Demon and Vampire ◆7RGbmc1fRg
月下の元で、一人の女性があてもなく歩いていた。
ポニーテールに纏めたライトブルーの髪。きっちりと制服を着こなし、縁無し眼鏡をかけた彼女の目は鋭いながらも知的さを醸し出す。
だが人と大きく違うのは、その額から生えた一本の角と赤い肌。
なにを隠そう彼女こそ正真正銘の悪魔。デイモン姉妹の妹、デイモン・ニーソックス。
ポニーテールに纏めたライトブルーの髪。きっちりと制服を着こなし、縁無し眼鏡をかけた彼女の目は鋭いながらも知的さを醸し出す。
だが人と大きく違うのは、その額から生えた一本の角と赤い肌。
なにを隠そう彼女こそ正真正銘の悪魔。デイモン姉妹の妹、デイモン・ニーソックス。
殺し合いなど普段から天使たちとしのぎを削る彼女にとって別段恐れることではない。
見せしめに殺された修道女の女はなにやら特殊な力を持っていたようだが、格好からしてあれも天使の一人だろう。
ならばなにも感じる必要はない。
いつも通り、悪魔ハイクラスコマンダーである我らデイモン姉妹の職務を果たすのみ、そう思っていた。だが
見せしめに殺された修道女の女はなにやら特殊な力を持っていたようだが、格好からしてあれも天使の一人だろう。
ならばなにも感じる必要はない。
いつも通り、悪魔ハイクラスコマンダーである我らデイモン姉妹の職務を果たすのみ、そう思っていた。だが
(なぜ私ひとりだけが……)
名簿からアナーキー姉妹とガーターベルト神父が来ていることは確認している。
しかしそれ以上に問題なのは姉のデイモン・スキャンティがこの会場に来ていないということ。
共に生まれ、共に戦い、姉妹でありながら共に愛しあう、常に一緒だった姉がいない。
それに気づいたとき、底知れぬ恐怖と不安がニーソックスを襲った。
しかしそれ以上に問題なのは姉のデイモン・スキャンティがこの会場に来ていないということ。
共に生まれ、共に戦い、姉妹でありながら共に愛しあう、常に一緒だった姉がいない。
それに気づいたとき、底知れぬ恐怖と不安がニーソックスを襲った。
どうする? 集められた人間たちを皆殺しにするか?
NON――――ここにはアナーキー姉妹がいる。
お姉様がいるならいざ知らず、私ひとりで勝つことなど到底不可能。
お姉様がいるならいざ知らず、私ひとりで勝つことなど到底不可能。
頭内に仕込まれた爆弾を解除し、脱出を目指す?
NON――――ここでもアナーキー姉妹の存在が邪魔になる。
ニーソックスは爆弾解除の技能を持たないため、他の参加者の協力を仰ぐ必要がある。
しかしアナーキー姉妹の口から自分が悪魔であることを漏らされ、自分の情報と悪評が広まっていくのではそれもできない。
ニーソックスは爆弾解除の技能を持たないため、他の参加者の協力を仰ぐ必要がある。
しかしアナーキー姉妹の口から自分が悪魔であることを漏らされ、自分の情報と悪評が広まっていくのではそれもできない。
(教えてくださいお姉様……私は、いったいどうすればよいのですか――?)
