第31回大会詳報



前大会でLU3W,LSWと東プロの頂上決戦が見事な試合になった一方で
団体旗揚げ時からのエース霊夢がまさかのGM軍との業務提携。
今大会でその霊夢萃香が王者としてLTWに登場するが
その相手がGM軍妹紅慧音
始まる前からまともな試合にならないことは明確だったが、
それでもファンはなおエースを信じようと会場に多く詰め掛けた。

開会の挨拶と試合カード発表が行われるも、そこに早速現れた霊夢がマイクを握る。
ファンを完全に無視した発言に、第1試合が始まる前から会場中から大ブーイングが起こった。

第1試合変則3Wayバトルロイヤル
チルノリグルルナサの変則マッチ。
悪い空気から始まった中でのオープニングマッチは何かとにぎやかな3人によるバトルロイヤル。
なかなか出番がなかった3人にも光が当たった試合になった。
最初の脱落は予想外のチルノ。記録上はこれが初フォール負け。
そのピンを奪ったのがルナサであり、その後リグルからもピンを奪い勝ち残る。
虹川姉妹の末妹リリカが飛躍暗躍している中で、
長女としても負けられない意地が炸裂した試合結果となった。
試合後、普段は寡黙なルナサも、初の完勝に酔ったのか、珍しくマイクを手にして、

LU3Wへの挑戦を表明した。


第2試合本部軍守矢神社6人タッグマッチ
四季映姫本部長自らが設定した調整試合となったこの試合はゆるやかな展開となった。
しかしやはり本部長の動きに精彩が欠いていたのは事実で
当試合もブランクを取り戻すためとしたが怒涛のように迫りくるGM軍
果たして対抗できるのかという一抹の不安も残した。
何とか試合を取った本部軍は試合後、守矢神社との共闘が成立。
独自の路線でGM軍と対峙するO.D.Sとは別の戦線を確保した。
また小町LTU挑戦を宣言。
本部長は立場上と言葉を濁したが押し切られて同意。

次回LTUタイトルマッチ 王者組O.D.S 対 挑戦者組本部軍が決定。

なお、余談ながら、映姫の必殺技『ラストジャッジメント』をまともに受けてしまった諏訪子
喉を痛めてしまってまともに声が出せない状況になり、そのまま病院に直行となった。

第3試合白玉楼紅魔館タッグマッチ
ファンからは頭文字の色をとり紅白戦と呼ばれたこの一戦。
紅魔館美鈴&フランという特殊編成で登場。
対する白玉楼元従者失踪以降
連携が日に日に良くなっていると評判の幽々子ミスティアが登場。
双方がLSWLU3Wに深く関係しているメンバーが正面衝突する試合に
今後のタイトルの行方も含めて注目が集まった。
試合は主人を援護するそれぞれの従者が見事な働きを魅せ
唯一ノンタイトルのミスティアが奮闘、それに幽々子が答えた勝利という結果になった。
試合後LSWも狙っていた美鈴であったが現王者の幽々子に二連敗という現実に
一旦手を引く発言を行った。しかし同時に諦めないという宣言も行い
シングルタイトル統一の未来がそう遠くない所にあるかもしれないとファンは期待した。
一方、ミスティアは自身が無視された事に怒り介入。
U3級は王者一人の舞台じゃないとしてタイトルへの挑戦を宣言。
第1試合後に挑戦を表明しているルナサとの間で、

次回LU3W次期挑戦者決定戦が行われる事となった。


ところがその時、突然会場に鳴り響いたのは『運命のダークサイド』。
まさか、LU3Wに挑戦を表明か、と観客の誰もが思ったところで
リングインしたのはO.D.SM.D。竹刀を奮っての乱入だったが
幽々子ミスティアによりまさかの返り討ち。
会場中から大爆笑が起きる中M.Dはよろけながらマイクを握り
あろう事かLSWタイトルマッチを要求。
これに対し幽々子はベルトとマスクを賭けた一戦に同意。
あまりの展開に会場は良い盛り上がりに包まれた。

