概要
メカ生体ゾイドのプロモーションアニメとは、トミー(現・タカラトミー)の玩具シリーズ『メカ生体ゾイド』の販売促進を目的として、1984~1985年頃に制作されたと考えられるアニメーション映像である。正式な作品名、制作会社、スタッフ、上映時間は判明していない。主におもちゃ屋などの店頭で上映されていた。
1985年当時に制作されたジオラマ特撮映像『ZOIDS WORLD(ゾイドワールド)』とは別作品であり、同作より前に制作されたプロモーションビデオに当たる。
ゾイドは1980年代にもテレビアニメ化が企画されたものの複雑なメカの作画が困難だったため実現しなかったとされており、1999年のテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』では3DCG技術の採用によってようやくテレビシリーズ化が実現した。
そんなわけで公式唯一の手描きアニメによる『ゾイド』の映像化が本作でありそういう意味でも貴重な資料なのだが、公式の記録がほとんど残っておらず、また過去の資料を公開する場でも言及すらされないため、タカラトミーには資料が現存していないと考えられているが詳細は不明。
現在は映像の一部がインターネット上で視聴できるものの、全編の所在は確認されていない。
ゾイドは1980年代にもテレビアニメ化が企画されたものの複雑なメカの作画が困難だったため実現しなかったとされており、1999年のテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』では3DCG技術の採用によってようやくテレビシリーズ化が実現した。
そんなわけで公式唯一の手描きアニメによる『ゾイド』の映像化が本作でありそういう意味でも貴重な資料なのだが、公式の記録がほとんど残っておらず、また過去の資料を公開する場でも言及すらされないため、タカラトミーには資料が現存していないと考えられているが詳細は不明。
現在は映像の一部がインターネット上で視聴できるものの、全編の所在は確認されていない。
制作時期と当時の記録
映像の実在を裏付ける資料に、『モデルグラフィックス』1985年3月号に掲載された『ZOIDS WORLD』のメイキング特集記事がある。記事では『ZOIDS WORLD』を商品の販売促進用ビデオの「第二作目」と位置づけ、次のように説明している。
この「ゾイド」に関しては、第二作目のビデオ製作で、前回の作品はアニメーションで作られているのです。
同記事は第二作目で実写特撮を採用した理由として、玩具そのものの特徴や魅力を直接見せられる利点を挙げている。したがって、アニメ版は『ZOIDS WORLD』に先行して制作された販促映像であることが分かる。なお、アニメ版の詳細までは書かれていない。
映像の内容と関連資料
現存する動画
ニコニコ動画には、本作の一部とされるアニメ映像が投稿されている。確認できる場面には、ゴジュラスが海中で成長していく様子、ゲーターを尻尾で破壊し、レッドホーンと対峙する描写がある。この動画は後にYouTubeにも転載されている。
当時の映像を見た人の証言によるとこれ以外にもマーダがジャンプしてマンモスを倒すシーンなどが含まれており、この動画がフルバージョンではないことがわかっている。
当時の映像を見た人の証言によるとこれ以外にもマーダがジャンプしてマンモスを倒すシーンなどが含まれており、この動画がフルバージョンではないことがわかっている。
書籍・玩具パッケージへの画像流用
小学館が1986年4月に刊行した『入門百科グラフィック4 メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて』の「アルダンヌ会戦」の挿絵には、本アニメと思われる映像の一部が流用されている。(プロモーションアニメの内容が「アルダンヌ会戦」を描いていたわけではないと思われる)
また、初期のゾイド玩具の一部の箱裏に使われたセル画も、おそらく本アニメから流用されている。
また、初期のゾイド玩具の一部の箱裏に使われたセル画も、おそらく本アニメから流用されている。
発見状況・未解明の点
ネット上で本作とされる映像の断片は確認できるが、全編の一般メディア公開や公式ソフトへの収録がなされたことはない。タカラトミー公式サイトの「映像集」には1980年代のCMや特撮版『ZOIDS WORLD』が掲載されているものの、この手描きアニメ版は掲載されていない。
また、『ゾイド』のwikipedia記事には「2001東京おもちゃショーでも公開された」との記述が見られるが、当該アニメが実際に上映されたことを示す記録は確認できていない。
制作会社については、「東映動画(現・東映アニメーション)が制作した」とされている。作画が1980年代の『トランスフォーマー』に似ているという指摘も見られる。
この説を裏付ける重要な情報として、2024年9月14日に開催されたアニメ『ゾイド -ZOIDS-』25周年記念スペシャルトークショーでの加戸誉夫監督の証言がある。
同イベントに参加した複数の人物によるレポートによれば、加戸監督は1999年のテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』の企画を依頼された際、小学館プロダクションでかつて東映アニメーションが制作した『ゾイド』のプロモーション映像を見せられたという。
その映像はセル画で制作されたもので、ゾイドがよく動いていたと回想している。また、当時の技術で同様の映像を制作できるか尋ねられ、CGチームを提供するという話を受けたことがテレビアニメ制作のきっかけになったとされる。
なお、東映は1989年の特撮作品『ゾイドバトルビデオ』の制作も担当しており。また、1984年にはゾイドと関係の深いトミーの玩具シリーズ『Starriors(変幻機械獣スタリアス)』の海外CMアニメも制作している。初期ゾイドの世界観設定には東映動画出身の飯島敬が関与したとも報じられており、当時両社に繋がりがあったことは確からしい。
加戸監督の証言からは、1999年版テレビアニメの企画段階では古い東映制作のプロモーション映像が現存しており参考資料として利用できたこともうかがえる。
この説を裏付ける重要な情報として、2024年9月14日に開催されたアニメ『ゾイド -ZOIDS-』25周年記念スペシャルトークショーでの加戸誉夫監督の証言がある。
同イベントに参加した複数の人物によるレポートによれば、加戸監督は1999年のテレビアニメ『ゾイド -ZOIDS-』の企画を依頼された際、小学館プロダクションでかつて東映アニメーションが制作した『ゾイド』のプロモーション映像を見せられたという。
その映像はセル画で制作されたもので、ゾイドがよく動いていたと回想している。また、当時の技術で同様の映像を制作できるか尋ねられ、CGチームを提供するという話を受けたことがテレビアニメ制作のきっかけになったとされる。
なお、東映は1989年の特撮作品『ゾイドバトルビデオ』の制作も担当しており。また、1984年にはゾイドと関係の深いトミーの玩具シリーズ『Starriors(変幻機械獣スタリアス)』の海外CMアニメも制作している。初期ゾイドの世界観設定には東映動画出身の飯島敬が関与したとも報じられており、当時両社に繋がりがあったことは確からしい。
加戸監督の証言からは、1999年版テレビアニメの企画段階では古い東映制作のプロモーション映像が現存しており参考資料として利用できたこともうかがえる。
外部リンク
- ニコニコ動画/本作の映像断片(sm38332689)
- YouTube/同一映像の投稿(jAFlXI1b-dU)
- マイナビニュース「誕生から30年! 懐かしの初期パッケージから最新商品まで展示」(2013年12月21日、飯島敬への言及)
- 「友達100人できるかな♪」アニメ『ゾイド -ZOIDS-』25th トークショー