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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 今度は私がこの花を

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

今度は私がこの花を

最終更新:2008年03月08日 15:50

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だれでも歓迎! 編集

今度は私がこの花を ◆o.lVkW7N.A



目の前で起こったことに、脳の処理能力が追いつかない。
視界がぐにゃりと暗く歪んで、同時に桐で頭蓋に穴を空けられたようなひどい頭痛がした。


世界が、ぎしぎしと音を鳴らして軋む。


両足を支えている地面の感触すらおぼろげで、気付けば膝ががくがくと大きく笑っていた。
そのまま走り出そうとして、足元の小石に蹴躓き無様に転倒する。
純白のタキシードに茶色い泥が跳ねて、小さく染みを作った。
慌てて立ち上がろうとするものの、恐怖に竦んだ両足が思ったとおりに動かない。
もどかしげに瞳を泳がせて、梨々は這いずるようにしながらその場を逃げる。
疲弊した身体の心臓を打つ、鼓動のスピードが痛かった。
よりにもよってさくらに裏切られたという想いが、その心拍を加速させる。
頬を伝う濡れたような感触に驚いて手を伸ばせば、知らぬうちに両目から涙が零れていた。
泣いているんだ、と一度そう気付いたら最早止められなくて、梨々は嗚咽を上げて泣きじゃくった。
ひっくひっくと咽喉が震え、塩辛い水滴が顔中をべたべたと汚す。
震える指先でそれを拭って、泣き濡れて腫れた兎のように赤い目を必死に見開いた。

今しがた太った男の子を撲殺したのは、確かにさくらだった。
嘘だと思いたい。夢か幻なのだと、そう信じてしまいたい。
ずっと自分を励まし続けてくれたさくらが人殺しだったなんて、絶対に考えたくない。
けれど、だとしたらあれは何なのだ。
今、眼前であの少年をバットで殴り殺したさくらの姿は、一体何だったというのだ。
分からない。分からない。分からない。分かれない。分かりたくない。分かる筈がない。
『理解不能』という文字列と共に、脳内を鳴り響くエラー音と赤色の回転ランプ。
それでもたった一つだけ確実なのは、今ここにいてはいけないということ。
逃げなきゃ。脳から発された単純にして絶対なその指令に、梨々は従いもう一度起き上がる。

震える身体に鞭打って、凍り付いていた足を必死に動かそうとした。
しかし駆け出そうとして彼女は気付く。その両足が、最早自分の命令下に無いことを。
草の間を縫い、梨々の背後からいつの間にか忍び寄っていたそれは、既に梨々の両足首を絡め取っていた。
「何、これ……? ……ひぁっ!!!」
ずるずると伸び来るそれが足を伝って上へ上へと迫り寄り、その全身をぎちぎちと拘束する。
皮膚の柔らかい部分に小さな棘がぷつぷつと刺さり、彼女の咽喉へ強制的に悲鳴を上げさせた。
「やっ、嫌ぁ……やぁっっ!!」
恐怖に慄きながらそう叫び、全身を左右に揺さぶって何とか束縛から逃れようとする。
けれど張り巡らされた苺の蔦はその叫声に歓喜するように締め付ける力を強くし、梨々を更に甚振った。
万力のような威力で四肢に巻きついたそれが、ゆっくりとその圧力を増していく。
薄皮一枚隔てたところでぎしぎしと嫌な音が立ち、全身の骨が軋んだ。
圧迫に耐えられなくなった細い血管が見る間に浮き上がり、のた打ち回る蛇のような静脈を柔肌に浮き上がらせる。
焼けた火箸で全身を串刺しにされたかのような、理不尽にして圧倒的な激痛。
我慢しきれずただひらすらに叫び狂う梨々が、倒れ臥していた身体を僅かに持ち上げる。
自分を殺そうとする相手の表情を窺えば、そこにあったのは半ば予想通りさくらの姿だった。


