('A`)が 番外編~彼らは荒巻模型店に集うようです~

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('A`)が 番外編~彼らは荒巻模型店に集うようです~ - (2013/09/16 (月) 22:33:07) のソース

[[('A`)スレまとめ]]

5 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:29:21.35 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「おっお、どうしようかお…」 

ブーンは今考えごとをしながら学校に向かっているお。 
昨日荒巻模型店に行ったら、ツンから「もう一度[[ミニ四駆]]やってみない?」と聞かれた。 
ツンのお母さんの件があってから、ツンはミニ四駆を避けていたというのにいったいどういう風の吹き回しだお? 
まあ、なにがあったかわからないけど、吹っ切れたみたいで良かったお。ツンが元気になるならまたミニ四駆をやってみるお。 

( ^ω^)「それにしても、ひとりで走らせるのは寂しいお…そうだお!クラスのみんなを誘ってみるお!」 

僕の世代ならみんな一度はミニ四駆を触ったことがあるはずだお。きっと懐かしんで一緒に復帰してくれるお! 



6 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:29:45.72 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「おいすー!みんなおはようだお!」 

教室のドアを開けてみんなに挨拶する。早速みんなにミニ四駆をすすめるお!よし、まずは隣の席の人から! 

( ^ω^)「おはようだお!」 

「おう、おはよう、ブーン」 

( ^ω^)「ところで、いきなりなんだけどこれを見てほしいお」 

そう言いながら、田宮の広告を見せる。 

「ん?なんだこれ。へえ、ミニ四駆か。懐かしいな。まだ売ってたのか」 




9 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:31:32.27 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「おっお、新しく出たミニ四駆PROっていうんだお」 

「へえ、新しいのも出てるのか」 

「おい、なに見てんだよ」 

「お、ミニ四駆?懐かしいじゃん」 

ブーンの周りに人が集まってきたお。 

「よく肉抜きしすぎて壊しちゃったっけwww」 

「レストンスポンジタイヤとかあったよな?」 

「あったあったwww」 

「アニメもあったよな?レッツ&ゴー」 

「毎週見てたわ。マグナムトルネード!とかwww」 

「ボタンを投げて壁走りww」 

「サンダードリフト走行でゲスwwwwww」 

よし、盛り上がってるお。これならいけるかもしれないお! 



10 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:32:22.16 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「おっお、またみんなでミニ四駆やってみないかお?」 

「…………」 

(;^ω^)「お?」 

「う~ん…たしかに懐かしいけどなあ…」 

「俺部活あるし…」 

「勉強忙しいから」 

「高校生にもなってミニ四駆はちょっとな…」 

(;^ω^)「そ、そんなこと言わずにやってみるお!きっと楽しいお!」 

「お、そろそろチャイムなるぜ。悪いな、ブーン」 

みんなそれぞれの席に戻っていった。 

(;^ω^)「おっお…誰かいないかお」 

教室を見回してみる。 

(´・ω・`)「………」 




11 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:34:27.00 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
端の方の席にいるショボンと一瞬目があった。 

( ´ω`)「おっお…でもショボンはきっとミニ四駆なんかに興味ないお…」 

ショボンはクラス一の秀才で、ブーンはあんまり話したことがなかったお。 

「よーし、みんないるな?朝の会を始めるぞ」 

「きりーつ!礼!」 

そんなことをしている内に先生がやってきて、朝の会が始まったお。 

……………。 

( ´ω`)「…というわけなんだお」 

放課後、ブーンは荒巻模型店にやってきて、ツンに朝あったことを話していたお。 

ξ゚⊿゚)ξ「う~ん…なかなか難しいわね」 

( ´ω`)「おっお…みんなミニ四駆の話で盛り上がってたのに、実際やるとなると消極的だお」 

ξ゚⊿゚)ξ「どうしようかしら…」 

/ ,' 3 「フォッフォ、ブーン君、これに行ってみてはどうかの?」 

( ^ω^)「お?これは…」 

店長が見せてくれたのはミニ四駆の大会の告知だった。 



12 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:35:12.62 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「なるほど、大会ならミニ四レーサーがたくさん集まるお!」 

