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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 軋む器識
  • 人間ノック

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

人間ノック

最終更新:2010年10月18日 18:25

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だれでも歓迎! 編集

軋む器識/人間ノック ◆JZARTt62K2



(よし、殺そう)
尾行をしながら悩み抜いた結果、結局、殺すことにした。
仲間は必要だが、話が通じるかどうかもわからない相手に無理をする必要はない。
交渉が失敗した場合のことを考えると、目の前のモンスターを仲間にするのは諦めたほう良さそうだった。
タバサのためにも――もう、失敗するわけにはいかない。
機を待ちながら尾行を続けていると、やがて、木々の間に四角い建物が見えてきた。
どうするか悩んでいる間にずいぶんと移動してしまったようだ。ここは、E-4あたりだろうか。
時計を見ると、放送の時間まで残りわずかのようだった。

(……いい加減、時間がないな。これからは、ご褒美の入手も仲間の確保も、確実に成功させなきゃダメだ)
これまでレックスが遭遇した敵は9人。
そのうち仕留めることができた――というよりまともに攻撃を当てることができたのは、たったの1人。
この命中率は、あまりにも酷い。魔神の金槌を装備したギーガより酷い。
別にはぐれメタル狩りをしているわけでもないのにこの体たらく。タバサに何て言われるか。
でも、許されるなら言い訳をさせてほしい。
ここまで勝率が低いのは、戦闘前にタバサについていちいち尋ねていたからだ。
余計なことを考えずにいきなり攻撃していれば、もう2,3人は殺せていたはず。
(別に、僕の器量と見識が悪いとか、そういうことじゃない)
そうだ。ちょっと作戦を間違えただけなんだ。
だから、僕は二軍じゃない。回復要員じゃない。酒場メンバーじゃない……
(違う! これが一番余計な思考だ!)
落ち着け。先制攻撃のチャンスをみすみす逃す手はない。
何せ、『相手はまだこちらの存在に気付いていない』のだ。
ここは慎重かつ大胆に……

「わーん!」
「ぶわっ!?」

背中に衝撃を受けたのは、ちょうど奇襲を仕掛けようとしたタイミングだった。
一瞬、何が起こったかわからず、思考停止状態に陥ってしまう。
剣を構えて茂みに隠れていたはずなのに、何をどうやったら口の中を黒土で満たすことになるのだろうか?
(げほっ、ぅえペッペッ! なんなんだ一体!?)
原因はすぐにわかった。誰かが泣きながら背中にぶつかってきたのだ。
そいつのせいで自分が土を食べさせられたということを理解した途端、戸惑いの感情は怒りへと変わる。
憤然として振り返ると、ぶつかってきたのは青い肉の塊だった。

「っ痛ー……何すんだよ!」
「あわわ……ご、ごめんなさい」
「ごめんじゃないっ! 今、一番大事なところ……ってああっ!」
慌てて視線を戻すと、案の定、人獣型モンスターは思いっきり警戒していた。
「じー……」
その目は、冷たい。明らかに不審者を見る目つきである。
第一接触は、どう見ても大失敗だった。
「ほらっ! 気付かれちゃったじゃないか!」
「えと、あの」
「ああもう、なんなんだよオマエ!」

思わず地団駄を踏みたくなる。最悪だ。いつもと変わらず最悪だ。
また、先制攻撃のチャンスをみすみす逃してしまった。
(ちくしょう。なんで僕はこんなに運が悪いんだ!)
どうせ、どうせ今回もあと一歩で逃げられるんだ。
ダメージを積み重ねたとしても、残りHP1というところでまんまと逃げられるんだ。
何が『魔物の群れはいなくなった』だ! だったら最初から出てくるな!
(そうさ……いつもそうさ……)
ん?
でもあれ待てよ?
今は別に、経験値やゴールドが目的じゃないんだっけ。
「あ、そっか。それなら、まだ大丈夫だ」
「え……なに?」
すぐ傍で蹲っている青い塊に目を凝らす。
うん、問題ない。ちゃんと首輪してるや。
本当に、なんでこんな簡単なことに気付かなかったんだろう。

「代わりにキミを殺せばいいんだ」

僕は、獲物の首を刈り取るためにラグナロクの刃を奔らせる。


    ※   ※   ※   ※   ※


しんべヱは、レックスが振りかぶるラグナロクをぼーっと眺めていた。
見たこと無い文字が刻まれた金色に輝く刀に、思わず見蕩れてしまったのだ。
それほどまでに、しんべヱの神経は麻痺していた。
(うわー、凄く綺麗だなー……)
唸る断頭刃は陶然としているしんべヱの首に迫り、

