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&sizex(5){&bold(){西暦2502年、セレス。さらなる絶望を描くシリーズ第7巻}}
#contents()
*あらすじ
西暦2502年、[[ジニ号]]を脱出した[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[セレス・シティ]]の地下深くにある要塞施設[[ブラックチェンバー]]に避難する。そこでは、[[スカウト]]たちが5万人以上の子どもたちを率いて生き抜こうとしていた。資源の限界や[[プラクティス>救世群]](救世群)の出現、太陽系滅亡の可能性。様々な困難が彼らの肩にのしかかり、悲劇につぐ悲劇が訪れる。
*ストーリー
**第一章 椰子の実の島
&bold(){まとめ}
+墜落した[[ジニ号]]では、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が生き残っていた。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は[[ジニ号]]の救命ボートで一夜を過ごし、結婚する。翌日、[[スカウト]]の仲間が[[ブラックチェンバー]]にいることを知る。
+[[スカウト]]のメンバーが地下鉄道を通って迎えに来る。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]、[[フェオドール]]、[[カヨ]]とともに[[ブラックチェンバー]]に向かう。その入り口で、母[[ジェズベル]]が、[[MHD]]のロボットを動かす権限を遺してくれていたことを知る。
+[[ブラックチェンバー]]では5万人以上の未成年者が生活しており、[[スカウト]]たちがその面倒を見ていた。大人たちは上層で防衛に専念していたが、外部から敵の侵入を防ぐため、エレベーターをフロアごと爆破した。
&bold(){情報・謎・他}
-[[ジニ号]]の荷物は6割ほど再使用可能になる見込み (p.12)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[甲板長]](ボースン)に任命され(p.14)、[[シェパード号]]の当直権限も預かる(p.17)。
-[[ジニ号]]墜落地点は[[セレス・シティ]]から25km。タングリン市に近い。(p.30)
-[[ジニ号]]の物資(p.35)
120人分のお皿と下着と歯ブラシ、水と食料と植物の種子、作業ロボットを整備する工場ユニットと指揮ユニット、歩兵用銃器1ダース、娯楽用動像1000万本、冷凍みかんと組み立て式航空艦、遺体袋2ダース、聖クリステンセンの聖遺物である靴下片方。コルホーネン法で冷凍睡眠させた動植物180種(ただし粉々の可能性あり)。
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[MHD]]のロボットを私的に動かす権限は、範囲も有効期限も不明。(p.48)
-[[ブラックチェンバー]]
ブラックボルト社の地下シェルター。(p.29)
[[セレス・シティ]]第55層、地下400メートルにある重警備階層。独立系CELSSを備え、スポーツジム、書籍や動像のライブラリーが充実している。
居住区はリゾートホテルを思わせる階段形状の建物。格段にテラスと窓。奥が高く手前が低く、一番手前は砂浜。ホテルの裏側は岩盤がむき出しになっている。(p.50-)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]たちが来た時点での、[[ブラックチェンバー]]の構成員(p.57)
男24905名、女27339名、計52244名。うち成人が1029名。
ロイズのメイドとボーイロボットが2000体以上。
-[[ブラックチェンバー]]の形(p.58)
ドーナツ型の大きな湖の内側に面して、10の居住区がぐるりと配置されている。ドーナツの中央=ホテルの裏側に維持管理区画。
-コスモス・パブリックスクールの生徒数は1600人ほど。(p.59)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]たちもコスモス校中等部に通っていた。(p.61)
[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は学校が違うので、「たち」の範囲は不明。(Ⅵ-PART1,p.307)
-ダック班(p.61)
14歳以上でスカウトに協力したいと申し出た子どもたち。30人ほど。
-大人たちは[[シティ>セレス・シティ]]第53層のチェンバー装甲上拠点で防衛を行うが、40層にあるカレー・エレベーターステーションが制圧され、エレベーター竪坑を爆破。土砂で敵の侵攻を食い止めようとする。(p.69-)
**第二章 落日に背を向けて
&bold(){まとめ}
+先導工兵(パイオニア)で[[ジニ号]]の扉を開け、必要な物資を[[ブラックチェンバー]]に運ぶ。途中、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[アイネイア]]を誘惑するかのように振る舞った。[[メララ>メララ・テルッセン]]から[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]に連絡が入り、[[パラス]]の生き残り約300名が[[ジニ号]]近くのキャンプで生活することになった。
+[[ブラックチェンバー]]では子どもたちが寝場所を奪い合い、いくつもの数百人のチームと、そこに入れない子どもたちという構図が出来上がった。第2区で餓死しかかっていた厳紹祺・ディディエは[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]に拾われ、第1区に受け入れられる。第1区では、「14日間、生き抜こう」を掲げた[[スカウト]]ら運営委員会による統治が行われていた。運営方法を他地区にも広げようとするがうまくいかない地区も多く、ついに第2区で大規模な火災が発生する。
+第2区の火災は、教師たちによる集団自殺だった。815人が死亡し、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]たちは打ちのめされる。[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[ブラックチェンバー]]を訪れ、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]が[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]の父と祖母の死を知らせる。
&bold(){情報・謎・他}
-先導工兵の指揮権(p.75)
・[[ジニ号]]の扉をこじ開けるため、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]に先導工兵BDR701号の指揮権を委譲。
・[[MHD]]のロボットを動かせるのは母[[ジェズベル]]の計らいだが、説明が面倒なので[[ジニ号]]の[[甲板長]]命令だということにしている。
-人形使い(パペッティア)(p.75)
[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]が先導工兵をうまく操ったとき、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]を「見事な&ruby(パペッティア){人形使い}」と呼んだ。
-厳紹祺・ディディエ(イエンシャオチー・ディディエ)(p.90)
11歳。2代前に[[ブラック・チャイナ>黒色中国]](黒色中原人民帝国)から[[セレス]]に移り住んだ、厳家の末子。先祖は中国系アフリカ人とラテン系で、褐色の肌と銀髪を持つ。
-第二区の様子(p.91-)
マルベリー・エレメンタリースクールの500人が客室の1/4を占領。寝場所も食料もなく飢える者が続出する。
-第1区は、エレベーター竪坑の爆破で亡くなった所長の名を取りオリゲネス地区と名乗るように。(p.97)
-第1区(オリゲネス区)の運営(p.97)
&bold(){会長} [[ハン・ロウイー]]
&bold(){副会長} [[ベル・フレーメ]]
&bold(){地区幹部} 6人 [[ミゲラ・マーガス]]他[[スカウト]]のメンバー
&bold(){運営委員} 29人
-[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が[[ジニ号]]から運び出した魚や藻類を[[ブラックチェンバー]]の湖に入れた。(p.115)
-[[ハン>ハン・ロウイー]]とローラがつきあっている。(p.129)
-[[シティ>セレス・シティ]]の掘削竪坑(p.124-)
居住区から休憩室に行く空中通路から見渡せる。差し渡し100メートルほどの円形。通路から下は20メートルほど。頭上に天井があるが、かなり遠い。シティをつくるときに、この竪穴から掘削土を運び出した。土砂をスムーズに運び出す仕組みがある。
-原種[[冥王斑]]の威力(p.136)
エレオノーラは回復者だが、原種冥王斑には感染した可能性がある。
→[[クラスト]](硬殻体)も、ある程度あとの時代に[[プラクティス>救世群]]に加わった者は感染の可能性があるのか?