友達だと思っていたのに。
仲間だと思っていたのに。
無事にこの島から脱出できたら、おじさん仕込みの手品をたくさん見せてあげる。
双葉ちゃんのお母さんが作ってくれた浴衣を着てお祭りに行ったり、商店街のお店も案内してあげよう。
それから皆でスキヤキパーティーをして、デザートに苺タルトも食べるんだ。

――――そう、思っていたのに。



「さくら、ちゃん……、どうして……?」
呆然としてそう尋ねるも、瞳の先のさくらは何も答えずただじっと立ち尽くしていた。
感情の読み取れない光を失った虚ろな瞳で、彼女は梨々をぼんやりと見つめている。
立ち竦むさくらの後ろからちょこまかと現れたアンティークドールのような容姿の少女が、
思わずぞっとするほどに朗らかな笑みを浮かべ、お茶会の開始でも告げるように楽しげな声で言った。

「さくら、今度はこの子でばっていんぐなの!!」

少女がそう口にしたと同時に、さくらの腕が操られてでもいるような動きでぴくりと持ち上がる。
その手の中に、べっとりと鮮血の纏わりついた大振りのバットが握られているのを見て、梨々は悟った。
ああ、結局さくらちゃんもそうだったんだ、と。
この島のなかに、本当に信用できる相手なんか一人もいないんだ。
イリヤちゃんもベルちゃんも薫ちゃんもアルルゥちゃんも、決して信頼しきれはしなかった。
けれど、さくらちゃんだけは絶対に大丈夫だと、そう信じていたっていうのに。

さくらの手にしたバットが、彼女の痩身目掛けて盛大に振り被られる。
けれどその姿を眼前すぐ側で目撃しながらも、未だ梨々には何が起こっているのか理解できなかった。
いかにも頑丈そうなそれは緩慢な動作でゆっくりと振り下ろされ、梨々の背中を強かに打つ。
ぐちゃりと林檎を握り潰したような音が響き、一瞬遅れてから鋭い痛みが総身を駆け抜けた。
噛み締めていた唇の隙間から、吐息と共にくぐもった悲鳴が漏れ出る。
けれど凶行は、その一撃だけで終わらない。終わるわけがない。
二度、三度、四度。梨々の背部を断続的に激痛が襲い、彼女はその度に言葉にならない絶叫を上げる。
白いタキシードの背中に血が滲み、その生地にじくじくと赤黒い染みを作り出した。
そうして垂れ落ちた血液が、最早感覚のない両腕を伝って草の間に血溜りを生む。
いつの間にか目の前が真っ暗に霞んで、何も見えなくなった。
それでも身体を揺さぶる衝撃の感覚だけはしっかりと、むしろ先刻よりも鋭敏に感じ取られて――。
「いたい……、いたいよ、さくらちゃん……」
うわごとの様に繰り返すその言葉に、けれど当然、相手は答えてくれなどしない。
ほんの少しだけ宙に伸ばした指先を、握り返してくれさえしない。
骨が折れる。皮膚が裂ける。血管が千切れる。臓腑が抉られる。
神経を直接切断されているような痛みが梨々を苛み、その意識を奪っていく。
こみ上げてくる吐き気に身体をくの字に折って、ごぷぅっと黄色い胃液を嘔吐した。
鼻をつく臭いが、ぷんと辺りに立ち込める。
「さ、くらちゃ……」
吐瀉物に塗れて汚れた顔で恨めしげにそれだけ呟いて助けを乞うも、返事は無い。
深い闇のような色をした絶望が梨々の胸中を支配し、そのまま奈落の底へと落ちていく。
眠りにつく直前のように混濁した意識の中、最後に脳裏によぎったのはどうしてか。


