第3-62章.
ナーラは言った、「確かに、あなたの父の王国は私のものです。しかし、私はこの極限状態において、決してそこへ行こうとは思いません。かつて私は栄光のうちにそこに現れ、あなたの喜びを高めた。今、私はどうして不幸の中にそこに行き、あなたの悲しみを増大させることができようか」。
ヴリハダスワはこう続けた。『ダマヤンティに何度も何度もこう言うと、ナラ王は半纏にくるまって、祝福された妻を慰めた。そして、二人とも一枚の布に身を包み、飢えと渇きで疲れ果て、放浪の旅を続けていたが、ついに旅人のための小屋にたどり着いた。この場所に到着すると、ニシャダ族の王はヴィダルバの王子たちと共に裸の大地に腰を下ろした。そして、(ダマヤンティと)同じ一枚の布を身につけ、汚れ、やつれ、埃で汚れた彼は、疲れ果ててダマヤンティと共に地面の上で眠りについた。すると突然、苦悩に陥った無垢で繊細なダマヤンティは、あらゆる幸運の印を持っていたが、深い眠りに落ちた。君主よ、彼女が眠っている間、ナーラは心も体も乱れて、以前のように落ち着いて眠ることができなかった。王国を失い、友を捨て、森の中で苦悩していることを思い起こし、こう考えた。もし私がこのように行動しなければどうなるだろうか?今、私は死んだほうがいいのだろうか?それとも妻を捨てるべきか?彼女は本当に私に尽くしてくれて、私のためにこの苦難に耐えてくれている。私から離れれば、彼女は親類のもとをさまようかもしれない。彼女がわたしに献身しているように、もし彼女がわたしと一緒にいるならば、苦難は必ず彼女のものとなるであろう。その一方で、彼女がしばらくの間、幸福を手にする可能性も低くはない」。君主よ、ダマヤンティを捨てることが自分にとって最良の道であるという結論に達した。また、『高い名声と殊勝な幸運を持ち、夫である私に献身的な彼女は、その行動力のゆえに、道中で誰からも傷つけられることはない』とも考えた」。こうして、邪悪なカーリーの影響を受けていた彼の心は、ダマヤンティに宿り、彼女を捨てる決心をした。そして、自分の衣服が不足していること、彼女が一枚の衣服に身を包んでいることを考え、ダマヤンティの衣服の半分を自分のために断ち切ろうとした。そして彼は考えた、「愛する者に悟られないように、どうやってこの衣を分けようか」。そう考えた王族ナーラは、その小屋を上り下りし始めた。そして、バーラタよ、こうして行ったり来たりしていると、小屋の近くに鞘に収まっていない立派な剣が転がっているのを見つけた。その剣で布の半分を切り落とし、その剣を投げ捨てると、ヴィダルバの娘は眠ったまま無感覚のまま立ち去った。しかし、心を痛めたニシャダ族の王は小屋に戻り、ダマヤンティ(再び)を見て涙を流した。風神も太陽神も見たことのない、私の最愛の者が、今日も裸の大地の上で、寂しい者のように眠っている。この断ち切られた布切れを身にまとい、気もそぞろに横たわっていたのでは、微笑みをたたえた美しい娘が目覚めたとき、どのような振る舞いをするだろうか。主君に献身するビーマの美しい娘は、たった一人で私から離れ、獣や蛇の棲むこの深い森をどのようにさまようのだろうか。祝福された者よ、アディティヤとヴァーサス、そして双子のアスウィンとマルタが、汝を守ってくれますように。地上で比類なき美貌を誇る愛する妻にそう語りかけると、ナーラはカーリーに理性を奪われたまま、立ち去ろうとした。出発しても出発しても、ナーラ王は何度も何度もあの小屋に戻ってきた。惨めな王の心はまるで二つに裂け、ブランコのように小屋から出ては戻ってくるかのようだった。やがてナーラは長く哀れに嘆いた後、茫然自失となり、カリによって理性を奪われ、眠っている妻を見捨てて立ち去った。カリの手によって理性を取り戻した王は、自分の行いを思い、悲しみに暮れ、妻をひとり孤独な森に残して立ち去った」。