登場人物
(編集中)




プロローグ 前日

夜間攻撃作戦の中、サイアンは戦闘指揮所で眠たい目を擦りながら戦況を見つめていた。
薄暗い戦闘指揮所、そこへ伊波がやって来た
伊波「当直の交代よ」
サイアン「もうそんな時間か、あまり戦況が芳しくないがあとは頼む」
伊波「なんとか乃絵美ちゃんを楽にしてあげないと」
サイアン「そうだな」
伊波「あっ、もしかしてあなたは・・・・・」
サイアン「サイアンだが な・・・」
伊波「いやぁぁぁぁ 男」
ボコ
グフッ

サイアンは深い深い眠りについたのであった。



第一章 失われた記憶

サイアンは自室で目覚めた。何故か体中が痛い。
当直交代前後の記憶がない。なぜだろう。
サイアン「乃絵美さん おはようございます」
乃絵美「サイアンさん おはようございます」
乃絵美「昨日は当直お疲れ様でした」
サイアン「その事なんですけど、どうも記憶が
それに体中が痛いんです」
乃絵美「サイアンさんは当直室の床で寝てたから
体が痛いんですよ。朝みんなで寝室まで運んだんです」
サイアン「当直室で…」
乃絵美「昨日は戦局が厳しかったから頑張りすぎたんですね」
なんとなく釈然としないサイアンであった


サイアン「そういえば、乃絵美さん?」
乃絵美「はい、何でしょうか?」
サイアン「昨日、俺の次の当直って誰でしたっけ?」
乃絵美「伊波さんですよ もしかして、覚えておられないのですか?」
サイアン「うん・・・そこら辺の記憶が曖昧で・・・」

それを聞いた乃絵美は、はぁ、とため息をつく

乃絵美「サイアンさん、過労かもしれませんし、一度お医者さんに見て貰った方がよろしいのでは?」
サイアン「うーーん・・・そこまで忙しかったとは思わないんだけど・・・」
乃絵美「過労で倒れる人はみんなそう言うんです とりあえず、ちゃんと見て貰ってきて下さいね」
サイアン「はい、了解しました  心配かけてすいません」
乃絵美「いえいえ、皆に苦労をかけてるのは私の方ですから・・・」



第二章 繰り返される喪失

サイアン「・・・まぁ、考えても仕方ないか」

考えたって分からない物はある。そうやって自分の思考を止め、次のスケジュールを確認するサイアン。

サイアン「次は・・・ゲェ、体術訓練か・・・ ガランドさん、怖いもんなぁ・・・」
ガランド「ん? 呼んだか?」
サイアン「!!??」

スケジュール帳を確認し、ブツブツ言いながら歩いていたサイアンは、突然のガランドの出現に驚く。

サイアン「な、なんでもありません!」
ガランド「・・・そう言うやつは、大抵何か隠し事がある物だが・・・まぁいい 予定は忘れてないな」
サイアン「?? えぇ、はい 今から向かうところです」
ガランド「よし、それではついでに頼まれて欲しい物があるんだが・・・」


そう言って、左手に持っていたスーツケースをサイアンに渡すガランド。
何か分からないままに受け取ったサイアンは、遠慮がちに質問する。

サイアン「えーっと、これは何ですか?」
ガランド「今日の訓練で使うデコイだ 自分で訓練場まで持って行くつもりだったんだが・・・ ちょっと乃絵美に呼ばれてな」
サイアン「乃絵美さん、ですか 何かトラブルでもあったのでしょうか?」
ガランド「まぁ、そうだろうな 厄介事じゃなければいいが・・・  まぁ、とりあえず、その荷物の運搬、任せたぞ」
サイアン「了解しました」


サイアン「頼まれたなら仕方がない。持って行くか。うっ重い ガランドさんはこれ軽そうに片手で持ってたんだけど。そうか魔法力で持っていたんだ」
そこに通りかかる伊波(50メートル先)
伊波「サイアンさん 何してるんですか?」
サイアン「いやぁガラント少将に荷物運び頼まれたんだけど重くて動かせないんだ」
伊波「じゃぁ私が持って行ってあげますからサイアンさんは先に訓練所のほうに」
サイアン「えぇ 女の子には無理だよ。二人でなら」
伊波「いやぁぁぁぁぁ」