**第三章 史乗の底へ
&bold(){まとめ}
+14 日目の朝。[[スカウト]]たちは、死体の処理と第二区からあふれた子どもたちの処遇を話し合う。その後は「新しい部屋を組み立てよう」を目標に切り替え、SCS(セルフ・カロリー・システム)プラントを製造。食料の残りがあと5日分になり、再生ケーキの生産に踏み切った。[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[スカウト]]のもとを訪れ、おそらく[[プラクティス>救世群]]以外の太陽系人類が滅びていること、無期限に[[ブラックチェンバー]]で居住する前提ですべてを計画する必要があることを告げる。引き続き[[ハン>ハン・ロウイー]]が[[ブラックチェンバー]]を指揮し、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]率いる[[アンチ・オックス]]が[[ハン>ハン・ロウイー]]を助けるという体制で同意した。そこへ、第7区のティーガー・レックスたちが第6区に攻め込んだという知らせが入る。
+第6区へ向かう[[スカウト]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]たち。戦いの途中で[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]を守るよう命じると、“遵法(ロウフル)”は容赦ない殺戮を始める。オリゲネス側が勝利し、第7区で大腸菌による感染症が発生していたことがわかる。[[スカウト]]たちは、はじめて人を殺したという事実に打ちのめされていた。
+3ヶ月後、[[メララ>メララ・テルッセン]]たち[[パラス]]人と[[ラバーズ>恋人]](恋人たち)が[[ブラックチェンバー]]に合流する。そこでは、オリゲネス幹部会を頂点とする新たな秩序が生まれていた。6区の争乱のあと、大量の遺体による汚染をコントロールできなくなった幹部会は2,6〜9区を封鎖、2万人以上を見捨てた。2503年5月の選挙で、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]を除く[[スカウト]]他数名が、[[ブラックチェンバー]]の閣僚に選ばれた。
&bold(){情報・謎・他}
-第2区であふれた子供達はセントラルパークにキャンプを設営して受け入れることに。(p.142)
-[[ジニ号]]から運び入れた自己展開型工場機構は「マイダスタッチ」。(p.146)
由来は触れたものをすべて金に変える「ミダス王の手Midas Touch」?
-[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が率いる[[アンチ・オックス]]の子供達は300人。ほとんどが[[セレス]]駐屯気圏連隊レジメントの子息。(p.164)
-チェンバー全体の直径は1キロほど。(p.168)
-[[ジニ号]]周りのキャンプから来たのは、[[パラス]]の一般人二百数十人と[[ガルドヘッピゲン会派]]80人。(p.190)
-オリゲネスの新秩序(p.200)
オリゲネス幹部会=Origenes Executive Board(O.E.B.) スカウトの9人
オリゲネス運営委員会=O.S.C.
-セントラルパークの周壁に、各区へつながる放射状通路。その入り口をコンクリートで封鎖している。(p.200)
-[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[セレス]]にいた[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]を訪れたのは、2501年1月。(p.204)
-6区にいた6211人のうち、争乱の日に357人が死亡、その後3日間で犠牲者は1.5倍に。(p.219)
-[[ブラックチェンバー]]の初閣僚選挙(p.226-)
2503年5月24日に公示。公示期間は1週間。全住民19718名による直接選挙。
&bold(){大統領・労働計画相} [[ハン・ロウイー]]
&bold(){副大統領・防衛治安相} [[ベル・フレーメ]]
&bold(){教育環境相} [[ミゲラ・マーガス]]
&bold(){生物維持相} [[ジョージ・ヴァンディ]]
&bold(){工業設計相} [[ユレイン・ウェルフロイ]]
&bold(){給食相} [[アイネイア・セアキ]] ステパン・ネレンスク
&bold(){防衛治安副大臣} [[グロッサ・ランバート]] [[オラニエ・アウレーリア]]
&bold(){軍事警察監} [[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]
**第四章 激流のとき
&bold(){まとめ}
+O.E.B.体制の日常が固まったが、[[シティ>セレス・シティ]]からの電力供給は減少していた。2503年6月1日、大きな地震とともに重力が増加。中央竪坑で大規模な崩落が起き、人命救助を優先する[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]と[[チェンバー>ブラックチェンバー]]全体の崩壊を防ごうとする[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が対立する。[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]との不和が続いていた[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]とともに会議室を出た。
+1週間後に救出は打ち切られ、幹部会は中央竪坑に大支柱を並べる計画を打ち出す。6月16日に二度目の地震が起き、新たな居住区を掘り進める計画の進行が困難に。幹部会と運営委員会が今後の方針を話し合う。地震の原因への言及はないまま、幹部会の専制のもと、地下にドーム型の大空間をつくるという方針が決定された。その建築計画には、[[ラバーズ>恋人]]のラゴスがかかわっていた。
+3ヶ月後、地下の空間は高さ80メートルにまで広がり、大低地と呼ばれるようになった大地では牧草が育てられはじめていた。その間にも徐々に重力が強まり、[[ジョージ]]は[[メララ]]が妊娠したことを告げる。[[アイネイア]]は[[サンドラ]]とともに大低地に移り住み、ここで生きることについて考え始める。2503年12月、ついに[[セレス]]の中央融合炉が一基止まり、点検と再起動のため地上に偵察隊を送る。そこには[[クラスト]]と[[カルミアン]]がいた。
&bold(){情報・謎・他}
-ティーガー・レックスは7区から助け出され、第5層で働いている。(p.246)
-ブラックチェンバーと竪穴の位置関係(p.250,256)
水平に置かれたドーナツと、その中心を貫く竪穴。竪穴が下に向かって伸び、周りにたくさんの水平坑道が、ドーナツの直径以上に広がる。崩落でチェンバーの真下が空洞に。崩落した竪穴をバケットで上がったところにセントラルパークがある。
-6月16日の地震で各地区にある海の底が損傷し、中央竪坑の崩落跡に水が流れ込み新たな浅い湖ができた。(p.269)
-会議の展開(p.271-)
オラニエはシティの偵察を提案するが、幹部会はリスクの高さを指摘し、投票なしで拒否。中央竪坑跡に大支柱を立て、新たにできた地底湖の外周を掘削してそこに水を落とし込み、ドーム型の大空間をつくることが決まった。
-工事開始3ヶ月の進捗(p.278-)
天井から地上までは80メートル。天井に素子化塗料を吹き付け、途中まで空を模した天蓋ができている。中央山体の中腹にホテル([[ブラックチェンバー]]の居住区)。最年少組が重工兵(レジョネイア)を操縦し、外周海からさらった土砂を中央山体にある竪坑に運び出す。大低地には放射状の排水路と、幅10メートルの環状道路。
-サンドラはグロッサとも関係を持っている(p.289)
**第五章 沃野を目指して
&bold(){まとめ}
+技術チームが融合炉を再起動した帰りに[[カルミアン]]に遭遇、1匹を連れ帰る。[[ラゴス]]が話し、[[ハニカム]]が近くに来ていることがわかる。[[ブラックチェンバー]]内での妊娠は増加を続け、人口の増加や母子の保護を巡って[[スカウト]]のメンバーは対立する。幹部会はセックス禁止令を出すが人々は統制を嫌い、徐々に居住区から大低地に移り住むようになる。2505年5月、[[プラクティス>救世群]]が[[チェンバー>ブラックチェンバー]]に現れる。幹部会が開かれ、[[ハン>ハン・ロウイー]]は[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]にすべての権限を委譲した。
+[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]たちは、捕虜の[[カルミアン]]を使って[[プラクティス>救世群]]を欺き、追い返した。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は大統領府を解散させ、民主的な選挙を行うと宣言した。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]に連れられ、オリゲネスホテル(もとの居住区)と大空洞の間の空間にある、[[カルミアン]]と羊がいる場所を訪れる。そこで会った“&ruby(ダダー){偽薬売り}の[[ノルルスカイン]]”が、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の要望を受けて[[カルミアン]]との同盟を成立させ、[[プラクティス>救世群]]から[[ブラックチェンバー]]を守っていた。