空に浮かぶ丸い月を見上げ、離れ離れになった姉を想う。
スキャンティは、ニーソックスにはないものを持っていた。
はしゃいでゾンビエキスを撒き散らしたり、うっかり自爆スイッチを押してしまったりと粗忽な面もあるが、その生来からの前向きさが私にはないものだった。
こんなときスキャンティなら明るく元気づけてくれるかもしれない。
もしかしたら弱気になった妹を叱責し、発破をかけるかもしれない。
だがニーソックスの大好きな姉は、ここにはいないのだ。
はしゃいでゾンビエキスを撒き散らしたり、うっかり自爆スイッチを押してしまったりと粗忽な面もあるが、その生来からの前向きさが私にはないものだった。
こんなときスキャンティなら明るく元気づけてくれるかもしれない。
もしかしたら弱気になった妹を叱責し、発破をかけるかもしれない。
だがニーソックスの大好きな姉は、ここにはいないのだ。
寂しさと不安から、ニーソックスの切れ長の目に涙が浮かぶ。
ダメだ、どんどんマイナスの方向に考えが行ってしまう。
とにかくどこかで休もう、しばらく身を隠せるような場所で、じっとしていよう……。
ダメだ、どんどんマイナスの方向に考えが行ってしまう。
とにかくどこかで休もう、しばらく身を隠せるような場所で、じっとしていよう……。
その一心で延々と歩き続け、私がたどり着いたのが教会だった。
悪魔である私が神の家に救いを求めるとは皮肉にもほどがある。
だがここは地図上にも示された、言わばシンボルマークとも言える施設。
アナーキー姉妹を初めとした天使たちや、ガーターベルト神父などが集まってくる可能性のある場所だ。
ここで休むことはやはりはばかられるが、もう仕方ないのだと思えた。
お姉様がいない一人ぼっちの私では、天使たちに勝つことなどできないのだから。
悪魔である私が神の家に救いを求めるとは皮肉にもほどがある。
だがここは地図上にも示された、言わばシンボルマークとも言える施設。
アナーキー姉妹を初めとした天使たちや、ガーターベルト神父などが集まってくる可能性のある場所だ。
ここで休むことはやはりはばかられるが、もう仕方ないのだと思えた。
お姉様がいない一人ぼっちの私では、天使たちに勝つことなどできないのだから。
聖堂へとつながる重い扉を開け、中に入る。
――――そうして私は出会ってしまったのだ、あの方に。
―――その男は、聖母の描かれたステンドグラスを背にし、神の子が磔にされた十字架を玉座代わりに静かに座っていた。
心の中心に忍び込んでくるような凍り付く眼差し、黄金色の頭髪、透き通るような白い肌、男とは思えないような妖しい色気。
ギリシア彫刻のようなその美しさは、レズビアンであるニーソックスすら見惚れてしまうもの。
だがそれ以上に、この男は危険なのだと思えた。ただの人間が果たして、こうまで禍々しきオーラを身に纏えるものか?
逃げるべきか、戦うべきか、ニーソックスは一瞬だけ思惟する。十字架の上の男からは片時も目を離してはいない。
なのに……そのはずなのに……十字架の上の男は姿を消し、私の目の前に佇んでいた。
心の中心に忍び込んでくるような凍り付く眼差し、黄金色の頭髪、透き通るような白い肌、男とは思えないような妖しい色気。
ギリシア彫刻のようなその美しさは、レズビアンであるニーソックスすら見惚れてしまうもの。
だがそれ以上に、この男は危険なのだと思えた。ただの人間が果たして、こうまで禍々しきオーラを身に纏えるものか?
逃げるべきか、戦うべきか、ニーソックスは一瞬だけ思惟する。十字架の上の男からは片時も目を離してはいない。
なのに……そのはずなのに……十字架の上の男は姿を消し、私の目の前に佇んでいた。
「君はとても肌が赤いんだね……。それにこの角も作り物じゃあない。ちゃんと身体の中から生えてきてるって感じだ。
――怖がることはないよ……。私は君の『味方』だ―――」
――怖がることはないよ……。私は君の『味方』だ―――」
男が私の肌に、額から生え出した角に触れる。
私が本当に恐ろしいと思ったのはその時だ。
男が話しかけてくる言葉はなんと心が……安らぐのだ……!
お姉様以外に、それも初対面の名も知らぬ男に触れられなんの嫌悪感も感じない。危険な甘さでまどろんでしまう。
私が本当に恐ろしいと思ったのはその時だ。
男が話しかけてくる言葉はなんと心が……安らぐのだ……!
