第3-201章.
マルカンデーヤは言った、「王よ、イクシュヴァクの死後、ササダという名の非常に徳の高い王がアヨーディヤの王座につき、この地上を治めました。そして、ササダから偉大なエネルギーを持つカクトシュタが降臨した。カクトスタにはアネナスという名の息子がいた。アネナスにはプリトゥという名の息子がおり、プリトゥにはヴィスワガスワという名の息子がいた。ヴィスワガスワからはアドリが生まれ、アドリからはユヴァナスワが生まれ、ユヴァナスワからはスラヴァスタが生まれた。スラーヴァスタからヴリハダスワが生まれ、ヴリハダスワからクヴァラスワが生まれ、クヴァラスワには2万1千人の息子がいた。そしてクヴァラスワはあらゆる資質において父を凌駕した。時が来て、父ヴリハダスワは彼--勇敢で徳の高いクヴァラスワ--を王位に就けた。こうして王家の威厳を息子に譲り、敵を退治したヴリハダスワ王は偉大な知性を持ち、修行のために森に引退した。
「王よ、王家の賢者ヴリハダスワが森に引きこもろうとしていた時、バラモン族の中で最も優れたウタンカがそれを聞いた。そして、偉大なエネルギーと計り知れない魂を持っていたウタンカは、武器の使い手の中でも最も優れた、人間の中でも最も優れた人物に近づいた。リシたちは彼に近づき、無欲主義をやめるよう説得し始めた。そしてウタンカは言った、「王よ、(民を)守ることはあなたの義務です。王よ、(民を)守ることはあなたの義務です。あなたの恩寵によって、私たちをあらゆる不安から解放してください。汝が偉大な魂を持っているように、汝に守られれば、地上はあらゆる危険から解放されるであろう。それゆえ、汝は森に引きこもってはならない。この世で人々を守る行為には大きな功徳が伴う。そのような功徳は、森の中では決して得ることができない。それゆえ、汝の心をこの道に向けないようにせよ。偉大なる王よ、その昔、偉大なる王家の賢者たちが臣下を守ることによって得た功徳は、それに匹敵するものを見ることができないほど偉大なものであった。王は常に臣下を守るべきである。それゆえ、汝には臣民を守ることが望まれる。大地の主よ、私は(現在)平穏に修行を行うことができません。私の庇護地の近くに、ウジャラカという名で知られる砂の海があります。それは平地を占め、水もない。その砂漠にはダナヴァ族の族長でドゥンドゥと呼ばれる者が住んでいる。ドゥンドゥはマドゥとカイタバの子で、獰猛で恐ろしく、偉大な武勇の持ち主である。王よ、そのダナヴァは計り知れないエネルギーに恵まれており、地面の下に住んでいる。王よ、まずその阿修羅を倒してから、森の中に退くのがよい。王よ、その阿修羅は今、大いなる厳しさの禁欲的な懺悔を守ってじっと横たわっている。そして王よ、すべての生き物の大いなる主から恩恵を受けて、その阿修羅は神々やダイティアやラクシャやガンダルヴァに殺されなくなった。王よ、彼を殺しなさい。そうすれば汝は祝福され、汝の心が他の道に向かわないであろう。彼を殺すことによって、汝は間違いなく偉大なことを成し遂げ、永遠不滅の名声を得るであろう。王よ、毎年暮れ、砂に覆われた邪悪な阿修羅が目を覚まし、息をし始めると、山や森や林を含む全地球が震え始める。その息は砂の雲を巻き上げ、太陽を覆い隠し、7日間大地は震え続け、火の粉と煙混じりの炎が遠くまで燃え広がる。王よ、世のため人のため、彼を殺せ。その阿修羅が殺されるとき、三界は平和と幸福に包まれるであろう。王よ、汝にその阿修羅を殺す能力があることを、私は十分に信じる。汝のエネルギーは、ヴィシュヌによって、彼自身のエネルギーを加えて強化されるであろう。昔、王よ、ヴィシュヌは、この獰猛で偉大な阿修羅を倒すべき王は、ヴィシュヌ自身の無敵のエネルギーに貫かれるという恩恵を与えた。その無敵のヴァイシュナヴァのエネルギーを我が身に宿し、大王よ、汝は獰猛なダイティヤを倒せ。ドゥンドゥが強大なエネルギーを持っているように、王よ、自らも小さなエネルギーに満たされている者は、たとえ百年努力したとしても、彼を消費することはできないであろう』」。