「絶対、大丈夫だよ」

そう力強く告げてくれた、さくらの笑顔だった。


     *     *     *


上げて、下げる。上げて、下げる。上げて、下げる。上げて、下げる。
他のことは何も考えず、さくらは腕を上下させるその運動だけに全神経を集中させた。

飛び散る鮮血の赤。嘔吐した胃液の黄。生気を失っていく青褪めた顔。
――視覚は無い。何も見えないし見たくない。
悲鳴。呻き声。懇願。骨の折れるばきばきという音。血の落ちるぽたぽたという音。
――聴覚も無い。何も聞こえないし聞きたくない。
鉄錆のような血の臭い。酸っぱい胃液の臭い。むせ返る様な草いきれの臭い。
――嗅覚も無い。何も嗅げないし嗅ぎたくない。
流れる汗の味。口中に湧き出る唾液の味。噛み締めた唇から流れた血液の味。
――味覚も無い。何も味わわないし味わいたくない。
骨を叩き割る重さ。皮膚を切り裂く鋭さ。鼓動。体温。呼吸。
――触覚も無い。何も感じないし感じたくない。

腕の下で徐々に力を失っていく梨々を、さくらはぼんやりと眺める。
ついに絶命したのか、彼女は最早悲鳴さえも上げようとしない。
草叢に倒れたその姿は、まるで使い終わってゴミ箱に捨てられたぼろ雑巾のように見えた。
真っ白いタキシードにはあちらこちらに赤い染みが浮き上がり、顔には涙で前髪がはり付いている。
そんな梨々を目の前にしても、さくらは表情一つ変えず立ち呆けるだけだった。

……私が殺したんだ。あの男の子も、梨々ちゃんも、みんな私が殺したんだ。
私がこの手で殴って打って叩いて挽いて潰して折って千切ってぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに……。

そう思っても、涙の一滴すら流れなかった。
何の感慨も沸かないし、苦痛も苦悩もまったくもって感じはしない。
けれどそれは、仕方の無いことだった。
全てを正面から受け止めてしまえば、狂うより他にさくらに道は無い。
それを避けるため、自動的に生まれた心の防御反応によって、さくらは生かされている。
精神と肉体を乖離させ、ただ操り人形のように淡々と命じられたまま動き続けるさくら。
その双眸に生気の色はなく、闇夜のように深いぽっかりとした虚無が鎮座しているだけだ。

「すごいすごい! さくらは名バッターなの!!」

視線の先で、誰かがそう言って楽しそうに笑声を上げた。
その笑い声も聞こえない。笑顔も見えない。
ただ『そこにある』と認識するだけ。意味は無い。
さくらは何も言わず、ぴくりとも表情を変化させないまま、声の主を見下ろす。
「つぎの遊び相手を探すの。 ほら、さくらもはやく来るのよ!!」
心底嬉しそうな声音でそう告げると、『それ』が小さな手を精一杯に伸ばしてさくらの腕をぎゅっと掴んだ。
その手に引きずられるようにして、さくらは歩く。


