消し去った。
ほっと息を吐く。
しかし、それも束の間のこと。
二つの死体が消えた代わりに、二つの人影が現れた。
一人は少年だった。
触れればひんやりとしていそうな銀髪をたくわえ、そしてそれとは対照的に燃えるような怒りを瞳に点した少年。
堅く握られた拳には今にも血が滲んでくるのではないかというほどの力が込められ、
その視線は真っ直ぐと私の姿を捉え、片時も外されることはなかった。
まるで、不可視の檻に閉じ込められた猛獣だ。
触れればひんやりとしていそうな銀髪をたくわえ、そしてそれとは対照的に燃えるような怒りを瞳に点した少年。
堅く握られた拳には今にも血が滲んでくるのではないかというほどの力が込められ、
その視線は真っ直ぐと私の姿を捉え、片時も外されることはなかった。
まるで、不可視の檻に閉じ込められた猛獣だ。
もう一人は少女だった。
脚が不自由なのか車椅子に乗り、奇妙なことにメイド服を身に着けた少女。
こちらのほうは、ひたすら悲しそうな顔をしていた。
同時にその表情には自身の無力さを嘆き、悲しみ、それでも抗おうとする強さが宿っていた。
脚が不自由なのか車椅子に乗り、奇妙なことにメイド服を身に着けた少女。
こちらのほうは、ひたすら悲しそうな顔をしていた。
同時にその表情には自身の無力さを嘆き、悲しみ、それでも抗おうとする強さが宿っていた。
二つの視線の焦点に、私の身体はあった。
怒り、悲しみ、憎しみ、悔しさといった負の感情が私を射抜く。
だけど、足りない。
そんなものでは私の心にたった一つの波を起こすことさえ出来ない。
私の願いの前には、あまりにも非力過ぎる。
息をするよりも簡単に、彼らの姿を闇の中に溶かした。
怒り、悲しみ、憎しみ、悔しさといった負の感情が私を射抜く。
だけど、足りない。
そんなものでは私の心にたった一つの波を起こすことさえ出来ない。
私の願いの前には、あまりにも非力過ぎる。
息をするよりも簡単に、彼らの姿を闇の中に溶かした。
何もかもがなくなり、世界が黒に染まった……はずだった。
だけど。
全てを消し去っても、消しきれないもの、たった一つだけ残るものが、そこにはあった。
現れた影は、私の迷いの極地。
会いたかったけど、今は会いたくなかった存在。
今の自分がその名前を口にするのは躊躇われる存在。
正義の味方を幻想する、赤い髪の青年。
彼は、とても悲しそうな顔をしていた。
男のくせに今にも泣きそうな顔をしながら。
それでも、その目は何かを訴えてくるような意思をはらんでいた。
言葉がなくても分かる。
彼は、私を非難しているのだ。
そのことが痛いほどよく分かるから、私は叫ばずにはいられない。
だけど。
全てを消し去っても、消しきれないもの、たった一つだけ残るものが、そこにはあった。
現れた影は、私の迷いの極地。
会いたかったけど、今は会いたくなかった存在。
今の自分がその名前を口にするのは躊躇われる存在。
正義の味方を幻想する、赤い髪の青年。
彼は、とても悲しそうな顔をしていた。
男のくせに今にも泣きそうな顔をしながら。
それでも、その目は何かを訴えてくるような意思をはらんでいた。
言葉がなくても分かる。
彼は、私を非難しているのだ。
そのことが痛いほどよく分かるから、私は叫ばずにはいられない。
「一緒にいたいだけなの! 普通に生きていきたいだけなのに、そんなにいけないこと!?」
このゲームに参加している人間が、救いようのない悪人ばかりなら良かった。
余計なことを考えずに、殺すことだけを考えていれば願いに近づくのだから。
なぜ、ここで出会う人間はみんな彼みたいな澄んだ眼をしているのだろう。
余計なことを考えずに、殺すことだけを考えていれば願いに近づくのだから。
なぜ、ここで出会う人間はみんな彼みたいな澄んだ眼をしているのだろう。
「答えてよ……シロウ……」
――私は、あと何回正義を砕けば、願いに辿り付けるのだろう。
* * *
寝覚めの悪い夢の終了に伴って、イリヤの意識は覚醒する。
高空へと投げ出されたような浮遊感が迫る。
何のことはない、夢から現実へと回帰する際に誰しもが経験しうるものだ。
高空へと投げ出されたような浮遊感が迫る。
何のことはない、夢から現実へと回帰する際に誰しもが経験しうるものだ。
ゆさ、ゆさ。
……だが、どうやら今回イリヤに訪れた目覚めは、通常とは異なるものであるらしい。
夢と現実の狭間。その一瞬に現れるはずの宙を舞う感覚、それがいつまで経っても消えないのだ。
夢と現実の狭間。その一瞬に現れるはずの宙を舞う感覚、それがいつまで経っても消えないのだ。
ゆさ、ゆさ……。
(何なの……いったい……)
相変わらず、イリヤの意思とは無関係に身体がユラユラと上下に揺れ続ける。
これが揺りかごによるものだったなら、さぞ心地よかったことだろう。
イリヤにとっては幸か不幸か、今彼女が感じているのは揺れ幅もリズムも不規則な、言ってしまえば不快な運動だった。
当然、二度寝などできるはずもなく。