ボコ
グフッ

伊波「また殴っちゃったorz 仕方がないからサイアンさんも訓練所まで運んでおいてあげよう」

荷物を肩に担いで、サイアンをマジックハンドで引きずりながら訓練所に向かう伊波であった。



第三章 芽生えるもの

伊波「うんしょ、うんしょ・・・訓練所に到着っと」
伊波「荷物はここにおいてっと・・・サイアンさんは・・・触れないからここで寝かせておこう・・・」

荷物とサイアンを訓練所に置いた伊波は自室へと帰って行った。

~30分後~

サイアン「・・・ん???ここはどこだ???体中も痛いし記憶もあやふやだぞ」
記憶の糸を手繰り寄せるサイアン
サイアン「ガランドさんに頼まれた荷物を運ぶ途中に伊波さんに会って会話したとこまでは覚えているんだがその後が・・・」
サイアン「ん???よく見るとここは訓練所!荷物もある!」
サイアン「運んだ記憶が無いのになんで訓練所で倒れてたんだろう??」


そこにガランドがやってきた

ガランド「サイアンじゃないか。頼んだ荷物は・・と」
ガランド「ちゃんと運んであるな、ご苦労であった。・・・って何か考え事してるのか?」
サイアン「・・・ハッ!ガランドさん!それが荷物を運んだ記憶が無いんですよ」
ガランド「???何言ってるんだ???そこに頼んだ荷物はあるじゃないか」
サイアン「いやそれが・・・気付いたら訓練所で寝てて荷物もあったんですよ。しかも体中が痛いですし・・・」
ガランド「また例の奴か???なんか背中に引きずられた跡もあるし病院に行ってきたらどうだ?」
サイアン「で、でも訓練が・・・」
ガランド「こんな状態じゃ訓練もできないだろう。」
サイアン「はい、わかりました・・・」

釈然としないままサイアンはまた病院へと向かうのであった


医師「どうしたんですかサイアンさん、今日2回目ですよ」
サイアン「えっ 初めてのはずです」
医師「又記憶を無くしたんですか? これは重症かも知れませんね。まあとりあえず傷の手当てをして入院して貰いましょう。乃絵美さんには私から連絡しておきます」
サイアン「入院ですか? でも戦局が厳しい時に独り入院なんて」
医師「病人を戦闘させるわけにはいけません」
しぶしぶながら入院する事にしたサイアン
サイアン「しかしこの病院のベットなんか何回も寝たことのあるような感じがするな」
サイアン「今は体を休めることに集中して早く復帰出来る様にしよう」
と思い、寝息を立てるサイアンであった。
そしてサイアンは夢を見た。


サイアン(夢)「そういえば、いつも記憶が無くなる前に伊波さんが居たな。今日だって当直明けの時も伊波さんと交代だったし訓練所へ行くときも・・・・」なんで伊波さんのことは覚えているのに他のことは忘れてるんだ? 何でだろう・・・」
サイアン(夢)「あぁ 伊波さんが頭から離れない」
サイアン(夢)「もしかして、これって・・・・恋?? いやいや伊波さんにはいつも殴られてばかりで恋愛対象とは・・・ でもでももしこれが恋なら」
サイアン(夢)「確かめなくては・・・」

突然むくっと起き上がるサイアン
サイアン「あれ ベット あぁ夢か。しかし悪夢だったよな。僕が伊波さんに恋しているなんて。とんでもない」
サイアン「でも、ホントだったらどうしよう 夢って自分の素直な気持ちがでるからな」
サイアンは意を決して思った
サイアン「よし、伊波さんに告白しよう 当たって砕けろだ。いつも砕けてばかりだけど今度はちゃんと