よかった、と思う。これで暫くはまた一つのことだけに集中していられる。
右足を出して、左足を出して。右足を出して、左足を出して。右足を出して、左足を出して。



     *     *     *



身体が、じんわりと暖かい。
吉永家のガーゴイルが放つ『癒し光線』を浴びたときのような心地よさが全身を覆っている。
天国へ着いたからだろうか。
それとも、もしかして今までのは全部夢で、起きたらいつものベッドにいたりするのかな?
そう思いながら梨々はゆるゆると重い瞼を開け、ぱちぱちと数度瞬きをする。
見上げた先にあったのは鬱蒼と茂る森林で、梨々は少なくとも先ほどまでのことが夢で無いのを知った。
けれどこうして目覚めたということは、最悪の状況は免れられたのだ。
自分は死んでいない。殺されていない。あんなひどい目にあったのに、まだ生きている!
梨々は、自分の着用している特製タキシードに大きく感謝した。
分厚いガラスを突き破っても怪我一つしない、強力な防刃仕様のそれが、身体へ掛かる負担を相当に緩和してくれたらしい。
けれど、それだけでこれほど身体が楽になるだろうか。骨も血管も、全身ぼろぼろにされた筈なのに。
「ん……?」
上半身を起こそうとした梨々が、知らぬ間に握っていた六角形の金属片に気付く。
どうやら意識せず手にしていたそれが、梨々の身体を回復してくれたらしい。
『癒し光線』に似た治癒の力があることを考えると、もしかして錬金術製の道具なのだろうか。
梨々は不思議に思いつつもその金属片を握り締めると、今度こそ身体を真っ直ぐに起こした。
気絶していた間にかなりの時間が経過しているのか、既に辺りは薄暗い。
これでは恐らく、夕方にあるという定刻の放送も聞き逃してしまったことだろう。
「さくらちゃんは、もう居ないのかな……」
先刻目の当たりにしたさくらの姿を思い起こし、肩をぶるっと震え上がらせる。
座ったまま周囲一帯をぐるりと見回すと、人の気配が感じられないのを確認し胸を撫で下ろした。
そうして人心地つくと、改めて恐怖と悲しみに心がざわめき立つ。
「さくらちゃん、何で……? ずっと騙してたの?」
自分を助けてくれたのは何だったのか。あの穏やかな笑顔は何だったのか。
全部梨々を油断させる演技で、本当は自分のことなんかなんとも思っていなかったとでも言うのか。
梨々はまた泣きたくなって、咽喉をしゃくり上げながら身体を俯かせた。
零れ落ちる涙に両手で顔面を覆おうとして、今更ながらその左手のなかにあったものを知覚する。


梨々が無意識に掴んでいたものは二つ。
一つはその傷だらけの身体を癒してくれた『シルバースキン・アナザータイプ』
そしてもう一つ、震える左手の指先が触れていた柔らかな何かの正体は――。

「……これ、パンジーのお花?」

森の中にひっそりと咲いた、一輪のパンジーの花だった。
風に花弁を揺らすその小さな花を見た瞬間、梨々は反射的にある出来事を思い出す。
研究所で薬漬けにされ、父の実験体として扱われてきた自分を救い出してくれた人・怪盗百色。
梨々が誰より大好きなその人がはじめて手品を見せてくれたとき、彼女に渡してくれたのが、カードを変化させたパンジーだった。
「はい、プレゼントだ」と、そう言いながら造花を手渡してくれた日のことを、梨々は一生忘れないだろう。
手品を見たのも、プレゼントを貰ったのも、あんなふうに笑いかけて貰ったのも全部初めてだった。
梨々は百色の優しさに救われた。笑顔を作ることのできなかった自分が、百色のおかげで笑えるようになった。
そう。それまでの自分は、感情なんて無いような人形みたいに冷たい目の色をしていて――――。
「あれ……?」
以前の自分を思い出し、梨々はふと何かに気付く。
あの頃の自分がしていた瞳が、何かに似ているような気がする。
意志と感情を閉じ込めて、人の言うまま指示されるままに作業をこなして、『楽しい』なんて感情は忘れていて。
嫌なことを嫌だと言えず、苦手なものを苦手と言えず、その繰り返しの中で光の消えてしまった虚ろな双眸――。


「……さくらちゃん、だ」


思い返す。さくらが自分に注いでいた視線は、あのときの自分と同じもの。
百色を騙し、ガーゴイルを騙し、吉永家の皆を騙していたときの自分とそっくりなもの。
本当はやりたくなかったのに、好きになってしまった人たちを傷つけるのが嫌だったのに、
それでも居場所がなくなるのが怖くて、お仕置きを受けるのが怖くて父の命令通りにしていた自分と変わらないもの。

「……そうだ。あれは、私と一緒なんだ。
 本当は嫌なのに怖くて逃げ出せない、あの頃の私とおんなじ目だ」

漸く気付く。
さっき殴られているとき、さくらのことが怖くて怖くて仕方なかった。
裏切られたのだと思うと、悲しくて苦しくて悔しくて憎くて仕様がなかった。
それなのに、意識を失う瞬間さくらの笑顔が脳裏をよぎったのは、梨々が無意識的に感じ取っていたからなのだ。