ようやく、貼り付いたように閉ざされていたイリヤの瞼が、ゆっくりと開かれ始める。
目に入ったのは、ごく僅かに朱が混ざり始めた高い空。そして空よりは低く、しかし手を伸ばしても届かない高みにある、
空を真っ直ぐに切り裂く灰色の無骨なコンクリート。
その風景を視界に収めたのをきっかけにして、イリヤの頭は回転を始める。
(あ、そうだ……。わたし、確か橋の下で休んでいたんだった……)
真上にあるのは、寝る前にも今と同じように見上げていた橋である。
相変わらず、イリヤの意思とは無関係に身体がユラユラと上下に揺れ続ける。
これが揺りかごによるものだったなら、さぞ心地よかったことだろう。
イリヤにとっては幸か不幸か、今彼女が感じているのは揺れ幅もリズムも不規則な、言ってしまえば不快な運動だった。
当然、二度寝などできるはずもなく。
ようやく、貼り付いたように閉ざされていたイリヤの瞼が、ゆっくりと開かれ始める。
目に入ったのは、ごく僅かに朱が混ざり始めた高い空。そして空よりは低く、しかし手を伸ばしても届かない高みにある、
空を真っ直ぐに切り裂く灰色の無骨なコンクリート。
その風景を視界に収めたのをきっかけにして、イリヤの頭は回転を始める。
(あ、そうだ……。わたし、確か橋の下で休んでいたんだった……)
真上にあるのは、寝る前にも今と同じように見上げていた橋である。
ゆさ、ゆさ……。
(さっきから何で揺れてるんだろ……? 地震?)
思考がかみ合わない。どうやら、なぜ橋下で休憩する必要があったのかを思い出せていないらしい。
彼女は呑気な考えを頭に浮かべながら、視線を左右に巡らせる。
再び目に映るのは先ほどの空、橋。そのままグルリと左に目を向けると――、
思考がかみ合わない。どうやら、なぜ橋下で休憩する必要があったのかを思い出せていないらしい。
彼女は呑気な考えを頭に浮かべながら、視線を左右に巡らせる。
再び目に映るのは先ほどの空、橋。そのままグルリと左に目を向けると――、
「良かった~、気が付いたみたいだね」
「!?」
「!?」
見知らぬ少女と、目が合った。
(――っな、)
何これ、と思う間もなくイリヤの全身から冷や汗がドッと噴き出す。
同時に、はっきりとしていなかった頭も一気に目を覚まし、肺の中が詰まったような息苦しさを覚える。
(――っな、)
何これ、と思う間もなくイリヤの全身から冷や汗がドッと噴き出す。
同時に、はっきりとしていなかった頭も一気に目を覚まし、肺の中が詰まったような息苦しさを覚える。
――この少女は誰だ? あれからどのくらいの時間が経った?
混乱しているイリヤには分からない。
自身の背中と大腿の辺りに腕を回され、抱きかかえられている――いわゆるお姫様抱っこをされていることに。
そして、人一人を軽く持ち上げることができる、とあるグラブの存在など知る由もない。
自身の背中と大腿の辺りに腕を回され、抱きかかえられている――いわゆるお姫様抱っこをされていることに。
そして、人一人を軽く持ち上げることができる、とあるグラブの存在など知る由もない。
「は、離しなさいよっ!」
「わわわ、暴れないで!?」
「わわわ、暴れないで!?」
抱えられたままのイリヤが、空中でジタバタともがく。
不意を突けたおかげなのだろうか、あまりにも呆気なくイリヤは脱出し、
重力に従って転がるように地面に落着する。
ザッ、という鈍い音が響き、イリヤの身体が打ち付けられた。
痛いと思う暇などない。
体勢を整えるよりも前に、イリヤは懐からカードを取り出す。
起動は一瞬。
イリヤの手の中のカードが瞬く間もなく黒い長杖へと変化した。
手品のように現れた杖に驚愕した少女が、
不意を突けたおかげなのだろうか、あまりにも呆気なくイリヤは脱出し、
重力に従って転がるように地面に落着する。
ザッ、という鈍い音が響き、イリヤの身体が打ち付けられた。
痛いと思う暇などない。
体勢を整えるよりも前に、イリヤは懐からカードを取り出す。
起動は一瞬。
イリヤの手の中のカードが瞬く間もなく黒い長杖へと変化した。
手品のように現れた杖に驚愕した少女が、
「待って! わたしは――」
何かを言いかけるが、イリヤには届かない。
イリヤにとって遭遇した者は全員敵なのだ。
そして、敵という存在は彼女の願いに至るための手段であり、同時に障害でもある。
手段は行使すべきもの、そして障害は砕くべきもの。
眼前の少女がどういうつもりなのかは知らないが、そんなことはどうでもいい。
こちらの武器を取り上げずに接触してきたのが運の尽きだ。
イリヤにとって遭遇した者は全員敵なのだ。
そして、敵という存在は彼女の願いに至るための手段であり、同時に障害でもある。
手段は行使すべきもの、そして障害は砕くべきもの。
眼前の少女がどういうつもりなのかは知らないが、そんなことはどうでもいい。
こちらの武器を取り上げずに接触してきたのが運の尽きだ。
(この距離、外さない! あなたが3人目――!)
