836 :(アルト×ランカ)「kiss…」:2009/07/11(土) 15:26:37 ID:CLjxwewX
保守を兼ねて通ります-。
カプは、アルト×ランカです。
保守を兼ねて通ります-。
カプは、アルト×ランカです。
17話くらいの2人の補完を…と思って書きました。
二人が結ばれるようにしたかったんだけど、やっぱり途中までになってしまいました。
誰かもっと濃いのを書いてくれ…。
二人が結ばれるようにしたかったんだけど、やっぱり途中までになってしまいました。
誰かもっと濃いのを書いてくれ…。
ほとんどエロくないので、だめな方は(アルト×ランカ)「kiss…」をNGにしてスルーしてやってください。
アルトは、ランカとオズマの住むフラットを訪れていた。
ランカからの「相談したいことがある」という内容のメールを見て、直接ランカに会って話をしたいと思ったからだ。
フラットの入り口を守るボディーガード達をやり過ごすために、路地の間から壁をよじ登り、窓から部屋に入るなど、
いささか不本意な形になってしまったが、ようやくランカに会うことができて、アルトは少しほっとしていた。
ランカからの「相談したいことがある」という内容のメールを見て、直接ランカに会って話をしたいと思ったからだ。
フラットの入り口を守るボディーガード達をやり過ごすために、路地の間から壁をよじ登り、窓から部屋に入るなど、
いささか不本意な形になってしまったが、ようやくランカに会うことができて、アルトは少しほっとしていた。
「アルトくん、ごめんね…。でも…来てくれて本当にありがとう!」
ランカは本当に嬉しそうな表情でアルトを出迎えた。
しかし、SMSとバジュラの戦闘を最前線で目の当たりにして間もないことなどもあって、
今も決して平穏な気持ちでいられるはずはないのだろう。
そのことを考えると、アルトにはランカが少し無理をして笑顔でいるようにも見えた。
しかし、SMSとバジュラの戦闘を最前線で目の当たりにして間もないことなどもあって、
今も決して平穏な気持ちでいられるはずはないのだろう。
そのことを考えると、アルトにはランカが少し無理をして笑顔でいるようにも見えた。
… だからこそ、俺は、今のランカを守りたいと思ったんだ…。
アルトはそう思いながら、自分の率直な考えをランカに伝える。
アルトはそう思いながら、自分の率直な考えをランカに伝える。
「生き残るのが連中か俺達か。たぶん俺達はそういう瀬戸際にいる。だとすれば…。」
「いいんだよね?」
「少なくとも俺はそう思う。」
「いいんだよね?」
「少なくとも俺はそう思う。」
自分の歌が戦闘で皆の役に立っているということ…即ちそれは、バジュラを駆逐するために、
自らの力が使われているということだ。
その事実を真摯に受け止め、この先自分がどうすべきかをしっかり決めたいのだと。
ランカはそんな風に自分自身の不安な気持ちと対峙し、自らの採るべき意思を少しずつ確認
しているように思えた。
自らの力が使われているということだ。
その事実を真摯に受け止め、この先自分がどうすべきかをしっかり決めたいのだと。
ランカはそんな風に自分自身の不安な気持ちと対峙し、自らの採るべき意思を少しずつ確認
しているように思えた。
ほんの少し間をおいてから、ランカは明日のファーストライブに向けて気合いを入れるように、
アルトに向かって宣言する。
アルトに向かって宣言する。
「おーーっし!私、歌うね、精一杯。明日のライブもがんばるよ!!」
「あぁ。今度こそちゃんと観に行ってやるよ。」
「うん!絶対だよ!」
「あぁ。今度こそちゃんと観に行ってやるよ。」
「うん!絶対だよ!」
ランカのファーストライブは、当初予定されていた日程での公演が中止となり、順延されてい
たが、明日、ようやく開催されることになっていたのだ。
もし、当初予定されていた日程でライブが催されていれば、アルトはランカのファーストライ
ブを観ることができなかっただろう。
また、以前、ミス・マクロスフロンティアコンテストの時も約束どおりに訪れることができな
かっただけに、明日、ファーストライブを観に行くと、ランカに約束できたことがアルトにと
っては何だか嬉しかった。
そんなやりとりをしているうちに、お互いの顔に自然な笑顔が戻っていった。
たが、明日、ようやく開催されることになっていたのだ。
もし、当初予定されていた日程でライブが催されていれば、アルトはランカのファーストライ
ブを観ることができなかっただろう。
また、以前、ミス・マクロスフロンティアコンテストの時も約束どおりに訪れることができな
かっただけに、明日、ファーストライブを観に行くと、ランカに約束できたことがアルトにと
っては何だか嬉しかった。
そんなやりとりをしているうちに、お互いの顔に自然な笑顔が戻っていった。
カフェテーブルを前にして椅子に座っているアルトの傍らで、クッションを抱えてベットに座
っていたランカは、アルトに話しかける。
っていたランカは、アルトに話しかける。
「それから…シェリルさん、大丈夫かなぁ…早く元気になってほしいよ…。ね、アルトくん。」
「ああ…あいつは、本当にいつも無理しがちだからな…。
全く、いつも心配するこっちの身にもなれって、思うけどな…。
まあ、あいつのことだから、じきにいつものとおり、元気になるさ。」
全く、いつも心配するこっちの身にもなれって、思うけどな…。
まあ、あいつのことだから、じきにいつものとおり、元気になるさ。」
アルトは椅子の背もたれに肘をかけてランカの方に振り向き、ふわりと微笑んだ。
なんだがほっとするようなアルトの笑顔に、ランカは思わず惹きこまれそうになった。
それから、ランカ自身もいつもの明るい笑顔を返しながら、アルトとの会話を続ける。
なんだがほっとするようなアルトの笑顔に、ランカは思わず惹きこまれそうになった。
それから、ランカ自身もいつもの明るい笑顔を返しながら、アルトとの会話を続ける。
「うん、そうだよね!私もそう思う!
