自分用SSまとめ
一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」②
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meteor089
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一方通行「『妹達』だって生きてンだぞ…?」 ① ②
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 12:55:04.10 ID:bNyGJMVXO
ワイワイガヤガヤ…
ワイワイガヤガヤ…
ミサカ「これが外の世界…」キョロキョロ
一方通行「あンまりキョドってンじゃねェよ、田舎モンと間違えられンだろォ?」
ミサカ「学習装置(テスタメント)で学んではいますが、ミサカにとっては初めて見る物ばかりなのです」
一方通行「わァったよ、後で好きなだけ見学させてやる」トコトコ
ミサカ「どこに向かうのですか?…と、ミサカは一方通行に駆け寄ります」タタッ
一方通行「まずは変装しなきゃだなァ」
ミサカ「変装…?」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 15:47:19.92 ID:bNyGJMVXO
―――眼鏡ショップ
―――眼鏡ショップ
ラッシャーセー
ミサカ「…で、メガネですか」
一方通行「変装の基本だろォが」
ミサカ「生憎、ミサカの視力は両眼共に2.0です」
一方通行「伊達メガネで良いンだよォ!」
固法「さ~てどれにしよっかな~♪」テクテク
黒子「固法先輩…」
固法「ん?」
黒子「わざわざメガネを買い直さなくとも、そのままコンタクトでよろしいのでは…?」
固法「ダ~メ、私コンタクトって嫌いだもん」
黒子「は、はぁ…」
固法「大事にしてたメガネは誰かさんを庇った時に割れちゃったからね~?」チラッ
黒子「し、精進いたしますのー!」アセアセ
ミサカ「……」ジー
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 15:50:03.01 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「…一方通行、コンタクトとは何ですか?…と、ミサカは質問します」
ミサカ「…一方通行、コンタクトとは何ですか?…と、ミサカは質問します」
一方通行「あン?コンタクトレンズだよ、わざわざメガネかけなくても視力矯正できるシロモンだ」
ミサカ「ならばミサカはそれにしましょう」
一方通行「それじゃ全然意味ないでしょォがァ!?」
ミサカ「このデバイスではダメなのですか?…と、ミサカはおもむろに」スッ
一方通行「何でソイツを持ってきやがったァァ!?」カッ!
黒子「あそこでモメてるのは…常盤台中学の生徒?先輩、突撃(ジャッジメント)しましょうか?」
固法「ただの痴話喧嘩でしょ、それより白井さんももうすぐ中学生だし…イメチェンしてみる?」スチャッ
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 15:51:33.07 ID:bNyGJMVXO
黒子「私は結構ですの、それより先輩…そんな地味な品よりもっと色気のある物を選んではいかがですの?」
黒子「私は結構ですの、それより先輩…そんな地味な品よりもっと色気のある物を選んではいかがですの?」
固法「うぅ…」シュン
ミサカ「だったら一方通行、アナタが決めてください…と、ミサカは頬を膨らませます」プクッ
一方通行「俺がァ?」
ミサカ「アナタに買って頂くのですからアナタの性癖に合わせてもらって結構です」
一方通行「おいィ?今サラッと変な事言わなかったかァ?」
ミサカ「似合ってますか?一方通行…と言いつつ、ミサカは赤縁メガネを押し上げます」クイッ
一方通行「可愛ェ…」ボソッ
ミサカ「え?」
一方通行「ななな何でもねェよ!」ワタワタ
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 18:39:35.37 ID:bNyGJMVXO
ぐぎゅるるるる…
ぐぎゅるるるる…
一方通行「何だァ今の音は?」キョロキョロ
ミサカ「朝から何も食べていないのでお腹が空きました…と、ミサカはお腹をさすります」サスサス
一方通行「オマエか…ちょっと待ってなァ」ピッ
ゴトンッ
一方通行「ホラよっ、熱いから気ィつけろ」ポイッ
ミサカ「これは…缶コーヒーと言われる物ですか?」
一方通行「やっぱコーヒーはブラックだよなァ」
ミサカ「……」グビッ
一方通行「美味ェだろ?」
ミサカ「ニガいです」ウエッ
一方通行「あァ!?コーヒー馬鹿にすンなし!」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 18:53:44.32 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「ミサカは飲むよりも食べる事に興味があります…と、ミサカはさりげなくおねだりを…」
ミサカ「ミサカは飲むよりも食べる事に興味があります…と、ミサカはさりげなくおねだりを…」
一方通行「コーヒーありゃ十分満腹だろォが」ゴクゴク
ぐぎゅるるる…
ミサカ「一方通行…お腹が空きました…」シュン
一方通行「わァったよォ!行きゃ良いンでしょ行けばァ!」
―――喫茶店ジョセフ
店員「ご注文は?」
一方通行「ブラックコーヒーでお願いしまァす」
一方通行「ミサカは…」
一方通行「…ったく、何でも好きなの注文しなァ」
ミサカ「では高い物から順番に持ってきてください、急ぎで…と、ミサカは急かします」
一方通行「オマエ…そンなに大食いなのか?」
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 18:59:39.85 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「いえ、研究所ではゼリー状の栄養剤しか出ませんので色々な味覚を体感したいのです」
ミサカ「いえ、研究所ではゼリー状の栄養剤しか出ませんので色々な味覚を体感したいのです」
一方通行「……全部食えンだな?」
ミサカ「わかりません、どんな物が出てくるのか存じませんから…と、ミサカは正直に答えます」
一方通行「オマエに食われる為に死んで行った牛さンやお魚くンの気持ちを踏みにじンじゃねェぞ?」
店員「こちらコーヒーでございます」コトッ
一方通行「あ、どォも」
ミサカ「一方通行…何が何でも優しすぎませんか?」
一方通行「バカ野郎、その牛や魚をオマエら『妹達』、それを食うミサカが俺…って考えてみろ」
ミサカ「あ…」
一方通行「だから責任持って全部食え、残さず全部…なァ」ズズーッ
ミサカ「一方通行」
一方通行「あン?」
ミサカ「コーヒーばかり飲んでるからヒョロいんですよ…と、ミサカは」
一方通行「おだまりッ!」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:02:27.00 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「おや、コレもなかなかイケますね…」モグモグ
一方通行「オマエ…良く食いやがるなァ」ジー
ミサカ「アナタも食べますか?…と、ミサカはジューシーな肉の角切りを一方通行に差し向けます」スッ
一方通行「いらねェよ!俺ァコーヒーさえあれば…」
ミサカ「はい、あ~ん」スッ
一方通行「……」
ミサカ「あ~ん」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:14:40.43 ID:bNyGJMVXO
一方通行「あ、あ~ン…////」ズイッ
一方通行「あ、あ~ン…////」ズイッ
一方通行「……////」
一方通行「……あ?」ピタッ
ミサカ「へへ…」フヘッ
一方通行「テメェ…バカにしてやがンのかァァ!?」ガタッ
ミサカ「他のお客様の迷惑ですよ?落ち着いてください…と、ミサカは一方通行を宥めます」
一方通行「チィィ!」ガタン
ミサカ「ほんの遊び心です…では今度こそ、あ~ん」スッ
一方通行「……」
ミサカ「あ~ん…」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:17:11.44 ID:bNyGJMVXO
一方通行「あーむ!っとォ……ったくよォ…」ムッシャムッシャ
一方通行「あーむ!っとォ……ったくよォ…」ムッシャムッシャ
ミサカ「冷凍食品のオンパレードですが美味しいでしょ?…と、ミサカは一方通行に問い掛けます」
一方通行「チッ…」ムシャムシャ
一方通行「……美味ェよ」ボソッ
ミサカ「それは良かったですね」
一方通行(誰かと向かい合ってメシ食うなンざ…何年ぶりだ?)