「馬鹿! 避けろ!」

紙一重のタイミングで、しんべヱの丁髷がいきなり引っ張られた。
グギリという嫌な音とともに視界が吹っ飛ぶ。
しんべヱは、遠ざかる風景の中に、冷たく光る白線が見えた気がした。

「あ痛っ!?」
後ろに引っ張られたしんべヱは、当然のように尻餅を突き、悲鳴を上げる。
しんべヱがお尻をさすりながら振り返ると、赤い布を握り締めた人影がゼエゼエ息を吐いていた。
丁髷に引っかかっていたヒラリマントを引っ張り、しんべヱの命を救ったベッキーである。
(あ、さっきの化け物から逃げれたんだ!)
しんべヱの記憶が確かならば、ベッキーは紅い化け物に捕まったはずだった。
それがここにいるということは、少なくともあの化け物からは逃げ切れたということ。
知り合いの無事を認めたしんべヱは、とりあえず喜びの声を上げた。
「よかった。無事だったんだー」
「見捨てたくせによくもぬけぬけと!
 つーか、どうして落ち着いていられるんだよ! 今、何が起こったかわかってんのかー!」
言われたしんべヱは前を見てみる。
本日五度目の初撃失敗を喫したレックスが「僕のマヌーサはいつ解けるんだ……」と呟きながら呆然としていた。
自信を根本から打ち砕かれた顔を見たしんべヱは、理由がわからないながらも同情する。
「かわいそう……」
「って、おかしいだろ! 何で同情してるんだー! お前、殺されかけたんだぞ! もっと慌てろ!」
思いがけない言葉に、しんべヱが目を見開く。
「え……ぼ、ぼくが……?」
「そうだよ! あいつが剣を打ち下ろしてきたの、見ただろ!」
「あ! そ、そういえば……」
今更ながらにしんべヱは、自分が命の危機にあることを理解した。
理解して、戦慄した。
「う、うわああああああああああああああああああああああああ!?」
「前言撤回! もっとおおおおおお落ちちちちちち、つ、つつつつ着けッ!」
しんべヱがが大声を上げると、つられるようにベッキーの声も大きくなる。
ベッキーも、決して冷静というわけではなかった。紅い化け物の恐怖は、色褪せることなく染み付いている。
命を狙われたはずのしんべヱが不自然なまでに落ち着いていたおかげで、なんとか気を張っていられたのだ。
だが、恐慌の叫びを前にして、ちっぽけな壁は崩壊した。
紅い化け物がベッキーに噛み付いたときのように、二人そろってパニック状態に陥ってしまう。
本来なら殺されてもおかしくない隙なのだが、殺そうとした相手にすら同情されたレックスは自失しており、叫び合う二人を呆然と見つめていた。
間抜けな喜劇が、無意味に続く。
「……あれ? べっきー?」
空気を破ったのは、流れに置いていかれたアルルゥだった。
いきなり目の前で漫才を始めた三人にどう接していいのかわからず、とりあえず見知った顔に声をかけたのだ。
「あ、アルルゥか!」
しんべヱと叫び合っていたベッキーが救われたような声を出す。
声をかけられたことで、少しだけ冷静になれたようだった。
もしそのまま放っておかれていたら、夜まで二人で叫び合っていたかもしれない。

「どうして一人でいるんだ? ジーニアスはどこだ?」
「…………」
しかし、ベッキーが『ジーニアス』という名前を出した途端、アルルゥの態度が変化した。
敵意を剥き出しにして黙り込んでしまう。
ただならぬ雰囲気を感じ取ったベッキーは、声を張り上げた。
恐慌からではなく、焦燥から。
「何があったんだ!? あの二人はどうしたんだよ!」
叫ぶベッキーをたっぷり睨み付けた後、アルルゥは無感情に呟いた。
低く、押し殺すような声で。
「……ジーニアス、アルルゥ見捨てた。だから、キライ」
「え?」
アルルゥは、それ以上言うことはない、とでも言うように背を向けると、振り返ることなく走り出してしまった。
「おい、ちょっと待て! ジーニアスは……くそ! お前も走れ!」
「うええ!?」
「逃げるんだよ!」
その台詞を聞いたレックスが、ようやく我に帰る。
「逃がすかッ!」

