744 名無しさん@ピンキー sage 2008/05/30(金) 09:48:17 ID:SFs0Qc6a
アルト×シェリル投下する。エロ無し。
アルト×シェリル投下する。エロ無し。
最近シェリルは美星学園にご無沙汰だ。
まもなく新曲の発売日ということで、プロモーション活動で仕方がないんだが、俺の隣が空っぽで静かなのも妙な具合だ。
「ところで先輩、昨日のシェリルさんの番組見ました?」
授業の合間に、俺のとこにやってくるルカ。
「いや、見てない」
昨日はずっとSMSで訓練だったろうが。
そんな俺の返答など見すこしていたように、ルカは懐からディスクを取り出すと、勝手に俺のPCにインストールする。
「おい、こらっ」
「まぁまぁ、せっかく録画してあげたんですよ」
いきなりシェリルのドアップ。
フロンティアTVでも人気のトーク番組。毎回有名人をスタジオに招いて語り合う形式だ。
「シェリルさんはライブ衣装も多彩でおしゃれですよね」
女性司会者が、話題を振る。
画面の中のシェリルはにこにこ妖精の笑みを浮かべながら、デザインコンセプトとか、衣装スタッフとの裏話を語っていた。
「シェリルさんは白もお似合いですよね」
「あ、私、ライブでは白の衣装は避けているんですよ」
「え、そうなんですか?意外ですね」
「やっぱり白って、女の子にとっては特別な色でしょ?人生一大事の。ふふふ」
シェリルはくすぐったそうに笑う。
「『ダイアモンドクレバス』の衣装は、スタッフは是非とも白でいきたかったらしいんですが、私は断固却下。別れの歌に白は使いたくない。これ、シェリルノーム的に絶対譲れないとこなんです」
「じゃあ、白を使う時はとびきり甘いラブソング?」
「さぁ、どうかしらね、うふふ」
ふいにシェリルの表情が変わる。
「…ここでいうのもなんだけど、しばらくライブでは『ダイアモンドクレバス』は歌うのを封印しようと思っているの」
「…それはやはりギャラクシーの件で?」
「…そうね、それもかなり大きいわ。なにより私は最後の最後まで希望を持ちたいと思っている。他の人があきらめろと口を揃えても、私はきっぱりNOと言うわ。あなたの無事を信じている私がここにいるから、ちゃんと帰ってきて、戻ってきて、いま歌いたいのはそういう歌」
ふいに俺のポケットの携帯が鳴った。ルカも自分の携帯を覗く。
SMSからの非常召集サイン。
出撃の合図だ。
俺もルカも、急ぎ教室を飛び出す。
残されたモニターには、シェリルの新曲が流れ始めていた。
力強いメロディラインが俺を送り出してくれる。
まもなく新曲の発売日ということで、プロモーション活動で仕方がないんだが、俺の隣が空っぽで静かなのも妙な具合だ。
「ところで先輩、昨日のシェリルさんの番組見ました?」
授業の合間に、俺のとこにやってくるルカ。
「いや、見てない」
昨日はずっとSMSで訓練だったろうが。
そんな俺の返答など見すこしていたように、ルカは懐からディスクを取り出すと、勝手に俺のPCにインストールする。
「おい、こらっ」
「まぁまぁ、せっかく録画してあげたんですよ」
いきなりシェリルのドアップ。
フロンティアTVでも人気のトーク番組。毎回有名人をスタジオに招いて語り合う形式だ。
「シェリルさんはライブ衣装も多彩でおしゃれですよね」
女性司会者が、話題を振る。
画面の中のシェリルはにこにこ妖精の笑みを浮かべながら、デザインコンセプトとか、衣装スタッフとの裏話を語っていた。
「シェリルさんは白もお似合いですよね」
「あ、私、ライブでは白の衣装は避けているんですよ」
「え、そうなんですか?意外ですね」
「やっぱり白って、女の子にとっては特別な色でしょ?人生一大事の。ふふふ」
シェリルはくすぐったそうに笑う。
「『ダイアモンドクレバス』の衣装は、スタッフは是非とも白でいきたかったらしいんですが、私は断固却下。別れの歌に白は使いたくない。これ、シェリルノーム的に絶対譲れないとこなんです」
「じゃあ、白を使う時はとびきり甘いラブソング?」
「さぁ、どうかしらね、うふふ」
ふいにシェリルの表情が変わる。
「…ここでいうのもなんだけど、しばらくライブでは『ダイアモンドクレバス』は歌うのを封印しようと思っているの」
「…それはやはりギャラクシーの件で?」
「…そうね、それもかなり大きいわ。なにより私は最後の最後まで希望を持ちたいと思っている。他の人があきらめろと口を揃えても、私はきっぱりNOと言うわ。あなたの無事を信じている私がここにいるから、ちゃんと帰ってきて、戻ってきて、いま歌いたいのはそういう歌」
ふいに俺のポケットの携帯が鳴った。ルカも自分の携帯を覗く。
SMSからの非常召集サイン。
出撃の合図だ。
俺もルカも、急ぎ教室を飛び出す。
残されたモニターには、シェリルの新曲が流れ始めていた。
力強いメロディラインが俺を送り出してくれる。
あなたの無事を信じている私がここにいるから、ちゃんと帰ってきて、戻ってきて…
約束の歌をもう一度聴くために…
了。