マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
132 :アルランVD :2009/02/14(土) 04:40:35 ID:E7f+sJxJ
130ではないけどアルランVDネタ思いついたので投下します。
  • アルラン
  • キャラ崩壊注意
  • エロはないのにオヤジ臭さはある
以上のスルーポイントがあるので駄目な方はレス飛ばしてくだしあ


「おまえ……絶対に19時に来いって言うから来てやったのに、入っちゃ駄目ってどういうことだよ」
ランカに呼び出されたアルトの前で、ランカはゴールを死守するキーパーのように必死の表情で
自宅ドアの前に立ちふさがっていた。
「だ、だって、なんだか上手くいかなくて、その……まだ準備できてないんだもん」
「はあ? 何の準備だよ」
「まだ秘密!」
「……おまえふざけんなよ? 時間厳守で呼び出したのはおまえだろ?」
「そうだけど! なんか気合入りすぎちゃっていつもは上手くいくのに今日は上手くできなくって……
だからまだできてないんだもん!」
アルトは大きく溜息をついた。
「話にならないな。俺は帰るぞ」
「や、待って!」
踵を返しかけたアルトの袖をランカが慌ててつかむ。
「おまえな!」
怒鳴りかけたアルトはその先を思わず飲み込んだ。
潤んだ瞳で上目遣いにアルトを見上げるランカがあまりにもかわいく見えたからだ。
しかも小さく掠れるような声で「……帰っちゃやだ」とか言われた日には降参するしかない。
二度目の溜息を落す。
「わかったよ。だけど何の準備中だか知らないが外で待つのはごめんだぞ」
ランカはほんの少し迷うように視線を彷徨わせてから諦めたように頷いた。
「うん、じゃあ中で待ってて」

部屋中に充満するチョコレートの甘い香り。
中に入った瞬間にアルトはランカが何を準備していたのか理解した。
学校で女生徒たちに貢物攻めにされたから、
いくらこういった行事に無頓着なアルトでも気づかざるをえない。
バレンタインデーのチョコレートをつくっていたのか。
そういえば今日、ランカは仕事で学校に来ていなかったなと思い出す。
甘いものが好きなわけじゃないから力作を贈られても気のきいたことなんて言えないが、
アルトのために一生懸命チョコレートを作ってくれているというのはちょっと嬉しかった。
「じゃあ、お茶飲んで待っててね」
「手伝ってやろうか?」
からかうように言うとランカはぶんぶんと首を振った。犬耳のような翡翠色の髪までぴょこんと跳ねる。
「駄目だよ! まだないしょなんだから」
「いや、そりゃ無理だろ」
すかさず突っ込んだアルトの声は慌てたようにキッチンへと駆け込んだランカには届かなかったようだ。
「やれやれ……」
どこかくすぐったいような幸福な気持ちを抱えてアルトはソファに身を沈めた。
キッチンから落ち着きのない音が聞こえるたびになんだかひやひやしつつも、楽しみながらランカを待った。
しかし待てど暮らせどいっこうに出来上がり!という声は聞こえてこない。
そうこうしているうちに時計の針は21時を回ろうとしていた。
さすがにこれ以上は待つのに飽きたし、何よりオズマが帰ってきたらこんな時間までふたりきりでいるという
事実のみで絞め殺されそうな気がする。

「おい、ランカ」
キッチンへ顔を出して声をかけたのとチョコレートの入ったボウルをひっくり返してランカが悲鳴を上げたのは
ほぼ同時だった。
「やーん」
頭からチョコレートを被ったランカの両目に見る間に涙が盛り上がる。
「おい、大丈夫か」
火傷でもしたかとアルトが慌てて駆け寄ると、ランカはアルトくぅんと情けない声を漏らした。
「また失敗しちゃったよぉ」
「……平気そうだな」
髪の毛といい、顔といい、首筋といい、服といいチョコレートまみれのランカだが、チョコレートはそれほど
熱くなかったようで火傷はしていないようだった。
もうはや固まりつつあるチョコレートを見ながらアルトは安堵の息をつく。
「ごめんね、アルトくん」
「ん?」
「わざわざ来てもらって、すっごく待っててもらったのに、バレンタインデーのチョコ、あげられないよ」
ぽろぽろと涙を零しながらしょんぼりと肩を落すランカに呆れつつ、胸の中に愛しさが広がる。
「バカな奴だな」
「バカだもん、どうせ」
ごしごしと幼い子どものようにランカは涙を拭う。そのせいで頬全体にチョコレートが広がってひどい有様だった。
アルトが噴出すとランカはぷぅっと膨れつつもつられたように笑顔を見せた。
「かわいいな、おまえ」
「え?」
アルトは吸い寄せられるように頬のチョコレートを舐める。
びくん、とランカの身体が震えた。
アルトは頬のチョコレートを辿ってランカの愛らしい唇に軽くキスをした。
「バレンタインのチョコ、ちゃんともらったよ」
「アルトくん……」
ランカが嬉しそうにそしてどこかうっとりとアルトの名を呼ぶ。
もう一度キスしようとしたアルトの唇は、なぜかランカに遮られた。
「わかったよ、アルトくん!」
「は?」
この部屋に満ちたチョコレートよりも甘い空気になったのを邪魔された上に、いきなりわかったよと言われても
こちらはまったく意味がわからない。
なんなんだよ。
不満でランカを睨みかけたアルトの目は次の瞬間、信じられないものを見た。
ランカが突然自分のブラウスのボタンを外しだしたのだ。
「おまえな、着替えなら自分の部屋で……」
ささやかながらもブラジャーによって形成された胸の谷間にまでチョコレートが滑り込んでいるのを目敏く発見しつつも、
アルトは常識的な言葉を吐き出したのだが、またしてもランカに遮られる。
「バレンタインのチョコだよ!」
「はぁ?」
「だからね」
ランカはアルトの頭を引き寄せてぎゅっと自分の胸に押し付ける。
「ちょ……!」
「あたしがバレンタインデーのチョコになればいいってことだよね?」
胸の柔らかな膨らみとチョコレートの甘い香りに精神的に窒息しかけていたアルトは思いもよらぬランカの言葉に固まる。
ランカはアルトの頭を抱きしめたまま、アルトの髪の毛にちゅっとキスをしてきた。
「おいしく食べてね、アルトくん」
――オヤジかおまえはああああああああああ!!
発想のオヤジ臭さに心の中で突っ込みつつ青少年の若い衝動を抑えきれずに
アルトはランカチョコをおいしくいただいたのであった。


以上、お目汚し失礼しましたー
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