シェリルさんなら大丈夫だよね!…アルトくんは、今日、この後、どうするの?」
シェリルさんなら大丈夫だよね!…アルトくんは、今日、この後、どうするの?」
「俺か?俺はこの後、SMSの本部に戻るんだ。
今日はこんな時間だって言うのに、
今後の哨戒作戦に向けた会議への呼び出しがかかっているからな…。」
今日はこんな時間だって言うのに、
今後の哨戒作戦に向けた会議への呼び出しがかかっているからな…。」
「…そっか…。」
ランカは、がっかりした様子で、ほんの少し、うつむいた。
その様子に、アルトの胸が少しうずく。
そんな寂しそうな様子のランカは見たくない。ランカには、やはり、笑顔でいてほしい。
そんな風に思いながら、ランカに声をかける。
その様子に、アルトの胸が少しうずく。
そんな寂しそうな様子のランカは見たくない。ランカには、やはり、笑顔でいてほしい。
そんな風に思いながら、ランカに声をかける。
「あっ、ランカ、お前はどうなんだ?まだ少し時間はあるのか?」
「あ、うん、今日はもうね、リハーサルも終わったから、平気…あ、あのね、アルトくん、
あの時…バジュラに攫われた私を最初に助けに来てくれたのは、アルトくんだったよね…
私ね、本当に嬉しかったんだ。」
「あ、うん、今日はもうね、リハーサルも終わったから、平気…あ、あのね、アルトくん、
あの時…バジュラに攫われた私を最初に助けに来てくれたのは、アルトくんだったよね…
私ね、本当に嬉しかったんだ。」
「いや…俺は…結局、おまえを助けられなかったから…」
アルトは複雑な思いでうつむいた。本当に助けられなかったのだ。
自分の力のなさを実感し、大切なものを守れるようになりたいと、あの時、痛切に感じた
ことをアルトは思い返す。
アルトは、ランカに背を向けながら、座っていた椅子から席を立った。
自分の力のなさを実感し、大切なものを守れるようになりたいと、あの時、痛切に感じた
ことをアルトは思い返す。
アルトは、ランカに背を向けながら、座っていた椅子から席を立った。
「俺の力が足りなかったから…。」
そんなアルトの様子に、ランカは少し慌ててしまう。アルトの背中に視線を向けながら、
アルトくんにとって、嫌な記憶を思い出させたいわけじゃないのに…。
と思うと、胸が痛くなる。
アルトくんにとって、嫌な記憶を思い出させたいわけじゃないのに…。
と思うと、胸が痛くなる。
「あ、もちろん、アルトくんと一緒に協力してくれたブレラさんやお兄ちゃん、
それに、SMSのみんなに感謝してるんだけど…ううん、あ、あのね、
アルトくんが助けに来てくれたのが、本当にその、一番嬉しかったんだよ…!」
それに、SMSのみんなに感謝してるんだけど…ううん、あ、あのね、
アルトくんが助けに来てくれたのが、本当にその、一番嬉しかったんだよ…!」
ランカは急にベットから立ち上がり、アルトの手を取った。
いきなりのことに驚いて、アルトがランカの方に振り返る。
いきなりのことに驚いて、アルトがランカの方に振り返る。
「えっ、…ランカ…?」
振り返ったアルトの視界が一瞬、遮られた。
振り返ったアルトの視界が一瞬、遮られた。
「本当にありがとう…!」
その言葉とともに、ランカの唇が、アルトの唇を一瞬塞ぐ。
その言葉とともに、ランカの唇が、アルトの唇を一瞬塞ぐ。
「っ…!!」
「えっ、あ、ランカ…!!」
「えっ、あ、ランカ…!!」
驚いたアルトが自らの身体を逸らせてランカから離そうと、少し急に後ずさる。
「…う、うわあぁ…っ!!」
「きゃあっ、アルトくん…!」
「きゃあっ、アルトくん…!」
バランスを崩した2人は、ほぼ同時にベットへと倒れこんだ。
アルトは自分の真下に、ランカを組み敷く形になった。
あやういところで、ランカを下敷きにせずに済んだアルトは、ほっとため息をつく。
アルトは自分の真下に、ランカを組み敷く形になった。
あやういところで、ランカを下敷きにせずに済んだアルトは、ほっとため息をつく。
それからアルトは自分の身体を起こしかけ、その時、初めて下にいたランカの視線に気が付いた。
大きな、澄んだ輝きと、しっかりとした意思をたたえた赤いガーネット色の瞳が、じっと、アルト
を見つめている。
まるでアルトを呼んでいるような瞳だ。
その瞳に吸い寄せられるように、アルトは、ランカの頬に手を寄せる。