お姉様以外に、それも初対面の名も知らぬ男に触れられなんの嫌悪感も感じない。危険な甘さでまどろんでしまう。
「……私も吸血鬼となり久しいが、人ならざる者と出会ったのはこのDIOも初めてだ。
―――君により興味が湧いてきたよ。少し私と、話をしよう。――いいだろう?」
―――君により興味が湧いてきたよ。少し私と、話をしよう。――いいだろう?」
男の指が私の頬を愛で、唇に触れる。
顔が熱い。きっと今の私はいつも以上に赤面しているのだろう。
―――私は無意識に、頷いていた。
顔が熱い。きっと今の私はいつも以上に赤面しているのだろう。
―――私は無意識に、頷いていた。
*
DIOと名乗る吸血鬼は、私の話を興味深そうに、何度か質問も交えながら聞いていた。
吸血鬼……生と死を超え、不死者の王とされるノーライフキング。
ならば私達悪魔と同族も同然。あの修道女の女も含め、ここには天使や悪魔たちばかりが集められているのだろうか?
吸血鬼……生と死を超え、不死者の王とされるノーライフキング。
ならば私達悪魔と同族も同然。あの修道女の女も含め、ここには天使や悪魔たちばかりが集められているのだろうか?
私がアナーキー姉妹やガーターベルトの情報を伝えると、吸血鬼は事細かに、塾の講師が解説するよう丁寧にスタンドと呼ばれる超能力のことを教えてくれた。
天使や悪魔が持つ固有の能力。ニーソックスやスキャンティを武器に変成する力とはまた違う、一部の人間にも扱える能力だそうだ。
天使や悪魔が持つ固有の能力。ニーソックスやスキャンティを武器に変成する力とはまた違う、一部の人間にも扱える能力だそうだ。
「スタンドというものは『精神の力』だ。人型が主だが、持ち主を操作する刀『アヌビス神』のように物質と同化したタイプも存在する。
君の能力……ゴーストを強化する鎌、ダブル・ゴールド・スパンデックスと少しだけ似ているかもしれない。
もっとも君の能力はスタンドとは少々違うようだが……」
君の能力……ゴーストを強化する鎌、ダブル・ゴールド・スパンデックスと少しだけ似ているかもしれない。
もっとも君の能力はスタンドとは少々違うようだが……」
- スタンドはスタンド使いにしか見えない。
- スタンドは一人につき一体であり、能力をひとつ持つ。
- スタンドが傷つけばその本体も傷つく。
- スタンドのパワーと射程距離は反比例する。
- 例外として自動追跡型のスタンドが存在する。
本体と離れていてもパワフルな攻撃ができるが、大雑把な行動しかできない。
吸血鬼も自身のスタンドである『世界』を、少しだけだが見せてくれた。
スタンド使いではない私にスタンドが見えていることを疑問に思ったようだが、私が悪魔であることや、無意識のスタンド使いかもしれないと納得していた。
スタンド使いではない私にスタンドが見えていることを疑問に思ったようだが、私が悪魔であることや、無意識のスタンド使いかもしれないと納得していた。
「吸血鬼……あなたはこの『バトルロワイアル』、どう考えますか?」
「……別に、なにも。私にとってはいつもの夜と変わらんよ。
ただ違うとするならば、この地に天使や悪魔と呼ばれる君たちがいることくらいか」
ただ違うとするならば、この地に天使や悪魔と呼ばれる君たちがいることくらいか」
期待した以上の返答にニーソックスは嘆息する。
きっと……このゲームに優勝するのはこの方なのだろう。
アナーキー姉妹もガーターベルトも、そして私もこのゲームの添え物に過ぎず、この方の引き立て役でしかないのだ。
今はなんの気まぐれか、手を出さずにいるものの、この方が少し本気になれば自分など「あっ」という間に絶命している。
吸血鬼という種族の有意性を抜きにしても、それだけの風格と、力の存在をDIOからは感じるのだ。
遅かれ早かれ、私の行く道は死という彼岸につながる。それが少し間延びしただけのこと。
自分は、死ぬためだけに連れてこられたのだ。
きっと……このゲームに優勝するのはこの方なのだろう。