1対2対1の鬼ごっこが始まった。


    ※   ※   ※   ※   ※


鬼ごっこはすぐに終わった。
ベッキーの体力が遂に尽きたのだ。

「はぐ……うぅ……」
「だ、大丈夫?」
しんべヱに手を引かれてようやく走っている状態のベッキーは、労わりの言葉に返事をすることすらできない。
ここに来て、魔導ボードの故障が響いてきていた。
「もう、ダメだ……」
ベッキーの足がガクガク震えている。もうすぐ走れなくなることは明らかだった。
背後では、レックスがすぐ傍まで迫って来ている。
(このままじゃ、ダメだ!)
しんべヱは、パニックを引き摺りながらも強く想った。
恩人である女の子を、助けなければならないと。
さっきまでならともかく。今は逃げるわけにはいかない。
自分は、この子に命を掬われたんだから。
ここで逃げたら、男じゃない。
(ぼくが守らなきゃ!)
しかし、しんべヱだけではベッキーを守りきれない。
ならばどうするか。簡単だ。
忍者学校で学んだことのひとつにこういうものがある。
――自分一人ではどうにもならないときは、他人を使え!
「アルルゥ!」
しんべヱは叫ぶ。さっき知ったばかりの名を、叫ぶ。
「ベッキーはもう走れない! このままじゃ殺されちゃう!」
叫ぶ。
「だから、僕の代わりにベッキーを安全なところへ! 後ろの子は、ぼ、ぼぼぼぼぼぼくが足止めするから!」
ただ、叫ぶ。
「ベッキーを、助けて!」

――しかして、前を走っていた少女の足が、止まった。

「……ッ!」
同時、ベッキーが遂に足をもつれさせ、前のめりに倒れる。
「よしッ!」
最大のチャンスと受け取ったのか、レックスがラグナロクを振り上げた。
白刃が、煌めく。
「うわあああああああああああああッ!」
鼻水を撒き散らしながら、しんべヱが剣の前に躍り出る。
ベッキーをかばうように両手を広げ、レックスの前に立ち塞がった、
その、瞬間。

「オピァマタ!」

アルルゥの号令とともに、しんべヱの眼前に巨大な獣が現れた。
名を、タマヒポ。
幻獣界メイトルパの沼に棲む、四足の魔獣。
『ブルァアアアアアアアアアアアッ!』
吐き出すブレスが持つ属性は、人体を侵し蝕む猛毒。

「こいつ! どこから!?」
いきなり目の前に現れたタマヒポを見て、レックスは驚愕した。
その驚愕は、魔獣の口から漏れ出る濃緑の息により恐怖へと変わる。
(毒の息だって!?)
恐怖は剣を止め、攻撃に使われるはずだったエネルギーを全て軸足に流し込む。
レックスが地面を蹴り砕いて後ろに飛ぶのと、アシッドブレスが吐き出されるのは同時だった。
辛くも毒のブレスを回避したレックスは、背中に冷たいものが落ちるのを感じた。
(冗談じゃない! 僕は……キアリーが使えないんだぞ!?)
教会もなく、毒消し草もない現状で毒を食らうことは、間違いなく致命傷。
ラグナロクを持つレックスの手に、冷たい汗が滲んだ。

タマヒポの身体は薄くなり、やがて消失した。
目の前の光景を信じられない思いで見つめていたしんべヱは、ふと気配を感じて横を見る。
荒い息を吐くアルルゥが、そこにいた。
「今の獣は……きみが?」
「…………」
アルルゥは答えなかったが、しんべヱにはなんとなくわかった。
「……ありがとう」
「……おう」
一言だけ呟いて、再びレックスに向き直る。
アルルゥは、別に二人を助けたくて助けたわけではない。不信も全く消えていない。
ただ、見捨てるという行為が、どうしても出来なかっただけ。
(アルルゥは、ちがう)
それは、自分を見捨てたジーニアスに対する、意地のようなものだった。
善でも悪でもない少女は、ただ意地のためだけにレックスと対峙する。

