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  • ハルヒ「キョン、キョン恐いよキョン!」③

自分用SSまとめ

ハルヒ「キョン、キョン恐いよキョン!」③

最終更新:2011年06月03日 21:30

meteor089

- view
管理者のみ編集可

ハルヒ「キョン、キョン恐いよキョン!」 ① ② ③ ④

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245 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:18:59.73 ID:L16jdEMsO

ハルヒはクリスマスパーティーはジョンの手がかりを見つけるための英気を養うためと言っていた。本心からそう言っている部分もあるのだろうけど、ただ俺たちと騒ぎたいがための口実である割合が大きいだろうと俺は判断していたのだが、

ハルヒの言ったことも、あながち間違いではないかもしれない。


六時間ほど後に俺は目を覚ました。眠りを妨げたのはケータイの着信音であり、これが無ければ俺に晩飯が出来たことを知らせに来る母親の使者である妹が我が部屋に侵入しなかなか起きない俺にボディプレスをかけるまで寝ていた自信がある。

俺はケータイを手に取り画面を見ると、なんと電話をかけてきたのは長門だった。一番可能性が低そうな奴からかかってきたな。




246 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:19:42.26 ID:L16jdEMsO

「もしもし、どうした、長門」

「・・・ねていた」

疑問系の口調ではないが、多分疑問系なのだろう。

「ああちょっとな。仮眠のつもりだったのだが、うわ、大分寝てしまったようだな」

「ごめんなさい、わたしの用事は後でいい。また寝て」

と言って切ろうとする長門だったが、

「大丈夫だ長門。人間の睡眠周期は1時間半で、俺が寝てから丁度6時間が経過した所なんだ。むしろ感謝してるぞ。いい所で起こしてくれた」

「・・・そう」

「で、用事って何だ」

「手がかりを見つけたかもしれない」

「ジョン関係のか?」

「そうかもしれないけれど、確証はない。あなたに見てもらって意見を聞かせて欲しい」




248 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:24:18.44 ID:L16jdEMsO
支度をし、階段をかけおりる。

「キョンくん、もうすぐご飯だよ。どこいくのー?」

「用事ができた。母には俺の分は取っておいてくれと伝えてくれ。」

「えっ、キョンくーん」


妹を振り切り自転車を走らせる。長門が見つけた手がかりらしきもの、何だろう。あの襖の部屋に何かあったのだろうか。

長門のマンションに到着し、インターホンを鳴らす。

「長門、俺だ。悪い、ちょっと遅くなった」

「問題ない。入って」

扉が開く。
昨日来た時と全く変わらない質素な部屋。それもそうか、一日二日で変わる訳が無い。




250 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:26:10.61 ID:L16jdEMsO

「お茶をいれる、待ってて」

お茶なんかいいから早く手がかりについて聞きたかったのだが、せかすのも悪い。時間がないわけでもないし。

「どうぞ」

長門の入れてくれた緑茶を飲む。普通だ。質素な奴だけあって、どこかお茶もあっさりしているな。嫌いじゃないけれども。

「長門、そろそろ手がかりについて教えてくれないか」

「・・・・・・・」

長門は立ち上がり、部屋の隅にあった三冊の本を持ってきた。

「これを見て欲しい」

一冊目、分厚いSF本。指定されたページを開く。そこには見たことも無い文字が描かれていた。
言わずもがなこれは日本語で書かれた本であり(原作者は外国人のようだが)、そのページ以外はすべて日本語で埋め尽くされている。




251 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:28:43.36 ID:L16jdEMsO

しかもこのページのその見たことも無い文字は、十字架のような形でそのページを埋めている。
しかし完全な十字ではなく、ふにゃりと曲がっている部分もあるし、全体的に斜めに傾いている、そんな感じだ。

「これは、確かにおかしいページだが、これとジョンとにどんな関係があると思ったんだ?この本でおかしいのはこのページだけなんだろ、確率は低いが出版社側の印刷ミスってこともありえなくはないと思うんだが」

「印刷ミスの可能性は限りなく低いと思う。なぜならば、わたしはその本を一度読破している。その時にこのような異常は見つからなかった。さらにおかしいのは」

と言って長門は二冊目を指差す。同じく指定されたページを開くと、そこには先ほどと同じような形態をした文字が描かれていた。先ほどは十字架形でページを埋めていたが、今度は斜めに一直線だ。




253 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:29:46.67 ID:L16jdEMsO

「そこに書かれている文字と、先ほどの本のあのページに書かれていた文字は、非常に近い形態をしていると思う。ちなみにその本もわたしは一度読破し、その時に異常は見つからなかった。二冊が同じ文体で印刷ミスが起こるとは思えないし、この二冊は出版社も出版時期も異なっている。印刷ミスである可能性は低い」

なるほどな。それは理解した。

続いて三冊目にも目を通したが、この本にも同じ現象が起こっていた。

聞くところによると、ジョンが消失して以降、長門は自分でも何かできることは無いかと思い、文芸部に一番長く所属しているのは長門自身なので、自分なりに文芸部室の調査を行ったらしい。




254 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:31:21.72 ID:L16jdEMsO

「わたしが手をつけたのは本棚。本から調べようと思った」

本を数冊持ち帰り異常が無いか探そうと思ったが、ここ最近はSOS団の活動もありじっくりと本を読めずにいたが、今日俺の家から帰ってきた後に時間があったので本を読んでいたところ、異常が見つかったのだという。

「この異常はすべて今日見つかった。つまり彼が消失した後のもの。彼が関係していてもおかしくはないのではないか、とわたしは思った。部室の本をすべて調査したわけではない。まだこの異常を持つ本がある可能性がある。明日はみんなで本の調査を行いたい。その上で、これが手がかりになるのかどうなのか、判断したい」

