ここは避難所。
『ティル・ナ・ノーグ』の対龍戦闘が長引き数十日たった頃。
『ティル・ナ・ノーグ』の対龍戦闘が長引き数十日たった頃。
「お姉ちゃん、『ティル・ナ・ノーグ』のみんなは大丈夫かな?」
リーナは、心配した。
『ティル・ナ・ノーグ』には『臨界者』たるティア・フェアリーもいるとはいえ、こんなにも長い戦闘は珍しい。ミュラー姉妹が本格的に避難民に対して食事を作らなければならない事態もまた珍しい。麦を避難所で育てることもだ。
「リーナ大丈夫だ、ティアもいる。アイツらがそう負けることはない」
リーザは妹の拳をぐっと握りしめ慰める。
そして「アタシ達のやることは決まっているわかるか?」と問いかけた。それに応じて不安を一旦払い除けてリーナはキラキラとした瞳を取り戻し奮起し直す。
そして「アタシ達のやることは決まっているわかるか?」と問いかけた。それに応じて不安を一旦払い除けてリーナはキラキラとした瞳を取り戻し奮起し直す。
「リーナはちゃんとわかってるのです!リーナ達の仕事は、避難民達を元気づけること!あとパンを届けること」
「あーそうだ、避難民を元気づけ、餓えさせないようにすることだ誰一人な」
「あーそうだ、避難民を元気づけ、餓えさせないようにすることだ誰一人な」
お互いの仕事の確認をする。心配しても食糧不足がなくなるわけでないし、周囲の不安が減るわけでもない。自分達姉妹に出来ることは、龍との対峙とは違うもう一つの戦闘。人々の心を救い、飢えという敵に勝つことだけ。
「うん!行ってくるよ!避難所のあちこちにお姉ちゃんのパン届けてくる!」
リーナは巫女としてもう一つ戦場で、元気を失いつつある避難民たちにパンを配給しにに向かう。そして、リーザもさらにパンをさらに焼いた後、妹に続き届けに向かった。