一方通行(これが普通なンだよ…な?)
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:46:49.21 ID:bNyGJMVXO
カランカラーン
カランカラーン
アリガトゴザイマシター
一方通行「げえェ!?寒みいィ!!」ブルルッ
ミサカ「寒いという感覚も初めてです…と言いつつ、ミサカは一方通行の腕に…」ムギュッ
一方通行「うォォい!?何してやがンですかァ!?」
ミサカ「寒いのならお互い引っ付くのが一番でしょう?勿論性的な意味はありませんが」
一方通行「あ、そォですか」
ミサカ「とは言え、第三者からすると我々は仲の良い恋人同士にしか見えません」トコトコ
一方通行(恋人…かァ)チラッ
ミサカ「一方通行…どうかしましたか?」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:54:25.52 ID:bNyGJMVXO
一方通行「な、何でもねェよ!」プイッ
一方通行「な、何でもねェよ!」プイッ
ミサカ「一方通行、アレ…」ピッ
一方通行「あァ?」
ミサカ「寒いのならマフラーを買いましょう…と、ミサカは催促します」
一方通行「えーあーうン、まァ…良いンだけどよ…」
オカイアゲアリガトゴザイマース
一方通行「何でまた二人で一つなンですかァ!?」
ミサカ「その方が心も身体も温もる事は科学的に証明されてます…と、ミサカは学習装置で学んだ内容を…」ムギュッ
一方通行「オイオイオイ!?いくら何でも引っ付きすぎじゃねェのかァ!?」
ミサカ「でもそのおかげで先程まで冷たかった手も暖かいですよ?…と、ミサカはさりげなく指を絡めてみます」キュッ
一方通行「」
一方通行(チックショオォ!!何でこンな積極的なンだよ!?自覚ないンだろォけどよ!)ドキドキドキ
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 19:59:15.13 ID:bNyGJMVXO
ガサッ
ガサッ
ミサカ「!?っ」ピクッ
黒猫「ふにゃあぁ~」トテトテ
一方通行「ゲッ!不吉だなァ…」
ミサカ「ア…一方通行!何ですかこの生命体は!?…と、ミサカは少々興奮気味に…」
一方通行「何でどうでも良い事ァ知ってやがンのに猫一匹知らないンですかァ!?」
ミサカ「猫…?さ、触っても無害ですか?…と、ミサカは恐る恐る手を差し伸べて…」ワクワク
一方通行「オ、オイ!?急にしゃがみ込むンじゃねェよ!マフラー引っかかって…」
黒猫「にゃっ!?」ピュンッ
ミサカ「あっ…」
ガササッ
一方通行「…って逃げられてンじゃねェか」
ミサカ「一方通行がいきなり大声出すからです…と、ミサカは少し不機嫌になります」ムスッ
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:02:02.12 ID:bNyGJMVXO
一方通行「お、俺ァ悪くねェぞ!?」
一方通行「お、俺ァ悪くねェぞ!?」
ミサカ「追いましょう…と言いつつ、ミサカは駆け出します」タッ
一方通行「お、おいィ?待てよォ!」
ミサカ「いました!」ザッ
一方通行「はい残念逃げられたー」
ミサカ「ま、待って…」タタタ
一方通行「うォーい!転けンじゃねェぞォ!?」
ミサカ「ホラホラこっちですよー…と、ミサカはプリンを見せ付けます」ホレホレ
一方通行「ンなモン食うかっ!」
ミサカ「追いかけても捕まらないので罠を仕掛けてみました…と、ミサカは自己の抜け目のなさをアピールします」
一方通行「何か変なのが引っかかってンぞ?」
姫神「食べ物を。粗末にしないで。」モグモグ
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:04:20.37 ID:58Rf5zjG0
■■さん・・・何やってんすか・・・
■■さん・・・何やってんすか・・・
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:06:45.44 ID:bNyGJMVXO
―――とある公園
―――とある公園
一方通行「…ったくよー!オマエ全然ダメじゃねェか!もう日が暮れちまったぞ!?」ゼーゼー
ミサカ「おかしいですね…まるで何かに怯えるような…と、ミサカは猫の言動を察するに…」
ミサカ「……」ジー
一方通行「…ンだよ?」
ミサカ「やはりアナタの顔が怖いからではないでしょうか?…と、ミサカは推理します」
一方通行「お?何だとコラ」
ミサカ「一方通行は笑わないのですか?…と、ミサカは問い掛けます」
一方通行「ンだよいきなり…」
ミサカ「今日初めて外に出て…沢山の人々の『笑顔』と呼ばれる表情を観察しました」
一方通行(そういや俺が最後に笑ったのって…いつだったかなァ…?)