なるほど、おおかた理解した。これはかなり手がかりのにおいがするな。

「長門!これはすごいぞ。よく見つけたな。これは、俺の勘で物を言うのもおかしいが重要な手がかりとしてのにおいがプンプンするぜ」




255 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:32:49.41 ID:L16jdEMsO

長門は嬉しそうに笑った。そういえば笑顔のこいつを見るのは、職員室であった時に次いで二回目だな。俺は少し新鮮な気分になる。

部室については、本以外はまだ手つかずらしいのでそれ以外にも手がかりがある可能性があるな。
これは、明日の部室調査でどのような結果が出るのか楽しみだ。事態が一気に進展するかもしれない。

「よし、とりあえずみんなにメールを出しておく。長門が手がかりらしきものを見つけたとな。あとは明日だ、明日の部室調査にかけよう。これが手がかりとして役立つといいな、長門」

「・・・」

長門はコクリとうなずいた。

「しかし長門よ、どうして本棚から調べようと思ったんだ?他にも怪しい所といえばパソコンもそうだし、他にも調べる箇所はいくつかあったはずだ。」




256 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:34:40.60 ID:L16jdEMsO

「・・・本が好きだから」

なるほどな、お前らしい。

俺はこの後少しだけその異常なページを観察し続けたが、結局それが何なのかは分からず終い。
明日考えよう、明日。

そろそろ戻らないと母と妹がうるさそうだから俺は帰ることにした。また明日な。

「また明日」

俺は湯のみに残っていたお茶を飲み干し、長門と別れ帰路についた。これは、本気で明日が楽しみだ。




258 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:41:04.10 ID:L16jdEMsO
その後、ハルヒから電話があり、明日は8時集合となった。
あいつはもう待ちきれない様子だった。気持ちはわかるね。

遅くなってしまったが、俺は帰路へと就いた。




262 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:48:58.70 ID:L16jdEMsO

翌日。十二月二十六日

集合は午前8時となるとどんなに最低でも午前7時には起きなくてはならず、SOS団の集合に関しては団長より遅ければそれは遅刻ということになり、かつ最後に到着した場合は問答無用で罰金刑となる。

団長の涼宮ハルヒにおいては今日の北高調査をかなり楽しみにしているので、相当早く到着すると予想できる。約一時間前に到着すると見込むと俺の到着すべき時刻の期限は午前7時であり、そのためにはどんなに遅くとも午前六時に起床しなければならないのだが、

一体どこの世界に冬休み中に好きで午前六時に起床する高校生がいるだろうか。いやいない。俺もそれのうちの一人に過ぎないのであり、数回目のスヌーズで目覚まし時計と共に起床した時には時計の針は既に午前7時を回っていた。




264 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:52:53.73 ID:L16jdEMsO

「うお、これはやばい・・・」

超高速で制服を身にまとい、髪を整え、かばんに必要な物を入れる。とりあえず筆記用具があればいいか。まぁ何も持っていかなくてもよさそうだが。冷蔵庫からこんな時のために買っておいたウィダーインゼリーを取り出し、10秒チャージ完了、マイチャリンコでやや霧がかった朝の通学路を疾走する。

人影は少なく、風を切って猛スピードで進むがすぐに息切れ(10秒チャージしたのに)、いつものようにのっそのっそと自転車を漕ぐ。

案の定到着したのは俺が最後であり、

「遅い!罰金!」

またしても罰金刑が下された。そろそろ俺のサイフも刑罰に耐えられそうにないのだが。




269 :名前なしなし:2009/05/06(水) 05:59:42.84 ID:L16jdEMsO

罰金刑を下したハルヒだったが、それでも楽しそうだった。俺の視線に気が付くとわざわざ怒った顔を作り、

「あ、あんたね、昨日あれほど言ったでしょ。あたしは待つのが嫌いなのよ。今日は皆に飲み物をおごりなさい。全く、たまにはあたしよりも早く来てみなさいよ」

「何言ってるんですか、団長だってほんの数分前にヌアッ!」

ハルヒは地味なしぐさで古泉のスネを蹴る。

「古泉副団長、何か言ったかしら?」

ニヤリと笑いイジワルそうな目で古泉を見るハルヒ。古泉も困ったのか俺に助けを求める視線を送ってくるが断固拒否した。

「ほほぉ、お前もついさっき来たばかりなのか。団長さんがそんなんでいいのかねぇ」

「う、うるさいわね!昨日は寝れなかったのよ。あんたのせいよあんたの!あんたが変に焦らすから色々と想像しちゃって全然眠れなかったのよ。期待はずれだったら怒るわよ。なによ!罰金倍にするわよ!」




271 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:00:31.65 ID:L16jdEMsO

俺はちょっとイジワルしてみようかなと思い、ニヤニヤしながらハルヒを見ていると、なんということか、いきなり襲い掛かってきた。

「キョンキョン、キョンのくせに生意気なのよー!」

ハルヒのバカ力の前にまだ寝起きモードの俺は成す術も無く押し倒され、外だというのにハルヒは恥らう様子も無くその生足を惜しげもなく晒し俺に腕挫十字固をかける。人通りの少ない時間帯でよかった。

「いててて、アホー、ギブ、ギブだってー!」

あ、パンツ見えそ・・・ハッ!いかんいかん。誓って、足しか見てません。

なさけないわねーとハルヒは俺を弄ぶも、ギブ宣言はなかなか受理せずに、これは本格的に関節がヤバイなと思った頃にようやく俺は解放された。




272 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:02:13.36 ID:L16jdEMsO

「あんた弱いわねぇ。なさけないわ男のくせに」

お前の超人的肉体と一緒にしないで欲しいね。それにしても、お前はなぜ運動部に入らないんだ?
お前の能力ならインハイなんかは余裕で出れるだろう。全国優勝したって不思議には思えないけどな。

