【元ネタ】『ラーマーヤナ』
【CLASS】
アーチャー
【マスター】
【真名】
インドラジット
【性別】男性
【身長・体重】216cm・122kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 耐久C 敏捷A+ 魔力B 幸運C 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B(A+)
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
『羅刹天の大祭』の儀式に成功する事によりランクがA+まで引き上げられる。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【固有スキル】
陣地作成:B+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
『羅刹天の大祭』の為の儀式場の形成が可能。
また、
キャスタークラスの適性を持ち、将としても有能な
アーチャーの采配により防衛拠点としての機能も申し分ない。
混血の神魔:B
特殊な出生により破壊神シヴァと
羅刹王ラーヴァナの二人の父を持つ。神性、魔性を含む複合スキルでもある。
神と魔の血を併せ持つ
アーチャーに対しては神性特攻も魔性特攻も十全に発揮されず、羅刹族でありながら神の武具を完全な形で使いこなす。
幻術:B+
人を惑わす魔術。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。
攻撃の軌道を逸らす、周囲の景色に溶け込む隠形など、それだけでも十分脅威となるが、
事前に『羅刹天の大祭』の儀式を成功させておくことで神霊をも騙せるレベルの大魔術を行使可能。
【宝具】
『雷霆神の叫喚(
インドラジット・ヴァジュラ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:???
天を覆うほどの矢の雨で67億もの猿軍団を殲滅した逸話と神々の王
インドラを打ち破った逸話がミックスした宝具。
真名解放と共に
インドラの領域である天空に向け矢を放ち、報復として落とされた雷霆を自身が持つ非常に高度な幻術により強制的にターゲット変更するという、正に神をも恐れぬ宝具。
無数の
アーチャーの存在を誤認した雷霆は一切を鏖殺し尽くすまで鳴り止むことはないだろう。
しかし、神霊による報復呪詛の狙いをその場で変えるのは流石の
アーチャーでも非常に難しく、術の成功率を上げるには事前に『羅刹天の大祭』の儀式を成功させておく必要がある。
『羅刹天の大祭(ニクムビラー・ヤジニャ)』
ランク:A+ 種別:対軍(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
アーチャーがラーマーヤナにおいて至強の敵とされる要因の一つでもある祭式。
アーチャーのみが全貌を知る複雑な工程を遂行することで、「火神アグニに由来する『
魔力放出(炎)』を武具に宿す」「闇黒の操作による大規模な隠形術」
「ナーガ族が変化した投縄の神器」「ブラフマーから授かった不死の肉体」といった極めて強力な加護を獲得する。
また、儀式の終了と共に
アーチャーの各種ステータス・スキルランクも向上する。
一方で、効果時間は祭式終了後に交戦を終えるまでであり、全ての加護を得るためには多くの時間を費やす必要があるなど拘束時間も長い。
さらに儀式が失敗・中断された場合は、次の交戦を終えるまで全ステータスが弱体化し、特に幸運はE-ランクまで下降する。
よって、行動範囲が一都市内に限られることが多い聖杯戦争においては、全ての加護を獲得することには高いリスクが伴うと
アーチャーは判断している。
【解説】
『ラーマーヤナ』に登場するラクシャーサ(羅刹)族の魔術師にして戦士。
羅刹王ラーヴァナとマンドーダリーの間に生まれた王子。
本来の名はメーガナーダ。雲の咆哮、即ち雷鳴を意味する。
天界の戦争の折、単身にて
インドラ神を打ち破り、これを釈放せんとするブラフマー神より、「
インドラに勝利した者」を意味する。
インドラジットの名と、戦勝の犠牲祭の恩寵を授かる。
ラーマ率いるヴァナラ族軍と羅刹軍の戦争の際には、ヴァナラ族の大軍と諸将を撃ち破り、
ラーマとその弟
ラクシュマナ。ヴァナラ族最強の戦士
ハヌマーンを天界の武器で捕縛する等、多大な戦果を幾度も上げた。
最後は叔父である
ヴィビーシャナの策略により犠牲祭の最中を強襲され力を失い、
それでもなお余りある力で
ラクシュマナとの死闘の末に、神々の力の宿った矢に頭部を貫かれ斃された。
元より屈強な戦士であると同時に優れた魔術師であり、
キャスター、
ライダー、
アサシンの適正も持つ万能ぶり。
ここ一番の戦いでは犠牲祭による恩寵を授かる事で更なる力を獲得し数々の幻力を操り、
時に力で捻じ伏せ、時に幻覚で惑わし、
ラーマ達を幾度となく窮地に追いやったラクシャーサ最強の戦士。
彼の出生にはある秘密がある。マンドーダリーは前世がマドゥラーという名の水の精アプサラスであったとされ、
パールヴァティーの留守中にシヴァ神を誘惑し身籠るが、それが原因で
パールヴァティーの怒りを買い、呪いによって蛙の姿にされてしまう。
12年もの間、落とされた井戸の中で必死に許しを乞いた事で、マドゥラーはシヴァにより彼女を美しい女性に変え娘として育てる。
ラーヴァナの妃となったがマンドーダリーだが、このとき12年前のシヴァの精が再び活動し、生まれたのがメーガーナーダであるとされる。
すなわち彼は
ラーヴァナの子であると同時にシヴァ神の子である、魔性と神性を兼ね備えた異例の存在だったのである。
最終更新:2023年11月01日 23:11