#image(IMG_0998.JPG) #image(IMG_1001.JPG) *[基本データ] ・ホイールべース:80mm ・[[使用ドライブシャフト>車軸(ドライブシャフト) ]]:60mm ・[[対応ギヤ比>ギヤ]]:3.5:1、4.1、3.7:1 ・[[使用カウンターギヤシャフト>カウンターギヤシャフト]]:ストレート×2 ・[[ターミナル>ターミナル(金具)]]:MS ・重量(シャーシ骨格のみ他未装着):77.7g *[概要] MSシャーシの登場から8年経って発表された後継シャーシ。[[ミニ四駆PRO]]シリーズでの展開となり第1弾は[[ブラストアロー]]。 新世代のシャフトドライブシャーシである[[ARシャーシ>AR]]で培った空力設計を、MSと同じダイレクトドライブ方式に取り込んで発展させたものとなっている。 空力を考慮したデザインに、従来でも最高クラスの駆動効率を誇っていたMSシャーシから、一体構造のシャーシにすることで更に駆動を洗練したとされる。 &blankimg(IMG_1002b.JPG,width=262,height=196)(MA[画像中央]とMS[同左]、AR[同右]の比較) &blankimg(IMG_0930b.JPG,width=262,height=196)(MA[画像中央]とMS[同左]、AR[同右]の本体部分比較) また、ARと同じくギヤカバー類のランナーは低摩擦素材となっている。 &blankimg(IMG_0932b.JPG,width=262,height=196)(MA[画像中央]とMS[同左]、AR[同右]のAランナー部品比較) 形状はMSの特徴的な3分割から一体成型のモノコック式となったが、これは3分割方式での性能向上の限界や、コストの削減などの理由で一つにまとめたのではないだろうか。 一体成型式の方が、強度や精度を出しやすいという事もあるだろう(たとえ大量生産品でも寸法のバラつきはごく僅かにあるので、組み立て方や部品の組み合わせなどで狂いが出てくることがある)。 駆動系やターミナルは基本的にMSと同じ構造であり、モーター・ギヤ・ターミナルなどそのまま使えるようになっている。逆に言えば、これらは必ずPRO用パーツを使わなければならない。 &blankimg(IMG_0937b.JPG,width=262,height=196)(MA用のギヤ、ターミナル、モーター。MSとまーったく同じもの) ギヤカバーは、フロント側ギヤから中央のモーター、リヤのギヤまで全て覆うようになっている。MSでは構造上、センターシャーシの一部が前後スパーギヤのギヤカバーを兼ねていたが、MAではスパーギヤも全て覆うようになっている。取り付けはARの経験を生かしたスライド式を採用し、信頼性を高めている。 &blankimg(IMG_1003b.JPG,width=262,height=196) ギヤカバー中央部、モーター直上にARの中央部のようなネジ穴がある。 &blankimg(IMG_0938b.JPG,width=262,height=196)(AR中央部とMAギヤカバーの比較) なお、キット付属のノーマルモーターが現行ロットになった際、エンドベルの形状が変更になった所為でMAのモーターマウントでは形状が合わず、しっかり固定されないという大問題が発生していたが、[[アビリスタ ジャパンカップ 2018>アビリスタ ジャパンカップ 2018 (MAシャーシ)]]から金型改修が加わり対応できるようになった。 まぁGUPモーターに換えるなら問題ないけどもw スイッチはMS軽量センターシャーシやS2などによく似た、円形のターン式を採用している。ちなみに、構造のみならず規格もMS軽量センターシャーシのスイッチと合わせているらしく、スイッチのパーツは互換が効く。 &blankimg(IMG_0933c.jpg,width=380,height=175)(MA[画像中央]とMS[同右]、S2[同左]のスイッチ比較) ターミナル自体はMSと同じものだが、ギヤカバーの形状変更の為か固定方式が異なる。MAの場合、シャーシの溝にターミナルをはめてチップ状部品(ギヤカバーと同ランナーに成型)を差し込んで固定している。 &blankimg(IMG_0939b.JPG,width=206,height=274)(こんな感じ) ちなみに、バッテリーホルダーはMS強化ギヤカバーのような独立型であり、スライド式ギヤカバーの隙間を埋めるような突起が存在する。この突起により走行中のギヤカバーのずれを防ぎ、さらにシャーシの強度を高めていると考えられる。 &blankimg(IMG_1004.JPG,width=262,height=196) 軸受類はギヤケースと同じランナーに成形され、低摩擦素材故にやはりハトメは使わないようになっている。ARではカウンターにも使えるように620サイズが5つ付属したが、MAでは車軸受用のみの4つになっている(代わりにギヤ用の520ベアリングが同じランナーに付属する)。 &blankimg(IMG_0940.JPG,width=145,height=437)(MA[画像中央]とMS[同左]、AR[同右]の軸受け比較。MSはABS素材なので車軸受けにはハトメを使う) またボディキャッチは、ARのモノが強度が高い代わりに何かと扱いが難しいものだった反省からか、S2のボディキャッチを強化した形状の扱いやすいものになっている。 &blankimg(IMG_0942.JPG,width=196,height=262)(MA[画像中央]とAR[同右]、S2[同左]のボディキャッチ比較) フロント・リヤバンパーはARのものをベースとしているが、どちらもネジ穴を2個づつ追加して拡張性を強化し、直線的なデザインとなっている。 &blankimg(IMG_0944.JPG,width=196,height=262)(MA[画像右]とAR[同左]のフロント比較) ARのデザインを受け継いでる為やはりリヤは左右分割式だが、AR以上に頑丈な設計になっているようだ。 &blankimg(IMG_0945.JPG,width=196,height=262)(MA[画像右]とAR[同左]のリヤ比較) 左右をつなぐスキッドバーも引き続き装備される。 &blankimg(IMG_1005.JPG,width=196,height=262)) 標準装備されているローラーは、ギヤカバーと同じランナーに成形されているため当然低摩擦素材。ARと同じく6個付属し、取り付け用の段付きビスとワッシャーも同じ数だけ用意される。 ちなみにスキッドバーとローラーは、ARのものとほとんど同じもの(まぁローラーはちょっとパターンが変わってるけど)。 &blankimg(IMG_0948.JPG,width=183,height=314)(MA[同右]とAR[同左]のローラー・スキッドバー比較。殆ど一緒や・・・) サイド部分はMSシャーシで廃されていたサイドガードが復活している。 &blankimg(IMG_0947.JPG,width=196,height=262) これは二次ブーム以降ローラーを前後バンパーに設置するのが主流になり、サイドガードが不要とされていたためにMSでは廃止されていたが、近年はここにマスダンパーなどを配置するセッティングが普及したため、パーツのマウント用にXX以降のシャーシでは再びサイドガードを使う設計がなされているためだろう(S2はオプションだが、S1のものが使えるうえ新型の強化サイドガードも発売されている) フロントバンパーなどと同じくARのものをベースとした形状だが、ARに近い規格のネジ穴の外側にさらに同じようなネジ穴が二つ追加され、左右4つづつネジ穴がある。外側のネジ穴は、ブラストアローを含めたフルカウルタイプのボディーに対応する為のものだろう。 &blankimg(IMG_0946.JPG,width=196,height=262)(ARとの比較) 内側・外側のネジ穴のネジ穴ともに、何故か前後で幅が違い、FRPをネジ止めした際斜めになるようになっている。内側は広がるように、外側は狭まるような形になる。 ギヤやモーター、電池などは従来と同じくシャーシ上面から出し入れする方式である。そのため、ARのように主要部品の殆んどをシャーシ裏から取り出すことはできない。しかしその分、シャーシ裏に余計な凹凸がほとんどなく、エアロデザインを謳っているだけありAR以上にすべらかな形状になっている(ちなみに、形状を優先したためかMSにあった電池を押し出すための穴orパッドは廃されている) &blankimg(IMG_1006.JPG,width=196,height=262))(シャーシ裏比較) ギヤやモーターはMSと共通のためホイールベースはMSと変わらない。 一体型といっても基本構造は変わらないため、MSの利点や弱点も一部受け継いでいる。利点としては、先にも書いた駆動効率の高さがあるが、[[ミッドシップ系]]特有の弱点として電池とモーターを中央に集中配置しているために横幅が広く、タイヤやホイールの径によってはトレッドが大きく制限されてしまう点がある。 また、走行時のトラブルを防ぐためか、従来とは違う固定方法や従来よりも取り付けが固くなっている所が多々あり、組み立てやメンテナンスにコツが必要である。 特に、ターミナルやモーターの取り外しには専用の治具(キットに付属)を使用しなければならない。 &blankimg(IMG_1007.JPG,width=196,height=262)(付属の治具) &blankimg(IMG_1008b.jpg,width=401,height=267) バッテリーホルダーも上記のような特徴の為、今までのシャーシの多くが片側のロックを外せばホルダー全体が外せる(あるいは持ち上げられる)構造だったのに対し、MAでは両方を外さないと取り出せない構造となっている、電池を押し出す穴がないので取り出す時は電池の後ろ側を一旦押して前側を浮かせなければならない等、注意しなければならない。 &blankimg(IMG_1012b.jpg,width=262,height=392) まぁクラッシュ時にバラバラになった挙句部品を拾い集めなければならなくなり、挙句部品を無くして泣くはめになるよりずっといいだろう・・・ ボディはキット付属のもの以外にも、MSシャーシのボディの多くや[[スラッシュリーパー]]のボディが使用可能なようだ(エンペラーMSとバーニングサンMS、[[スピンアックス]]Mk-IIは無加工では乗らないらしい) また、MSシャーシのように分割されたシャーシの接続部がなく、当然その部分も出っ張っていない為、MSに比べてシャフトドライブシャーシ用ボディが載せ替えやすくなっている(但し当然ながらボディによっては大改修が必要である)。 [[ビートマグナム]]TRFなどは、コックピット下とボディキャッチ裏の補強板を削ってやるだけで載っかる(フロント側のフックも、形状の関係ではめるのにコツが必要な為、裏側の角を少し削った方がいいかもしれない)。 ノーマルのビートマグナムでは、それに加えてサスペンションの下部も干渉するのでそこも加工する必要がある。 *[カラーバリエーション] ●シャーシ本体 ・グレー [[ブラストアロー]]、[[ヒートエッジ]]、[[フェスタジョーヌ]]等 ・ホワイト タミヤプラモデルファクトリー新橋 2014年福袋に同梱。 2015福袋にも同梱されていた袋があったようである。 2016年、台湾にてGUPのMA強化シャーシセット(ホワイト)が発売された。商品名の通り、シャーシ本体はホワイトカラーの強化仕様になっている。また、付属するAランナーもホワイト。日本でも同年12月に発売された。 2017年5月発売のDCR-01にも採用された。こちらは通常のABS。Aランナーも同色。 ・ブラック [[ブラストアロー ブラックスペシャル>ブラストアロー ブラックスペシャル(MAシャーシ)]]、[[アバンテ Mk-III STARGEK 10th ANNIVERSARY SPECIAL>アバンテ Mk-III ネロ STARGEK 10th ANNIVERSARY SPECIAL (MAシャーシ)]]、[[ライキリ ジャパンカップ 2016>ライキリ ジャパンカップ 2016 (MAシャーシ)]]、[[がんばれ!熊本 ミニ四駆(くまモン版)]]など。 ライキリ ジャパンカップ 2016のモノはポリカABSの強化素材。 ・蛍光グリーン GUP。 &blankimg(IMG_1594.JPG,width=262,height=196) ・ライトガンメタル [[ヒートエッジ グリーンスペシャル>ヒートエッジ グリーンスペシャル(MAシャーシ)]] ・ブルー イベントの抽選会で配布。 タミヤプラモデルファクトリー新橋 2015年福袋にも同梱されていた袋があったようである。 ・クリヤーレッド ブルーと同様、イベントの抽選会にて。 ・レッド [[ネオファルコン MA-15 レッドスペシャル]]に採用。 また、強化素材仕様がGUPで発売。こちらは付属Aランナーもレッドになっている。 ・スモーク(ブラッククリヤー) ヒュンダイ i20 クーペ WRCで採用。 ●ギヤケース類 ・ブルー ブラストアロー、ヒートエッジなど ・ライトグレー フェスタジョーヌ、[[トライゲイル>トライゲイル (MAシャーシ)]]等 ・ホワイト ブラストアロー ブラックスペシャルに採用。 また、上記MA強化シャーシセット(ホワイト)やDCR-01にも付属。 ・蛍光グリーン GUP。 ・レッド [[アバンテ Mk-III ネロ STARGEK 10th ANNIVERSARY SPECIAL (MAシャーシ)]]、[[ミニ四駆スターターパック MAパワータイプ (ブラストアロー)]]など。 また、GUPの強化レッドにも付属する。 ・ブラック ヒートエッジ グリーンスペシャル,、ライキリ ジャパンカップ 2016、[[がんばれ!熊本 ミニ四駆(くまモン版)]]など。 ・イエロー ネオファルコン MA-15 レッドスペシャル、バーニングゴッドサンなど。 ----