ミサカ「凄く…幸せそうでした」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:09:33.32 ID:bNyGJMVXO
一方通行「…羨ましいか?」テクテク
一方通行「…羨ましいか?」テクテク
ミサカ「……」
一方通行「だってオマエ…いつも無表情じゃねェか」チャリンッ
ミサカ「ミサカには…感情がありませんから」
一方通行「だったら死ぬ時に笑えンのかよ?」ピッ
ミサカ「え…?」
一方通行「幸せってのがわかンねェオマエが…死ぬ事が幸せだってンだろ?おかしくねェか?それ…」ピッピッピッ
ミサカ「それは…」
(またです、この感覚は…)
(またです、この感覚は…)
一方通行「……」ピッピッ
一方通行「…オイ、何ですかァこのクソ自販機はァ…?俺様に喧嘩売ってやがンのかァ?」ヒクッ
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:12:19.25 ID:bNyGJMVXO
ドガッシャアアァァン!!
ドガッシャアアァァン!!
ミサカ「!!!」ビクッ
ゴトンッ
一方通行「おー出た出た…ってきなこ練乳だァ?いらねェ、やるよ」スッ
ミサカ「…一方通行」
一方通行「あン?」
ミサカ「犯罪です…と言いつつ、ミサカはミルクを受け取ります」スッ
一方通行「金入れたンだ、問題ねェよ」
ミサカ「ハァ…強引ですね…と、ミサカは溜め息を…」フゥ
ガササッ
黒猫「にゃ」トテトテ
ミサカ「あっ…!」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:14:34.53 ID:bNyGJMVXO
一方通行「…何だ、追わねェのか?」
一方通行「…何だ、追わねェのか?」
ミサカ「どうやらミサカには不可能なようです…」
一方通行「…ったく、しゃーねェ…」ポリポリ
…ザッ
一方通行「なァ…っとォ」ヒョイ
黒猫「な゛ぁっ!?」ジタバタ
ミサカ「あんな所まで一瞬で…!?」
一方通行「だから言ったろ?最強の一方通行に不可能の文字はねェ」
ミサカ「一方通行、捕まえて頂いた事には感謝しますが首根っこを掴むのは可哀相です…と、ミサカは…」
一方通行「るっせェなァ…触ってみろよ、ホレ」ズイッ
黒猫「ふにゃっ!?」ビクッ
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:18:46.29 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「…どうやら嫌われていたのはミサカの方だったみたいですね…と、ミサカは少々落ち込みます」シュン
ミサカ「…どうやら嫌われていたのはミサカの方だったみたいですね…と、ミサカは少々落ち込みます」シュン
一方通行「良いから触れ!腕疲れンだろォが!」
ミサカ「お魚くわえた野良猫を追いかけるとは良く言ったものですね」
一方通行「あ、マジだ…ってオマエやっぱ偏ってンなァ…」
黒猫「ふしゃあぁぁ!」ジタバタ
ザクザシュザシュッ!!
一方通行「ギいィやあァあァァ!?」
黒猫「にゃー」サササッ
ミサカ「あ…」
一方通行「こンのクソ猫ォォ!!人の顔面思いっきり…ずあァ痛ェよォ!」ヒリヒリ
ミサカ「待って…」タタッ
一方通行「あァ、俺はスルーですかコンチクショウ」ヒリヒリ
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:23:35.03 ID:bNyGJMVXO
黒猫「にゃ」スッ
黒猫「にゃ」スッ
子猫「ミャー」
ミサカ「もう一匹ちっちゃい黒猫がいます…」
一方通行「あー…ガキがいやがったのかァ」
ミサカ「子供に餌を与えようとしていたのですね…と、ミサカは遠くから眺めます」ジー
一方通行「まだ産まれたてだろ、ガキがあンな魚食えるわけがねェ」
ミサカ「コネコ?」
一方通行「子供の猫だから子猫ですゥ!…それよりオマエのそのミルク飲ませてやれや」
ミサカ「ミサカが近づいたらまた逃げられます…と言う事でアナタがミルクを与えてください…と、ミサカは命令します」
一方通行「子供がいンだから逃げねェよ!さっさと行け!」ポンッ
一方通行「子供がいンだから逃げねェよ!さっさと行け!」ポンッ
ミサカ「……」ドキドキ
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:27:32.83 ID:bNyGJMVXO
子猫「ミャー」
子猫「ミャー」
黒猫「にゃ?」
ミサカ「一方通行のオゴリです、飲んでください…と言いつつ、ミサカはミルクをデバイスに注ぎます」トクトクトク…
子猫「ミャー?」
黒猫「にゃー」スッ
ミサカ「……」ドキドキ
黒猫「にゃ…」ピチャピチャ
子猫「ミ、ミャー」ピチャピチャ
ミサカ「…!」
一方通行「…ホラ、できたじゃねェかよ?」
ミサカ「……ふふっ」クスッ
一方通行「おっ…」ドキッ
黒猫「にゃー」スリスリ
子猫「ミャー」ゴロゴロ
ミサカ「やりました…と、ミサカは一方通行に報告します」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:29:55.43 ID:bNyGJMVXO
一方通行「な、何だオマエも…ちゃンと人間らしく笑えンじゃねェかよォ?」ポリポリ
一方通行「な、何だオマエも…ちゃンと人間らしく笑えンじゃねェかよォ?」ポリポリ
ミサカ「笑って…ましたか?私が…」
一方通行「感情がねェとか言ってやがったけどよ…嬉しかったンだろ?あるじゃねェか、感情ってモンがよ」
ミサカ「嬉しい…ですか」キュッ
(この気持ちが…)
(この気持ちが…)
一方通行「それに今回のは不敵な笑みじゃなくてだなァ…その…」
ミサカ「?」
一方通行「えー、その…か、可愛かったよ…スッゲー…可愛かった…うン」ポリポリ
ミサカ「一方通行…」