+2505年6月に議会選挙が行われ、首相に就任した[[サンドラ]]はこの国を「[[メニー・メニー・シープ]]」と名付ける。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の子と[[フェオドール]]をつれて[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の家に移り住んだ。[[ラバーズ>恋人たち]]も[[メニー・メニー・シープ]]に居場所を作り始めていた。2506年初頭、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[セレス]]南半球で建造中だった大型発電所の遠隔操作が可能になり、5000万キロワット以上の電力供給が可能になったと発表する。これ以降、[[メニー・メニー・シープ]]では野菜が収穫され、羊肉が供され、さらに子供が増えた。建築や農業、インフラも整っていった。2508年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と共に[[メニー・メニー・シープ]]の拡張計画に取り組み、その過程で和解する。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は世界に新しい建国の物語を広め、[[メララ>メララ・テルッセン]]は[[プラクティス>救世群]]の歌を子供達に伝えていった。
&bold(){情報・謎・他}
-発電所を訪れたのは、[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]と[[グロッサ>グロッサ・ランバート]]が率いる技術チーム。(p.304)
-[[ハン>ハン・ロウイー]]はコスモス校のジャケットを着ている。多分コスモス校に通学していた。(p.309)
-[[ベル>ベル・フレーメ]]は幹部会支配圏内での最高裁判官。5区から10歳の少年を2人保護している。(p.309-)
-市民集団検診の結果、妊娠した女子が551人。(p.311)
-海に潜って外周海の調査をする[[アンチ・オックス]]のことを、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が「窒息知らず(アンチヨークス)」と呼ぶ。←おそらくun-chokes (p.320)
-[[メララ>メララ・テルッセン]]と[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の子はザリーカ・テルッセン。2504年3月25日生まれの女児。そこから3ヶ月ほどで、700人あまりの子供が生まれた。(p.325)
-[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]のまわりに、[[ラゴス]]以外の[[ラバーズ>恋人]]が増えている(p.329)
-[[スカウト]]内の対立構造 (p.335-)
・[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]陣営 [[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[グロッサ>グロッサ・ランバート]]、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]
・[[ハン>ハン・ロウイー]]陣営 [[ベル>ベル・フレーメ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]
-クーデーターの時点で、[[MHD]]のロボットを操縦する最優先の操作権は[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]が持つ。P.337
-[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が開催を宣言した選挙は、実際は事前に仕込んである人気投票だった。(p.346)
-[[セレス・シティ]]の通信インフラが落ちていき、[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]は外部の太陽系主意識流(メインストリーム)とほとんど連絡が取れなくなっている。[[ブラックチェンバー]]に味方する目的は、閉じ込められた人間の定点観測のため。(p.353)
-[[カルミアン]]は、[[ブラックチェンバー]]で[[プラクティス>救世群社会]]からの亡命を受け入れるという条件で、[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]と同盟した。(p.354)
-少なくとも[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ダダー]]と会話した時点では、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[ミスチフ]]に汚染されていないと思われる。(p.356)
-選挙の結果(p.357)
・[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が組織した議会の定数は50人。
・[[ハン>ハン・ロウイー]]率いる政党「ハンズタクト」8議席、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]率いる「サンディバラ」42議席。
・ [[ベル>ベル・フレーメ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]、[[ハン>ハン・ロウイー]]が下野。得票1位から10位が新内閣の閣僚に。
-人類滅亡を示唆され、[[ハン>ハン・ロウイー]]が一度リーダーを辞退した日(=6区争乱の日)は、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が[[ブラックチェンバー]]に来て2週間目。(p.358)
-首相になったサンドラは大低地に住み続け、技術相のユレインだけがオリゲネスホテルに残る。(p.359)
-[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は降格され、エネルギー局長に。(p.361)
-元素資源を増やす方法(p.366)
[[セレス・シティ]]1層に大量の水を送り込み、遺体由来の養分が豊富な土をシティの集水地に集める。その循環ポンプを破壊し、最下層にある[[メニー・メニー・シープ]]に流れ込ませる。流路で冥王斑ウィルスを滅菌。
-2508年の[[メニー・メニー・シープ]](p.372)
大低地の直径は5キロに広がる。草原のあちこちに大支柱が立っている。
-2508年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]の同居人 (p.374)
23歳の[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]、やや年上の[[メララ>メララ・テルッセン]]、4歳のアルカディー([[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の息子)とザリーカ、2歳のアラート、[[フェオドール]]、理髪師で16歳のミッキー、その恋人のオリエンタ。
-2508年6月24日、タバタ医師が死亡。その直前、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]に[[プラクティス>救世群]]と対話する[[連絡医師団>医師団]](リエゾンドクター)について話す。(p.375)
-[[メニー・メニー・シープ]]の拡張計画(p.375-)
(条件)救世群に発見されるから地上には出られない。崩落の危険が知られているので人々は地下に住まない。
(帰結)地下に空洞を作り、国土をジャッキダウンする。水が溜まらないよう、外周に海を掘り続ける。
**エピローグ 植民地の夜明け
&bold(){まとめ}
2523年、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]率いる「海の一統(アンチョークス)」が反乱を起こすが、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は甲板長[[ウェルフロイ>ユレイン・ウェルフロイ]]と結束し、[[石工]](メイスン)を使って鎮圧する。[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]と海の一統、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]が首都オリゲネスから追放される。
空洞掘削作業が開始され、[[メニー・メニー・シープ]]は広くなり続けた。