アナーキー姉妹もガーターベルトも、そして私もこのゲームの添え物に過ぎず、この方の引き立て役でしかないのだ。
今はなんの気まぐれか、手を出さずにいるものの、この方が少し本気になれば自分など「あっ」という間に絶命している。
吸血鬼という種族の有意性を抜きにしても、それだけの風格と、力の存在をDIOからは感じるのだ。
遅かれ早かれ、私の行く道は死という彼岸につながる。それが少し間延びしただけのこと。
自分は、死ぬためだけに連れてこられたのだ。
(……せめて死に際は、お姉様の膝元で迎えたかったですね)
ニーソックスは、DIOから見ても酷く絶望しているように見えた。
希望も意地も頼るものもなく、全てを諦めきったような表情を。
DIOは悪魔に微笑み、穏やかな様子で語り掛ける。
幸せには……『2つの場合』があると言う。
……ひとつは、絶望したヤツを見おろす時。
そしてもうひとつは……
希望も意地も頼るものもなく、全てを諦めきったような表情を。
DIOは悪魔に微笑み、穏やかな様子で語り掛ける。
幸せには……『2つの場合』があると言う。
……ひとつは、絶望したヤツを見おろす時。
そしてもうひとつは……
「優勝せずとも、生きて帰れる方法があるかもしれない――――」
絶望が…希望に変わった時…人は幸せだと感じる。
*
吸血鬼と悪魔は教会の地下、死者の遺骨が眠る納骨堂へと足を踏み入れていた。
月明かりも通さぬ闇のなかをDIOが先行し、デイバックに入っていた懐中電灯をニーソックスが持ちそれに続く。
そして納骨堂の奥深く、出し抜けにそれは置いてあった。
最初に集められた会場で、平戸ロイヤルの隣に鎮座されていた直径一メートルほどの黒い球体が。
月明かりも通さぬ闇のなかをDIOが先行し、デイバックに入っていた懐中電灯をニーソックスが持ちそれに続く。
そして納骨堂の奥深く、出し抜けにそれは置いてあった。
最初に集められた会場で、平戸ロイヤルの隣に鎮座されていた直径一メートルほどの黒い球体が。
「先程のものをもう一度見せてくれないか? ああ、彼女の分も見せてくれればありがたいな」
吸血鬼が黒球に囁くと、静かな駆動音を立て黒球から映像が表示される。
とくてんひょ~
『でぃおさま 0てん
TOtAL 0てん』
『にーそ 0てん
ToTAL 0てん』
TOtAL 0てん』
『にーそ 0てん
ToTAL 0てん』
得点票と題され、私と吸血鬼のであろう下手くそな似顔絵の隣に表示されたのはそれぞれの名前。
こんな機能があるなどルールブックには記載されていなかった。
黒球によっては、誰が何人殺したか、誰が誰に殺されたかを知ることもできると聞いていたが、それ以外の機能もあるらしい。。
こんな機能があるなどルールブックには記載されていなかった。
黒球によっては、誰が何人殺したか、誰が誰に殺されたかを知ることもできると聞いていたが、それ以外の機能もあるらしい。。
「この『得点』という概念。君はどう見るかね、ニーソックス?」
「……主催者の用意した、ゲームを円滑に進めるための要素かと。
情報がまったくありませんから、これ以上は推測にしか過ぎませんが……」
情報がまったくありませんから、これ以上は推測にしか過ぎませんが……」
ニーソックスの推測するところと、既に黒球を発見していたDIOが推測するものは同じ。
見た目通りの明敏さを持つニーソックスにDIOは満足そうに笑む。
見た目通りの明敏さを持つニーソックスにDIOは満足そうに笑む。
「恐らく得点次第では他参加者の情報を貰えたり、より強力な支給品が与えられるのではないか? と、私は推測している。
そして一定の点数に達すれば……」
そして一定の点数に達すれば……」
「ここから解放される、ということもありうると?」
「あくまで推測……だがね。現状この得点を獲得する方法も不明だが、聡明な君のことだ。だいたいの見当はつくだろう?」
DIOもそれは予想している。一定時間の経過という線もあるが、恐らく得点を得る方法は他の参加者の殺害……ッ!