「ふんだ。つまんないじゃない、スポーツなんて。あたしはね、もっとこう不思議なことをしたかったのよ。正に今みたいにこの世の謎を見つけて解き明かしたり、宇宙人を見つけたり未来人とコンタクトを取ったり超能力者と共に悪の組織を撲滅したりしたいの!スポーツなんていうのは所詮現実世界のものよ。あたしは現実に耐えないの!」

なんという子供じみた意見なんだろね。まぁしかしこいつのそういう所はもう分かりきっているしな。
今更突っ込むまでのことは無い。




273 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:03:09.62 ID:L16jdEMsO

「ふふふ」

そんな俺とハルヒのやりとりを見て朝比奈さんが笑う。

「そうだ、今日はお弁当を作ってきたんですよ。みんなの分もあります。上手に作れたかどうかは自信ありませんが、がんばって作ったのでぜひみんなに食べてもらいたいです」

朝比奈さんのお弁当とあらばたとえ日の丸弁当でも高級なマツタケご飯並みの美味しさに変動するに違いありませんよ。なにせ愛情という名のスパイスがふんだんに入っていますからね。今からすでに楽しみです。

そんなこんなで朝からハイテンションのSOS団のメンツ(俺含む)と共に俺たちは北高へと向かう。

「そういえばお前らはどうするんだ?いくら冬休み中とは言え他校の生徒が学内に入るには言い訳がいるぞ。忍び込んでばかりはいられまい」

「そうね・・・」

ハルヒは少しの間思考を巡らし、

「光陽園で文芸部を設立したいからその参考にさせてもらうってことにするのはどうかしら。光陽園には文芸部無いしね。有希とも友達だし、有希に刺激を受けて文芸部の何たるかを学びたいってことにすればいいわ」

色んなことを考え付くやつだ。




274 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:04:13.87 ID:L16jdEMsO
「それは良い案ですね。一度きりでなく、何度も正規に北高に訪問することができますからね」

でしょ!とハルヒ。まぁ、問題は北高の教師陣がそれを認めるかどうかだな。

「大丈夫よ。あたしに任せておきなさい。こういうのは熱意で押せ押せで何とかなるのよ。あたしの演技力をもってすればそんなの余裕のよっちゃんだわ」

まぁ確かにこいつならどうにかなりそうだが。

ハルヒと古泉は長門を連れ職員室へと入っていった。どうやら教師陣は初めは否定の色が濃かったらしいが、ハルヒの熱血押せ押せ作戦(だっけ?)と無言のまま教師の瞳を見つめ続ける長門の眼力に押されたのか、しぶしぶだが正式な許可を出すに至ったらしい。

「こんなもんね、ちょろいちょろい。教師なんてどこの学校のでも同じだわ。感情論に弱いのよね教師って。感情論だけじゃ世界は動かないってのにね」

別に世界を動かすために教師やってるわけじゃねーだろ。しかし本当にやりやがるとはな。
器用な奴だ。




275 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:06:44.89 ID:L16jdEMsO

そして俺たちは文芸部部室に到着する。俺は前と同じ本棚付近のイスに腰をかける。俺にイスを取られ、向かい側に回り込む古泉だったが残念ながら朝比奈さんが着席し、さらに窓側に移動するもすでにハルヒが着席し終えるタイミングであり、最後の窓際にあるイスの方を向くも既に長門が着席し終えているという状況であり、つまり古泉の分のイスは無かったということである。

「さて有希、手がかりについて教えてちょーだい!」

到着するや否やすぐに本題に入るハルヒであった。

長門はカバンから昨日と同じ三冊の書を取り出し、説明をする。ハルヒも古泉も朝比奈さんも、長門の説明を興味深そうに聞いている。

「これはすごいですね。こんなに分厚い本から良く気が付けたものです。賞賛に値しますね」




276 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:07:35.64 ID:L16jdEMsO

朝比奈さんもハルヒも肯定の仕草。長門は照れくさそうに下を向く。

「有希、照れることは無いわ。もっと自信を持ちなさい!あなたの発見はSOS団団史に大きく残るほどの快挙よ。階級を副副団長から副団長に引き上げるわ。ちなみに副団長には一人しかなれないから後で何かで勝負して決めなさい。エースコンバットでいいわ」

「ほう、黄色の14の異名を持つ僕に空の戦いを挑んできますか。いいでしょう、再びあなたと戦火を交えてみたいと思っていた所です」

「・・・次は負けない」

アツい火花を散らしていた二人だったが、話が完全にずれている。それは後で決めてくれ。とりあえず今は他の本を全て調べて、ほかに同現象が起こっている本が無いか探そう。本棚の、そうだな、ハルヒは一番上、俺は二段目、朝比奈さんは三段目、長門は四段目、古泉は五段目を調べてくれ。異常の見つかった本はこのテーブルに置こう。




278 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:09:36.27 ID:L16jdEMsO

「何勝手に仕切ってんのよ。まぁいいわ、みんな、作業に入りなさい!」

非常に疲れる作業だった。何と言っても本の数が多く、しかも一つ一つが分厚い。長門はこんなものを良く読めるものだ。俺なら目次で音を上げそうだがね。と愚痴りながらもなんとか作業を終える。

結局、異常の見つかった本は長門が発見した三冊を含めて計九冊となった。意外と多く見つかったな。

一番上のハルヒが調べた段からは二冊、二段目の俺が調べた段からは一冊、三段目の朝比奈さんが調べた段からは見つからなかったが、しかし長門が事前に調べた本三冊はすべてこの三段目にあった本らしいので、三段目からは三冊見つかったということにする。長門が調べた四段目からは一冊、古泉が調べた五段目からは二冊が発見された。


本棚





282 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:12:38.52 ID:L16jdEMsO

すべてにあの意味不明な字で書かれており、それぞれに違う形で描かれている。直線状のものもあれば曲線のものもあり、釣り針状の形をしているものもあった。





283 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:15:22.80 ID:L16jdEMsO

全てのページを並べ、一通り眺めてみるものの、訳が分からない。それらに何かしらの共通点がある様には思えなかったのだが、

それらをしばらくじっと眺めていた古泉が口をひらいた。

「三段目のこの十字架のような形、それから五段目のTの字を逆にしたような形、これはどこかで見たことがあります。いえ、これら全てどこかで見たことがあるんですが、特に先の二つは特徴的ですよね。何か引っかかります」

十字形にTを逆にしたような形か。確かに他よりは印象的なような気もしなくもないが、しかしながら俺は全く駄目だ。何も浮かんでこないぜ。軽く開き直り気味だ。

「そうだ、ページ、ページ数です。十字架のページのページ数はいくつですか?」

こいつ、何かひらめいたようだな。ページ数がどう関係しているんだ?

