マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

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匿名ユーザー

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546 名無しさん@ピンキー sage 2008/05/26(月) 02:31:59 ID:Oov4+jQX

携帯君が目を輝かせた。
着信相手を確かめずに電話に出る。

「もしもし……」
「アルト君、こんばんは」

ランカは嬉しかった。他の人がいる前ではそっけないアルトだが、電話ではじっくり話を聞いてくれる。
ベッドの上に寝転んで、枕の位置を調節した。長電話の態勢を整える。

「一般教養の文学、ノート取ってるか?」
「うん、データ送ろうか?」
「助かる。この前の出撃と重なったからな。あの授業、単位取り易いから、確実にしたい」
「判った、後で送るね」

ランカの胸の奥がチクンと痛んだ。アルトやオズマ、ミシェル、ルカ……親しい人たちが死の危険にさらされている。

「お仕事の方はどう?」
「今は少し余裕が出てきたかな。相変わらずミハエルにしごかれてる」
「へぇ、意外」
「ヤツは学年トップだし、SMSでは上官だからな」

アルトの声は少し自嘲の響きが入っていた。

「お前の方はどうなんだ?
 あ、そうそう、この前、ショッピングモールで見たぞ。声かけようかと思ったけど、ちょっと急いでいたもんでな」

ランカの髪が逆立った。
(アレを見られてた!?)

「…ん、どうした?」

ランカの返事が遅れているのに、アルトが心配したようだ。

「あ、あはは……すごかったでしょ、かっこうが」

プリン型のかぶり物を思い出して、今度はランカの声に自嘲気味になった。

「ああ、すごかった。子供がじーっと見てたぞ」

ランカの髪がしょんぼりと垂れ下がる。

「あたしもお子様だから……見てくれるの子供ばっかりだよ」
「お前、子供をなめてるだろ?」

アルトの声の響きが変わった。

「別に、そんなわけじゃないけど……」
「子供の観客は怖いんだぞ。関心がないと、すぐに集中力が切れるから、どっかに行っちまう。
 あれだけ注意をひきつけられてたんなら、大したもんだと感心してたんだ」

「ええっ」

意外なところから来た褒め言葉に驚き、次の瞬間には頬が緩んできた。

「これでも芸歴はお前より長いからな、信用しろ」
「うん、信じる。信じるよ!」
「調子が出てきたな。その方がランカらしい」
「どういう意味、それ?」
「そのまんまさ。じゃあな、お休み」
「おやすみなさい」

通話が切れる。ランカは、そっと携帯君にキスした。
今夜は良い夢が見れそうだ。

「明日から、またガンバるぞー!」
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