デバイスの回路に魔力が注がれ、光の矢が放たれようとした瞬間。
音もなく飛来した物体が、膝をついたままだったイリヤの後頭部に直撃する。
音もなく飛来した物体が、膝をついたままだったイリヤの後頭部に直撃する。
「いたっ!」
何、と思ったときにはもう遅い。
背後から忍び寄った何者かによってS2Uが叩き落とされ、
間を置かずに今度は右腕を後ろ手に取られて、腰の辺りで捻り上げられ、押し倒すように地面に組み伏せられた。
背後から忍び寄った何者かによってS2Uが叩き落とされ、
間を置かずに今度は右腕を後ろ手に取られて、腰の辺りで捻り上げられ、押し倒すように地面に組み伏せられた。
(っ、仲間がいたの!?)
一瞬の出来事であったために、イリヤは自分を取り押さえた人間の顔を見ることもできなかった。
目覚めたばかりで頭の中を整理する間もない。
それなのに、そんな事情に構うことなく事態は止まることなく変化する。
今分かることは二つ。
一つは、相手に仲間がいたということ。しかもただの素人ではない。
拘束したときの手際の良さから、少なくとも護身術程度は身に着けているのだろうと推測する。
もう一つは、辛うじて捉えることができた地に落ちた自分のランドセル。
先ほど後頭部に走った衝撃の正体はあれらしい。
目覚めた直後、イリヤはランドセルを背負っていなかった。
つまり、今イリヤを拘束している人間が運び出し、仲間の危機を救うべく投擲したのだろう。
目覚めたばかりで頭の中を整理する間もない。
それなのに、そんな事情に構うことなく事態は止まることなく変化する。
今分かることは二つ。
一つは、相手に仲間がいたということ。しかもただの素人ではない。
拘束したときの手際の良さから、少なくとも護身術程度は身に着けているのだろうと推測する。
もう一つは、辛うじて捉えることができた地に落ちた自分のランドセル。
先ほど後頭部に走った衝撃の正体はあれらしい。
目覚めた直後、イリヤはランドセルを背負っていなかった。
つまり、今イリヤを拘束している人間が運び出し、仲間の危機を救うべく投擲したのだろう。
「さくらちゃん、大丈夫!?」
「私は大丈夫。……でも梨々ちゃん、それはやりすぎだよ!」
(さく、ら?)
「私は大丈夫。……でも梨々ちゃん、それはやりすぎだよ!」
(さく、ら?)
記憶にある名前に反応し、イリヤは先ほどまで仕留めようとしていた少女の顔を見る。
無論、見上げた先にいる少女はイリヤの知っている桜とは年齢も外見もかけ離れている。
分かっていたはずなのに、落胆にも似た感情がイリヤの胸中に微かに広がっていく。
(……最初に確かめたじゃない、ここには知っている人間は誰もいないって。
慌てる必要なんか、どこにもないのに)
視線を地面に戻す。
直後、イリヤの上に乗っている梨々と呼ばれた少女が厳しい口調で反論し始めた。
無論、見上げた先にいる少女はイリヤの知っている桜とは年齢も外見もかけ離れている。
分かっていたはずなのに、落胆にも似た感情がイリヤの胸中に微かに広がっていく。
(……最初に確かめたじゃない、ここには知っている人間は誰もいないって。
慌てる必要なんか、どこにもないのに)
視線を地面に戻す。
直後、イリヤの上に乗っている梨々と呼ばれた少女が厳しい口調で反論し始めた。
「そんなことないよ。やっぱり、最初からこうしておくべきだったんだ!
私たち、さっき襲われたばかりなんだよ!?
今だってそう、この子はさくらちゃんに何かをしようとしていた!
話を聞くにしても、この子が寝ているときに縛るなり何なりしてからにすれば良かったんだ!」
「――でも!!」
私たち、さっき襲われたばかりなんだよ!?
今だってそう、この子はさくらちゃんに何かをしようとしていた!