「77ページ」

長門が素っ気無く答える。




284 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:17:16.95 ID:L16jdEMsO
「ではTの字を逆にした方のページ数は?」

「同じく77ページ」

「なるほど・・・」

こいつは何かを理解したようだが、俺には全くわからん。ハルヒや朝比奈さんも同じようで、古泉に質問を浴びせている。

「えっ、何か分かったんですか?」

「ええ、分かりました」

「何が分かったのよ、もったいぶらないで教えなさいよ!」

俺もそうしてもらいたいね。

「ふふふ、落ち着いてください。まず本に番号を付けます。一番上の段のより左側から発見された本を①とします。次いで②、二段目の本が③、三段目を左から④、⑤、⑥、四段目を⑦、五段目を⑧、⑨とします」




291 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:52:26.92 ID:L16jdEMsO
すまねぇ、>>279に気を取られて…w

①の本の異常があるページのページ数は75、
同じく ② が 66
    ③ が 90
    ④ が 57
    ⑤ が 21
    ⑥ が 77
    ⑦ が 28
    ⑧ が 77
    ⑨ が 45
となっています。


全部100ページ未満だな。それも何か関係しているのだろうか。

「ややこしいわね」

「すぐに分かりますよ、ここは我慢して聞いてください。次にグラフを書きます。縦軸に本の番号、横軸にページ数をとって、該当する点をプロットしていくとこのような図ができます。」




292 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:54:18.26 ID:L16jdEMsO

俺は数学や物理にアレルギーがあってだな・・・

「プロットした点を中心に、おおまかにでいいのでそのページで描かれている形を描きます。すると次のようになりますね」

古泉は俺の言葉を無視して続ける。こいつにシカトされると異常にハラが立つな。

「さて、ここまで来ると何か浮かんでくるものもあるかと思いますがどうですか?」

「あっ!」

ハルヒが何か気が付いたようだ。




294 :名前なしなし:2009/05/06(水) 06:56:39.13 ID:L16jdEMsO

「古泉くん、これって・・・」

「さすが涼宮さんですね。多分真っ先に気が付くだろうと思っていました」

そういうと古泉は、先ほどの図に違う色で線を付け足し始めた。

出来上がった図を見て俺は驚く。これは・・・

「ハルヒが書いた織姫と彦星へのメッセージじゃねーか!」

「古泉くん、すごーい!」

朝比奈さんも目を丸くして驚いている。

「そうです」

そう言って古泉はポケットからくしゃくしゃの紙を取り出した。

喫茶店でハルヒが書いて長門が眺め、結局あの時は有益な答えを出せなかった、その時の紙だ。
お前、まだ持ってたのか。




295 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:02:13.12 ID:L16jdEMsO
一部描写




完成






「僕はこれが結構怪しいのではないかと初めから睨んでいました。どうやら勘が当たったようです。僕は自分の状況分析能力や閃く力はそれなりに優れていると今までは自負して生きてきたんですが、ジョンさんの件に力を入れるようになってからは、全くと言っていいほど閃きが無くてですね。まぁ情報自体が少なかったので仕方ないといえばそうなんですが、どうも自分に自信を無くしていたんですよ。しかし、今やっと自信を取り戻しましたよ。僕の勘や閃きもまだまだ棄てたもんじゃないってね」

とカッコつけたことを言いやがる。ムカツクが、とりあえずはこいつのお陰で謎が一つ解けたわけだしな、今は感謝しておこう。

「ふふ、いえいえどういたしまして」

ふふとかいう笑い声はやはりキモい。




296 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:04:29.55 ID:L16jdEMsO
「涼宮さんの図が何らかに関係しているということはわかりましたが、その"何らか"の部分が未だに不透明です。その部分を明らかにする必要がありますね。この暗号を解くには全ての角度からのアプローチが必要です。この本の内容、異常の起こったページに書いてあった文章の内容、この本が配置されていた場所、ページ数、章数、その他色々な情報から隠されている情報を引き出しましょう。そもそもここにはもう情報が隠されていないという可能性もありますが、今はそちらは無視です。この書籍類にはまだ隠された情報があり、暗号を解けばそれを引き出すことが出来るという前提で作業を進めましょう」

そうしてまた、全員が本に集中を戻す。無論俺もそうしたのだが、しかし自分の頭の悪さにはほとほとガッカリするね。アイディアも何も本当に浮かんでこない。ありえそうな全てのキーワードについて自分なりに考えてみたが、どんどん自己嫌悪に陥っていくばかりだ。




298 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:07:07.01 ID:L16jdEMsO

だが俺だけではないらしく、他四人もまだ本に隠されてるかもしれないヒントにたどり着けずにいる。
ハルヒなんぞはいつもの元気さがウソのようにだまりこくって頭を回転させている。こいつは勉強は出来る奴なんだっけ。集中力はかなりあるようだな。しかし俺はもうだめだ、そもそもウィダーインゼリーは10秒チャージはできるが二時間しかキープされないのだ。脳は糖を燃料に働くというが大分前に燃料切れを起こしてるんだよねこれが。