2555年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]がオリゲネスのフォートピークを訪れた。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は、[[プラクティス>救世群]]がこれまでに2度地下から現れたが、その理由がわからないと話す。なぜ[[プラクティス>救世群]]が[[セレス]]の地下に興味を持ち続けるのか、興味があるならなぜ単独でしかやってこないのかという疑問が残る。
&bold(){情報・謎・他}
-[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]は「&ruby(ボースン){甲板長}ウェルフロイ」、カルミアンは「石工(メイスン)」と呼ばれるようになっている。(p.387)
-追放された[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]らは、オリゲネスから東へ15キロ離れた外周海へ。ネレンスク食料相は自発的に、別の土地に移る。(p.388)
-オリゲネス中央山体(居住区のあった部分)が「要塞峰(フォートピーク)」と呼ばれている。(p.387)
-第1回空洞掘削作業 (p.388-)
高さ70メートルの地下空間をつくり、そこに積層盤式の支柱を建てる。[[メニー・メニー・シープ]]全土にわたる大きさになると(ここまでにおよそ10年)、地下支柱の積層盤を1枚ずつ引き抜き、形を保ったまま降下する。地上にある大支柱も延伸する。このとき、オリゲネス中央山体が[[セレス・シティ]]から切り離され、文字通りの山となる。
作業は甲板長の指揮のもと、先導工兵、重工兵(レジョネイア)、石工を使って行われた。工事完了の翌日から、第2回空洞掘削作業を開始。
-2555年、スカウトメンバーの近況(p.393-)
[[グロッサ・ランバート]] 軍事警察長官。独身(たぶんサンドラとは結婚していないという意味)
[[ハン・ロウイー]] ハンズタクトの要。北側街区の水没災害で活躍
[[ベル・フレーメ]] カーリンドンで芸術家と暮らしている
[[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]] セナーセーで海の一統アンチョークスと暮らす
[[ジョージ・ヴァンディ]] 放牧生活。(東のテッサンで確認されている)。軽い電磁波障害にかかる
[[ユレイン・ウェルフロイ]] 惑星連合臨時総督と呼ばれる
[[サンドラ・クロッソ]] 首相。肺か気管支を患い、もう長くない
&bold(){-MHDのロボットの操作権を[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]だけが持つようになったのは、2523年に[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]がオリゲネスを離れたとき?}
-[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]がやったこと
・やってきた[[プラクティス>救世群]]が本体に連絡するのを阻止した。(p.398)
・[[メニー・メニー・シープ]]の電力の都合をつけた。(p.399)
*オマージュ
*あらさがし
**[[ハン>ハン・ロウイー]]の在任期間
[[ブラックチェンバー]]に[[プラクティス>救世群]]が現れ、[[ハン>ハン・ロウイー]]が大統領をやめたのは2505年5月15日(p.334)。本文中ではハンの在任期間は「2年に9日足りなかった」(p.335)とされているが、閣僚選挙の公示が2503年5月24日、選挙がその1週間後なので(p.226)、もっと短かったのでは?
→幹部会が、公示日に遡って就任したことにすると定めていれば別。事実上、公示期間もハンが大統領のようなものだった。
(参考)[[日本の公職選挙法>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E6%94%BF%E4%BB%A4%E6%8C%87%E5%AE%9A%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%B8%82%E9%95%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7]]では、選挙期日を就任日として数える
**[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[ブラックチェンバー]]にやってきた時期
人類滅亡を示唆され、[[ハン>ハン・ロウイー]]が一度リーダーを辞退した日(=6区争乱の日)は、
>チェンバーに入って2週間目 (p.358)
とされている。この日は試作品のハンケーキが完成した直後(p.151-)なので、[[ブラックチェンバー]]での避難生活が始まってから最速で25日目。
→もし「チェンバーに入って」が「チェンバーでの避難生活が始まってから」という意味なら、ここは「4週間目」が正しい。
→もし、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]がチェンバーに入って2週間目にこのやりとりがあったという意味であれば、
(1)[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[ブラックチェンバー]]に来たのは、最速で避難生活開始から12日目(25日目の13日前)。
(2)第2区の火災の日(=[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]がディディエを1区に連れてきた日、4区からネレンスクたちが来た日)には、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は運営委員として活動していた。(p.106)
(3)火災があったのは避難生活が始まって14日目より前だった。(p.137)
→第2区の火災は避難生活が始まって12日目か13日目(おそらく後者)。
・[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が、到着当日あるいは翌日からこんなに動けるのか?
・1,2日後が14日目というときに、「14日間生き抜こう」と言うのか?(p.96)
・火災後かつ13日目夜までに[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[ブラックチェンバー]]を訪れているが(p.133,137/ただし出来事の順番が入れ替えられていない場合)、これは[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ジニ号]]での荷物捜索中に[[メララ>メララ・テルッセン]]のことを聞いてから3,4日以上経っていることになり(p.84)、日数が合わなくなってしまう。
*登場人物
**スカウト/幹部会
-&bold(){[[ハン・ロウイー]]}
-&bold(){[[ベル・フレーメ]]}
-&bold(){[[ミゲラ・マーガス]]}
-&bold(){[[ジョージ・ヴァンディ]]}
-&bold(){[[ユレイン・ウェルフロイ]]}
-&bold(){[[アイネイア・セアキ]]}
-&bold(){[[グロッサ・ランバート]]}
-&bold(){[[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]}
-&bold(){[[サンドラ・クロッソ]]}
**幹部会の周囲
&bold(){ダック班}
-ローラ・ダンゲルマイヤー
-エルキュール・グリニョン
&bold(){第4区}
-ステパン・ネレンスク
-アイリ・ティナマリアナ
&bold(){第6区}
-ワレンチナ・キサラヅカヤ
&bold(){第7区}
-ティーガー・レックス
**オルバース盆地組
-[[メララ・テルッセン]]
-ザリーカ・テルッセン(メララ長女)
-アラート・テルッセン(メララ次女)
-クァンタム・テルッセン(メララ長男)
-ヨログ
**アンチ・オックス
-&bold(){[[オラニエ・アウレーリア]]}
-厳紹祺・ディディエ(オラニエに拾われた子。人体改造はしていない)
**ブラックチェンバーの大人
-ヒトミ・タバタ(医師)
-オリゲネス所長
**&ruby(ラバーズ){《恋人たち》}
-&bold(){[[ラゴス]]}
-&bold(){[[スキットル]]}
**他
&bold(){[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]のお気に入り}
-クロエ
-アナ
-タロー
-アクサ
&bold(){[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]のお気に入り}
-カルロッタ
&bold(){[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]と同居}
-アリ
-ワレンチナ
-ミッキー
-ヴァンス
-アルカディー(サンドラの長男)
&bold(){[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の家に同居}
-オリエンタ(ミッキーの恋人)
*地名
-&bold(){[[セレス・シティ]]}