ξ゚⊿゚)ξ「まだ大会なんてやってたのね」 

/ ,' 3 「公式大会ではないけどの。ゲームセンター主催のようじゃ。日程は今週の日曜日じゃ」 

( ^ω^)「おっお、それじゃあ日曜日に行ってくるお!」 


13 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:37:37.37 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
~~~~~~~~~~~~~ 

(´・ω・`)「よし、これくらいでいいかな」 

今日僕は近所のゲームセンター主催のミニ四駆大会に来ていた。 

「よお、ショボン。今回も優勝狙いか?www」 

(´・ω・`)「レースはやってみないとわからないよ」 

ミニ四駆もかつての大ブームが過ぎ、今ではミニ四レーサーの数も少なくなっていた。だからこうした地元の大会で顔を合わせる人も、自ずと見知った顔になっていた。 

「またまたwww…あ、でも今回はわからないぜ。すごい速い人が来るんだ」 

(´・ω・`)「速い人?」 

「ああ、モナーさんっていってな、もう子供がいて、いい歳したおっさんなんだけど、これがかなり速いんだ。この前別の大会で会ったんだけどな。今回の大会のこと教えたら来るって言ってたぜ」 

(´・ω・`)「ふ~ん…」 

ミニ四駆は小学生のころから続く僕の趣味だった。フルカウルブームが過ぎ、周りの友達が次々と辞めていっても走らせ続けた。 
そんなある日、衝撃的なマシンと出会った。それは大人のレーサーが作ったマシンだった。そのマシンはただひたすら速かった。 

「うわ…やってらんねーよ」 

そう言って、まだ残っていた数少ない同年代のミニ四駆仲間達も辞めていった。 


14 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:39:05.32 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
しかし僕は違った。むしろその速さに憧れた。それからは情報収集に明け暮れ、改造の腕を磨き、気がついたら並の大人ならかなわないほどのレーサーになっていた。 
地元にはもう僕より速いレーサーはいない。しかし、それでもまだ足りなかった。もっと、もっと速く。いつしかそれは、強迫観念といってもいいほどの圧迫感となって僕を駆り立てた。 

(´・ω・`)(モナーさんか…まあ、僕のマシンが負けるわけないさ) 

僕は発言とは裏腹に、心の中では自分のマシンに対する絶対の自信を持っていた。僕の知識と技術の全てを注ぎ込んだウイニングバードフォーミュラ。このマシンが負けるはずがない。 



15 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:39:38.59 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
「おいすー!こんにちはだお!」 

と、聞き慣れた声が聞こえた。 

(;´・ω・`)「まさか…」 

( ^ω^)「おっお!ショボンじゃないかお!ショボンもミニ四駆やるのかお?なんだか意外だお」 

声の主は同じクラスの内藤くんだった。そういえばこの前クラスでミニ四駆の話をしていたようだ。 

(´・ω・`)「やあ、内藤くん。君もミニ四駆を?」 

( ^ω^)「ブーンでいいお!ブーン子供の頃やってたけど今はやってないんだお。でも最近復帰しようと思って仲間を探してたんだお!」 



17 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:41:30.65 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「それにしても水臭いお。ミニ四駆やってるなら、この前教室でミニ四駆の話してるときに教えてくれればよかったお」 

(´・ω・`)「言い出すタイミングを逃したんだ。ごめんね」 

( ^ω^)「おっお、謝ることじゃないお」 

本当は違った。僕は今から復帰しようとしている素人になんか興味なかったのだ。僕が興味を持つのは自分のマシンの速さと、それと良い勝負をできるマシンだけだった。 

「おい、ショボン、あの人がモナーさんだぜ」 

そう声をかけられて、会場に入ってきた人に目をやった。 

( ´∀`)「こんにちはモナ」 

入ってきたのは恰幅が良く、ニコニコしていていかにも人の良さそうなおじさんだった。 