話を聞くにしても、この子が寝ているときに縛るなり何なりしてからにすれば良かったんだ!」
「――でも!!」
一際大きな叫びが場を震わせる。
「……でも私は、もっと人を信じたい。目が覚めたときに知らない誰かに縛られてるって、
とっても怖いことだよ。ちゃんと話せば仲良くなれるのかもしれないのに、そんなことしたら、
きっと心を開いてくれなくなるよ……」
とっても怖いことだよ。ちゃんと話せば仲良くなれるのかもしれないのに、そんなことしたら、
きっと心を開いてくれなくなるよ……」
……なるほど、とイリヤは思う。
ここに来て状況が掴めてきた。
つまり彼女たち、少なくともさくらという少女は極度のお人よしであり、
眠っていた自分をどこかに運ぼうとしていたのだろう。
しかも、口ぶりからこちらと友好関係を結びたいらしいことも分かる。
(……S2Uは拾えないし、こんな体勢から魔術を使って二人まとめて片付けるのは面倒かな)
そう考えたイリヤは、苦もなく現状の打開案を導き出す。
必要なものは、恥、外聞、見栄、プライドを捨て去ることだけだ。
ここに来て状況が掴めてきた。
つまり彼女たち、少なくともさくらという少女は極度のお人よしであり、
眠っていた自分をどこかに運ぼうとしていたのだろう。
しかも、口ぶりからこちらと友好関係を結びたいらしいことも分かる。
(……S2Uは拾えないし、こんな体勢から魔術を使って二人まとめて片付けるのは面倒かな)
そう考えたイリヤは、苦もなく現状の打開案を導き出す。
必要なものは、恥、外聞、見栄、プライドを捨て去ることだけだ。
「……ごめんなさい。わたしも今まで他の人に襲われてばかりだったから
驚いちゃって……。本当に、ごめんなさい」
驚いちゃって……。本当に、ごめんなさい」
その言葉を聞いたさくらは花が咲いたように明るく笑う。
「私のほうこそ、驚かせちゃってごめんね。梨々ちゃん、離してあげようよ」
「でも……」
「でも……」
あっさりと信用したさくらと比べると、梨々は慎重派であるらしい。
(あるいは臆病なだけなのかもしれないけど)
そう考えることができるくらいにイリヤの思考は平静さと余裕を取り戻していた。
組み伏せられ、その気になればいつ殺されてもおかしくない状態であっても、
さくらや梨々なら絶対にそんなことはしないという、確信めいたものを直感したからだ。
なぜなら、さくらの瞳には。
イリヤがここに来て出会った人間たち、そして、とある青年のような――、
(あるいは臆病なだけなのかもしれないけど)
そう考えることができるくらいにイリヤの思考は平静さと余裕を取り戻していた。
組み伏せられ、その気になればいつ殺されてもおかしくない状態であっても、
さくらや梨々なら絶対にそんなことはしないという、確信めいたものを直感したからだ。
なぜなら、さくらの瞳には。
イリヤがここに来て出会った人間たち、そして、とある青年のような――、
――正義の味方と、同じ輝きが灯っていたのだから。
* * *
「そういえば、さくらと梨々は何で私を見つけることができたの?
普通だったら、こんな橋の下になんかわざわざ来ないよね?」
普通だったら、こんな橋の下になんかわざわざ来ないよね?」
梨々が渋々拘束を解いた直後、彼女たちは互いに自己紹介をし、次にイリヤはこう言い放った。
この一言に重要性を感じているのは自分だけ、そうでなくてはならないとイリヤは思う。
積極的に話の流れを操らなければ、さくらと梨々は必ずこちらの今までの経緯を訊いてくるはずだ。
もちろん、イリヤには最初から正直に話すつもりなどない。
いざとなれば、根も葉もない嘘で塗り固めた答えを返すことになるだろう。
しかしそれは当然、最善の答えからは程遠いものになる。
100%の嘘など得てして脆いものであるからだ。
嘘と真実を程よくブレンドした情報のほうが、信憑性が高くなり、また応用が効くことも多い。
だが、考えなしに告げた真実により、足元をすくわれる可能性も多いにあり得る。
そこでイリヤは、嘘に混ぜる真実を選別するための手がかりを求めていた。
この一言に重要性を感じているのは自分だけ、そうでなくてはならないとイリヤは思う。
積極的に話の流れを操らなければ、さくらと梨々は必ずこちらの今までの経緯を訊いてくるはずだ。
もちろん、イリヤには最初から正直に話すつもりなどない。
いざとなれば、根も葉もない嘘で塗り固めた答えを返すことになるだろう。
しかしそれは当然、最善の答えからは程遠いものになる。
100%の嘘など得てして脆いものであるからだ。
嘘と真実を程よくブレンドした情報のほうが、信憑性が高くなり、また応用が効くことも多い。
だが、考えなしに告げた真実により、足元をすくわれる可能性も多いにあり得る。
そこでイリヤは、嘘に混ぜる真実を選別するための手がかりを求めていた。
「それはね、この子のおかげなの」
さくらが答えを返す。
見ると、さくらの手のひらには青みがかった銀髪の小人が現れていた。
(使い魔?)