-&bold(){[[メニー・メニー・シープ]]}
----
&sizex(5){&bold(){西暦2502年、セレス。さらなる絶望を描くシリーズ第7巻}}
#contents()
*あらすじ
西暦2502年、[[ジニ号]]を脱出した[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[セレス・シティ]]の地下深くにある要塞施設[[ブラックチェンバー]]に避難する。そこでは、[[スカウト]]たちが5万人以上の子どもたちを率いて生き抜こうとしていた。資源の限界や[[プラクティス>救世群]](救世群)の出現、太陽系滅亡の可能性。様々な困難が彼らの肩にのしかかり、悲劇につぐ悲劇が訪れる。
*ストーリー
**第一章 椰子の実の島
&bold(){まとめ}
+墜落した[[ジニ号]]では、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が生き残っていた。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は[[ジニ号]]の救命ボートで一夜を過ごし、結婚する。翌日、[[スカウト]]の仲間が[[ブラックチェンバー]]にいることを知る。
+[[スカウト]]のメンバーが地下鉄道を通って迎えに来る。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]、[[フェオドール]]、[[カヨ]]とともに[[ブラックチェンバー]]に向かう。その入り口で、母[[ジェズベル]]が、[[MHD]]のロボットを動かす権限を遺してくれていたことを知る。
+[[ブラックチェンバー]]では5万人以上の未成年者が生活しており、[[スカウト]]たちがその面倒を見ていた。大人たちは上層で防衛に専念していたが、外部から敵の侵入を防ぐため、エレベーターをフロアごと爆破した。
&bold(){情報・謎・他}
-[[ジニ号]]の荷物は6割ほど再使用可能になる見込み (p.12)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[甲板長]](ボースン)に任命され(p.14)、[[シェパード号]]の当直権限も預かる(p.17)。
-[[ジニ号]]墜落地点は[[セレス・シティ]]から25km。タングリン市に近い。(p.30)
-[[ジニ号]]の物資(p.35)
120人分のお皿と下着と歯ブラシ、水と食料と植物の種子、作業ロボットを整備する工場ユニットと指揮ユニット、歩兵用銃器1ダース、娯楽用動像1000万本、冷凍みかんと組み立て式航空艦、遺体袋2ダース、聖クリステンセンの聖遺物である靴下片方。コルホーネン法で冷凍睡眠させた動植物180種(ただし粉々の可能性あり)。
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[MHD]]のロボットを私的に動かす権限は、範囲も有効期限も不明。(p.48)
-[[ブラックチェンバー]]
ブラックボルト社の地下シェルター。(p.29)
[[セレス・シティ]]第55層、地下400メートルにある重警備階層。独立系CELSSを備え、スポーツジム、書籍や動像のライブラリーが充実している。
居住区はリゾートホテルを思わせる階段形状の建物。格段にテラスと窓。奥が高く手前が低く、一番手前は砂浜。ホテルの裏側は岩盤がむき出しになっている。(p.50-)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]たちが来た時点での、[[ブラックチェンバー]]の構成員(p.57)
男24905名、女27339名、計52244名。うち成人が1029名。
ロイズのメイドとボーイロボットが2000体以上。
-[[ブラックチェンバー]]の形(p.58)
ドーナツ型の大きな湖の内側に面して、10の居住区がぐるりと配置されている。ドーナツの中央=ホテルの裏側に維持管理区画。
-コスモス・パブリックスクールの生徒数は1600人ほど。(p.59)
-[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]たちもコスモス校中等部に通っていた。(p.61)
[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は学校が違うので、「たち」の範囲は不明。(Ⅵ-PART1,p.307)
-ダック班(p.61)
14歳以上でスカウトに協力したいと申し出た子どもたち。30人ほど。
-大人たちは[[シティ>セレス・シティ]]第53層のチェンバー装甲上拠点で防衛を行うが、40層にあるカレー・エレベーターステーションが制圧され、エレベーター竪坑を爆破。土砂で敵の侵攻を食い止めようとする。(p.69-)
**第二章 落日に背を向けて
&bold(){まとめ}
+先導工兵(パイオニア)で[[ジニ号]]の扉を開け、必要な物資を[[ブラックチェンバー]]に運ぶ。途中、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[アイネイア]]を誘惑するかのように振る舞った。[[メララ>メララ・テルッセン]]から[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]に連絡が入り、[[パラス]]の生き残り約300名が[[ジニ号]]近くのキャンプで生活することになった。
+[[ブラックチェンバー]]では子どもたちが寝場所を奪い合い、いくつもの数百人のチームと、そこに入れない子どもたちという構図が出来上がった。第2区で餓死しかかっていた厳紹祺・ディディエは[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]に拾われ、第1区に受け入れられる。第1区では、「14日間、生き抜こう」を掲げた[[スカウト]]ら運営委員会による統治が行われていた。運営方法を他地区にも広げようとするがうまくいかない地区も多く、ついに第2区で大規模な火災が発生する。
+第2区の火災は、教師たちによる集団自殺だった。815人が死亡し、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]たちは打ちのめされる。[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[ブラックチェンバー]]を訪れ、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]が[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]の父と祖母の死を知らせる。
&bold(){情報・謎・他}
-先導工兵の指揮権(p.75)
・[[ジニ号]]の扉をこじ開けるため、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]に先導工兵BDR701号の指揮権を委譲。
・[[MHD]]のロボットを動かせるのは母[[ジェズベル]]の計らいだが、説明が面倒なので[[ジニ号]]の[[甲板長]]命令だということにしている。
-人形使い(パペッティア)(p.75)
[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]が先導工兵をうまく操ったとき、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]を「見事な&ruby(パペッティア){人形使い}」と呼んだ。
-厳紹祺・ディディエ(イエンシャオチー・ディディエ)(p.90)
11歳。2代前に[[ブラック・チャイナ>黒色中国]](黒色中原人民帝国)から[[セレス]]に移り住んだ、厳家の末子。先祖は中国系アフリカ人とラテン系で、褐色の肌と銀髪を持つ。
-第二区の様子(p.91-)
マルベリー・エレメンタリースクールの500人が客室の1/4を占領。寝場所も食料もなく飢える者が続出する。
-第1区は、エレベーター竪坑の爆破で亡くなった所長の名を取りオリゲネス地区と名乗るように。(p.97)
-第1区(オリゲネス区)の運営(p.97)
&bold(){会長} [[ハン・ロウイー]]
&bold(){副会長} [[ベル・フレーメ]]
&bold(){地区幹部} 6人 [[ミゲラ・マーガス]]他[[スカウト]]のメンバー
&bold(){運営委員} 29人
-[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が[[ジニ号]]から運び出した魚や藻類を[[ブラックチェンバー]]の湖に入れた。(p.115)
-[[ハン>ハン・ロウイー]]とローラがつきあっている。(p.129)
-[[シティ>セレス・シティ]]の掘削竪坑(p.124-)
居住区から休憩室に行く空中通路から見渡せる。差し渡し100メートルほどの円形。通路から下は20メートルほど。頭上に天井があるが、かなり遠い。シティをつくるときに、この竪穴から掘削土を運び出した。土砂をスムーズに運び出す仕組みがある。
-原種[[冥王斑]]の威力(p.136)
エレオノーラは回復者だが、原種冥王斑には感染した可能性がある。
→[[クラスト]](硬殻体)も、ある程度あとの時代に[[プラクティス>救世群]]に加わった者は感染の可能性があるのか?