第四章 目覚めた先は

サイアン「ちゃん・・・と」
伊波「あわわわわわ・・・」

こぶしを握り締め、顔を上げたサイアン・・・の目の前で、真っ赤になってアワアワしている伊波
混乱しているサイアンに、医師のリリーが声をかける

リリー「目は覚めましたか?」
サイアン「あれ? 俺はいったい・・・」
リリー「昨日、けがを負って、ここで治療して、そのままこのベットで寝ていたんです ・・・それも忘れてしまいましたか?」
サイアン「それも・・・って・・・ あれ? 昨日俺は何をしていたっけ・・・」
リリー「はぁ、重症ですね・・・  ・・・それでも、伊波さんのことだけは覚えている・・・と」
サイアン「・・・へっ?」
リリー「先ほど、寝ながらそのことを喋っていましたよ 全く、聞いてるこっちが恥ずかしいです」


サイアン「えっと・・・その・・・ ちなみに、伊波さんは・・・」
伊波「あわわわわわ・・・」
リリー「伊波さんも居ましたよ 部屋の整理を手伝ってもらってたんです」
サイアン「・・・えぇーーー!?」

ビックリしたあまり、裏声で叫び声をあげるサイアン
一方の伊波は、濡れタオルを片手に顔を真っ赤にしておろおろしている

伊波「あ・・・さ・・・サイアンくん!?」
サイアン「な、なんでしょうかあっ!?」
伊波「えっと・・・あの・・・その・・・あの・・・」
サイアン「あ、アレだからね!? さっきの発言は・・・えっと・・・その・・・」
伊波「そ、その・・・さ、サイアン君!?」
サイアン「はいぃい!?」
伊波「や、やっぱり・・・その・・・」


伊波「け、結婚はまだ早いと思うんだっ!」
サイアン「恋愛の先にまで飛んじゃった!?」

テンパった挙句、爆弾発言をする伊波
そして、それに丁寧にツッコミを入れるサイアン

リリー「息の合い方が、完全に夫婦ですね・・・」
サイアン「ふえぇっ!?」
伊波「ち、違うよ! 私達、まだ夫婦じゃないよ!?」
サイアン「いずれ夫婦になる気満々!?」
リリー「えっ・・・ サイアンさんは、伊波さんと夫婦になりたくないんですか?」
サイアン「えっ・・・」


第五章 ツタエル

リリーにそう言われたサイアンは、思考を巡らせる

サイアン「(えーっと、俺は伊波さんが好きなのか?)」
サイアン「(いや、それを確かめようとして、それで・・・)」
サイアン「(そう、告白してみようって思ってたんだ  そしたら、告白?みたいなことをされて・・・)」
サイアン「(あれ? 俺はどうすれば・・・)」

混乱したサイアンは、チラッと伊波の方を見る
一方の伊波は、体を横に向け、両手とタオルで顔を隠しつつ、その隙間からチラチラとサイアンの方を見ていた

サイアン「(あの反応・・・伊波さんは満更でもないのか!?)」
サイアン「(でも、いつも殴られてるしなぁ・・・ 実は嫌いなんじゃ・・・)」
サイアン「(いや、それだとあの反応は変だし・・・うーーん・・・)」
サイアン「(・・・いや、伊波さんの気持ちは、今はいい それより、俺の気持ちだ・・・)」
サイアン「(俺は・・・伊波さんと・・・)」


サイアン「俺は伊波さんと・・・伊波さんと付き合いたい! そして、いずれ夫婦になりたい!!」
伊波「ふえええええっ!?」

喉の奥に引っかかる言葉を、無理やり引っ張りだすように、大声で叫ぶサイアン
それを聞いた伊波は、さらに顔を真っ赤にする

伊波「ふえええええっ!? えっと・・・あのぉ・・・えっとぉぅ・・・」
サイアン「ご、ゴメン、急に大きな声を出して・・・」
伊波「ふ、ふえええぇぇ・・・プシュゥ・・・」
サイアン「ちょ、伊波さん!?」