そんな、集中を切らし頭を抱えてうなっている俺を見てか朝比奈さんが、

「そろそろお昼ご飯にしませんか?もう午後1時を回っていますから」

ハルヒが顔を上げて時計を見る。

「あら、もうそんな時間? そうね、お腹すいてきたわ。ご飯にしましょ!」




299 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:08:54.70 ID:L16jdEMsO

待ってました。さすがは愛しのマイエンジェル、朝比奈さん。タイミングもばっちりだ。

これまた愛らしい弁当箱を開けると、そこに詰まっていたのはサンドイッチだった。手に取るとハムとチーズとレタスが挟まっているのが分かる。しかも美味しい。一口食べるごとに脳に栄養が戻ってくるようですよ。

俺が世界陸上の時の織田裕二並に絶賛していると、

「ふふふ、たまごとレタスとトマトの組み合わせもありますよ。いっぱい食べてくださいね」

「みくるちゃん、おいしいけど肉が足りないわ。もっとから揚げとかハンバーグとか挟むべきよ」

朝比奈さんがボランティアで作ってくれた昼飯に対して文句を吐くとは、なんたる愚かしさか。というかから揚げやハンバーグを挟んだらサンドイッチじゃなくなってしまうだろうに。それにしてもこいつはどんだけ肉が好きなんだ。この前飽きるほど食べたばかりじゃねーか。

「ひ・・・ごめんなさい、次はそうします・・・」




300 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:09:55.95 ID:L16jdEMsO

朝比奈さんも謝らなくていいのに。素直で健気なお人だね。まぁそこがいいんだが。

昼飯を食い終え俺たちはまた思考モードに入る。朝比奈弁当のお陰で俺の脳も大分回復したようだったが、残念ながら有益な閃きはまだ無い。

そんなこんなでまた沈黙が続くのかと思いきや、意見は意外と早く出された。しかも意外な人から。

「あああっ、あの、へんなところに気が付きましたっ」

なんと朝比奈さんだ。

「なになに、何を見つけたの?」

ハルヒも興味深々で身を乗り出す。

「えぇえっとぉ・・・そのぉ・・」

あわあわしている朝比奈さんだったが、これでは何を言っているかわからん。朝比奈さん、落ち着いて下さい。ハルヒもせかすんじゃない。

「なによ。あんたみくるちゃんには甘いわね、まぁいいわ、落ち着きなさいみくるちゃん。あたしたちに分かるように説明しなさい」




302 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:13:48.63 ID:L16jdEMsO

大げさに深呼吸をする朝比奈さん。少しは落ち着いたようですね。

「こっここ古泉くんが言ってた、異常のページに元々書いてあっただろう内容について、わたしは考えました。前のページと次のページから、大まかなストーリーは予想できるんですが、わたしが目をつけたのは、異常ページに元々書いてあった文章の一文字目です。⑦の本以外は全て前のページで文章が途中で途切れています。そこから異常ページに続くはずだった文章が予測できますが、その一文字目を予測するとこのようになりました」

① き
② た
③ こ
④ う
⑤ の
⑥ こ
⑦ 不明
⑧ て
⑨ い

きたこうのこ○てい・・・ん、




305 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:16:22.52 ID:L16jdEMsO

北高のこ○てい!

「なるほど!」

ハルヒが絶叫を上げる。さすがにここまでのヒントを貰えば俺のアホな脳みそだって答えを導き出せるね。

「なっ⑦は不明ですが、もしも"う"の文字が入るとすれば・・・

北高の校庭。

これは重大事項なんじゃないのか?朝比奈さん、これはすごいですよ。朝比奈さんも副団長に格上げするべきだね。照れている朝比奈さんにしばし見とれていると、古泉が、

「なるほど、これは重要な手がかりかもしれません。先ほどの図とこの北高の校庭という情報を組み合わせると、僕らは何が想像できるでしょうか」

答えなど一つしかない。こいつももう分かってる口振りだしな。

「決まってるじゃない!北高の校庭にこれを書くのよ!」

虚空を仰ぎながらハルヒはそう言った。




306 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:18:34.65 ID:L16jdEMsO

そのハルヒの雄叫びにより、俺たちの次の任務が決定されたのはいいが、

さてどうするか。俺たちが次にやるべきことは、学校の校庭にハルヒ印のアホマークを描くこと。
ハルヒは中学生の時にジョンと共に校庭のラクガキを経験したという話だったが、俺にとっては人生初の体験であり、多分俺以外の大多数の学生にとってもそのような経験をしたことのある奴がそこかしこにいるとは思えない。

しかも俺たちの身分は高校生である。中学までは義務教育という縛りがあったから、多少の悪ふざけ程度で停学、退学になることは無いが、高校生となれば話は別である。

校庭に落書きなどをして、正当な理由が無いとなれば、それなりの処罰が下されるのを覚悟せねばならない。

その上俺は、一応進学を目指している身である。そのような処罰が過去に下されたとなると、進学する上で大きな妨げとなることは間違い無しである。いやこの五人に関しては全員が進学を志望している様子であるため、全員にとって大きなリスクとなるのであるわけだが・・・・




307 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:22:25.53 ID:L16jdEMsO

「夜にやればいいじゃない。何も起こらなかったら朝までに消せばいいわ」

しかしだな、この学校には確か夜でも宿直の教師がいてだな、それも大きな妨げになるぞ。見つかったら一貫の終りだ。

「文芸部の活動の一環とするのはどうでしょうか」

いやそれはさすがに無理があるだろう。第一何を名目にするんだ、文芸部は読んで字のごとく文で芸をする部だぞ。校庭に落書きなんて文でも芸でもない。

そういう古泉も苦笑いを浮かべているしな。本気で言った訳じゃないようだ。

「校庭アート」

長門がボソっと言うが。え、何だいそれ。




308 :名前なしなし:2009/05/06(水) 07:25:50.85 ID:L16jdEMsO

「青森県には田んぼアートというものがある。それにならって、校庭アート」

「それいいわね有希!」

いやいや全然よくない。田んぼアートは知ってるぞ。ネットで写真を見た。町おこしとしてはなかなか成功した例だと言っていいと思うが、いやそんなことはどうでもいい。

それをどう文芸部の活動だと言い訳するんだろう。だめだ、わからない。美術部ならギリギリOKそうな気もするが。

「バカ。言い訳なんてなんとでもなるの。そうね、あたしのメッセージをどこかの国の言語ってことにしちゃえばいいのよ。セントクリストファー・ネイビスあたりの言語だって言ってしまえばいくら教師とはいえ分からないだろうし、文字なんだから一応文芸部の活動として言い訳を作ることはできるわ。まずくなったら今朝みたいに押せ押せでなんとかなわのよ!」