見ると、さくらの手のひらには青みがかった銀髪の小人が現れていた。
(使い魔?)
『ユニゾンデバイス、リインフォースⅡです~。リインって呼んで下さい! よろしくです、イリヤさん』
「あ、はは……よろしく」
「あ、はは……よろしく」
苦笑いを浮かべながらもイリヤは答える。
「私と梨々ちゃんは病院で変な頭の男の子とレックスっていう男の子に襲われて、
南の廃墟を隠れながら逃げていたの。
ときどき、リインちゃんの魔法を使って周りに人がいないか確認しながら……」
『それで、橋に差し掛かるあたりで魔力探査をしてみたら橋の下に反応があったから
降りてみたんですよ』
「……随分便利な力を持っているのね」
『? イリヤさんのデバイスには入っていないんですか?』
南の廃墟を隠れながら逃げていたの。
ときどき、リインちゃんの魔法を使って周りに人がいないか確認しながら……」
『それで、橋に差し掛かるあたりで魔力探査をしてみたら橋の下に反応があったから
降りてみたんですよ』
「……随分便利な力を持っているのね」
『? イリヤさんのデバイスには入っていないんですか?』
イリヤが目を見開く。デバイスという固有名詞が出てくるということは、
「S2Uを知っているの?」
『知っていますよ、クロノさんが以前使っていたストレージデバイスです。
実物を見たのは初めてなので少し感激なのですよ』
『知っていますよ、クロノさんが以前使っていたストレージデバイスです。
実物を見たのは初めてなので少し感激なのですよ』
と、リインはベタベタとS2Uを観察し始める。
その様子が微笑ましいのか、さくらは笑いながらイリヤに提案する。
その様子が微笑ましいのか、さくらは笑いながらイリヤに提案する。
「わたしね、今少しずつリインちゃんの世界の魔法を習っているところなの。
イリヤちゃんも一緒にやろうよ」
『あ~、リインは産まれたばかりなので、あまり期待されると困るのですが……』
イリヤちゃんも一緒にやろうよ」
『あ~、リインは産まれたばかりなので、あまり期待されると困るのですが……』
……これは思いもよらぬ収穫だ、とイリヤは思う。
何もできない弱者であれば隙を見て殺す予定だったが、どうやら、利用価値があるらしい。
イリヤは更なる情報を引き出そうと試みる。
何もできない弱者であれば隙を見て殺す予定だったが、どうやら、利用価値があるらしい。
イリヤは更なる情報を引き出そうと試みる。
「ところで、さくらたちは元から知り合い同士だったの?
私の知り合いはここにはいないみたいだから、気になっちゃって」
私の知り合いはここにはいないみたいだから、気になっちゃって」
これも、イリヤなりに捻り出した作戦。
情報交換とは文字通り、一方が情報を差し出しているだけでは成り立たない。
相手に何かを言わせるためには、こちらも何かを言わなければならない。
ゆえに、イリヤはさくらたちに告げても不利益にはならない情報、
『自分の知り合いはここには参加していない』という事実を差し出すことにした。
もっとも、交渉相手が考えなしの間抜けであれば、こんなことに気を回す必要はないのだが。
情報交換とは文字通り、一方が情報を差し出しているだけでは成り立たない。
相手に何かを言わせるためには、こちらも何かを言わなければならない。
ゆえに、イリヤはさくらたちに告げても不利益にはならない情報、
『自分の知り合いはここには参加していない』という事実を差し出すことにした。
もっとも、交渉相手が考えなしの間抜けであれば、こんなことに気を回す必要はないのだが。
「違うよ、みんなここに来て初めて会った子ばかり。元の世界での私の知り合いは
小狼くんっていう男の子だけ。梨々ちゃんの知り合いは……」
「……双葉ちゃんっていう女の子」
小狼くんっていう男の子だけ。梨々ちゃんの知り合いは……」
「……双葉ちゃんっていう女の子」
さくらに促されて、ようやく梨々が口を開く。
その声質からは、未だイリヤを信用していないことがありありと読み取れた。
その声質からは、未だイリヤを信用していないことがありありと読み取れた。
ここで、イリヤは再度頭の中を整理し、今まで出会った参加者のことを思い返す。
まず、名前を知ることは出来なかった動く人形。
その人形と同種だと思われる翠星石。
ジーニアスと名乗る魔術師。
ベッキーと呼ばれていた少女。
氷結魔術を行使したレン。
車椅子に乗ったメイドの八神はやて。
(これなら、どの名前を出しても問題はなさそうね……)
準備は整った、とイリヤはほくそ笑む。
あとはこれらの名前を使って――、
まず、名前を知ることは出来なかった動く人形。
その人形と同種だと思われる翠星石。
ジーニアスと名乗る魔術師。
ベッキーと呼ばれていた少女。
氷結魔術を行使したレン。
車椅子に乗ったメイドの八神はやて。
(これなら、どの名前を出しても問題はなさそうね……)
準備は整った、とイリヤはほくそ笑む。
あとはこれらの名前を使って――、
『次はリインの番ですねー。この島にいるリインの家族ははやてちゃんと――』
イリヤの動きがピタリ、と止まる。
同時に、彼女は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
同時に、彼女は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
『ヴィータちゃん、それとなのはさんとフェイトさんとアリサさんが知り合いです』
「……イリヤちゃん、この中の誰かに会わなかった?」
「……イリヤちゃん、この中の誰かに会わなかった?」
友人の身を案じてか、さくらが心配そうな声色で問いかける。
イリヤがその問いに返答するのに要した時間は極僅か。
全てを塗りつぶすかのような笑みを顔に張り付かせながら、
イリヤがその問いに返答するのに要した時間は極僅か。
全てを塗りつぶすかのような笑みを顔に張り付かせながら、
「ゴメンね、誰にも会わなかった」
照れくさいような、申し訳ないような表情を浮かべ、イリヤは答えた。
それを聞いたさくらは力ない笑みとともに「そっか」と呟く。
それを聞いたさくらは力ない笑みとともに「そっか」と呟く。
「イリヤちゃん、そろそろ聞かせてくれない?
