ニコニコ上のシミュレーションシリーズでよく使われる用語の辞典です。
基本的に、特定作品の登場人物・専門用語などはその作品の解説を利用することをオススメ。
タイガー
1963年からNHKが放送している大型ドラマシリーズ。放送期間は原則として1年。毎年1作ずつ製作される。
近現代ものや、架空人物メインのものもあるが、多くの視聴者(特に「歴戦動画」を見ているような戦国好き)には、
「戦国時代や幕末を舞台として、豪華俳優陣が迫真の演技で演じる、スケールの大きな歴史ドラマ」と認識されている。
期待も大きいだけに、作品ごとに毀誉褒貶が激しいが、なんだかんだと言いながらも、
世間一般的な(或いは、ネット上に限定的な)流行語を生み出したり(例:「武者震いがするのう!」「
カピバラ
」)、
ドラマの地元を色めき立たせたり、便乗本を出版させたりする程度の能力は持っている。
この界隈では、近年の戦国ものは「葵 徳川三代」(2000年)や「風林火山」(2007年)の評価がわりといい。
「信長の野望」などを制作するコーエーも、大河ドラマの影響を受けるメーカーで、
メッセージにドラマの名台詞を取り込んだことがある。
(「今宵はここまでにいたしとうございます」「
アテブレーベ・オブリガード
」)
また、顔グラが役者に似るとか、主役となった武将の扱いが良くなる(
大河補正
)とか登場した人物の能力の加減・グラが似るなど色々と取りざたされている。
・・・最上義光さん、貴方は哀しい被害者だ。
大宮司(ダイグウジ)
歴戦界隈では通常、「信長の野望」において北肥後の大名として登場する、阿蘇神社第75代大宮司・阿蘇惟将を指す。
阿蘇神社は肥後国一の宮。阿蘇一族は、古代に阿蘇山を神として信仰する神官の末裔とされる。
阿蘇家は珍しい「神官系大名」であること、忠臣の鑑ともいうべき老将・甲斐宗運がいること、
なにより弱小勢力で不憫きわまりない(大名はじめ柱石がばたばた寿命で死ぬ)ことなどから人気もありネタにもされる。
寺社は古代から中世にかけて宗教的な権威だけではなく政治的な権力も握った。
信長の野望の過去作品には宗像氏貞(宗像大社大宮司)なども武将として登場した。
近作においては神社勢力が「諸勢力」扱いになっており、取扱いに頭を悩ませる局面があるが、
反面、個々人としては影が薄くなってしまった。
なお、神社勢力の出自などはなぜか「旧仏教」(あるいは「仏教」)として設定されている。
「非キリスト教・非一向宗の宗教勢力」ではあるんだけど、どうにかならんかね、という声はある。
なお、「神官系」の武将ではほかに諏訪神社の諏訪頼重が知られるが、
諏訪には「大祝」(おおほうり)という称号があるため、「大宮司」とは呼ばれない。
太閤
(タイコウ)
摂政・関白を引退した人物のことだが、とくに
豊臣秀吉
を指すことが多い。
★コーエーのゲーム、「太閤立志伝」の略称
例:太閤5(=太閤立志伝Ⅴ)
★
「信長の野望・革新PK」の仮想シナリオ「太閤の恩」(1603年スタート)の略称
例:太閤松前(=「太閤の恩」の松前家プレイ)、
太閤佐竹
太閤単発シリーズ(タイコウタンパツシリーズ)
「ニコニコ歴史戦略ゲー」「太閤立志伝」の派生タグ。
一発ネタ、MAD、イベコンの実演、短編などに用いられる。
隊長(タイチョウ)
★部隊長のこと
三国志Ⅸでは、隊長の統率によって部隊の攻撃力・防御力が決まるので、
できるだけ統率が高い武将を隊長にして、狙撃されない位置(後列)に置くことが望ましい。
★
「ひぐらしのなく頃に」の登場人物、小此木のこと
作品中において、特殊部隊の隊長だったことから。
ニート三国志では、初期に自軍に加入したメンバーの一人。
当初の負け犬キャラから成長していく様は、視聴者に感動を与えた。
1ターン三回の兵法発動を記録した
陽平関防衛戦
は、伝説とも言われている。
大弩弓
(ダイドキュウ)
バリスタのこと。
★
「信長の野望・革新」の
南蛮技術
の一つ
イギリスから友好度50でもたらされる。
弓隊の攻撃力+8、戦法威力+100%。
#PKにおいて射撃系兵科が幅を利かせるようになった主犯。
台風(タイフウ)
西太平洋で発生し、東アジアに襲来する強力な熱帯性低気圧。暴風雨を伴う。
「信長の野望」シリーズでは、定番の災害である。
旧作では、風神雷神図屏風の風神が地図上を移動するアニメーションがみられた。
「革新」では、渦を巻いた雲が列島上を通過する様子が見られる。
「革新」では、内政施設が被害を受ける。このとき、通常の解体や、戦闘中の破壊と同様に、
土埃を上げて施設が「爆発」するため、空襲になぞらえられる事もある。
