[[VIPミニ四駆スレ的マシン解説]] *【基本データ】 ・ノーマル ●全長148mm ●全幅90mm ●全高48mm ●Item No:19421 ●本体価格600円→本体価格780円(2015年8月改定) ●1997年9月発売 ・スペシャルキット ●全長137mm ●全幅90mm ●Item No:94621 ●本体価格1,100円 ●2007年12月15日(土)ごろ発売 *【本体内容】 シャーシは[[スーパーTZ>SUPER TZ]]。 ギヤは5:1と、フルカウルとしては珍しい4.2:1が付属(大径の為か?)。 14mmゴムリング付きローラー、12mmプラローラーに加え、ボディのランナーに14mmプラローラーが成型されている。なので合計6個のローラーが入っているお得モデル。 ・・・かと思いきや実は段付きビスが4つしかないので標準ではローラー4つしか使えない。ケチ(笑) リヤステーは新型。ようやく実用に足る強度を持ったリヤステーが付属するようになった。 足回りは[[フルカウルミニ四駆]]として初めて大径タイヤ・ホイールを装備。そして大径タイヤを標準装備する数少ないフルカウル系ミニ四駆の一つ。 ホイールは新型で、[[スーパーミニ四駆]]等のTZ[[シャーシキット]]で採用されているワイドトレッド規格では無く、従来のアバンテタイプと同じ規格のもの。 *【漫画、アニメでの活躍】 爆走兄弟レッツ&ゴーWGPで主人公の星馬豪が駆る4代目マグナム。 マシン中央に2本のサスペンションがあり、コロコロで開発画稿が掲載された時「このパーツは!?」と意味あり気に紹介され、当時の子供たちは「ついにサスペンション付きシャーシを開発するのか!」とwktkしたもんだが、蓋を開けてみれば只のTZシャーシでサスペンションは[[レーサーミニ四駆]]みたいなお飾り。 ミニ四駆の特性上や価格面の関係で本物を再現するのは難しいとはいえ、ガッカリした子供たち多数。 原作およびアニメ版ではきちんとサスペンションシャーシとして描かれている。 原作・アニメ版共に『ロッソストラーダ戦でのビクトリーズマシンの破損から復帰する為に鉄心先生からZMC製シャーシを譲り受ける』という流れだが、詳細は結構異なる。 原作では提供されたシャーシにそもそもサスペンションがついており、この「スーパービートシャーシ」に合わせて[[サイクロンマグナム]]を調整した結果、誕生した。 高い剛性を誇るZMC製のシャーシでありながらこのサスペンションによってしなやかに動き、荒れ狂う吊橋ですら渡り切る能力を発揮するのだが、それは完全な調整ができたときの話。 当初は癖の強いスーパービートシャーシに苦戦する豪だったが、レース直前の最後の最後でベストセッティングを見つけ、みごと「竜のつり橋」を渡り切る。 フロントノーズに竜が描かれているのは、原作のこのエピソードに由来する。 それでもとんでもないじゃじゃ馬なのは変わらず、豪の性格もあってレース中にセッティングを弄り走りがめちゃくちゃにもなった。 しかし最終局面ではチームメイトがこのサスペンションの特性を逆に利用し、マグナムトルネードの終わり際の着地にすべてをかけたセッティングを施し、この反動を生かして再び飛び出すドラゴンサスペンション・マグナムダイナマイトを披露。 この技が決め手となってアイゼンヴォルフに逆転勝利を決めるのが無印編のラストシーンとなっている。 アニメ版では直前のロッソストラーダ戦でパーツごちゃまぜのマグナム((豪曰く「サイクロン・トライ・コブラ・エボリューション・ハリケーン・マグナム」)が見せた見事な走りを再現するために、ビクトリーズのメンバーが総出となって作り上げている。 しかし走りそのものは再現できたもののしなやか過ぎる動きにシャーシがついて来れず破損、そこでZMC製のシャーシを採用するものの今度は硬すぎて走りがぎこちなくなってしまう。 悩む豪だったが通りかかったオフロードバイクにヒントを得てマグナムにもサスペンションを装備することを思いつき、さらにシャーシとボディも分割することで完成させた。 