しんべヱは、レックスはアルルゥに任せることにしてベッキーに駆け寄った。
「怪我はない?」
「あ……足を、ちょっと、挫いた、みたいだけど、大事は、ない」
ベッキーは息を切らせながら、途切れ途切れに言葉を発する。
ベッキーは顔を上げると、しんべヱの顔を真っ直ぐ見つめた。
「頼みが、ある」
掠れてはいるが、力の篭もった声。
ベッキーの頭は、生命の危機に瀕して、逆に冴え渡っていた。
「アルルゥは、怪我をしている。このままだと、あいつに、勝てない、ような、気がする」
見ると、アルルゥの背中には血が滲んでいた。
先程息が荒かったのも、この怪我のせいだろう。
「だから、この森のどこかにいる、仲間を探してきてほしい。助けを、呼んでほしい。
 ジーニアスっていう青髪の男の子と、プレセアっていうピンク髪の女の子と……
 城で会った、変な服を着たレミリアってやつだ」
ベッキーはそこで大きく咳き込むと、再びしんべヱの顔を見つめた。
「……頼めるか?」
「うん」
一も二もなく頷くと、しんべヱは森の中に向かって駆け出した。
単純なしんべヱの頭の中に、もはや『逃げる』という選択肢は存在しなかった。
その背中に向かって、ベッキーが声をかける。
「ちょっと待て! せめて……名乗ってから行ってくれ」
しんべヱのほうは会話の内容からベッキーの名前を知っていたが、ベッキーのほうは知らなかったのだ。
しんべヱは走りながら振り向き、自分の名を名乗った。
「僕は、福富しんべヱ!」
「そうか……しんべヱ!」
ベッキーは、大声で叫ぶ。
「ありがとな!」
「うん!」
その言葉が聞けただけで、しんべヱは満足だった。


たとえそれが、二人が交わした最後の言葉になったとしても。


    ※   ※   ※   ※   ※


ベッキーと別れたしんべヱは、すぐに一つの人影を発見した。
慌てて木の影に隠れ、人影の正体を確かめようと目を凝らす。
しかし、シルエットから女の子だということはわかったが、髪の色までは見えない。
(プレセアって子かなあ……)
しんべヱは物音を立てないようにして、背後から人影に近づく。
気配を消すことは苦手だったが、視界に入らなければそうそう見つかることはない。
はずだった。
“本当に相手が一人だったならば”
結局しんべヱは、攻撃を受けるその瞬間まで、人影が二つあることに気付けなかった。
身長が腰の高さまでしかない参加者がいる可能性を、考慮しなかったから。
だから、足元に伸びる苺轍に気付けないのも必然だった。

「えいっ! 一本吊りなの!」
「うわあっ!?」

罠にかかった猪のように逆さ吊りにされたしんべヱに、無邪気な歓声が浴びせられる。
「吊れたの! 吊れたの! わーい!」
「う、く、放せっ!」
足を縛り付けている苺轍を引き千切ろうとしたしんべヱだったが、足掻けば足掻くほど轍は足首に食い込んでいく。
どころか、腕や身体の動きまで封じようと更に本数を増やし始めた。
やがて、しんべヱは指一本すら動かせない蓑虫になった。
苺轍を操ってしんべヱを縛り上げた張本人である人形の少女――雛苺はその様子を見て、幸せそうに笑った。
「見て、さくら! さくらがミーディアムになった途端に獲物がかかったの! 凄い凄い!」
雛苺の呼び掛けに応じて、木の影から一人の少女が姿を現す。
徐々に影が剥がれ落ちていくシルエットを見て、しんべヱの脳をたった一つの感情が支配する。
――嫌悪、だった。
「…………」
少女は、血だらけだった。
少女は、バットを引き摺っていた。
少女は、身体のいたるところに痣を作っていた。
だが、最もしんべヱの目を引いたのは、少女の目だった。
焦点などなく、虚ろで、世界の何も映していないような、平らな目。
人間であることをやめた、人形の目。

「きみが、やったの?」
わかりきった問いを、投げかける。
見る者の不安を掻き立てるような、どうしようもなく壊れた目をした人形の少女に。
「次は、ばってぃんぐせんたーごっこなの!」
雛苺はしんべヱの問いには答えず、楽しそうに宣言した。
本当に、楽しそうに。

「…………」
さくらが、無言でマジカントバットを振り上げた。
よく見ると、その手には無数の苺轍が絡みつき、さくらの動きを制している。
まるで、マリオネットの糸のように。
「じゃあ、千本ノック開始なの!」
「や、やめ」
ぐじゃ。
「にーい、さーん、よーん、ごーお」
ぐじゃ。ぐじゃ。ぐじゃ。ぐじゃ。
「ろーく、しーち、はーち、きゅーう」
ぐじゃ。ぐじゃ。ぐじゃ。ぐじゃ。