315 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:02:49.60 ID:L16jdEMsO
うぬぬ、まぁ確かにこいつならなんとか出来そうな気もするが、

「しかしまだ問題がある。この学校の校庭はそんなに広くない。サッカー部も野球部も陸上部もこの校庭を使っているんだ。そんな中で校庭をまるまる占領するような行為の許可が下りるとは思えん」

「それこそ全ての部が引き上げた後の夜にやればいいのよ。むしろ夜にしかできないわ。もしメッセージを書き終えて何かが起こるとすればできるだけ他人に見られないようにすべきよ。むしろ他の部の事を考えて夜にやりたいってのは良い言い訳になるじゃないの」

無茶苦茶だなオイ。

「ここはその手で行きましょう」

古泉まで肯定する。俺はできるだけ粘ることにする。

「待て、印を描いて何かが起こったとするぞ。前にも言ったが最低でも宿直の教師には見られる。とんでもないことが起こって言い訳のしようが無くなったらどうすんだよ」

「宿直の先生は何人なのか分かりますか?」

「一人だと思うが・・・」

「こちらは五人です。いざとなれば数の力で押し切りましょう。僕達ならごまかし切れると思いますが」




317 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:08:26.99 ID:L16jdEMsO

そう言って古泉は微笑度を上げる。ハルヒみたいに無茶なことを言いやがる。常に冷静な奴だと思っていたが、ついにハルヒオーラに侵されはじめたのだろうか。まぁいい、それで良いとして、朝比奈さんと長門はどう思う?これでいいと思うか?

「・・・やってみる価値はある。挑戦すべき」

まじか。

「そうですね。やっ、やってみましょう。ちょっとこわいけど・・・」

これは、俺も腹をくくるしかないようだな。

「あんたも覚悟が決まったようね。行くわよ職員室に。あたしに任せておきなさい、あたしのトーク術があれば達成できない交渉事なんてこの世に存在しないわ!」

そう言ってハルヒは高らかと笑う。まぁいい。こいつのトークの技術がそれなりに高いことは認めねばなるまい。さっきみたいな押せ押せで何とかなるに100円賭けようかね。




318 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:14:56.77 ID:L16jdEMsO

職員室に乗り込んだ俺たちは、ハルヒの高らかで安っぽい演説に古泉・長門のフォロー、立っているだけで天使のようなオーラを放つ朝比奈さんのお陰で、なんということか、本当に許可を出させるに至ってしまった。全く器用な奴だぜ。

教師陣はハルヒの演説に感動したのか、新任で熱血の体育教師は涙を流していたな。裏を知っている俺は全く感動しなかったが。俺?俺は立っていただけさ。存在感ゼロだったろうな。

「へっへーん、ちょろいちょろい。この学校の先生は本当にチョロすぎるわね、こんなんだからあんたや谷口みたいなバカばっかが入学すんじゃないの?」

そう言うハルヒは目を細めながら意地悪そうに笑う。誰がバカだって。谷口はいいが。

「みんな」

いきなりさっきとはうって変わって深刻そうな声を出すハルヒ。表情も一変、真剣な面持ちへと変化させ、

「本番はこれからよ。これからあたしたちは戦場へと向かうの。ジョンを助けにいくのよ。校庭にメッセージを描くのは午後九時からにしましょう。今からそれまで、六時間。一旦ここで解散するから各自準備を整えなさい。心の準備もね。自分がジョンを助けに行くか行かないか、選択権は各自に任せるわ。恐くなって行きたくないと言うのならばそれでもいい。あたしはSOS団団長として部下を危険な目に合わせるわけにはいかないの。覚悟が無い者を連れてはいけないわ。覚悟がある人は午後九時までに北高に集合しなさい。あたしと一緒にジョンを助けにいきましょう!」




319 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:16:30.76 ID:L16jdEMsO

古泉も長門も朝比奈さんも、ハルヒを見る目には力が込められていた。もちろん俺もな。ハルヒもそれに気が付いたのか、その顔に満点の笑みを浮かべ

「よし、解散!」


俺は我が家への道をひた進む。もう何度も通るお馴染みの道だが、これが最後になる可能性もゼロではない。そう考えると何か切なくなるね。そう言えば、ハルヒのメッセージが戦場へと続く扉だと仮定してもだ、帰ってくる手段の確認がまだだな。そんな手段無いのかもしれない。本当に帰ってこれず終いなんじゃないかと思えてきたぜ。

しかし今は、SOS団の団員が全員揃えばなんとかできるんじゃないかねとも思えている。だってそうだろ、ジョンが消えてからほとんどヒントも何も無い状況からここまで来れたんだから。これから先困ることがあったって何とか解決していけるさ。