サスを利用して地面に吸い付くような走りを見せる原作版とは逆に、この前後が稼働する機構を利用して飛び跳ねるように走るのが特徴(リョウや藤吉曰く「トビウオみたいな走り」)。 また、原作では引き続きマグナムトルネードをしていたが、こちらではダウンフォースの効きすぎでマグナムトルネードが使えなくなったとされ、代わりにサスペンションの反発力とシャーシが大きく折れ曲がる事を生かした「マグナムダイナマイト」を使う。 サスペンションシャーシらしくオフロードにはかなりの適性を見せるほか、ジャンプすることで[[ディオスパーダ]]のアタックを避けるなどマグナムにしては珍しく小技も豊富。 なお原作ではシャーシから名前がとられているが、アニメ版では豪の「ニューマシンを走らせたときに胸がすごくドキドキしたんだ」という発言からJが「ハートビート」という単語を思いつき、ここから「ビートマグナム」と命名されている。 ちなみにmaxの原作番外編ではモブの大半が色違いのこのマシン&バスターソニックを使用しているが、本当にこのマシンだとしたら市販化がいくら何でも早すぎであるwww(恐らくサスペンションギミックはオミットされているのだろうが)。 Return Racers第2話にも登場。 豪が烈の海外留学を前に、最後の勝負にビートマグナムを使っていた。 そしてやっぱりマグナムダイナマイトではなくマグナムトルネードを使っているw また、最後の20年後のシーンでも家から持ち出してきている(ライトニングやバイソンはどうした・・・?)。 フロントバンパーの形状がSTZ(いや、スーパービートシャーシと言うべきか?)だったので、プレミアム版ではなくどちらかと言うと本キットだろうか。 *【VIP内での評価】 *【公式ページ】 http://www.tamiya.com/japan/products/19421beat_magnum/index.htm http://mini4wd.jp/product/item/19421 ビートマグナム スペシャルキット http://www.tamiya.com/japan/products/94621beat_spkit/index.htm *【備考】 1997年のジャパンカップ先行販売分と、店頭に出荷された初回出荷分は、シャーシ裏にジャパンカップ記念の「1997 JAPANCUP」の刻印が施された特製TZシャーシ仕様だった。 また、富士通乾電池のキャンペーンで緑を基調としたステッカーが限定で配布されたことがある。 このステッカーは2006年のモデラーズギャラリーで販売された「ミニ四駆スペアボディジャパンカップ限定ステッカー付」のビートマグナムボディの方にも付属していた。 上記のアニメのエピソードによるものなのか、ボディデザインはサイクロンマグナムをベースに[[ハリケーンソニック]]のリヤウイング(?)、ネオトライダガーZMCのフロントタイヤカウル、[[スピンコブラ]]のキャノピー、プロトセイバーEVO.のフロントカウル中央部をミックスしたようなデザインとなっている…と、いう事だが、正直ソニックのウイングには似ても似つかない… 確かに大型ウィングに段差はついてるけど、一段だけってのは… そしてこのリヤウィングの根元が非常に折れやすい。 コロコロコミックの誌上通販で、ブラックメッキボディが販売されたことがある。このブラックメッキボディは限定GUPでも販売された。 軽量化を施した[[ビートマグナム TRF]]が後に登場。 シャーシをTZ-Xに変更し、ボディの細部も変更した[[ビートマグナム GPA]]も登場。 2003年9月にボディをシルバーメッキ、シャーシをスモーク、ギヤケースをホワイトに変更したリミテッドスペシャルも発売された。 また、バスターソニックのボディがセットになったスペシャルキットも発売された。 #image(IMG_1095.JPG) シャーシをARに変更した[[ビートマグナム プレミアム(ARシャーシ)]]も登場。 2次ブームのころ、トミー(現タカラトミー)からトイラジが販売されていた。このトイラジには[[ネオトライダガー ZMC]]もあった。 ----