18 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:42:24.59 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(´・ω・`)「あの人が?」 

「ああ。すげー速いんだぜ」 

「これから予選を始めます。参加する方は車検を行うので並んでください」 

と、そこで予選開始のアナウンスがあった。 

(´・ω・`)「じゃあ内藤くん、僕は行ってくるよ」 

( ^ω^)「だからブーンでいいお。頑張るお!応援してるお」 

車検を終え、予選が始まる。モナーさんは違うレースのようだ。 

「レディ…ゴー!」 

スターターの合図でマシンをスタートさせる。 



22 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:44:30.64 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(;^ω^)「おっお、ショボンのマシンものすごく速いお!」 

そのまま無事に完走し、レースは僕のマシンの圧勝だった。 

(*^ω^)「ショボンのマシンすごいお!」 

(´・ω・`)「たいしたことないよ」 

賞賛の声は聞き飽きていた。 

「「「うおー!!」」」 

ブーンと話していると歓声が上がった。第二レースが始まったようだ。 

(;^ω^)「あのマシンもすごく速いお!」 

歓声を浴びているのはどうやらモナーさんのマシンのようだ。確かに速い。 

(;´・ω・`)(ひょっとして僕のより速いかも…) 




24 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:45:18.90 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
レースはそのままモナーさんの圧勝で終わった。 

モナーさんのマシンをうかがってみる。井桁改造を施したアバンテのようだ。 

( ^ω^)「お?ショボンもあの人のマシン気になるお?だったら挨拶しにいくお!」 

(;´・ω・`)「ちょ、ちょっと、ブーン!」 

僕は引きずられるようにモナーさんの元に連れていかれた。 

( ^ω^)「こんにちはだお!」 

( ´∀`)「こんにちは」 

( ^ω^)「僕はブーンっていいますお!さっきのレース見てましたお!すごく速かったですお」 

( ´∀`)「僕はモナーだモナ。ありがとうモナ。…おや、そちらの君は第一レースの勝者モナね?」 



26 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:46:47.23 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(´・ω・`)「はじめまして、ショボンです」 

( ´∀`)「はじめまして。君のマシン速いモナねぇ」 

(´・ω・`)「いえ、モナーさんのマシンこそ」 

( ´∀`)「そんなことないモナよ。…そろそろ次のレースが始まるモナ。それじゃあショボン君、お互い楽しもうモナ。楽しむことが第一モナ」 

(´・ω・`)「…ええ、頑張りましょう」 

(´・ω・`)(なんだ、こんな甘いこと言う人なら負けないな) 

予選は次々と進み、大方の予想通り僕とモナーさんが決勝に進んだ。3レーンコースなのでもう1人いたが、事実上2人の一騎打ちだろう。 


28 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:47:23.23 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
「それでは車検までにセッティングを終えてください」 

決勝を前に一度だけセッティングの変更が認められていた。 

(´・ω・`)(今回のコースはストレートが多い…走らせた感じではアトミックチューンでもいけそうだな) 

僕はモーターをトルクチューンからアトミックチューンに交換した。 

(´・ω・`)(モナーさんは…) 

チラッとモナーさんの方を見る。 

( ´∀`)「たまにはこれを使ってみるモナ」 

(;´・ω・`)「え!?」 
思わず声が出てしまった。モナーさんが手にしたモーターがレブチューンだったからだ。 



30 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:49:32.43 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
上級者は普通アトミックチューンかトルクチューンを使う。 