今まで、どうしていたのかを。何で、こんなところにいたのかを」
今まで、どうしていたのかを。何で、こんなところにいたのかを」
ここで、積極的に話に参加していなかった梨々が口を出してきた。
これまでのことを何も話さないイリヤにしびれを切らした、といったところだろう。
だが、もう遅い。
場を有利に動かすための準備はすでに整っている。
イリヤは滞りなくこれまでの経緯を、“ふんだんに脚色を織り交ぜて”説明し始めた。
これまでのことを何も話さないイリヤにしびれを切らした、といったところだろう。
だが、もう遅い。
場を有利に動かすための準備はすでに整っている。
イリヤは滞りなくこれまでの経緯を、“ふんだんに脚色を織り交ぜて”説明し始めた。
「うん、いいよ。私はここに来てまず翠星石っていう人形に出会ったの。
そのすぐ後にジーニアスっていう魔術師の男の子に襲われて……、
……そのせいで、翠星石は……」
そのすぐ後にジーニアスっていう魔術師の男の子に襲われて……、
……そのせいで、翠星石は……」
声が段々小さくなり、最後にイリヤは目を伏せる。
その様子を見たさくらが、そして不信感を募らせていたであろう梨々までもが、
僅かに申し訳なさそうな表情を浮かべる。
その様子を見たさくらが、そして不信感を募らせていたであろう梨々までもが、
僅かに申し訳なさそうな表情を浮かべる。
「必死に逃げた私はレンっていう女の子に助けられたの。
でも、今度は他の魔術師にこの橋の上で襲われて…………レンも、死んじゃった……。
私はレンが時間を稼いでくれている間に、S2Uを使ってここまで逃げたの。
……私がここで仲良くなった人はみんな死んじゃったから、きっとさくらと梨々も私と一緒にいると」
「それ以上は、言わないで」
でも、今度は他の魔術師にこの橋の上で襲われて…………レンも、死んじゃった……。
私はレンが時間を稼いでくれている間に、S2Uを使ってここまで逃げたの。
……私がここで仲良くなった人はみんな死んじゃったから、きっとさくらと梨々も私と一緒にいると」
「それ以上は、言わないで」
言葉を続けようとしていたイリヤに、さくらが語りかける。
「ごめんね……辛いことを思い出させちゃって。不安だったよね……怖かったよね。
大丈夫、私たちはいなくならないから……。きっと、みんなでここから出られるから」
「さくら……」
大丈夫、私たちはいなくならないから……。きっと、みんなでここから出られるから」
「さくら……」
イリヤの不安そうな眼差しを受けて、いや、受けたからこそさくらはそれを包むように微笑む。
そして、ある言葉を口にする。
紡ぐのはどんな不安も吹き飛ばし、どんな絶望も乗り越えられる、優しく、力強い、無敵の魔法。
そして、ある言葉を口にする。
紡ぐのはどんな不安も吹き飛ばし、どんな絶望も乗り越えられる、優しく、力強い、無敵の魔法。
「絶対、大丈夫だよ」
* * *
イリヤの目の前では今もさくらが、梨々が、リインが談笑し合っている。
一箇所に集まっている今なら、全員を視界に収めている今なら。
不意を突けば纏めて殺せるかもしれない。
イリヤはそう考え、これからの展開の一つに組み込む。
しかし、その案をすぐに実行する気にはならなかった。
先ほど見ていた夢のせいで弱気になったわけではない。
彼女たちを片付けようとしないのは、純粋に戦力として価値がありそうだと判断したからだ。
ゲーム開始から数時間。
イリヤは、これまでの戦闘を冷静に振り返り、一人であることの限界を感じ始めていた。
一箇所に集まっている今なら、全員を視界に収めている今なら。
不意を突けば纏めて殺せるかもしれない。
イリヤはそう考え、これからの展開の一つに組み込む。
しかし、その案をすぐに実行する気にはならなかった。
先ほど見ていた夢のせいで弱気になったわけではない。
彼女たちを片付けようとしないのは、純粋に戦力として価値がありそうだと判断したからだ。
ゲーム開始から数時間。
イリヤは、これまでの戦闘を冷静に振り返り、一人であることの限界を感じ始めていた。
ジーニアスの魔術が発動していれば、ただでは済まなかった。
ストラグルバインドの制御に失敗していたら、湖に沈んでいたのは翠星石ではなく自分。
レンの氷結魔術が直撃しなかったのは、ただ運が良かったから。
ストラグルバインドの制御に失敗していたら、湖に沈んでいたのは翠星石ではなく自分。
レンの氷結魔術が直撃しなかったのは、ただ運が良かったから。
実に三回。
一歩間違えれば三回死んでいてもおかしくないほどの危うい橋を渡ってきた。
ゲーム序盤の今でさえこの有様だ。
生存者は何十人も残っているのだから、一人で殺し尽くすのは不可能だと悟った。
この島に来た直後は、例えバーサーカーがいなくとも一人で乗り切れると考えていた。
周りは幼い子供ばかり、ならば何人集まろうとも魔術の心得がある自分が遅れをとるはずがない。
だが、実際に他の参加者と接触した結果はどうだ。
