第4-29章.
ヴァイサンパヤナは言った、「サラドワタの息子クリパは言った、『年老いたビーシュマがパーンダヴァについて言ったことは、道理にかなったことであり、その場にふさわしく、徳と利益にかなったことであり、耳に心地よく、道理にかなったことであり、彼にふさわしいことである。この件に関して私が言うことにも耳を傾けなさい。汝は、彼らがたどった道と、彼らの住処を、スパイによって確かめ、汝の幸福をもたらすような政策をとるべきである。子よ、己の幸福を願う者は、たとえ普通の敵であっても軽視すべきではない。パーンダヴァは戦いのあらゆる武器を使いこなす。森に入ったパーンダヴァが再び姿を現す時が来たら、汝は己の王国と他の王の王国の両方で己の力を確かめよ。間違いなく、パーンダヴァの帰還は目前に迫っている。約束された追放の期間が終わると、プリター(クンティー)の輝かしい力強い息子たちは、計り知れない武勇を備え、エネルギーに満ち溢れてここにやって来るだろう。汝、彼らと有利な条約を締結するために、健全な政策に頼り、汝の軍勢を増やし、国庫を改善するように努めよ。子よ、これらすべてを見極め、弱肉強食のすべての同盟国について、汝自身の力を計算せよ。 汝の軍の効率、弱さ、無関心を見極め、またその中で誰が好戦的で誰が不戦敗かを見極め、敵と戦うか、あるいは彼と条約を結ぶべきである。調停、不和、懲罰、賄賂、贈物、公正な振る舞いなどの術を駆使して、汝の敵を攻撃し、力によって弱者を制圧し、汝の味方と軍隊を味方につけ、柔らかい言葉によって勝利せよ。汝が(これらの手段によって)汝の軍隊を強化し、汝の国庫を満たした時、完全な成功が汝にもたらされるであろう。汝がこれら全てを行った時、汝は現れるかもしれない強敵と戦うことができるであろう。ましてや、パーンドゥの息子たちは自軍の兵糧に乏しい。汝の秩序の習慣に従い、これらすべての方便を採用することにより、汝は人の中の第一人者として、やがて永続的な幸福を得るであろう』」。