――――引き裂かれそうなさくらの心が叫ぶ、無言の悲鳴を。
「助けて」あるいは「ごめんなさい」と、必死で梨々に訴え続けるその言葉を。


曲げるだけで痛みの走る指先をぎゅっと握り締めて意を固め、よろけながら立ち上がる。
それだけで全身が痺れを訴えて、倒れ込みそうになりながらごほごほと咳き込んだ。
けれどそんなことは、今の梨々をとめる障害になどならない。
手にしていたままだった一輪のパンジーを、タキシードの胸ポケットに差して飾る。
それに満足して小さく微笑むと、最早ぼろぼろになっているその衣服を見て誇らしげに顔を引き締めた。
世界最高の怪盗がくれた真っ白のタキシードは、梨々に勇気を与えてくれる。
これを着ている限り、自分は怪盗だ。たとえまだまだ未熟でも、確かに一人の怪盗なのだ。
怪盗ならば、盗むのが仕事。「誰かのために」盗むのが仕事。
怪盗百色は自分に言った。『どんな理由だろうと盗みは悪なんだ』と。それはよく分かっている。
でも、盗むことでしか解決できない事柄があるのだとしたら。そうだとするなら――――。

「……大丈夫だよ、さくらちゃん。私が、あいつからさくらちゃんを盗んであげる。
  あのとき、おじさんが私を盗み出してくれたみたいに、私が盗んであげるから」

確固たる想いを言葉に込めて、梨々は力強くそう宣言する。
よろめきながらも確実な足取りで、純白のタキシードを身に纏った少女は前へと歩を進めた。
潜り込んでしまった迷路から抜け出すように、森の出口へ向かって歩く。
その様子に、最早迷いは感じられない。戸惑いも躊躇いも怯えも、余計なものは何も無い。


     周囲を包むのは、真っ暗な色をした深い闇。
     頭上に照り輝くのは、銀色に光る星と月。


「――――さあ、夜は怪盗の時間だよ。盗みに出かけよう!」




【E-5/森/1日目/夜】
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕含む全身に骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(核金で回復中) 。
    イリヤとベルフラウに確信的疑念。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル +パンジーの花飾り
   :ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3、核鉄『シルバースキン・アナザータイプ』
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:待ってて、さくらちゃん。
第一行動方針:さくらを助ける。そのために、雛苺からさくらを盗む。
第二行動方針:錬金術の道具?を使って、身体を回復させる。
第三行動方針:アルルゥを信じればいいのか分からない。アルルゥとベルフラウは危険人物同士のいさかいかもしれない。
第四行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
第五行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
[備考]:永沢、レックス、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫とアルルゥの事も少し疑っている。
ランクB~Aの召喚術のため、梨々はワイヴァーンを使えません。 桜の知り合いの情報を聞いている。
18時の放送を丸々聞き逃しています。


【E-5/森/1日目/夜】
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血と脳漿まみれ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(大)
   かなり精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:右足を出して、左足を出して。右足を出して、左足を出して
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。

[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能


【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:生首付きジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の生首が髪の毛で括り着けてあります。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:はやく新しい相手を見つけるの!!
第一行動方針:どこか人の居る場所へ行き、新しい遊び相手(獲物)を探す。
第ニ行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第三行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して、「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが現在負担は桜へといきます。
雛苺とさくらがどこへ向かったのかは、次の書き手さんにお任せします。

≪180:いつか見た、懐かしい未来 時系列順に読む 182:すべては妹のために(前編)≫
≪180:いつか見た、懐かしい未来 投下順に読む 182:すべては妹のために(前編)≫
≪164:軋む器識/人間ノック
≪175:第一回定時放送
梨々の登場SSを読む 205:迷いはいらない≫
≪164:軋む器識/人間ノック
≪175:第一回定時放送
桜の登場SSを読む 210:手を取り合って/すくいきれないもの(前編)≫
≪164:軋む器識/人間ノック
≪175:第一回定時放送
雛苺の登場SSを読む 210:手を取り合って/すくいきれないもの(前編)≫

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