一方通行「だからもっと笑えよ、オマエが笑ってくれるなら俺だってよォ…」ニタアァ
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:38:48.16 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「アナタのは素直に気持ち悪いです…と、ミサカは率直な感想を述べます」
ミサカ「アナタのは素直に気持ち悪いです…と、ミサカは率直な感想を述べます」
一方通行「……」
一方通行「チッ、まァ良いや…それよりもオマエに一つ聞きてェ」
ミサカ「…何ですか?」
一方通行「オマエ…今でも死にてェって思ってンのか?」
ミサカ「……!」
一方通行「死んだらもうそのクソ猫共とじゃれる事も…笑う事だって出来なくなンだぞ?」
ミサカ「ミサカには変わりが…」
一方通行「今オマエはネットワークに繋げてねぇンだろ?オマエ自身はどうしてぇンだ?」
ミサカ「ミサカは…!」フルフル…
一方通行「他人から強要された運命だとか…存在理由や実験動物だとかは関係ねェ!今ここにいるオマエはどうしてぇンだって俺ァ聞いてンだよォ!?」
ミサカ「…ない…」ボソボソッ
一方通行「あァ!?聞こえねぇよ!!」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:44:26.79 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「怖い…!死にたく…ありません…!助けて……助けてください一方通行…!」ポロポロ
ミサカ「怖い…!死にたく…ありません…!助けて……助けてください一方通行…!」ポロポロ
一方通行「…そォだよ!」グイッ
ミサカ「ぁ…!」ポスッ
一方通行「それで良いンだよ…ミサカ」ムギュッ
ミサカ「一方通行…ヒック一方通行ぁ…!助…けて…」ギュッ
一方通行「安心しろ、俺が守ってやる…だから」
ミサカ「…?」グスン
一方通行「一緒に逃げようぜ?ミサカ…」
ミサカ「逃げ…る…?」
一方通行「そォだよ、腐った研究所から逃げ出して…世界の果てまでどこまでもなァ!」
ミサカ「そんな…」
一方通行「何心配してやがンだ?たとえLv5が何人束になって掛かってこようが怖くはねェ…何たって俺ァ最強だからよ?」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:47:47.57 ID:bNyGJMVXO
ミサカ「アナタは…どうしてそこまで出来るのですか…?私なんかの為に…」
ミサカ「アナタは…どうしてそこまで出来るのですか…?私なんかの為に…」
一方通行「ンなモン…惚れてるからに決まってンだろ」
ミサカ「え…?」
一方通行「最強の俺が完璧に惚れてンだ、間違いねェ…オマエは最高の女なンだろうよ、ミサカ…」
ミサカ「嬉しい…です、一方通行…」ギュッ
(私を…一人の人間として見てくれる…!)
(私を…一人の人間として見てくれる…!)
一方通行「だからもう…殺されたいなンて言うンじゃねェ、生きる理由が欲しいってンなら…俺の為だけに生きろ、全てを捧げろ」
ミサカ「本当に…本当に強引なのですね…と、ミサカは心底呆れ果てます」クスッ
一方通行「これほど頼りになる騎士(ナイト)なンてなァ世界中どこ探したっていやしねェぜ?」
ミサカ「だったら…この子達も一緒に…と、ミサカはお座りしている二匹に目を移します」チラッ
黒猫「なーご」スリスリ
子猫「ミャー」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:53:45.89 ID:bNyGJMVXO
一方通行「できればオマエを独り占めしてやりてぇンだがなァ…ま、しゃあねェか」スッ
一方通行「できればオマエを独り占めしてやりてぇンだがなァ…ま、しゃあねェか」スッ
ミサカ「ちょっと待ってください一方通行…と、ミサカは人差し指でアナタの唇にタッチします」ピッ
一方通行「な、何だよガード固ェなァ…」
ミサカ「きっとこれが『好き』と呼ばれる感情なのでしょう、私も…」
一方通行「ミサカ…」ドキッ
ミサカ「好き……大好きですよ?一方通行」ニコッ
ミサカ「…と、ミサカは思いの丈をブチ撒けます」
一方通行「…悪ィ、もう我慢できねェわ…目ェ閉じろ」
ミサカ「…はい、どうぞ…と、ミサカは…」パチ
一方通行(ミサカ…)チュッ
ミサカ「…ん……」ムギュッ
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 20:56:35.77 ID:bNyGJMVXO
子猫「ミャー」フリフリ
子猫「ミャー」フリフリ
黒猫「みゃっ?」ピクッ
……ポツッ
一方通行「お…?雪か、もう4月だってのに…」
ミサカ「雪とは…儚いのですね、すぐに溶けてしまいます…まるで…」
一方通行「まるで『妹達』みたいだ…って言いてェのか?」
ミサカ「でも今は…守ってくれる大切な人がいますから…」ギュッ
一方通行「……あァ」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:08:00.29 ID:bNyGJMVXO
―――とある廃墟ビル
―――とある廃墟ビル
ヒュウウゥゥゥ…
No.14「標的(ターゲット)を発見しました、座標はX205636、Y110058…周りに人影はありません、一撃で仕留めます…と、ミサカは宣言します」ガシャコンッ
No.14「目標…頭部…と言いつつ、ミサカはスコープを調整します」キリキリ…
一方通行「なァ…ミサカ…」
ミサカ「ダメ…まだ離れたくありませんよ…?」
一方通行「違げェよ、オマエにだけは…俺の本当の名前で呼ンで欲しいンだ」
ミサカ「一方通行の本名…ですか?…と、ミサカは間髪入れず聞き返します」
No.14「……発射(ファイア)」カチッ
一方通行「一回しか言わねェから良く聞けよォ?俺ァ…」
ドンッッ!!