台風によるダメージは大きく、弱小大名の場合、即座に再起不能に追い込まれることすらある。
学舎が複数巻き込まれ、研究が中止に追い込まれるのも、よくある話である。
歴戦動画では、「台風なし」に設定することが多い。
太宰(ダザイ)
日本の小説家、太宰治(1909~1948)のこと。
主な作品として、「走れメロス」「津軽」「人間失格」などがある。
★
Hearts of Iron2における太宰
コロンビアの閣僚候補にして空軍司令官である、カミロ・ダーサ・アルバレスのこと。
製作スタッフが太宰(DAZAI)とダーサ(DAZA)を間違え、太宰治の写真を使ってしまったことから。
転じて、コロンビアを「太宰の国」と呼ぶことがある。
馴染みの薄い南米に突然現れた日本人小説家のインパクトは強く、
これをネタにした
AAR
(
これ
)も存在する。
狸(タヌキ)
徳川家康の渾名。狸じじい、古狸などとも。
戦国ランスでは、本当に狸にされた。
多部隊戦法(タブタイセンポウ)
★
三国志Ⅸの場合
三国志Ⅸの仕様では、「1万×1部隊」よりも「1000×10部隊」が圧倒的に強い。
ぶっちゃけ、兵1でもたくさん揃えるとかなり有効(
兵1戦術
)。
システムの穴を突いた戦法なので「リアリティ」の面で著しく難があり、
「ゲーム」として見ても反則気味の効果があるため、封印されることが多い。
ただ、ある意味「ネタ」として使われることもある。
でも、戦国時代の「啄木鳥」「車懸」のように立派な戦法であり、立案者は評価されるべき。
関連用語――――
ダメ景(ダメカゲ)
越後長尾家当主・長尾晴景の事。
上杉謙信の実兄であり、長尾氏嫡流であったが、病弱で指導力に欠けていた。
そのため早くに隠居し、家督を弟・景虎(後の上杉謙信)に譲ることとなる。
あまりにマイナーなうえに、史実でもたいした活躍をしていないためか、
謙信の血族にしては珍しく、ゲーム上は、かなり低めの能力に設定されることが多い。
このあだ名によく似た人物として、彼と謙信の父である長尾為景(タメカゲ)がいるが、
こちらはダメ景どころか、
チート名将
として有名である。
長尾晴景の能力
天道 |
統率 52 |
武勇 3 |
知略 63 |
政治 70 |
義理 76 |
|
ダメ君主(ダメクンシュ)
能力がいろいろと残念なことになっている君主・大名のこと。
三国志での代表例は、
劉禅
や「
荊州四英傑
」。
戦国時代では、
今川氏真
・
一条兼定
など。
史実における彼らは、領国の騒動を収められなかったり、勢力を滅ぼしたりと、確かに事績がパッとしない。
また、情けなくも愉快なエピソードが残されていたりもする。
このため、「
逆コーエー補正
」を受けて、ネタ要員にされてしまうのである。
なお、「あくまでもイメージであって、史実では決してダメ人間じゃない」という擁護論もある。
歴史戦略ゲーム界隈では、彼らに注目した動画が多い。
イメージ通りにダメっぷりで周囲を絶望させたり、ギャグ担当になったりすることもあるが、
時にはイメージを覆す感動的な役割を演じたり、並み居る名将に伍して大活躍を果たしたりする。
「バカ殿」と似ているようでもあるが、「ダメ君主」には、プレイヤーからの愛が込められているのである。
★
プレイ動画の一つ、「ダメ君主の野望」の略称
一条兼定・今川氏真らが天下を目指す。
★
軍師黄皓の憂鬱の主人公たち
サブタイトルは「ダメ君主劇場」。主人公は、劉禅・今川氏真・ジョン欠地王の三人(「
諸王の戦い
」参照)。
関連動画――――
ダメ松(ダメマツ)
三国武将、楊松(ヨウショウ)のこと。有能な張松(チョロ松)との比較から、この名がついたと思われる。
出典は某休載漫画家の有名作品からと思われる。
歴戦動画界での使用は、
霊夢の旅日記のうp主が作中で述べたコメント、
「(楊松があまりにも酷過ぎるから)あだ名ダメ松でいいや!」が始まりだと思われる。
三国志演義では、劉備陣営から賄賂をもらい馬超を孤立させたり、賄賂をくれた曹操に漢中を制圧させるなど、
特に金に汚い悪代官キャラとして有名。最後は「主君を売った罪」を問われ、曹操に処刑される。
実に見事なダメっぷりである。
三国志演義を元にしているコーエー三国志においても、その扱いはとても悪い。
特にパラメーターが重要な三国志Ⅹにおいては、統率2・武力4・知力32・政治37・魅力2、特技も商業のみと、
悲惨なレベルである。最弱武将候補なのは、言うまでも無い。
なお、楊松は楊柏の兄という設定だが、正史には登場しない。演戯において、話を盛り上げるために創造された架空のキャラである。