突然のサイアンの告白に、頭の処理が追いつかなくなったのか、崩れ落ちてしまう伊波
それを、素早い動きでベッドから降りて、ギリギリで抱きかかえるサイアン

サイアン「伊波さん、大丈夫ですか!?」


伊波「えっと・・・・大丈夫・・・かな? え、えっと・・・」
サイアン「え、えっと・・大丈夫なら・・・良かった?」

サイアンに抱きかかえられながら、顔を真っ赤にしてオロオロする伊波
一方のサイアンもオロオロしながら、会話を続ける


サイアン「えっと・・・その・・・ど、どうしましょうか?」
伊波「ふええ!? えっと、その、サイアン君?」
サイアン「ふぁぃ!?」
伊波「えっと・・・その・・・私、嬉しい・・・」
サイアン「えっ・・・てことは・・・」
伊波「でも、私みたいな暴力女でもいいの?」
サイアン「暴力は・・・減らしてくれた方が嬉しいかな?」
伊波「がーーーん」


第六章 変わったこと、変えられないこと

サイアン「でも・・・」

と、恥ずかしそうに頬を掻きながら、サイアンは言葉を続ける

サイアン「今の伊波さんも好きですよ」
伊波「ふえええぇぇ!?」

「好き」という言葉を言いながら、自分で恥ずかしがるサイアンと、それを聞いて恥ずかしがる伊波
その様子をずっと見ていたリリーは、ヤレヤレといったポーズをとる

リリー「全く、二人とも熱いですねー」
サイアン&伊波「!!??」
リリー「そういうのがダメとは言いませんけど・・・少しは恥ずかしがってください」
サイアン「・・・ゴメンナサイ」
リリー「まぁ、いいですけど それはさておき、伊波ちゃん、おめでとう!」


伊波「あ、ありがとうございます!」
リリー「いやー、ついに伊波ちゃんも彼氏持ちかぁ・・・ 羨ましいなー」
伊波「えへへー」

彼氏持ちと言われて上機嫌の伊波
そんな伊波を見つつ、思い出したように、リリーは言葉を紡ぐ

リリー「そういえば、伊波ちゃん?」
伊波「えへへー 何ですかー」
リリー「男の人に抱きしめられても、大丈夫になったんだね」
伊波「へっ?」

リリーに言われて、今の自分の状況を確認する伊波
お尻は地面についているものの、頭と足を抱きかかえられたままのことに、今更気づく


伊波「ふ、ふええ・・」
サイアン「えっと、伊波さん?」
伊波「ふえええええ・・・」
サイアン「ちょ、ちょっと・・・ その握りこぶしはいった・・・」
伊波「ふええええええんっ!!」
サイアン「ゴフゥ!?」

思わず拳をサイアンに当ててしまう伊波
伊波の拳を受けたサイアンは、血を吐きながらベッドへと吹き飛んでしまう

サイアン「ぐふっ・・・ パタッ」
伊波「さ、サイアンさん!?」
リリー「・・・癖は、一日二日じゃ治らない・・・か また記憶が飛んでなければいいけれど・・・」
伊波「ご、ごめんなさいぃ・・・」
リリー「それは、起きた後の彼に言ってあげなさいね  全く・・・」



最終章 幸福を祈る者たち

ブツブツ言いながら、治療を開始するリリーと、それを手伝う伊波
その様子を遠目に見つめる、ガランドと乃絵美

乃絵美「・・・本当にこれで良かったのでしょうか」
ガランド「いいんじゃないか? こっちとしても、伊波をコントロールしてくれる人間が出てくれるのは有難い」
乃絵美「でも、あの様子だと、サイアンさん、いつか本当に病気になってしまうんじゃ・・・」
ガランド「大丈夫大丈夫。アイツはそう簡単に潰れたりしないだろう」
乃絵美「だといいんですけど・・・」
ガランド「それじゃ、賭けるか?」
乃絵美「えっ? 何にですか?」
ガランド「あの二人が、あのまま結婚まで行くかどうか、だ」


乃絵美「ふふっ、それならダメです」
ガランド「ん? 何故だ?」

いたずらっ子の様にほほ笑む乃絵美
ガランドも、同じようにほほ笑んでいる

乃絵美「二人とも『上手くいく』に賭けてしまいますから」
ガランド「確かにな 答えが同じなら、そもそも勝負にならない」
乃絵美「ふふっ そうですよ」
ガランド「ちなみに、乃絵美はどうして『上手くいく』と思うんだ?」
乃絵美「ふふっ だって、信じていますから」