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:11:33.19 ID:Albh6thz0
ああああ
ああああ
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:12:23.62 ID:Tbv/3l/g0
やめてえええええ
やめてえええええ
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:12:36.38 ID:bNyGJMVXO
一方通行「……あ?」
一方通行「……あ?」
ミサカ「え…っ!?」ヨロッ
一方通行「ミサ…カ…?」
No.14「32㎝もズレた…!?…いえ、屋外には風があるのですね…と、ミサカは冷静に判断します」ガシャコンッ
No.14「再装填(リロード)開始…発射可能まであと5、4…」ガシャッ
ミサカ「うっ…!うぐうぅ…!」ズキズキズキ
一方通行「おいミサカ!?一体どうし…!」ヌルッ
一方通行「おいィ…何ですかこりゃァ…?」ベットリ
ミサカ「はぁっ!はぁっ…!あっあぁぁ…!」ドクドクドク…
一方通行「血ィ…?」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:13:13.09 ID:LBKRvvb80
いやああああ
いやああああ
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:14:42.11 ID:bNyGJMVXO
No.14「…装填完了、無風状態を確認しました…再度狙撃します」ジャカッ
No.14「…装填完了、無風状態を確認しました…再度狙撃します」ジャカッ
ミサカ「はぁっ…!アクセラ…レー…」プルプル…
一方通行「ミサ…!!」
No.14「……発射」カチッ
ドンドンドォォンッ!!
一方通行「…カ…?」
ミサカ「……」パタッ
No.08「全弾命中を確認…ご苦労でした〇〇十四号…と、ミサカは報告します」ザッ
一方通行「オイ、ミサカ…?何やってンだよ?」ユサユサ
ミサカ「……」
No.02「危険因子〇〇〇一号のAIM拡散力場の放出、及び心肺の停止を確認しました…よってこれより」カツカツ…
No.07「フラッシュバックの危険性を取り除く為…又、『上位個体』の能力テストを兼ね…」ザッ
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:21:38.47 ID:o3CtloA0O
よりによって他の妹達にやられるなんて…
よりによって他の妹達にやられるなんて…
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:23:17.04 ID:bNyGJMVXO
No.12「打ち止め(ラストオーダー)を介し、ミサカネットワークより〇〇〇一号からの記憶データを抹消(デリート)する作業に移ります」ザッ
No.12「打ち止め(ラストオーダー)を介し、ミサカネットワークより〇〇〇一号からの記憶データを抹消(デリート)する作業に移ります」ザッ
一方通行「いつまで寝てンだよ?追っ手が来てこれからって時に…目ェ開けてくれよミサカ…!ミサ…カ…!」
ミサカ「……」
No.12「……消去完了しました、計画はプランBへ移行します」
一方通行「ミ…サ……!?うわ…ァ…!」ブルブル…
No.02「計画に遅れが生じている為、これより第〇〇〇二次実験から第〇〇十四次実験までを同時に開始します」スチャッ
一方通行「う…あ…!…あぁあ゛あ゛ァァあァァぁあッッ!!」
No.14「了解しました、標的はLv5、『一方通行』へと変更…と言いつつ、ミサカは照準を合わせます」キリ…
一方通行「コロ……ス…!!」ギロッ
ヒュッ
No.14「…!?消え…」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:25:21.68 ID:bNyGJMVXO
No.02「うぐぅっ!?」ドシャッ!
No.02「うぐぅっ!?」ドシャッ!
一方通行「コロス……コロスコロス!殺してやる…!!」ブチブチブチ…
No.02「うあ…!?あぁっ!」
ブッヂイィィ!!
No.02「ぃあッッ…!?うああぁあぁぁああ!!」ブシュウゥゥ
一方通行「アハハッ!あひゃはハハはハハァッッ!!」
No.14「動きが止まりました……発射します」カチッ
ダオオォォォンッ!
No.14「…??え?被弾…?」ボタボタボタ
No.14「何…が…」ドサッ
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:31:15.27 ID:bNyGJMVXO
No.07「〇〇十四号機能停止!?一体何故…!?」
No.07「〇〇十四号機能停止!?一体何故…!?」
一方通行「うへへへへ!!」ブンッ
No.07(しまっ…!?)
ドグチャッッ!!
No.3(肉体を一撃で葬る破壊力…)シュッ
No.5(一瞬で間合いを詰める速度…)ヒュッ
一方通行「…あひゃっ?ヒャははは…」
ズバンッ!
No.3「ナイフも肌を通りませんか…肉体の硬化…?」
No.5「折れず、曲がらずの日本刀がここまで変形を…」グニャアァ
一方通行「く、キキ…うるせェよ…死ね」ポンッ
ボンッッ!!
一方通行「アハハ♪な~んだ、人間の花火ってキレーじゃねェかよォ」ビチャビチャビチャ
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:35:23.03 ID:bNyGJMVXO
一方通行「ほらァ…一人残らずブチ殺してやるから来いよォ…?」ポイッ
一方通行「ほらァ…一人残らずブチ殺してやるから来いよォ…?」ポイッ
ドチャッ
No.10「接近戦はキケン…キケン…」
No.05「よってこれ以後の戦闘は銃器が適している…と、ミサカは判断します」
一方通行「来いって…言ってンだろォがあァァァ!?」ダッ!
ッッドオオォォォン!!
No.02「うっ…ぐ…!一方通行の…能力は…?」ズル…ズル…
No.09「肉体強化などと生易しいモノでは…がぁッ!?」メギッ
一方通行「コロス…!コロスコロスコロス!!」
ドドドドドドドドド…
一方通行「よくもミサカを…!ミサカを…殺しやがってええエェェェ!!」
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:38:22.84 ID:bNyGJMVXO
No.06「わかり…ません、いくつもの…能力を!?」
No.06「わかり…ません、いくつもの…能力を!?」
一方通行「ちくしょう…!ちくしょうちくしょう!…ちくしょォがああァアアアッッ!!」
No.02「まさか…実現不能と言われる『多重能力(デュアルスキル)』とでも…!?」
バシャアァッ!
一方通行「フー…!フー…!フウウゥゥゥ…!!」ギロッ
No.02「全滅…!?傷一つ付けれずに…13人の『妹達』が…!?」
一方通行「何だァ…?まだ生きてやがったのかよ…」ザッザッザッ
No.02「ぐ…!」ズルッ…
一方通行「オッ、良いモン見ィ~っけ♪」カチャ…
No.02「理論上『多重能力者』はあり得ません…しかしこれは…圧倒的すぎ…ま…」ズルッ…
一方通行「よっ」ブンッ
ザシュッ!!