**第三章 史乗の底へ
&bold(){まとめ}
+14 日目の朝。[[スカウト]]たちは、死体の処理と第二区からあふれた子どもたちの処遇を話し合う。その後は「新しい部屋を組み立てよう」を目標に切り替え、SCS(セルフ・カロリー・システム)プラントを製造。食料の残りがあと5日分になり、再生ケーキの生産に踏み切った。[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[スカウト]]のもとを訪れ、おそらく[[プラクティス>救世群]]以外の太陽系人類が滅びていること、無期限に[[ブラックチェンバー]]で居住する前提ですべてを計画する必要があることを告げる。引き続き[[ハン>ハン・ロウイー]]が[[ブラックチェンバー]]を指揮し、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]率いる[[アンチ・オックス]]が[[ハン>ハン・ロウイー]]を助けるという体制で同意した。そこへ、第7区のティーガー・レックスたちが第6区に攻め込んだという知らせが入る。
+第6区へ向かう[[スカウト]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]たち。戦いの途中で[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]を守るよう命じると、“遵法(ロウフル)”は容赦ない殺戮を始める。オリゲネス側が勝利し、第7区で大腸菌による感染症が発生していたことがわかる。[[スカウト]]たちは、はじめて人を殺したという事実に打ちのめされていた。
+3ヶ月後、[[メララ>メララ・テルッセン]]たち[[パラス]]人と[[ラバーズ>恋人]](恋人たち)が[[ブラックチェンバー]]に合流する。そこでは、オリゲネス幹部会を頂点とする新たな秩序が生まれていた。6区の争乱のあと、大量の遺体による汚染をコントロールできなくなった幹部会は2,6〜9区を封鎖、2万人以上を見捨てた。2503年5月の選挙で、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]を除く[[スカウト]]他数名が、[[ブラックチェンバー]]の閣僚に選ばれた。
&bold(){情報・謎・他}
-第2区であふれた子供達はセントラルパークにキャンプを設営して受け入れることに。(p.142)
-[[ジニ号]]から運び入れた自己展開型工場機構は「マイダスタッチ」。(p.146)
由来は触れたものをすべて金に変える「ミダス王の手Midas Touch」?
-[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が率いる[[アンチ・オックス]]の子供達は300人。ほとんどが[[セレス]]駐屯気圏連隊レジメントの子息。(p.164)
-チェンバー全体の直径は1キロほど。(p.168)
-[[ジニ号]]周りのキャンプから来たのは、[[パラス]]の一般人二百数十人と[[ガルドヘッピゲン会派]]80人。(p.190)
-オリゲネスの新秩序(p.200)
オリゲネス幹部会=Origenes Executive Board(O.E.B.) スカウトの9人
オリゲネス運営委員会=O.S.C.
-セントラルパークの周壁に、各区へつながる放射状通路。その入り口をコンクリートで封鎖している。(p.200)
-[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[セレス]]にいた[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]を訪れたのは、2501年1月。(p.204)
-6区にいた6211人のうち、争乱の日に357人が死亡、その後3日間で犠牲者は1.5倍に。(p.219)
-[[ブラックチェンバー]]の初閣僚選挙(p.226-)
2503年5月24日に公示。公示期間は1週間。全住民19718名による直接選挙。
&bold(){大統領・労働計画相} [[ハン・ロウイー]]
&bold(){副大統領・防衛治安相} [[ベル・フレーメ]]
&bold(){教育環境相} [[ミゲラ・マーガス]]
&bold(){生物維持相} [[ジョージ・ヴァンディ]]
&bold(){工業設計相} [[ユレイン・ウェルフロイ]]
&bold(){給食相} [[アイネイア・セアキ]] ステパン・ネレンスク
&bold(){防衛治安副大臣} [[グロッサ・ランバート]] [[オラニエ・アウレーリア]]
&bold(){軍事警察監} [[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]
**第四章 激流のとき
&bold(){まとめ}
+O.E.B.体制の日常が固まったが、[[シティ>セレス・シティ]]からの電力供給は減少していた。2503年6月1日、大きな地震とともに重力が増加。中央竪坑で大規模な崩落が起き、人命救助を優先する[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]と[[チェンバー>ブラックチェンバー]]全体の崩壊を防ごうとする[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が対立する。[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]との不和が続いていた[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]とともに会議室を出た。
+1週間後に救出は打ち切られ、幹部会は中央竪坑に大支柱を並べる計画を打ち出す。6月16日に二度目の地震が起き、新たな居住区を掘り進める計画の進行が困難に。幹部会と運営委員会が今後の方針を話し合う。地震の原因への言及はないまま、幹部会の専制のもと、地下にドーム型の大空間をつくるという方針が決定された。その建築計画には、[[ラバーズ>恋人]]の[[ラゴス]]がかかわっていた。
+3ヶ月後、地下の空間は高さ80メートルにまで広がり、大低地と呼ばれるようになった大地では牧草が育てられはじめていた。その間にも徐々に重力が強まり、[[ジョージ]]は[[メララ]]が妊娠したことを告げる。[[アイネイア]]は[[サンドラ]]とともに大低地に移り住み、ここで生きることについて考え始める。2503年12月、ついに[[セレス]]の中央融合炉が一基止まり、点検と再起動のため地上に偵察隊を送る。そこには[[クラスト]]と[[カルミアン]]がいた。
&bold(){情報・謎・他}
-ティーガー・レックスは7区から助け出され、第5層で働いている。(p.246)
-ブラックチェンバーと竪穴の位置関係(p.250,256)
水平に置かれたドーナツと、その中心を貫く竪穴。竪穴が下に向かって伸び、周りにたくさんの水平坑道が、ドーナツの直径以上に広がる。崩落でチェンバーの真下が空洞に。崩落した竪穴をバケットで上がったところにセントラルパークがある。
-6月16日の地震で各地区にある海の底が損傷し、中央竪坑の崩落跡に水が流れ込み新たな浅い湖ができた。(p.269)
-会議の展開(p.271-)
オラニエはシティの偵察を提案するが、幹部会はリスクの高さを指摘し、投票なしで拒否。中央竪坑跡に大支柱を立て、新たにできた地底湖の外周を掘削してそこに水を落とし込み、ドーム型の大空間をつくることが決まった。
-工事開始3ヶ月の進捗(p.278-)
天井から地上までは80メートル。天井に素子化塗料を吹き付け、途中まで空を模した天蓋ができている。中央山体の中腹にホテル([[ブラックチェンバー]]の居住区)。最年少組が重工兵(レジョネイア)を操縦し、外周海からさらった土砂を中央山体にある竪坑に運び出す。大低地には放射状の排水路と、幅10メートルの環状道路。
-サンドラはグロッサとも関係を持っている(p.289)
**第五章 沃野を目指して
&bold(){まとめ}
+技術チームが融合炉を再起動した帰りに[[カルミアン]]に遭遇、1匹を連れ帰る。[[ラゴス]]が話し、[[ハニカム]]が近くに来ていることがわかる。[[ブラックチェンバー]]内での妊娠は増加を続け、人口の増加や母子の保護を巡って[[スカウト]]のメンバーは対立する。幹部会はセックス禁止令を出すが人々は統制を嫌い、徐々に居住区から大低地に移り住むようになる。2505年5月、[[プラクティス>救世群]]が[[チェンバー>ブラックチェンバー]]に現れる。幹部会が開かれ、[[ハン>ハン・ロウイー]]は[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]にすべての権限を委譲した。
+[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]たちは、捕虜の[[カルミアン]]を使って[[プラクティス>救世群]]を欺き、追い返した。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は大統領府を解散させ、民主的な選挙を行うと宣言した。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]に連れられ、オリゲネスホテル(もとの居住区)と大空洞の間の空間にある、[[カルミアン]]と羊がいる場所を訪れる。そこで会った“&ruby(ダダー){偽薬売り}の[[ノルルスカイン]]”が、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の要望を受けて[[カルミアン]]との同盟を成立させ、[[プラクティス>救世群]]から[[ブラックチェンバー]]を守っていた。