俺は家に着くと晩飯まで仮眠し、妹のボディプレスを受ける。育ち盛りの妹はまた少し成長したのか、重くなったような気もするね。

最後かもしれない母の晩飯を俺は心行くまで食する。夕食のゆで卵はまたしても半熟だったが、俺は三つほど食した。

「今晩からちょっと友達ん所に泊まりに行って来る。もしかしたら数日帰らんかもしれんが気にしないでくれたまえ」

「キョンくんどこいくのー?みくるちゃんとこ~?」

そうであったらどれだけ素晴らしいだろう。しかし残念行くのは時空の彼方、ここではない何処か別の世界さ。




320 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:22:07.82 ID:L16jdEMsO

「おみやげ買ってきてねー」

あぁ、できるだけそうする。できるだけな。

最後の晩餐と家族とのコミュニケーションを終えた俺は準備に入る。準備ったってな。何を持っていけばいいんだろう。武器か? エアガンくらいならあるが何の役にも立たないだろう。ここは食料とか水とかを持っていくべきだろうか。

結局何も思い浮かばなかったので俺は手ぶらで家を出る。このまま行けば集合時間には余裕で間に合うが、家にいても何か落ち着かないので、妹に別れを告げると俺は学校へと向かう。


「あんたにしては早い到着ね」

校門前でハルヒが一人で待っていた

「お前だけか?」

「そうみたい。てゆうかあんた手ぶら?これから戦場に向かうってのになに余裕ぶってんのよ。流れ弾に当たって死んだって助けてあげないわよ」

戦場って、そういう戦場じゃねーだろ。

「そういうお前の荷物はすごいな、何が入ってるんだ。あんまり重いと体力続かないぞ。何が起こるか分からないんだからな」




321 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:27:20.41 ID:L16jdEMsO

ふふん、気になる?とハルヒは言い、カバンを開け荷物を見せてくれたのだが・・・

「武器よ武器、戦場なのよ、戦うの!あんたにも分けてあげるわ」

なべのふた、たけのやり、こんぼう、ドラクエかよ。ハルヒはなべのふたを差し出してきたが、拒否したね。役に立ちそうにねー。

「行くのが戦場だとしてだな、そんなんじゃ本格的な戦いはできないだろ。逆に危ないね」

「なによ。手ぶらのあんたに言われたくはないわ。バトルロワイヤルだとなべのふたとかハリセンとかの武器を持ってる奴の方が最後まで生き残るのよ!銃とか本格的な者持ってる奴はそれだけで死亡フラグが立つの。死亡フラグが立ちそうに無い物持って来てあげたんだから感謝しなさいよ!」

そう言ってハルヒはフンを顔を背ける。まったく、ハルヒらしい物言いだぜ。このやりとりが今回で最後にならないことを祈るばかりだ。

「・・・ねぇキョン」

いきなり神妙な面持ちで問いかけるハルヒ




324 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:35:50.86 ID:L16jdEMsO
「どうした、今更になって恐くなったとか言うんじゃないだろうな」

何言ってんのよバカと反論されるだろうと思って覚悟していたのだが、そう言い返されることは無く、

「・・・そうね。みんなにはああ言ったけど、本当に恐がってるのはあたし。情けないわ、あんな大それたこと言っといて。世の中が不思議でいっぱいあふれてればいいのにって思ってたのはあたしなのに、いざ不思議に直面したら、なんか恐くなっちゃった。ねえキョン、どうすればいいかな」

なんともハルヒらしくない。

「らしくねーな。お前、熱でもあるのか?」

ハルヒのでこに手のひらを当てる。んー、熱は無いみたいだな。少しの間の後に、俺の手を振り払うと、

「なっなな何すんのよエロキョン!変態!変態!変態!変態っ!!!」

変態て。

「あたしがせっかく勇気をだして本当の事を言ったってのに、全く何考えてんのよ!元気づけるセリフの一つや二つ言うくらいの気を回しなさいよー!」

そう言ってハルヒはまたプンスカしている。落ち込んだと思ったら切り替えの早い奴だ。

「お前はお前らしい方がお前らしい。落ち込んでいる所なんて見たくないんだよ。常にハイテンションでわがままで自己中な我らの団長でいてくれ」




325 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:38:18.96 ID:L16jdEMsO

ハルヒはうぬぬぬと怒った顔をしていたがハッと我に帰り、

「そうね。あたしは団長だもんね。部下に情け無い所を見せるわけには行かないわ。ジョンを助けに行くと行ったら行くの。あたしは途中で諦めるのが大っ嫌いだからね」

そうだな。

「それに、SOS団のメンツが揃えば出来ないことなんか無いんじゃないかとも最近は思えるようになってきたぜ。何せ何も無い所からここまで進んでくることができたんだからな。何が起こってもまた五人で問題を解決すればいいだけの話さ」

ハルヒは落ち着いたように笑う。俺もそれを見て微笑を浮かべることにした。

「そうね。あんたの言うとおりだわ。ふふん、あんたも分かってきたじゃない。だてにパシリを長くやってないわね。そうよ、なにせSOS団はあたしが作った団だからね。SOS団に不可能なんて無いのよ。あんたにもまだまだキリキリと働いてもらうわ。SOS団の未来永劫の発展のためにね!」

そう言うハルヒの目にはまた、自信の炎が轟々と燃え盛っている。まぁ、こいつがこんないい目をしている時は決まって俺たちは厄介ごとに巻き込まれるのだが、落ち込んでいるハルヒを見るよりは何倍もいいさ。




327 :名前なしなし:2009/05/06(水) 08:43:41.31 ID:L16jdEMsO

そう思っていると古泉と朝比奈さんと長門が揃って登場した。なんだなんだ、三人で待ち合わせでもしてたのか?