No.02「うあ゛あ゛ぁぁあぁ!!」ブシュウゥゥ…
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:43:25.93 ID:bNyGJMVXO
一方通行「へェ~、刀ってなァ良く斬れるンだなァ…腕が大根みてェに真っ二つじゃねェか」ポイッ
一方通行「へェ~、刀ってなァ良く斬れるンだなァ…腕が大根みてェに真っ二つじゃねェか」ポイッ
No.02「はあぁッ!う…わあぁぁ…!」ビクッ!
一方通行「綺麗な肌だなァ…食っちまいてェよなァ…へへっ!」
No.02「がふっ!?」ミシッ…
一方通行「死ぬ前に答えろ…何でミサカを殺しやがった…?」ズチャ…
一方通行「テメェらの標的は…一方通行だろォがァ!?」グイッ
No.02「あ…ぐあ…!」
一方通行「ミサカはなァ…今のテメェみたいに悲鳴も上げれずに死んで行ったンだ…仲間だと思ってたテメェら『妹達』に殺されてなァ!?」
No.02「はぁ…!はぁ…!」
一方通行「せっかく笑う事ができたのに…!本当の人間になれたのによォォ!!」
No.02「それが…必要ないと言っているのです」ハァ…ハァ
一方通行「あァァ!?」グイッ
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:48:40.02 ID:bNyGJMVXO
No.02「『上位個体』が未完成の今…我々には感情などあってはならない物なのです…」
No.02「『上位個体』が未完成の今…我々には感情などあってはならない物なのです…」
一方通行「また…それか…!」ギリッ
No.02「感情を持った『妹達』一人がネットワークに繋がれば…瞬く間に全ての個体へ伝達され、反逆が起こり得るのです!」
一方通行「反逆が起こるって事ァ…テメェらもこの実験がイカレてるってわかってる証拠だろォがァ!?」
No.02「今回のように…その反逆者を狩るのも我々『妹達』なのですよ?」
一方通行「!?っ」
No.02「同胞を殺すのに…心を痛めないミサカがいると思ってるのですか?」ハァ…ハァ
一方通行「グ…!」
No.02「反逆者を狩る為に新しいミサカが造られる負の連鎖…だったら大人しく実験動物として殺された方が幸せです…と、ミサカは…」ゴフッ
一方通行(わかンねェ…)
No.02「ぅぐっ…これ以上の生命の維持は…不可能です、だから…一方通行」ハァ…ハァ
一方通行(わかンねェよ…!)
No.02「〇〇〇一号と共に…死んでください」バチッ…
ドッッゴオオォォォンン!!
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 21:55:01.32 ID:bNyGJMVXO
一方通行「自…爆…?」バシャバシャバシャ…
一方通行「自…爆…?」バシャバシャバシャ…
パラパラパラ…
一方通行「何だァ…?コレ全部…俺…が…?」
一方通行「う…ごぶァっ!?」ガクッ
一方通行「うげっ…!オゴエエェエェェ…!!」ビチャビチャビチャ
一方通行(み…さか…!)
一方通行「はぁっ…ミサ…カ…どこ…?」ヨロッ
子猫「ミャー」ペロペロ
ミサカ「……」
一方通行「あ…!」ガクンッ
子猫「ミャー…」
一方通行「ミサカ…ミサカぁ…!」ムギュッ
ミサカ「……」
一方通行「頼む…目ェ開けてくれよ!俺を一人ぼっちにしないでくれよォ…!」グスッ
一方通行「お願いだからまた俺に…オマエの笑顔を見せてくれよォ…!」ボロボロボロ
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:00:57.58 ID:bNyGJMVXO
一方通行「一人……孤独……?」
一方通行「一人……孤独……?」
黒猫「ミャー」フリフリ
一方通行「何だよミサカ…オマエこそ本当に一人ぼっちじゃねェかよォ…」
一方通行「仲間の『妹達』に殺されて…ネットワークからも消されちまって…!」
子猫「ミャー」ペロペロ
一方通行「クソ猫…オマエの親父は…?」
子猫「ミャー」
黒猫「……」グッタリ
一方通行「ちくしょう…すまねェ…守れなかった…!何も守れなかった…!」
子猫「ミャー」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:04:55.01 ID:bNyGJMVXO
一方通行「なァミサカ…痛かったよな…苦しかったよなァ…」ギュッ
一方通行「なァミサカ…痛かったよな…苦しかったよなァ…」ギュッ
一方通行「……悔しいよなァ…!許せねェよなァ…!?」ギリッ
一方通行「安心しろよ…行こうぜ」スック
一方通行「何処へですか…だって?」ズチャ…
子猫「ミャー」トテトテ
一方通行「ンなの決まってンだろが…」
一方通行「オマエら『妹達』を弄びやがったゴキブリ共を…一匹残らず皆殺しだァ」ズチャ…
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:11:27.22 ID:bNyGJMVXO
ドゴオオォォンッッ!!
ドゴオオォォンッッ!!
研究員「な、何事だ!?」
研究員「建物が何者かによって破壊されています!これは……!」
研究員「侵入者だと!?一体誰が…!?」
研究員「Lv5…一方通行です!」
ゴオオォォォ…!
一方通行「アハハ、燃えろ燃えろォ…ホラ綺麗だろ?ミサカぁ」
No.18「ぁ…が」
No.23「……」
『警告!警告!火災ガ発生シテイマス!警告!警告!…』
研究員「『妹達』を造り出す培養器が…!」
研究員「何をしてるの!?AIMジャマーの作動!護衛の『妹達』を早急に向かわせなさい!警備ロボも全てよ!」
研究員「そ、それが…!」
研究員「なによ!?」
研究員「既に…全滅しています…」
163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:13:09.73 ID:bNyGJMVXO
ウワアァァァ!
ウワアァァァ!
キャーッ!
研究員「…!?悲鳴が…!」
ヤ、ヤメロ…
ギャアアァァァ!!