今まで出会った参加者、そのほとんどが魔術を始めとする異能の使い手だったではないか。
認識を改めなければならない、他の参加者はただ狩られるだけの弱者などではなく、
死力を尽くすべき対等な相手なのだと。
そして、そんな強者たちを相手に正攻法で向かうのは得策ではない。
他者を利用し、潰し合わせたほうが何倍も効率的である。
今出会った二人は、実力的にも性格的にも概ね良い条件を揃えている。
魔術師であるさくら、そして、自分を左腕一本で取り押さえた怪盗見習いの梨々。
どう転がしてもおいしい存在である。
利用できるうちは、存分に役立ってもらおうと思うし、
使えなくなったら壊せばいいだけだ。
(私は絶対に生き残って、願いを叶えてみせる)
胸のペンダントを、決意とともに強く握り締める。
握った手のひらに返る微かな痛みに、イリヤが気が付くことはなかった。
一歩間違えれば三回死んでいてもおかしくないほどの危うい橋を渡ってきた。
ゲーム序盤の今でさえこの有様だ。
生存者は何十人も残っているのだから、一人で殺し尽くすのは不可能だと悟った。
この島に来た直後は、例えバーサーカーがいなくとも一人で乗り切れると考えていた。
周りは幼い子供ばかり、ならば何人集まろうとも魔術の心得がある自分が遅れをとるはずがない。
だが、実際に他の参加者と接触した結果はどうだ。
今まで出会った参加者、そのほとんどが魔術を始めとする異能の使い手だったではないか。
認識を改めなければならない、他の参加者はただ狩られるだけの弱者などではなく、
死力を尽くすべき対等な相手なのだと。
そして、そんな強者たちを相手に正攻法で向かうのは得策ではない。
他者を利用し、潰し合わせたほうが何倍も効率的である。
今出会った二人は、実力的にも性格的にも概ね良い条件を揃えている。
魔術師であるさくら、そして、自分を左腕一本で取り押さえた怪盗見習いの梨々。
どう転がしてもおいしい存在である。
利用できるうちは、存分に役立ってもらおうと思うし、
使えなくなったら壊せばいいだけだ。
(私は絶対に生き残って、願いを叶えてみせる)
胸のペンダントを、決意とともに強く握り締める。
握った手のひらに返る微かな痛みに、イリヤが気が付くことはなかった。
* * *
警戒心は徐々に薄れていったが、梨々はイリヤを全面的に信用したわけではなかった。
さくらの言いたいことはよく分かる。
自分だって、できる限り人を信用したいのだから。
その思いを留めてしまったのは、未だ消えることのない右腕の痛みだった。
血が通うたびにズキン、とした鈍い痛みが走り、レックスと遭遇したときのことが否応なしにフラッシュバックされる。
さくらの言いたいことはよく分かる。
自分だって、できる限り人を信用したいのだから。
その思いを留めてしまったのは、未だ消えることのない右腕の痛みだった。
血が通うたびにズキン、とした鈍い痛みが走り、レックスと遭遇したときのことが否応なしにフラッシュバックされる。
――人が、怖い。
イリヤがさくらに杖を突きつけているのを見たときには、自分の判断の甘さを心底後悔した。
幸い、大事には至らなかったが、あの光景は梨々の中に強く焼きついている。
そして、一度マイナスな印象を持ってしまえばイリヤのとる一つ一つの行動、その全てが怪しく思えてしまう。
特に気になったのはイリヤの態度だ。
杖をさくらに向けているときのイリヤには、湧き上がる怯え、恐怖に押されての行動ではなく、
ある種の覚悟のような鬼気迫るものを感じた。
そう、そのあとの笑顔が不自然に思えるほどに、その落差は大きすぎた。
必要以上の笑顔を振りまくことで、彼女自身の本質を塗りつぶしているのでは、と邪推してしまう。
同時に、あれほど辛い思いをしてきたイリヤに対して、疑いの念を向ける自分を嫌悪し、
それでも、これは必要なことなんだと自身に言い聞かせる。
幸い、大事には至らなかったが、あの光景は梨々の中に強く焼きついている。
そして、一度マイナスな印象を持ってしまえばイリヤのとる一つ一つの行動、その全てが怪しく思えてしまう。
特に気になったのはイリヤの態度だ。
杖をさくらに向けているときのイリヤには、湧き上がる怯え、恐怖に押されての行動ではなく、
ある種の覚悟のような鬼気迫るものを感じた。
そう、そのあとの笑顔が不自然に思えるほどに、その落差は大きすぎた。
必要以上の笑顔を振りまくことで、彼女自身の本質を塗りつぶしているのでは、と邪推してしまう。
同時に、あれほど辛い思いをしてきたイリヤに対して、疑いの念を向ける自分を嫌悪し、
それでも、これは必要なことなんだと自身に言い聞かせる。
(さくらちゃんもリインちゃんも本当に良い子だ。だから、私一人くらいが気を引き締めておいてもいいよね……?)
自己弁護のような想いを胸に秘め、梨々は願う。
イリヤに感じている不信感が、ただの杞憂に終わって欲しいと。
イリヤに感じている不信感が、ただの杞憂に終わって欲しいと。