+2505年6月に議会選挙が行われ、首相に就任した[[サンドラ]]はこの国を「[[メニー・メニー・シープ]]」と名付ける。[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の子と[[フェオドール]]をつれて[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の家に移り住んだ。[[ラバーズ>恋人たち]]も[[メニー・メニー・シープ]]に居場所を作り始めていた。2506年初頭、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[セレス]]南半球で建造中だった大型発電所の遠隔操作が可能になり、5000万キロワット以上の電力供給が可能になったと発表する。これ以降、[[メニー・メニー・シープ]]では野菜が収穫され、羊肉が供され、さらに子供が増えた。建築や農業、インフラも整っていった。2508年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]は[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と共に[[メニー・メニー・シープ]]の拡張計画に取り組み、その過程で和解する。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は世界に新しい建国の物語を広め、[[メララ>メララ・テルッセン]]は[[プラクティス>救世群]]の歌を子供達に伝えていった。
&bold(){情報・謎・他}
-発電所を訪れたのは、[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]と[[グロッサ>グロッサ・ランバート]]が率いる技術チーム。(p.304)
-[[ハン>ハン・ロウイー]]はコスモス校のジャケットを着ている。多分コスモス校に通学していた。(p.309)
-[[ベル>ベル・フレーメ]]は幹部会支配圏内での最高裁判官。5区から10歳の少年を2人保護している。(p.309-)
-市民集団検診の結果、妊娠した女子が551人。(p.311)
-海に潜って外周海の調査をする[[アンチ・オックス]]のことを、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が「窒息知らず(アンチヨークス)」と呼ぶ。←おそらくun-chokes (p.320)
-[[メララ>メララ・テルッセン]]と[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の子はザリーカ・テルッセン。2504年3月25日生まれの女児。そこから3ヶ月ほどで、700人あまりの子供が生まれた。(p.325)
-[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]のまわりに、[[ラゴス]]以外の[[ラバーズ>恋人]]が増えている(p.329)
-[[スカウト]]内の対立構造 (p.335-)
・[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]陣営 [[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[グロッサ>グロッサ・ランバート]]、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]
・[[ハン>ハン・ロウイー]]陣営 [[ベル>ベル・フレーメ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]
-クーデーターの時点で、[[MHD]]のロボットを操縦する最優先の操作権は[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]が持つ。P.337
-[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が開催を宣言した選挙は、実際は事前に仕込んである人気投票だった。(p.346)
-[[セレス・シティ]]の通信インフラが落ちていき、[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]は外部の太陽系主意識流(メインストリーム)とほとんど連絡が取れなくなっている。[[ブラックチェンバー]]に味方する目的は、閉じ込められた人間の定点観測のため。(p.353)
-[[カルミアン]]は、[[ブラックチェンバー]]で[[プラクティス>救世群社会]]からの亡命を受け入れるという条件で、[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]と同盟した。(p.354)
-少なくとも[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ダダー]]と会話した時点では、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は[[ミスチフ]]に汚染されていないと思われる。(p.356)
-選挙の結果(p.357)
・[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]が組織した議会の定数は50人。
・[[ハン>ハン・ロウイー]]率いる政党「ハンズタクト」8議席、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]率いる「サンディバラ」42議席。
・ [[ベル>ベル・フレーメ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]、[[ハン>ハン・ロウイー]]が下野。得票1位から10位が新内閣の閣僚に。
-人類滅亡を示唆され、[[ハン>ハン・ロウイー]]が一度リーダーを辞退した日(=6区争乱の日)は、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が[[ブラックチェンバー]]に来て2週間目。(p.358)
-首相になったサンドラは大低地に住み続け、技術相のユレインだけがオリゲネスホテルに残る。(p.359)
-[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は降格され、エネルギー局長に。(p.361)
-元素資源を増やす方法(p.366)
[[セレス・シティ]]1層に大量の水を送り込み、遺体由来の養分が豊富な土をシティの集水地に集める。その循環ポンプを破壊し、最下層にある[[メニー・メニー・シープ]]に流れ込ませる。流路で冥王斑ウィルスを滅菌。
-2508年の[[メニー・メニー・シープ]](p.372)
大低地の直径は5キロに広がる。草原のあちこちに大支柱が立っている。
-2508年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]の同居人 (p.374)
23歳の[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]、やや年上の[[メララ>メララ・テルッセン]]、4歳のアルカディー([[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]の息子)とザリーカ、2歳のアラート、[[フェオドール]]、理髪師で16歳のミッキー、その恋人のオリエンタ。
-2508年6月24日、タバタ医師が死亡。その直前、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]に[[プラクティス>救世群]]と対話する[[連絡医師団>医師団]](リエゾンドクター)について話す。(p.375)
-[[メニー・メニー・シープ]]の拡張計画(p.375-)
(条件)救世群に発見されるから地上には出られない。崩落の危険が知られているので人々は地下に住まない。
(帰結)地下に空洞を作り、国土をジャッキダウンする。水が溜まらないよう、外周に海を掘り続ける。
**エピローグ 植民地の夜明け
&bold(){まとめ}
2523年、[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]率いる「海の一統(アンチョークス)」が反乱を起こすが、[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は甲板長[[ウェルフロイ>ユレイン・ウェルフロイ]]と結束し、[[石工]](メイスン)を使って鎮圧する。[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]と海の一統、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]、[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]、[[ナシュリンガ>ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]が首都オリゲネスから追放される。