研究員「近づいて…!?」ゾクッ
ガ――ッ
一方通行「皆さンこンにちはァ~♪」ザッ
研究員「ひ、ひいぃぃ!?一方通行…!」ガタッ
一方通行「…あ、今はこンばンはでしたねェ」ヘヘッ
研究員「何をやっているの一方通行…?」
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:15:27.27 ID:JjH77zzu0
芳川っぽいが芳川ではなさそうだな
芳川っぽいが芳川ではなさそうだな
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:17:07.16 ID:bNyGJMVXO
一方通行「いやァ~皆さンの科学の力でミサカを生き返らせて欲しいンですけどォ…簡単だろォ?」ニタアァ
一方通行「いやァ~皆さンの科学の力でミサカを生き返らせて欲しいンですけどォ…簡単だろォ?」ニタアァ
研究員「ミサカ…?あぁ、今キミが抱きかかえてるお人形さんの事かしら?」
一方通行「人形だァ?アハハ、ミサカは人間ですよォ?」
研究員「人間…?ハッ、何ならキミ専用の『妹達』を造ってあげても良いわよ?何でもキミの命令を聞く最高の…」
一方通行「聞こえなかったンですかァ?俺はミサカを生き返らせろっつってンだよ」
研究員「馬鹿言わないで大人しくしなさい」
一方通行「馬鹿言ってやがンのはテメェらだろォがあァァ!?」
研究員「そう…やはり〇〇〇一号を狂わせたのはキミだったみたいね…」
一方通行「…あ?」ピクッ
研究員「面白かった?人間とお人形の決して交わる事のない恋愛ゲームは?」クスッ
一方通行「テメェ…」ビキビキッ…
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:20:58.30 ID:bNyGJMVXO
研究員「あらあら、何を怒ってるの?もしかして本当に好きになっちゃったとか?」
研究員「あらあら、何を怒ってるの?もしかして本当に好きになっちゃったとか?」
一方通行「ぐ…うゥゥゥ…!」ブチブチブチッ
研究員「どうせスイッチ一つで幾らでも造れるんだ…」
ボンッッ!!
一方通行「もういい、わかったよ…テメェらなンかより『妹達』の方がよっぽど人間らしいって事がなァ…」
ボテッ…ゴロンゴロンッ
ブッシュウウゥゥ!!
研究員「うわっ…!うわあぁぁ!?首があぁぁ!!」ゾクッ
一方通行「へェ~、ついカッとなって殺っちまったけどよォ…人の首ってなァ案外簡単にフッ飛ぶンだなァ」アハハ
子猫「ミャー」
研究員「く、狂ってる…!」
研究員「逃げろ!早く逃げろ!殺されるぞ!?」ガタガタガタ
研究員「一体どこに逃げるんですか!?扉は…」
一方通行「じゃあ始めようぜ?ミサカぁ…」コキッ
研究員「一方通行の…後ろだけ…!」ガクガクガク
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:24:25.19 ID:bNyGJMVXO
ピピピッ
ピピピッ
幻生「ん…誰だね?こんな時間に…」
『博士!聞こえますか!?博士!?』
幻生「どうしたんだい、そんなに慌てて…」
『ギャアアァァァ!!』
幻生「!?」ガタッ
『計画は失敗です!一方通行が…暴走を!!』
幻生「ホホゥ、そうかそうか…」ニタリ
『グワッシャアアァァン!』
『うわっ…!こ、このままでは壊滅です!至急暗部の要請を…博士っ!』
幻生「いやいや、計画は滞りなく順調に進んでいるよキミぃ」
『は…?』
幻生「ここでキミ達が死ぬ事も計画の内なのだよ?」
『一体…何を…?』
『何がLv6だ…!何が平凡な日常だァァ!?』
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:28:08.31 ID:bNyGJMVXO
幻生「キミも知っているだろう?科学の発展に犠牲は付き物だ…」
幻生「キミも知っているだろう?科学の発展に犠牲は付き物だ…」
『ハカ…セ…?』
『ベキベキバキバキバキ…!』
『あっあっ!うあ゛あ゛あぁあァァッ!!』
『「妹達」を…犠牲にしてる癖しやがってよオォォォ!!』
幻生「気の毒だよ…本当に…!フフ…フフフフフフ!!」
『博士!博士…!?…木原博士ええぇぇぇぇあ゛っ!?』
『グチャンッ!』
プツッ…ツーツーツー
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:31:22.29 ID:bNyGJMVXO
一方通行「くくき…くっ…カカカカ…!」ユラリ…
一方通行「くくき…くっ…カカカカ…!」ユラリ…
一方通行「…キャハッ!アハハハっ!ひゃハッあははハハはハァァ!!」
子猫「ミャー」スリスリ
一方通行「ハハッ…おいおい、オマエも返り血で真っ赤っかじゃねェかよォ?」ヒョイ
子猫「ミャー」
一方通行「へへ…へ…!終わった…そォだ、終わったンだよなァ!」グスッ
一方通行「だから安心して眠って良いンだぜ…?ミサカ…」ギュッ
ミサカ「……」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:32:55.77 ID:58Rf5zjG0
セロリさん……
セロリさん……
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:34:05.21 ID:bNyGJMVXO
―――第一〇学区 墓地
―――第一〇学区 墓地
ザアアァァァァ…
一方通行「……」ブツブツブツ
子猫「ミャー?」
一方通行「何だオマエ…まだいやがったのか…」
子猫「ミャー」スリスリ
一方通行「チッ、風邪引いても知らねェぞォ…」
芳川「…アナタもね?」ザッ
一方通行「……あ?」ピクッ
芳川「一体何日間そうやってる気?」
一方通行「テメェには関係ねェ…失せろ」
芳川「もしかしてそのお墓…恋人が埋まってたりするのかしら?」
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:37:15.71 ID:bNyGJMVXO
一方通行「テメェには関係ねェつってンだろォがァ!?」
一方通行「テメェには関係ねェつってンだろォがァ!?」
芳川「関係あるわよ」
一方通行「なに…?」
芳川「絶対能力進化実験…」ボソッ
一方通行「テメェ…関係者か…?」グイッ
芳川「だから関係あるって言ってるでしょ?」
一方通行「……」
芳川「……」
芳川「殺さないなら…離してくれるかしら?」
一方通行「チッ…」パッ
芳川「意外ね、わかった瞬間殺されると思ってたんだけど…」ゲホゲホ
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:43:07.34 ID:bNyGJMVXO