……………………………………。


    ※   ※   ※   ※   ※


「ウソ……だ……」

梨々は、見てしまった。
この島で唯一信じていたさくらがバットを振り下ろす瞬間を、茂みの中から見てしまった。
人を殺すシーンを、見てしまった。

「さくらちゃんが、人殺し……?」
信じたくない。認めたくない。
しかし、現実として、遠目ではあるが今でもはっきりと見えるのだ。
既に肉のサンドバッグとなった人間に、延々とバットを打ち付けている姿が。
無表情で肉を砕き続けている、さくらの姿が。

「もう……やめてよ……」

イリヤちゃんは人殺しかもしれなかった。
ベルちゃんは嘘を吐いているようだった。
薫ちゃんも信用できなかった。
アルルゥちゃんは逃げてしまった。
そして、唯一信頼していたさくらちゃんは、今、目の前で人を殺した。

「どうし、て……」

梨々の世界が、軋み始めていた。



【E-4/森/一日目/夕方・放送直前】
【レックス@ドラゴンクエスト5】
[状態]:疲労、魔力中消費。袈裟懸けに小程度の傷。
[装備]:ラグナロク@FINAL FANTASY4、ドラゴンの杖@ドラゴンクエスト5 (ドラゴラム使用回数残り2回)
[道具]:基本支給品、エーテル×2@FINAL FANTASY4、GIのスペルカード(『交信』×1、『磁力』×1)
[思考]:モンスターが消えた!? ルーラ? モシャス?
第一行動方針:目の前の二人に対処。
第ニ行動方針:3人抜きを達成し、主催者にタバサの居場所を尋ねる。
第三行動方針:そのためにも、同盟を組む「仲間」を作るかどうか考え中。
第四行動方針:余裕があったら、お城を調べてみたい。
第五行動方針:雛苺に対して対抗心。準備が整ったらリベンジする?
基本行動方針:兄妹どちらかの優勝(タバサ優先)。優勝者がもう片方を蘇生させ、2人で両親の元に帰る。
[備考]:エンディング後なので、呪文は一通り習得済み
アルルゥや真紅はモンスターの一種だと思っています。


【レベッカ宮本@ぱにぽに】
[状態]:背中に裂傷(応急処置済)、疲労(極大)、血を吸われて貧血気味、右ひざ打撲、右足を挫いてまともに動けない
[服装]:普段通りの服と白衣姿
[装備]:木刀@銀魂、魔導ボード@魔法陣グルグル!(故障している可能性有り)、ヒラリマント@ドラえもん
[道具]:支給品二式、15歳のシャツ@よつばと!を裂いた布、宇宙服(最小サイズ)@からくりサーカス
[思考]:しんべヱ、頼んだぞ……!
第一行動方針:目の前の敵に対処。しんべヱが助けを呼んでくるまで耐える。
第ニ行動方針:殺し合いのゲームに乗っている奴がいたら、ぶっ飛ばす。
第三行動方針:後で改めて湖底都市を探索する
基本行動方針:主催者の打倒。
参加時期:小学校事件が終わった後


【アルルゥ@うたわれるもの】
[状態]:疲労(大)、魔力消費(中)、背中に大きな裂傷(貧血気味で意識が朦朧としている)、頭にたんこぶ
[装備]:タマヒポ(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:基本支給品(食料-1)、クロウカード『泡』
[服装]:普段着である民族衣装風の着物(背中の部分が破れ、血で濡れている)
[思考]:なんか、ねむい……。
第一行動方針:目の前の敵に対処。見捨てるという行為に嫌悪。
第二行動方針:イエローや丈を捜したい。
基本行動方針:優勝以外の脱出の手段を捜す。敵は容赦しない。
参戦時期:ナ・トゥンク攻略直後
[備考]:アルルゥは獣属性の召喚術に限りAランクまで使用できます。
    ゲームに乗らなくてもみんなで協力すれば脱出可能だと信じました。
    サモナイト石で召喚された魔獣は、必ず攻撃動作を一回行ってから消えます。攻撃を止めることは不可能。
    プレセアに少し不信感を抱きました。梨々のことは「怖くて嫌いなひと」です。
    本能的に、アリス・イン・ワンダーランドに対して嫌悪を覚えています。