顔グラも、いかにも小悪党といった面構えで描かれているが、その点だけで言えば、有能だが容姿に優れなかった龐統や張松と大差はない。
タワー
Hearts of Iron2で、一つのプロヴィンスに大量の師団が集まること。
同一のプロヴィンスに複数の師団がいる場合、師団を示すカウンタが積み上がることで表現されるのだが、
師団の数が多くなると、カウンタが高く積み上げられて、まるでタワーが建っているように見えることから。
AIは、妙なところに大量のタワーを築くことがあり、ときには画面に収まりきらない数のタワーが出現する。
単騎(タンキ)
★部隊長一人しかいない部隊
三国志Ⅸでは、1部隊に最大5人まで武将を配置できる。
兵法の発動や連鎖は、武将数が多いほど起こりやすいため、単騎での行軍は下策とされる。
だがCPUは、やたら微妙な武将をソロで送り出してくる事が多い。
(なお、ストレス解消のために、嫌いな武将をわざと単騎行軍させるプレイヤーもいる)
信長の野望・革新も、1部隊に最大3人の武将を配置するシステムだが、
兵法の威力が三国志Ⅸ程ではないため、兵法のために複数武将を詰め込む意味は少ない。
一方、部隊の通常攻撃力は、兵数や武将数に影響されないので、
兵と武将を小分けにして複数の部隊を作ると、総合攻撃力が高くなる。
このため、特に射撃系兵科では、単騎を多数出撃させたほうが強かったりする。
★
兵数1の部隊
大抵は、
釣り
のために建設を行わせたりするのだが、
とある外道君主の場合、
仕官した武将を敵に捕縛させるために、これを行う。
まさに外道。
防衛戦では、武将が逃げさった後に、ただ1人の兵士が数万の敵軍と戦うという、極めて悲壮な場面を見ることができる。
(しかも敵部隊は、綺羅星の如く並んだ名将が率いていたりする)
これで
百人以上を道連れにする
のだから……名も無き英雄に合掌。
単騎駆け(タンキガケ)
敵中を単騎で駆け抜ける雄雄しいありさま。
本来はかっこいいはずなのだが、プレイ動画界隈では落差のある使われ方をすることが多い。
弾正
(ダンジョウ)
官職の一つ。名称は、弾正台(律令制における行政監察・首都警察機関)に由来する。
行政監察という役職上、朝廷の方針に公然と否を唱えることが許された事から弾正台の三等官「弾正忠」は多くの武将が名乗った。
★
歴戦動画界隈で単に「弾正」と言った場合、
松永久秀
を指すことが多い
松永弾正を主人公に据えた動画、
弾正の野望もある。
★
ほかに、以下のような人物も指す
・織田信長: 「織田弾正忠家」出身
・高坂昌信・保科正俊・真田幸隆: 「
三弾正
」と並び称される
・長尾景虎(上杉謙信): 朝廷から正式に「弾正少弼」に叙せられた
★「信長の野望・革新」での長射程兵器全般、特にPKでの長弓の事。
防衛兵器としての弾道ミサイル
防衛戦で用いられたものとしては、
真田ミサイルが初出。
攻撃兵器としての弾道ミサイル
攻撃での使用例では、
剣豪将軍の野望での弓(「
OMIKATA
」)が判りやすい。
兵器好きにあんな物を持たせてはいけない。
数キロ先から城を破壊する映像は、どう見ても戦国時代の物ではないためインパクトが強く、
ネーミングの妙もあって、「OMIKATA」の通称が広まった。
動画によっては
- 「弾正ミサイル」(弾正の野望)
- 「SSM(Satake-to-Surface Missile)」(太閤佐竹滅亡録) ※SSMは本来 surface-to-surface missile(地対地・地対艦ミサイルなどの総称)
などの愛称も使われる。
★Hearts of Iron2の弾道ミサイル
Hearts of Iron2にも登場するが、出番は少ない。
(開発年が遅いうえに、デフォのAIだと、研究自体行わない国が殆どなので)
弾幕(ダンマク)
★
「信長の野望」で鉄砲隊から放たれる攻撃のこと。「三国志」での弓兵部隊からの攻撃をさすこともある
革新では、鉄砲櫓という施設を建設すると、近寄った敵を自動的に迎撃してくれる。
鉄砲櫓を大量に建設して、防御体制「弾幕要塞」を作り上げた
動画もある。
★
ニコニコ動画で、画面が埋め尽くされるほどのコメントのこと
歴戦動画では、特定の武将が登場したときに、
ここにいるぞ!
や
いい笑顔
などのコメントで埋め尽くされることがある。
動画シリーズごとの名物弾幕としては、「
特産物の野望」の「泳、泳、魚ーー!!」、
「
西園寺世界の逆襲」の「さわりたいです!」などが有名。
★東方シリーズにおけるキャラたちのコミュニケーション方法のひとつ
この能力を買われて、東方キャラには弓や鉄砲の適正が与えられることが多い。