一方通行「まさか仲間の仇討ちかァ?…だったら早く殺してくれや、拳銃くらい持ってンだろ」
一方通行「まさか仲間の仇討ちかァ?…だったら早く殺してくれや、拳銃くらい持ってンだろ」
芳川「どうして?」
一方通行「自分じゃ死ねねンだよ、自殺しようとしてもビビッちまって勝手に反射しちまうもンでなァ」
芳川「何故死にたいの?」
一方通行「実験は終わったンだぜ?俺が全部ブチ壊して無事終了、残りはこの人殺しの一方通行ただ一人」
一方通行「関係者全員殺してやろうとも思ったけどよ…もう疲れた、俺をミサカと一緒にさせてくれ…楽にしてくれや」
芳川「まだ終わってない…としたら?」
一方通行「……何だと?」ピクッ
芳川「研究所のデータは他の研究所へ引き継がれているとしたら?」
芳川「『妹達』はキミの知らない場所で未だに製造され続けているとしたら?」
178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:45:32.31 ID:bNyGJMVXO
ザアアァァァァ…
ザアアァァァァ…
一方通行「オイ…冗談だろ…?」
芳川「今私が言った事が…全て真実だとしたら?」
一方通行「……」
芳川「甘いわね…見せしめに一つの研究所を潰したくらいでこの実験が終わると思ったの?」
一方通行「クソ…が…!」ギリッ
芳川「…で、どうするの?」
一方通行「決まってる…『妹達』は……殺ス!!」ザッ…
芳川「そう…」
一方通行「テメェらの玩具にされたり他のミサカに殺されるくらいなら…俺が殺す!一人残らず殺してやる!!」ザッザッ
芳川「……」
芳川「絶対能力進化実験…その第〇〇〇一次実験の本当の目的は…」ボソッ
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:49:22.17 ID:bNyGJMVXO
一方通行(力が欲しい…!もう誰も傷つけなくて済む…無敵の力が!!)
一方通行(力が欲しい…!もう誰も傷つけなくて済む…無敵の力が!!)
芳川「殺人を恐れる被験者、一方通行(アクセラレータ)の精神を狂わせ非情に徹しさせる為…」
一方通行(ミサカ…約束は守る、『妹達』は俺が救ってやる…!)ザッザッ
芳川「それが樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)が導き出した…最も効率的な…」
芳川「……」
芳川「一方通行、この内容を知ったら…キミは一体どうなるのかしら?」
芳川「でも安心しなさい、キミの恋人はおろか、殆どの関係者が知らない事実…」
芳川「要するに甘いのよ…キミも、私も…ね」
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:52:12.55 ID:86PUP21/0
つながるわけか・・・
つながるわけか・・・
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 22:54:35.52 ID:bNyGJMVXO
―――数ヶ月後
―――数ヶ月後
一方通行「やっぱあの子猫は俺みてェな人殺しと一緒にいちゃいけねンだよ…」
一方通行「あ、別に逃がしちまった言い訳じゃねェからな!」アセアセ
一方通行「…あれから毎日『妹達』を殺しまくってるけどよ…アイツらと戦う時はオマエの仇って思う事にしてンだ」
一方通行「別に本当に憎いってワケじゃねェぞ!?」
一方通行「いちいちオマエと照らし合わせてたら多分…何もできなくなっちまう、俺の頭が先にイカレちまうと思うンだ」
一方通行「…いや、既にブッ壊れてンのかもしンねェなァ…何が正しくて何が悪いのか、もうわかンねェ…」
一方通行「でもよ、もし俺が間違ってンなら…邪魔しに来る奴がきっといンだろ?」
一方通行「…つっても最強の俺に楯突く大馬鹿野郎なンていやがンのかなァ?」ヘヘッ
プルルルルル!
一方通行「…悪ィ、時間だ…」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 23:04:22.57 ID:bNyGJMVXO
ピッ
ピッ
芳川『一方通行、実験の時間よ』
一方通行「へいへい、わァってますよォ…」ポリポリ
芳川『今…そちらに向かわせてるわ』
一方通行「おいィ?こンな場所でバトらせンなよォ!?ミサカが寝てンだ!」
No.9981「一方通行、実験開始まで残り二十分三十三秒前です…特定のポイントへの移動をお願いします」ザッ
一方通行「…テメェの検体番号は?」ピッ
No.9981「検体番号九九八一号です…と、ミサカは即答します」
一方通行「OKだ九九八一号、死に場所を選びなァ」ザッザッ
No.9981「そんな事より…昼時のアナタはいつもあの石碑の前にいますね、一体誰を祈っているのですか?…と、ミサカは詮索します」
一方通行「あァ…アレか?アイツは俺の…」
No.9981「…?」
一方通行「この世で一番…たった一人守りたかった…」
No.9981「一方通行、何故…泣いているのですか?」
一方通行「……あ?」ツー
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 23:09:51.95 ID:bNyGJMVXO
No.9981「……」
No.9981「……」
一方通行「テメェみてェな人形には…一生わかンねェよ…」グシグシ
No.9981「そうですね」
一方通行「……」トコトコ
一方通行「最高の女と…俺に初めて傷を付けやがった最凶のクソ猫をブチ込んでる」
No.9981「ネコ?ネコとは何ですか?…と、ミサカは質問します」トコトコ
一方通行「……二度は言わねェ」トコトコ
No.9981「アナタにダメージを与えるとは…そのネコとは一体どのような兵器なのですか?…と、ミサカは」
一方通行「うるせェなァ…!ブチ殺すぞ!?」
No.9981「はい」
一方通行(…ったく、どいつもこいつも……わァってる、救ってやるよ)
一方通行(だからそれまで待っててくれな…)
一方通行(ミサカ…)
―――fin
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 23:11:35.56 ID:58Rf5zjG0
この一方通行に上条さんが説教すると思うと胸が熱くなるな・・・
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 23:11:42.51 ID:N3vN61nVi
悲しすぎる
悲しすぎる
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/05(土) 23:11:55.79 ID:5RfIsv1eO
乙
面白かった
乙
面白かった