【E-5/森/1日目/夕方・放送直前】
【木之本桜@カードキャプターさくら】
[状態]:血と脳漿まみれ、左腕に矢傷(処置済)、魔力消費(極大) 、疲労(大)
   かなり精神不安定、雛苺のミーディアム
[装備]:マジカントバット@MOTHER2、パワフルグラブ@ゼルダの伝説、クロウカード『水』『風』
   リインフォースII@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品
[服装]:梨々の普段着
[思考]:完全に思考停止状態
※魔力があるため、雛苺が戦闘しない限りは持ちこたえられます。
 ただ回復していく分の魔力はほとんど雛苺に持っていかれます。
※近くに核金状態のシルバースキン・アナザータイプが落ちています。
[リインフォースIIの思考・状態]:
※永沢、レックスを危険人物と認識。梨々の知り合いの情報を聞いている
※魔力不足により、現在使用不能


【雛苺@ローゼンメイデン】
[状態]:真紅と翠星石のローザミスティカ継承。精神崩壊。見るものの不安を掻き立てる壊れた笑顔。
   桜をミーディアムにしたことにより消耗回復&自動回復付加。
[服装]:普段通りのベビードール風の衣装。トレードマークの頭の大きなリボンが一部破けている。
[装備]:生首付きジャック・オー・ランタン@からくりサーカス(繰り手もなしに動ける状態)
    ※ジャコの首には真紅と翠星石の生首が髪の毛で括り着けてあります。
[道具]:基本支給品一式、ぼうし@ちびまる子ちゃん ツーカー錠x5@ドラえもん
    光子朗のノートパソコン@デジモンアドベンチャー、ジュジュのコンパス
[思考]:じゅーう、……うにゅ。えーとー、次なんだっけ?
第一行動方針:桜をミーディアムとして、戦う。 彼女の負担なんて知ったことではない。
第二行動方針:「新ルールのアリスゲーム」(=殺し合いのゲーム)に乗って、優勝を目指す。
基本行動方針:優勝して、「永遠に孤独とは無縁な世界」を作り、真紅を含めた「みんな」と暮らす。
[備考]:
雛苺は真紅と翠星石のローザミスティカを獲得したため、それぞれの能力を使用できます。
自分の支給品をマトモに確認していません。
『ジャック・オー・ランタン』は、真紅の持っていた「人形に命を吹き込む力」によって一時的に動ける状態です。
雛苺の『力』を借りて動いているので、この状態は維持するだけでも雛苺の『力』を消耗しますが、
現在負担は桜へといきます。


【E-5/森/1日目/夕方・放送直前】
【梨々=ハミルトン@吉永さん家のガーゴイル】
[状態]:右腕骨折及び電撃のダメージが僅かに有り(処置済) 。
    イリヤとベルフラウに確信的疑念。精神不安定。恐慌気味。
[装備]:白タキシード(パラシュート消費)&シルクハット@吉永さん家のガーゴイル
   :ワイヴァーン(サモナイト石・獣)@サモンナイト3
[道具]:支給品一式
[服装]:白タキシード&シルクハット
[思考]:私、は……。
第一行動方針:唯一信じていたさくらに裏切られ、絶望。
第二行動方針:アルルゥを信じればいいのか分からない。アルルゥとベルフラウは危険人物同士のいさかいかもしれない。
第三行動方針:双葉かリィンちゃんの友達(はやて優先?)及び小狼を探す。
第四行動方針:殺し合いに乗ってない人と協力する。
※永沢、レックス、イリヤ、ベルフラウを危険人物と認識。薫とアルルゥの事も少し疑っている。
※ランクB~Aの召喚術のため、梨々はワイヴァーンを使えません。
※桜の知り合いの情報を聞いている。


【福富しんべヱ@落第忍者乱太郎 死亡】


≪157:全世界ナイトメア 時系列順に読む 165:信じるものは -all or nothing-≫
≪163:Swan Song at Dusk (前編) 投下順に読む 165:信じるものは -all or nothing-≫
≪154:歪みの国のアリス レックスの登場SSを読む 175:第一回定時放送≫
182:すべては妹のために(前編)≫
アルルゥの登場SSを読む
≪157:全世界ナイトメア ベッキーの登場SSを読む
桜の登場SSを読む 175:第一回定時放送≫
181:今度は私がこの花を≫
雛苺の登場SSを読む
梨々の登場SSを読む
しんべヱの登場SSを読む GAME OVER

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