レブチューンは数字上は回転数が高く、最高速度が伸びると銘打たれているのだが、実際のところはトルク不足のためスタートダッシュが遅く、さらにスピードがのる頃には大抵コーナーで減速してしまうため、役に立たないモーターと見なされていた。 

(´・ω・`)(…僕をバカにしてるのか?) 

まあいい。相手がどんなつもりであろうと勝つだけだ。 

「それではこれから決勝を始めます。各選手スタート位置についてください」 

( ´∀`)「2人ともよろしくだモナ。良い勝負をするモナ」 

(´・ω・`)「……ええ」 

「負けませんよ!っていっても俺だけ場違いwww」 



31 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:50:08.27 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「ショボン、頑張るお!」 

「レディ…ゴー!」 

スターターの合図でマシンをスタートさせる。やはりモナーさんのマシンはスタートダッシュが遅い。僕のマシンがトップに立った。 
一周回っても依然差は開いたままだ。 

(´・ω・`)(このまま僕の勝ちかな) 

しかし 

( ^ω^)「おっお、モナーさんのマシンがどんどん加速してるお!」 

(´・ω・`)「え?」 

ブーンの言う通りだった。モナーさんのマシンがグングン加速し、差を縮めてきている。 




33 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:52:16.31 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(;´・ω・`)(な、なんで?) 

モナーさんのマシンはスタートダッシュこそ遅かったものの、コーナーで減速することなく加速を続ける。 

(;´・ω・`)(減速せず、かつコースアウトしない絶妙なローラーセッティング… 
そしてトルクの低いレブチューンでもホイールを回し切れるような徹底した抵抗抜き、軽量化… 
いや、モーター自体の慣らしが上手いのか………違うな、おそらくその全てだ!) 

僕が考え込んでいる間にもレースは進み、いよいよ最終回だ。 

( ´∀`)「もう少しで追いつくモナ」 

そして最後のストレート………… 

「ゴール!!」 




34 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:52:49.29 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ^ω^)「おっお、ショボン、残念だったおね」 

(´・ω・`)「…うん」 

最後のストレート、モナーさんのマシンは見事に僕のマシンを抜き去った。 

( ´∀`)「ショボンくん、良い勝負だったモナ」 

(´・ω・`)「あ、はい…」 

( ´∀`)「……表情が固いモナねぇ…えい!」 

(`・ω。`)「ちょ、モナーさん、なにするんですか?」 

モナーさんはいきなり僕の顔を両手で挟んで揉み始めた。 

( ^ω^)「おっおwwwショボン変な顔だおwww」 

(#´・ω・`)「なにするんですか!」 



35 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:54:31.93 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
( ´∀`)「ショボンくんは少し気負いすぎモナ。速さを追求するのも、マッタリと走らせるのも自由モナ。 
…だけどせっかくだったら楽しまなきゃ損モナよ?ショボンくんはずっとしかめっ面で、全然楽しそうじゃないモナ」 

(´・ω・`)「あ…」 

確かにそうだった。最近の僕は速さを求めるあまり、楽しむことを忘れていた。これじゃあなんの為にミニ四駆をやっているのかわからない。 

(´・ω・`)「…モナーさん」 

( ´∀`)「なにモナ?」 

(´・ω・`)「ありがとうございました!」 

( ´∀`)「僕はなんにもしてないモナよ?w」 

「これよりコースを解放します。各自マナーを守って自由に走らせてください」 

( ´∀`)「ショボンくん、また走らせるモナ」 

(*´・ω・`)「はい!」 
いつかモナーさんみたいなレーサーになりたいな。そして今度こそモナーさんに勝つんだ! 



36 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:55:59.40 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
~~~~~~~~~~~~ 