【F-6/川辺/1日目/午後】
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、全身に切り傷(応急手当済み、命に別状はない)
[装備]:S2U@魔法少女リリカルなのは、凛のペンダント@Fate/stay night
[道具]:支給品一式
[思考・状況]せいぜい役に立ってね。
第一行動方針:桜と梨々を利用して生き残る。
基本行動方針:優勝して、自分の寿命を延ばす。
※セイバールートの半年後から参戦。
※イリヤのついた嘘の内容
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[状態]:魔力消費(中)、疲労(中)、全身に切り傷(応急手当済み、命に別状はない)
[装備]:S2U@魔法少女リリカルなのは、凛のペンダント@Fate/stay night
[道具]:支給品一式
[思考・状況]せいぜい役に立ってね。
第一行動方針:桜と梨々を利用して生き残る。
基本行動方針:優勝して、自分の寿命を延ばす。
※セイバールートの半年後から参戦。
※イリヤのついた嘘の内容
- 翠星石を殺したのはジーニアス
- レンを殺したのは正体不明の魔術師
- はやてには会っていない
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(処置済) 。
イリヤに僅かな疑念及び不安。若干精神不安定。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:イリヤちゃんを信じたいけど……。
第一行動方針:みんなと相談してどこに向かうのかを決める。
第二行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
第三行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
第四行動方針:イリヤが少し気になる。
[状態]:右腕骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(処置済) 。
イリヤに僅かな疑念及び不安。若干精神不安定。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:イリヤちゃんを信じたいけど……。
第一行動方針:みんなと相談してどこに向かうのかを決める。
第二行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
第三行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
第四行動方針:イリヤが少し気になる。
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血塗れ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極小)
[装備]:パワフルグラブ@ゼルダの伝説
リインフォースII(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:力を合わせればきっと大丈夫。
第一行動方針:リインのエリアサーチを定期的に使いながら移動し、友達を探す。
第二行動方針:他にも協力してくれそうな人を探す。
基本行動方針:襲われたら撃退する(不殺?)
[状態]:血塗れ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極小)
[装備]:パワフルグラブ@ゼルダの伝説
リインフォースII(待機フォルム)@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:力を合わせればきっと大丈夫。
第一行動方針:リインのエリアサーチを定期的に使いながら移動し、友達を探す。
第二行動方針:他にも協力してくれそうな人を探す。
基本行動方針:襲われたら撃退する(不殺?)
※共通:永沢、レックス、ジーニアスを危険人物と認識。
互いの知り合いの情報を交換済み。
互いの知り合いの情報を交換済み。
≪108: | 使用上の注意をよく読んでください | 時系列順に読む | 130:世界は皮肉に満ちていた(前編)≫ |
≪128: | ディアボロス | 投下順に読む | 130:世界は皮肉に満ちていた(前編)≫ |
≪111: | Muddy Blood | イリヤの登場SSを読む | 140:Far lightning/遠雷≫ |
≪090: | 狩人と獲物(前編) | 梨々=ハミルトンの登場SSを読む | 140:Far lightning/遠雷≫ |
≪090: | 狩人と獲物(前編) | 木之本桜の登場SSを読む | 140:Far lightning/遠雷≫ |