読み
種別
別名
- 後付けなし
- ナシナシ(喰い断なしの場合)
- アリナシ(喰い断ありの場合)
解説
先に役が確定していないと和了れないというルール。門前での役作りをじっくり楽しみたいような雀士には好まれる。
しかし、門前だから制約を受けないというわけではなく、片和了りになりそうな形や最終形が役牌同士のシャボで他に役がないという状況では逆に急いで仕掛ける必要があったりもする。
具体的には、片和了りでは役がつくほうの和了り牌であっても和了れない、役に関係の無い牌を先に鳴いていてはいけない(先に八筒を鳴いてそのあとで中を鳴いた場合、その中では役が付かない)、などがある。
厳しいと、役牌同士のシャボをどちらの役牌も確定していないとみなされたり、役に関係のない牌を先に鳴いた形で役牌の暗刻でも役が付かなかったりするので注意。
ちなみに「喰い断無し」と「後付無し」は
不可分ではないので、「後付あり・喰い断無し」というネットゲームもいくつか見かける。
なお、「後付け無し」と「完全先付け」を使い分ける場合もある。
地方により詳細ルールが異なり、王手飛車の可否や、副露した場合の暗面子のみで役を付ける事の可否、複数面子を必要とする役を2副露目以降に片方が役の崩れる両面を仕掛けて完成させたり、副露面子だけでは完成していないのに役と無関係な面子を仕掛けることの可否などが異なる。
付随ルールとして、フリテンでの自摸和了ができない、同巡フリテンの解消が打牌後になる、などがある事もある。京都ルールの様に、制約を出和了りに限定し、後付けしていても自摸和了りはできる(例:チーをしてシャボ待ちの
三暗刻のみを和了できる)とする地方もある。
牌例
ここでは、右の面子から順に鳴いたものとする。
- 二三456南南ロン一ポン七七七ポン中中中
- この場合、最初の副露が中だったので、「役牌のみ」として和了ることができる。
- 二三456南南ロン一ポン中中中ポン七七七
- この場合、最初の副露が中ではないので、中では役が付かずこの場合は錯和になる。
- 二三四七七七(7)(8)(9)白白中中ロン白
- このような場合は将棋用語の転用で「王手飛車」と呼ばれる。このような例ではダマ聴で和了れるかどうかは取り決めによる。
- 二三四2349ロン9ポン南南南チー(4)(2)(3)
- これは三色同順が認められ1飜。逆に南が飜牌であってもそちらの役は認められない(?)。
- 管理人はこの当たりよくわかりません。詳しい方からの情報お待ちしています。
- 二三四2349ロン9チー(4)(2)(3)ポン南南南
- これは三色同順が認められず、南が客風の場合は役がないので錯和になる。
- 二三四234(2)(3)(4)9ロン9ポン南南南
- 手の内で三色同順が完成しているので、南が客風だとしても和了ることができる。
- 三四23499ロン二チー(4)(2)(3)ポン南南南
- 南が客風の場合、これは片和了りになる(五萬で役が付かない)ので和了ることができない。
成分分析
- 完全先付けの32%は小麦粉で出来ています。
- 完全先付けの31%は月の光で出来ています。
- 完全先付けの28%は愛で出来ています。
- 完全先付けの6%はスライムで出来ています。
- 完全先付けの3%は理論で出来ています。
採用状況
- オンラインゲームでは一般に採用されることが少ない。管理人ミハイルの知る限り、それなりの規模のあるところでは『雀龍門』でのみプレー可能(但し公式戦はアリアリ)。
- 『雀龍門』では、友人戦のルール設定で「喰い断なし」だけでなく、「後付けなし」にも設定することができる。
- 関西の雀荘で採用されることがあるという。
- 関西圏で採用されている、関西三麻はナシナシが一般的である。
- メルボルンの日本人グループでこのルールが採用されているとの情報がある(
ソース
)。
参照
最終更新:2024年11月18日 18:08