( ^ω^)「おっお、2人ともお疲れ様だお」 

フリー走行も終了し、ショボンとモナーさんも帰る支度を始めた。 

( ^ω^)「2人に話があるんだお!」 

( ´∀`)「なにモナ?」 

(´・ω・`)「なんだい?」 

( ^ω^)「今度ブーンの行きつけの模型店がミニ四駆の取り扱いを始めるんだお」 

(´・ω・`)「ここの近くかい?」 

( ^ω^)「そうだお」 

( ´∀`)「それじゃあ僕の家からも近いモナ。近くにミニ四駆の取り扱い店にができるのは嬉しいモナ」 




37 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:56:36.97 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(*^ω^)「ぜひ来てくださいお!…2人の連絡先を聞いてもいいですかお?入荷したら連絡するお!」 

( ´∀`)「いいモナよ」 

(´・ω・`)「はい、これ僕の携帯のアドレスと番号」 

(*^ω^)「おっお、必ず連絡しますお」 


……………。 

( ^ω^)「おっお、ここですお!おいーす!ツン、2人を連れてきたお!」 

ξ゚⊿゚)ξ「いらっしゃい。はじめまして、ショボンくんとモナーさんね?私はツンよ」 

(´・ω・`)「はじめまして」 

( ´∀`)「はじめましてモナ」 

( ^ω^)「早速ミニ四駆コーナーにいくお!」 



38 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:58:08.05 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
ξ゚⊿゚)ξ「こんな感じの品揃えなんだけど…どうかしら?」 

( ´∀`)「結構たくさんそろってるモナね」 

(´・ω・`)「FRPプレートとHGベアリングが欲しいかな」 

( ^ω^)「新製品のミニ四駆PROもあるお!ツン、ブーンはこれを買うお!」 

ブーンは新製品の[[ナイトロサンダー]]を記念すべき復帰第1号に選んだ。 

( ´∀`)「これがMSシャーシ…なかなかおもしろそうモナね」 

(*^ω^)「早速組み立てるお!」 

パッケージを開けてパーツを取り出す。これまでのミニ四駆よりも少し複雑なようだ。 



39 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 21:58:46.53 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(;^ω^)「えっと…これがこっちで…」 

(´・ω・`)「あ、ブーン、そこは…」 

( ´∀`)「ショボンくん、最初は好きにやらせるモナ」 

(´・ω・`)「あ、そうですね」 

(*^ω^)「おっお、だんだんわかってきたお。早く完成させたいお!」 

そして… 

(*^ω^)「できたお!早速走らせるお!」 

ξ゚⊿゚)ξ「コースはこっちよ」 

案内された先にはジュニアサーキットが組まれていた。コースアウトしても店内や外に飛び出さないようにネットが張ってある。 

ξ゚⊿゚)ξ「スペースがないから小さいコースだけどね」 


40 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 22:01:22.16 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
(*^ω^)「初走行だお!…いっけー!ナイトロサンダー!」 

ブーンのマシンは勢いよく飛び出し、第一コーナーにさしかかると… 

(;^ω^)「おっ!!」 

コースアウトした上にバラバラに分解してしまったお…。 

( ´ω`)「おっお、僕のマシンがバラバラだお…」 

(´・ω・`)「雑に組むからだよ、ブーン」 

ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿ねぇ」 

( ´∀`)「モナモナw」 

/ ,' 3 「フォッフォ……おや、他のお客さんが来たようじゃ」 

/ ,' 3 「いらっしゃい。荒巻模型店へようこそ」 



番外編~彼らは荒巻模型店に集うようです~ 完 



47 : ◆ItodYKFaCM :2008/10/02(木) 22:14:28.36 (p)ID:aLL2uuJyO(41) 
ちなみに3位の人… 


「…というわけで、俺のマシンも大健闘、2位のマシンとわずか1センチ差の3位だったんだよ。いやあ、惜しかったなあ」 

「…本当か、兄者?他のマシンのコースアウトとかで運良く決勝に出られて、決勝では大きく離された3位だったんじゃないか?」 

「そ、そんなことないぞ、弟者!」 

「兄者、そう言いながら刺身にソースかけてるぞ?」 

「あ、新しい味への挑戦だもん!」 

「…ときに兄者」 

「なんだ、弟者?」 

「働かなくても飯はうまいか」 

「お、弟者のバカーッ!」 

「あんたたち!飯くらい静かに食べな!」 

「「ご、ごめんなさい!」」



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