大きな、澄んだ輝きと、しっかりとした意思をたたえた赤いガーネット色の瞳が、じっと、アルト
を見つめている。
まるでアルトを呼んでいるような瞳だ。
その瞳に吸い寄せられるように、アルトは、ランカの頬に手を寄せる。
「…アルト…くん?」
差し伸べられたアルトの手に触れようとしたランカは、どこか切なげな面持ちで、自分を見つめる
アルトの表情を見て、動くことができなくなった。
アルトの表情を見て、動くことができなくなった。
「ランカ…」
アルトは、ランカの名を呼ぶと、ふいにランカの顔に自分の顔を寄せ、唇を重ねた。
そして、慈しむような、軽く、甘いキスをランカの唇に幾度か降らせる。
そして、慈しむような、軽く、甘いキスをランカの唇に幾度か降らせる。
「…ん…あ…っ…アルトくん…」
ランカが少し苦しげに口を開いた。
アルトは、ランカの唇を割って、慈しむように更に深く唇を重ね、ランカのやわらかい口腔内に
ゆっくりと舌を差し入れた。
それから、ランカのやわらかな舌の感触を確かめた後、自分の舌をランカの舌に絡めて、更に
深く愛撫してやる。そして、そこまでしてから、ふいに一度、唇を放した。
アルトは、ランカの唇を割って、慈しむように更に深く唇を重ね、ランカのやわらかい口腔内に
ゆっくりと舌を差し入れた。
それから、ランカのやわらかな舌の感触を確かめた後、自分の舌をランカの舌に絡めて、更に
深く愛撫してやる。そして、そこまでしてから、ふいに一度、唇を放した。
「…ん…あぁっ…やあっ…アルトくん…やめ…ない…で…」
それを聞いたアルトはもう一度、何度か軽く口付けた後、再び深く唇を重ね、先程よりも時間
をかけてランカの口腔内を余すところなく愛撫していく。
をかけてランカの口腔内を余すところなく愛撫していく。
「…っ…は…あぁぁあぁん…あっ…ん…」
再び唇を解放されて、ランカは潤んだ瞳で頬を紅潮させながら、アルトを見つめた。
それから、ふいに我に返り、キスだけで身体の芯が少し熱くなるほどに感じていた自分が急に
恥ずかしくなったのか、更に頬を紅く染めた。
それから、ふいに我に返り、キスだけで身体の芯が少し熱くなるほどに感じていた自分が急に
恥ずかしくなったのか、更に頬を紅く染めた。
「あ、あのね、アルトくん、あたしね、その…っ…」
ランカは、恥ずかしい気持ちでいっぱいになって、言葉にならない気持ちを伝えようとする。
ランカは、恥ずかしい気持ちでいっぱいになって、言葉にならない気持ちを伝えようとする。
「…ランカ…」
アルトがランカの名前をもう一度呼んだその時だった。
アルトのポケットに仕舞われていた、携帯のバイブ音が鳴り響く。
咄嗟に起き上がり、ランカに背を向けて取り出した携帯からは、オズマの威勢の良い声がいきなり
容赦なく響きわたった。
アルトのポケットに仕舞われていた、携帯のバイブ音が鳴り響く。
咄嗟に起き上がり、ランカに背を向けて取り出した携帯からは、オズマの威勢の良い声がいきなり
容赦なく響きわたった。
「アルト!!今、どこにいやがる!緊急召集だ!すぐさま来やがれえぇっ!!!」
…アルトは、ため息をつくと、少しばつの悪そうな顔をしてランカを振り返る。
「…えっと、あの…ランカ…その、すまない…」
「…ええっ!うそっ……だって、…これからアルトくんと……え、あっ、何でもないっ!!
…うん、…何でもないよっ…!!!……全然、平気だからっ!!大丈夫だよ!!!」
…うん、…何でもないよっ…!!!……全然、平気だからっ!!大丈夫だよ!!!」
いきなり急に我にかえったランカは、首を左右に振りながら、そう答えた。
「えっと、その…何だ、じゃ…また…明日な!」
「うん、明日のライブでまってるね。」
「うん、明日のライブでまってるね。」
ランカは笑顔で、来た時と同じく窓から帰っていくアルトに手を振って見送った。
アルトが路地を走り去っていくのを見届けると、自分の部屋の壁にもたれかかり、天井を見上げて、
ため息をついた。
アルトが路地を走り去っていくのを見届けると、自分の部屋の壁にもたれかかり、天井を見上げて、
ため息をついた。
「…はぁ…っ、もぉ!…お兄ちゃんのばかあぁぁ…っ!!!」
アルトが居なくなったランカの部屋に、ランカの声がこだました。
end
…どなたかアルトの携帯が鳴らなかったVerを書いてくれ…orz。