空洞掘削作業が開始され、[[メニー・メニー・シープ]]は広くなり続けた。
2555年、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]がオリゲネスのフォートピークを訪れた。[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]は、[[プラクティス>救世群]]がこれまでに2度地下から現れたが、その理由がわからないと話す。なぜ[[プラクティス>救世群]]が[[セレス]]の地下に興味を持ち続けるのか、興味があるならなぜ単独でしかやってこないのかという疑問が残る。
&bold(){情報・謎・他}
-[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]は「&ruby(ボースン){甲板長}ウェルフロイ」、カルミアンは「石工(メイスン)」と呼ばれるようになっている。(p.387)
-追放された[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]らは、オリゲネスから東へ15キロ離れた外周海へ。ネレンスク食料相は自発的に、別の土地に移る。(p.388)
-オリゲネス中央山体(居住区のあった部分)が「要塞峰(フォートピーク)」と呼ばれている。(p.387)
-第1回空洞掘削作業 (p.388-)
高さ70メートルの地下空間をつくり、そこに積層盤式の支柱を建てる。[[メニー・メニー・シープ]]全土にわたる大きさになると(ここまでにおよそ10年)、地下支柱の積層盤を1枚ずつ引き抜き、形を保ったまま降下する。地上にある大支柱も延伸する。このとき、オリゲネス中央山体が[[セレス・シティ]]から切り離され、文字通りの山となる。
作業は甲板長の指揮のもと、先導工兵、重工兵(レジョネイア)、石工を使って行われた。工事完了の翌日から、第2回空洞掘削作業を開始。
-2555年、スカウトメンバーの近況(p.393-)
[[グロッサ・ランバート]] 軍事警察長官。独身(たぶんサンドラとは結婚していないという意味)
[[ハン・ロウイー]] ハンズタクトの要。北側街区の水没災害で活躍
[[ベル・フレーメ]] カーリンドンで芸術家と暮らしている
[[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]] [[セナーセー]]で海の一統アンチョークスと暮らす
[[ジョージ・ヴァンディ]] 放牧生活。(東のテッサンで確認されている)。軽い電磁波障害にかかる
[[ユレイン・ウェルフロイ]] 惑星連合臨時総督と呼ばれる
[[サンドラ・クロッソ]] 首相。肺か気管支を患い、もう長くない
&bold(){-MHDのロボットの操作権を[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]だけが持つようになったのは、2523年に[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]がオリゲネスを離れたとき?}
-[[ダダー]]の[[ノルルスカイン]]がやったこと
・やってきた[[プラクティス>救世群]]が本体に連絡するのを阻止した。(p.398)
・[[メニー・メニー・シープ]]の電力の都合をつけた。(p.399)
*オマージュ
*あらさがし
**[[ハン>ハン・ロウイー]]の在任期間
[[ブラックチェンバー]]に[[プラクティス>救世群]]が現れ、[[ハン>ハン・ロウイー]]が大統領をやめたのは2505年5月15日(p.334)。本文中ではハンの在任期間は「2年に9日足りなかった」(p.335)とされているが、閣僚選挙の公示が2503年5月24日、選挙がその1週間後なので(p.226)、もっと短かったのでは?
→幹部会が、公示日に遡って就任したことにすると定めていれば別。事実上、公示期間もハンが大統領のようなものだった。
(参考)[[日本の公職選挙法>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E6%94%BF%E4%BB%A4%E6%8C%87%E5%AE%9A%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%B8%82%E9%95%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7]]では、選挙期日を就任日として数える
**[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[ブラックチェンバー]]にやってきた時期
人類滅亡を示唆され、[[ハン>ハン・ロウイー]]が一度リーダーを辞退した日(=6区争乱の日)は、
>チェンバーに入って2週間目 (p.358)
とされている。この日は試作品のハンケーキが完成した直後(p.151-)なので、[[ブラックチェンバー]]での避難生活が始まってから最速で25日目。
→もし「チェンバーに入って」が「チェンバーでの避難生活が始まってから」という意味なら、ここは「4週間目」が正しい。
→もし、[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]がチェンバーに入って2週間目にこのやりとりがあったという意味であれば、
(1)[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]と[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]が[[ブラックチェンバー]]に来たのは、最速で避難生活開始から12日目(25日目の13日前)。
(2)第2区の火災の日(=[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]がディディエを1区に連れてきた日、4区からネレンスクたちが来た日)には、[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]は運営委員として活動していた。(p.106)
(3)火災があったのは避難生活が始まって14日目より前だった。(p.137)
→第2区の火災は避難生活が始まって12日目か13日目(おそらく後者)。
・[[オラニエ>オラニエ・アウレーリア]]と[[ミゲラ>ミゲラ・マーガス]]が、到着当日あるいは翌日からこんなに動けるのか?
・1,2日後が14日目というときに、「14日間生き抜こう」と言うのか?(p.96)
・火災後かつ13日目夜までに[[メララ>メララ・テルッセン]]が[[ブラックチェンバー]]を訪れているが(p.133,137/ただし出来事の順番が入れ替えられていない場合)、これは[[アイネイア>アイネイア・セアキ]]が[[ジニ号]]での荷物捜索中に[[メララ>メララ・テルッセン]]のことを聞いてから3,4日以上経っていることになり(p.84)、日数が合わなくなってしまう。
*登場人物
**スカウト/幹部会
-&bold(){[[ハン・ロウイー]]}
-&bold(){[[ベル・フレーメ]]}
-&bold(){[[ミゲラ・マーガス]]}
-&bold(){[[ジョージ・ヴァンディ]]}
-&bold(){[[ユレイン・ウェルフロイ]]}
-&bold(){[[アイネイア・セアキ]]}
-&bold(){[[グロッサ・ランバート]]}
-&bold(){[[ナシュリンガ・エン・ケン・ラウンツィユリー]]}
-&bold(){[[サンドラ・クロッソ]]}
**幹部会の周囲
&bold(){ダック班}
-ローラ・ダンゲルマイヤー
-エルキュール・グリニョン
&bold(){第4区}
-ステパン・ネレンスク
-アイリ・ティナマリアナ
&bold(){第6区}
-ワレンチナ・キサラヅカヤ
&bold(){第7区}
-ティーガー・レックス
**オルバース盆地組
-[[メララ・テルッセン]]
-ザリーカ・テルッセン(メララ長女)
-アラート・テルッセン(メララ次女)
-クァンタム・テルッセン(メララ長男)
-ヨログ
**アンチ・オックス
-&bold(){[[オラニエ・アウレーリア]]}
-厳紹祺・ディディエ(オラニエに拾われた子。人体改造はしていない)
**ブラックチェンバーの大人
-ヒトミ・タバタ(医師)
-オリゲネス所長
**&ruby(ラバーズ){《恋人たち》}
-&bold(){[[ラゴス]]}
-&bold(){[[スキットル]]}
**他
&bold(){[[ユレイン>ユレイン・ウェルフロイ]]のお気に入り}
-クロエ
-アナ
-タロー
-アクサ
&bold(){[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]のお気に入り}
-カルロッタ
&bold(){[[サンドラ>サンドラ・クロッソ]]と同居}
-アリ
-ワレンチナ
-ミッキー
-ヴァンス
-アルカディー(サンドラの長男)
&bold(){[[ジョージ>ジョージ・ヴァンディ]]の家に同居}
-オリエンタ(ミッキーの恋人)
*地名
-&bold(){[[セレス・シティ]]}
-&bold(){[[メニー・メニー・シープ]]}
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