乃絵美「この物語は、ハッピーエンドだって」

Fin


あとがき

作者(その1)後書き

リレーSS「Sの悲劇」お楽しみいただけたでしょうか?
想定通り伊波さんは男性恐怖症の克服というヒロインハッピーエンドにしてみました。
サイアンさんは、まあ題名が「Sの悲劇」ですから…

さて今回初めてSSに挑戦した訳ですが、なかなか面白いですね
それでは次回作(有るかは未定)をお楽しみに

ガランド


作者(っぽい)後書き

ほんの少ししか作品にかかわれなかったですが書いていて楽しかったです。
無茶ぶりをしてあとの人に申し訳なかったです

でもまた書きたい題材が出てきたら今度はたくさん書きたいです!
呼んでくれる人が一人でもいる限り

伊波まひる


作者(兼主人公?)後書き

誰だよ俺の麦茶に砂糖ぶち込んだ奴は・・・(SE:オマエダー!)

というわけで、お疲れ様でした
毎度おなじみ、文芸部員のサイアンです

ガランドさんのプチSSに、シリアスなSSを投げ込んだつもりが・・・どうしてこうなった・・・
てか、自分主人公で甘い話を描くって、恥ずかしすぎるじゃねぇかちくしょぉお!

いやしかし、リレーSSって難しいですね
「こうやって繋げてほしいなぁー」って思って書いたSSの続きが、予想と180度真逆の時の絶望感
なんとなく、TRPGのような、「本当に筋書きのない物語を描く」ような感じで、すごく新しい体験をさせてもらいました

とりあえず、最後に一言
夢の中での妄言を書いたのは俺じゃないからな! 絶対に違うからな!

サイアン







アナザーストーリー(ガランド作)

(第三章終了後)

思い立ったが吉日だ。サイアンはベットから飛び出した。
伊波さんをさがし基地中を駆け巡った。そして見つけた。
サイアン「伊波さん ちょっといいですか」(50m手前)
伊波「あっ サイアンさん 具合はどうですか?」
サイアン「大丈夫です。それより、大事な話があるんです」(30m手前)
サイアンは勇気を振り絞って一歩一歩伊波に近づいていった
サイアン「伊波さん 実は・・・」(10m手前)
伊波は拳をぎゅっと握った
サイアンは気づいたがもう後戻りはしない少しずつ近づく。そして伊波の射程圏内に入った。
伊波「いやぁぁぁぁぁぁっ」
ボコ
しかしサイアンは今度は倒れなかった。強い意志の力で踏みとどまった。
サイアン「伊波さん。僕は貴方のことが大好きなんです」
伊波「いやぁぁぁぁぁぁっ」


ボコボコボコ グフッ
サイアンは倒れない。
伊波「何故倒れないの?」
サイアン「僕は倒れません。だって貴方のことが好きだから」
伊波「えぇ 何を言ってるんですか?こんないつも殴っているのに」
ボコボコボコボコボコ
よろけるサイアン。でもふらふらになりながらも立っている
サイアン「どんなに殴られても僕は倒れません。だって貴方のことが好きだから」
ふと我に返る伊波
伊波「サイアンさん。こんなに私の事を心配して・・・」
気がつくと伊波はサイアンをぎゅっと抱きしめていた
サイアン「伊波さん。これで男性恐怖症ともお別れです」
伊波「ありがとう サイアンさん」
しばらくそのまま抱き合っていた二人。そして伊波が一言言った
伊波「小鳥遊君 大好き」


その様子を見守っていた二人。乃絵美とガランドはほほえんでいた。
乃絵美「二人の為にパーティーやりましょう」
スキップをしながら厨房に向かって行った
ガランドは魔法力のおかげで少し最後の言葉が聞き取れただけに
なんとも言えない表情を浮かべていたが、
ガランド「乃絵美には聞こえていなかったらしい。まあいいか。パーティーはいいものだ」
と思い直し戦闘指揮所に戻って行った。

(Happy End??)

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最終更新:2014年10月01日 00:23