そして点数次第で複数人が生き残れるというなら、仲の良い者同士が共闘し殺し合いに乗るということもありえる。
これも武器を支給することと同じで、殺し合いを促進する要素となる。主催者が好みそうなことだ。
そして点数次第で複数人が生き残れるというなら、仲の良い者同士が共闘し殺し合いに乗るということもありえる。
これも武器を支給することと同じで、殺し合いを促進する要素となる。主催者が好みそうなことだ。
「いいかいニーソックス。参加者の何人かは、アナーキー姉妹のように徒党を組んでいる者も多いはずだ。
その多くは平戸ロイヤルにくってかかった女のように、殺し合いをよしとしない者たちだろう。
だがそういう“天使のような”連中と、私たちは相反する。
地上をゴーストで満たすことも、吸血鬼が血を好むのも私たちにとっては仕事であり、食事にしか過ぎないのにな。
奴らを一掃し、効率よく得点を稼ぐ。 そのために有効な策は?」
その多くは平戸ロイヤルにくってかかった女のように、殺し合いをよしとしない者たちだろう。
だがそういう“天使のような”連中と、私たちは相反する。
地上をゴーストで満たすことも、吸血鬼が血を好むのも私たちにとっては仕事であり、食事にしか過ぎないのにな。
奴らを一掃し、効率よく得点を稼ぐ。 そのために有効な策は?」
「……私たちと同じく、“黒”に身を置く者を集め、“天使”どもを抹殺することです」
「そうだよニーソックス。よく出来るじゃないか。そのためにもこれから教える人間の何人かに伝言を伝えてほしいんだ。
本当は私も行ってあげたいのだが、君も知っての通り吸血鬼は日光を苦手としている。君にしかできないことだ」
本当は私も行ってあげたいのだが、君も知っての通り吸血鬼は日光を苦手としている。君にしかできないことだ」
吸血鬼と悪魔……神とは相いれぬはずの、二人の人ならざる者がここに集ったのは如何なる因果であろうか。
そもそもなぜ私だけがここに連れてこられた? アナーキー姉妹が揃っているのにデイモン姉妹が揃っていないなどと不平等に過ぎる。
だがその意味がやっと分かった。私はこの方と共にあるために、遣わされたのだ。
吸血鬼の知る者は4人。その内部下と友人が2名。そして敵対するネズミ共が2匹。
聞けばプッチという男は神に仕える聖職者にも関わらず、我らの理解者であると言う。
そもそもなぜ私だけがここに連れてこられた? アナーキー姉妹が揃っているのにデイモン姉妹が揃っていないなどと不平等に過ぎる。
だがその意味がやっと分かった。私はこの方と共にあるために、遣わされたのだ。
吸血鬼の知る者は4人。その内部下と友人が2名。そして敵対するネズミ共が2匹。
聞けばプッチという男は神に仕える聖職者にも関わらず、我らの理解者であると言う。
「それから君に、この石の矢をプレゼントしよう。その矢は私と同じ力を持った者を指し示す性質がある。
――――『信頼』しているよ、ニーソックス」
――――『信頼』しているよ、ニーソックス」
*
「……えっ?」
DIOの声を聞いたあと、ニーソックスはいつの間にか教会の外に倒れていた。
そんなバカな…私はさっきまで、教会の地下納骨堂にいたはずだ。
もしかして夢だったのだろうか? 吸血鬼との出会いもなにもかもが。
手のなかを見る。その瞬間全身に怖気が走った。
そこには確かに、吸血鬼からもらった石の矢があったから……。
そんなバカな…私はさっきまで、教会の地下納骨堂にいたはずだ。
もしかして夢だったのだろうか? 吸血鬼との出会いもなにもかもが。
手のなかを見る。その瞬間全身に怖気が走った。
そこには確かに、吸血鬼からもらった石の矢があったから……。
「DIO……さま……っ」
つい口に出た名はあの方の名前。
呼び捨てにするなどはばかられる。