「いえいえ、そうではないんですよ」

と言ってくっくと笑う古泉

「お二人の雰囲気が、その、よろしい感じでしたので、登場するタイミングを見そこなってしまいましてね」

「なっなに言ってんのよ古泉くん、あたしがこのパシリといい雰囲気なわけないでしょ!変なこと言わないでよ!」

とそっぽを向くハルヒ。見飽きた爽快スマイルを俺に向け、まいりましたのポーズをする古泉。
空気を読まなかった長門が、

「・・・ラブラブ」

ふふっと笑う長門。こいつもこんな笑い方ができるんだな。顔を真っ赤にしたハルヒと長門の追いかけっこが始まったが長門はすぐにつかまりくすぐりの刑に処せられた。

「ふっ・・・ふひ・・・ひっ・・・・・」

顔は笑ってるが、何も知らない第三者が聞いたら恐れをなしそうな笑い声で笑う長門も可愛かったが全員揃ったところだ。そろそろ準備をはじめよう。




333 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:19:15.10 ID:L16jdEMsO

俺は長門を無限にくすぐるハルヒの腕を止め、みんなを校庭へと促す。

どうやら手ぶらなのは俺だけのようだ。朝比奈さんも長門も古泉もハルヒほど大規模ではないが荷物を持って来ていた。そういえば長門はジョンに渡したいものがあるらしいが、それを持ってきたのかな。

ラインカーは二台しかなかったので、必然的に俺と古泉が線引き労働をすることになった。女共は高台に立ち、下々の者共に指示を出している。

「キョン違うわそこ曲がってるってば。前もそこ曲がってて注意したでしょ忘れんな!」


それは多分ジョンだ・・・。分かっててからかってんのか素で間違ってんのか分からん。そんな感じでハルヒは使えるものなら狂ったロボットでも使うといった具合に俺たちをこき使った。しかも校庭はしめっていて所々ぬかるんでいたので、これまた線引きの作業がやりづらかったのなんの。
冬だというのに汗だくになってしまうなこりゃ。

そんなこんなで俺たちようやっと線引きを終える。中心からざっと眺めてみても原作を忠実に再現したという意味では悪くない出来なはずだ。が、何かが起こる気配は無い。




337 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:25:14.81 ID:L16jdEMsO
「悪くないわキョン、古泉くん。そっちに行くから待ってて!」

女三人集もこっちに駆け寄ってきた。

「何も起こらないわね。どうしちゃったのかしら。もっと大きく書いたほうがよかっ・・・・」


それはいきなりだった。


描いた線が光を放つ、七色の綺麗な光だ。俺はしばしそれに見とれる。

「わぁっ、きれい」

「な、何が・・・」

「皆さん、落ち着いてください。見てください、ここに新たな文字が出現しています」

古泉の指す場所を見ると、小さいが虹色の光を放つ文字がそこには刻まれていた。




339 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:31:26.85 ID:L16jdEMsO
  これは予備プログラム。

  あなたがもし、時空改変プログラムを見つけられなかった場合、

  あるいは時間内に起動させる鍵を見つけられなかった場合に、

  予備の手段として残しておいた最後のプログラム。

  あなたは少ないヒントからここに辿りついた。

  しかしながらこのプログラムは時空を改変し正常に戻すものではない。

  時の流れは一つではない。この世界とあなたの世界が分かたれ、

  別々の時の流れの次元の元にそれぞれの世界が成立するに至った、

  その可能性は低くない。これを実行すれば、あなたはあなたの世界に帰れる可能性を得る。

  しかし確実に成功するかどうかの保障はできない。

  起動させる場合は左の円の中に、させない場合は右の円の中に、それぞれ移動せよ。

  起動させた場合でもさせなかった場合でも、その後にこのプログラムは消去される。

  またあなたと共に、SOS団の部室で出会えることを私は祈っている。




340 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:36:30.64 ID:L16jdEMsO

文字がすべて表示された後、俺たちの左右に円が出現した。どうする、ハルヒよ。


「あたしの覚悟はとっくに決まってるわ。キョンあんたのせいでね!みんなはどう?ここにいる時点で覚悟は決まってるわよね」

「俺は行くぜ。帰りもきっとなんとかなるさ。なんせジョンの世界には宇宙人や未来人や超能力者がうじゃうじゃいるらしいからな。奴らの力を借りれば戻ってくることだって造作ないさ」

「・・・わたしも、行く。問題は無い。覚悟は決まっている」

「僕もです。いやぁ、僕は今幸せですよ。こんな体験ができるなんて世界広しといえども僕らだけでしょう。この機会を僕に提供してくださった皆さんに感謝します。いえ、感謝するのは無事に帰還してからにしましょう。長門さんとの副団長争奪戦の決着もつけなければなりませんしね」

「わたしも行きます。ちょっとこわいけど、みんな一緒ならなんとかなるような気がします。きっと!」

みんな、覚悟は決まっていた。俺たちは左の丸の内部に移動する。




343 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:44:26.96 ID:L16jdEMsO

「わわっ、まぶし・・」

円の内部に移動し終えると、急に光量が増した。かなりまぶしい。

「みんな、手をつなぎましょう。丸くなって!何が起こるか分からないから絶対手を離しちゃだめよ!」

おうよ!俺はハルヒと長門の手を握る。こういうのは手をつなぐのが定石だもんな。ドラゴンボールでも瞬間移動する時とかも手つなぐし。などと無駄なことを考えていると、

次の瞬間、視界が一気に暗転、闇に包まれると同時に重力の感覚が一気に消失した。これ、落ちてるのか?

「わぁあああ、こわい、恐いですぅー」

「朝比奈さん、落ち着いてください。手を離さないように!」




344 :名前なしなし:2009/05/06(水) 09:45:35.43 ID:L16jdEMsO

さすが古泉と言うべきか、冷静さをよく保っていられる。落ちてるというよりかは周りが目まぐるしく変化しているという感覚だ。重力感も何も無く、目も開けてられない。ハルヒと長門の手の感触だけが頼りだが、長門も、さすがのハルヒも恐怖を抱いたようで、

「うっ・・・うぅ・・・・・・・」

「・・・キョン、キョンこわい、キョン!」

大丈夫だハルヒ、絶対手を離すなよ!長門も!

しかしまだ終わらないのか。なんか、車酔いの酷くなった感じで吐き気が催されてきて、これはもうヤバいと思ったその時、俺の両足に重力感が戻った。

ゆっくりと目を開ける。

そこは・・・・・・









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