次回LSWタイトルマッチが決定した。


第4試合GM軍O.D.S6人タッグマッチ
GM軍O.D.Sの全面衝突となった一戦。
GM軍はメインイベントに主力が投入されている為二軍での出場。
一方のO.D.S幽香が欠場ではあるものの万全の体制。
その差が試合に大きく影響してしまう。
試合開始から僅か3分37秒。試合前に輝夜に挑発され
珍しく我を忘れた怒りをみせた永琳GM軍の良心衣玖の腕を破壊してしまう。
放送席のマイクにまで入ってしまった骨の鈍い音は会場中にも聞こえてしまい
あちらこちらで叫び声が上がってしまう。
ゴングが鳴った後、GM軍衣玖を役立たずとリングから蹴落とし
代わりにてゐを入れて再戦を要求。これが受理され即時再戦となったが
永琳の怒りはまだ収まっていなかった。そのリングインしたてゐを締め上げて二連勝。
二軍程度では今のO.D.Sは止められないことを証明しただけの試合となった。

第5試合メインイベントU3Tタイトルマッチ
前大会でLU3Wの挑戦者として激闘を繰り広げたばかりのにとりが、
今度はU3T王者として挑戦者秋姉妹組に立ち向かう。
この一戦では秋姉妹が今日までみせなかった隠し大技を双方解禁。
だがそれすら上回った王者組の二人が捻じ伏せて初防衛に成功した。
U3級選手の技のキレと高密度のプロレスにファンは大満足の一戦となった。

しかしこの興行はそこで綺麗には終われなかった。
第6試合メインイベントLTWタイトルマッチ
既に空中分解は目に見えていた王者組博麗神社対挑戦者GM軍もこけーねの一戦は
ゴングが鳴る前から決着がついてしまう。
GM軍との業務提携を拒んだ萃香が、パートナー霊夢自らの手によってマットに沈められると
妹紅がそれをフォールし、レフェリーのパチュリーによって3カウント。
正式認定試合となり王者組が陥落。もこけーねが四代目LTW王者となった。
萃香はもはや抵抗もせず、ただリング中央でうずくまるだけであった。
その姿を見下すようにリングインするGM天子と、
二代目LTW王者でもありながら、かつて魅せた正統派の姿はもはや無く
身も心もGM軍に染まってしまったもこけーねの二人にファンは激怒。
会場中から大ブーイングが起きる中勝手に興行を締め、撤収しようとする中鳴り響く『人形裁判』。
リングに飛び込んできたアリスが、そのままの勢いでパチュリーを蹴り飛ばしリングアウトさせると、
萃香を抱え上げ王者組への挑戦を要求。
慧音がこれを受理し緊急試合としてLTWタイトルマッチが制定された。

しかしもこけーねの二人の実力が実際にLTW王者に相応しいものであることは
認めたくなくても悔しいながらも誰もが知っていることで、
加えて今まで組んだこともないアリス&萃香の即席タッグではうまく連携が噛みあわず逆に分断。
分断された先で大技を双方が喰らい完敗。
四代目LTW王者が自らの持っていた防衛1という記録を前試合から含めて
僅か25分で更新してしまった。

試合後立ち上がれないアリス萃香をよそにさっさと撤収しようとする霊夢
アリスは全面戦を要求。
博麗神社』は既に霊夢が組織を持ち去っている為
完全に遊軍での抵抗となってしまうがこれが受理される。

次回GM軍対反GM軍組4vs4タッグマッチが決定。

GM軍霊夢/妹紅/慧音/輝夜

反GM軍はアリス/萃香/鈴仙/メディ

となった。
どう考えても絶望的なまでの力差がある編成を嘲りながら撤収するGM軍一行。
残されたアリス萃香が次回での決意を語り、
ファンからの応援を受けて、興行は締められた。

団体創設以降常に東プロの中心的存在、エースオブエースであり続けた博麗霊夢の堕落。
徐々に狭まるGM軍包囲網。しかしその横の連携は未だ確かなものではなく
各個撃破されてしまうのか、それとも逆襲突破できるのか
それは次回興行で全てが明らかとなるのだろうか。
誰も予想がつかない展開に、東プロ史第二章は進行していく。

なお、第2試合後病院で検査を受けていた諏訪子だが、幸いなことに声がしゃがれたのは一時的なもので
すぐに快復すると診断された。が、その後見舞いに来た神奈子にからかわれて大声を出してしまい、
また喉を痛めて数日入院することになった模様である。

2008年8月23日

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最終更新:2008年09月23日 20:32