なぜ私はこんなにも彼に惹かれるのだろう。
この感情は恋慕? だが私が愛するのはお姉様のみ。
恋慕でないとするならこれは敬服。
私はあのDIO様のカリスマを前に、真に平伏すべきお方はこの方だと思い知らされたのだ。
DIO様に比べれば、あの緊縛市長のなんと愚劣愚昧なことか。
呼び捨てにするなどはばかられる。
なぜ私はこんなにも彼に惹かれるのだろう。
この感情は恋慕? だが私が愛するのはお姉様のみ。
恋慕でないとするならこれは敬服。
私はあのDIO様のカリスマを前に、真に平伏すべきお方はこの方だと思い知らされたのだ。
DIO様に比べれば、あの緊縛市長のなんと愚劣愚昧なことか。
また、DIO様と話がしたい。この重い教会の扉をくぐれば、すぐにでもDIO様に会える。
だがこの扉を今くぐるわけにはいかない。
私はDIO様に『信頼』され、言伝を頼まれたのだから。
優れた部下とは上司の期待以上の成果を出さなければいけない。
出来ることなら、なにか手土産を持ち帰ろう。そうすればきっとDIO様は私をより『信頼』してくださる。
だがこの扉を今くぐるわけにはいかない。
私はDIO様に『信頼』され、言伝を頼まれたのだから。
優れた部下とは上司の期待以上の成果を出さなければいけない。
出来ることなら、なにか手土産を持ち帰ろう。そうすればきっとDIO様は私をより『信頼』してくださる。
お姉様がいない今、戦力の整うまでアナーキー姉妹とは事を構えるわけにはいかない。
しかしだからといって手を結ぶなどありえない。天使と悪魔が争うのは、天地創造以来の宿命なのだから。
この会場にDIO様ほどの力を持つ者がいるとは思えないが、一人での戦闘は危険過ぎる。
ならば力に頼らず、策と演技を要しゲームを制するのみ……。
しかしだからといって手を結ぶなどありえない。天使と悪魔が争うのは、天地創造以来の宿命なのだから。
この会場にDIO様ほどの力を持つ者がいるとは思えないが、一人での戦闘は危険過ぎる。
ならば力に頼らず、策と演技を要しゲームを制するのみ……。
新しきルゥールとは常に強者によって形作られるもの。
それが真実、それが真理、それが絶対のルゥール。
私の垣間見た『世界』の力は、まさに世界を支配する力。
あの方に仕えることこそに、真の『幸福』と『安心』がある。
それが真実、それが真理、それが絶対のルゥール。
私の垣間見た『世界』の力は、まさに世界を支配する力。
あの方に仕えることこそに、真の『幸福』と『安心』がある。
【E-1・教会前/1日目・深夜】
【デイモン・ニーソックス@パンティ&ストッキングWITHガーターベルト】
【状態】健康、DIOへの傾倒
【装備】石の矢@オリジナル
【持ち物】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:“天使”どもを抹殺する。
1:戦力が整うまでは策や演技を使い慎重に行動する。
2;もう一度DIO様に会いたい。
3:そのためにもプッチかヴァニラに言伝を伝えよう。出来ればDIO様への手土産も確保したい。
4:ニーソックス探さないと……。
【状態】健康、DIOへの傾倒
【装備】石の矢@オリジナル
【持ち物】支給品一式、不明支給品1~3
【思考】
基本:“天使”どもを抹殺する。
1:戦力が整うまでは策や演技を使い慎重に行動する。
2;もう一度DIO様に会いたい。
3:そのためにもプッチかヴァニラに言伝を伝えよう。出来ればDIO様への手土産も確保したい。
4:ニーソックス探さないと……。
【備考】
※参戦時期は最終話、コルセットによって武器に変成され解放された後。
※スタンドについての情報をかなり詳細まで入手しました。
※ヴァニラ、プッチ、ジョセフ、花京院の情報を入手しました。ジョセフについては3部時の情報です。
※アナーキー姉妹は互いに協力しあっていると思っています。
※インデックスを天使だと思っています。そのため参加者の中に天使や悪魔がいると推測しています。
※ニーソックスは没収済みです。
※参戦時期は最終話、コルセットによって武器に変成され解放された後。
※スタンドについての情報をかなり詳細まで入手しました。
※ヴァニラ、プッチ、ジョセフ、花京院の情報を入手しました。ジョセフについては3部時の情報です。
※アナーキー姉妹は互いに協力しあっていると思っています。
※インデックスを天使だと思っています。そのため参加者の中に天使や悪魔がいると推測しています。
※ニーソックスは没収済みです。
【石の矢@オリジナル】
スタンドを発現させる石の矢を模して作られたもの。矢じり部分のみになっている。
レプリカのためこれに刺されてもただ痛いだけでスタンドは発現しない。
スタンド使い限定の探知機のような機能を備えており、所持者から最も近い場所にいるスタンド使いの方向を指し示す。
この効果に自身は入らないためスタンド使いが所持しても自身を指し示す、ということはない。
スタンドを発現させる石の矢を模して作られたもの。矢じり部分のみになっている。
レプリカのためこれに刺されてもただ痛いだけでスタンドは発現しない。
スタンド使い限定の探知機のような機能を備えており、所持者から最も近い場所にいるスタンド使いの方向を指し示す。
この効果に自身は入らないためスタンド使いが所持しても自身を指し示す、ということはない。
*
闇の中、吸血鬼は先ほど出会った悪魔について 思索する。
ひとまずは使えそうな手駒を確保したのはよしとしよう。妹があの体たらくならば、姉も簡単に篭絡できたのだがな。
デイモン・ニーソックス……と言ったか、悪魔や天使が実在したことには驚かされたがなんのことはない、あいつは犬だ。
有能な癖に、自分一人だけではなにをすればいいのかすら判断がつかないのだ。
ならばこのDIOが役割を与えてやればいい。帝王に忠誠を誓う僕としての役割を。
デイモン・ニーソックス……と言ったか、悪魔や天使が実在したことには驚かされたがなんのことはない、あいつは犬だ。
有能な癖に、自分一人だけではなにをすればいいのかすら判断がつかないのだ。
ならばこのDIOが役割を与えてやればいい。帝王に忠誠を誓う僕としての役割を。
それにしてもスタンド使いではないニーソックスに『世界』が見えていた……。
それだけならば無意識のスタンド使いだと納得できたが、『世界』で透過して触れようとしてもできなかった。
つまりこれもルールブックに記載されていた能力制限のひとつということか……。
それだけならば無意識のスタンド使いだと納得できたが、『世界』で透過して触れようとしてもできなかった。
つまりこれもルールブックに記載されていた能力制限のひとつということか……。
しかし平戸ロイヤルという女……『五十七人分のエネルギーを集めるため』『力が欲しい』と言っていた。
私の知る『天国へ行く方法』では、『極罪を犯した36名以上の魂』が必要とされる。
それを大きく上回る人数の極大なエネルギーを必要とするほどの力、まさか天国へ到達すること以上の『幸福』が得られるというのだろうか?
私の知る『天国へ行く方法』では、『極罪を犯した36名以上の魂』が必要とされる。
それを大きく上回る人数の極大なエネルギーを必要とするほどの力、まさか天国へ到達すること以上の『幸福』が得られるというのだろうか?
もし天国へ到達すること以上の『幸福』があるというならば、どんな犠牲を払っても私はそこへ行く。
当然ブラフという可能性も考慮しているがな。
当然ブラフという可能性も考慮しているがな。
そのためにも手駒を増やし、私の動けぬ昼の間にも邪魔者共を始末する必要がある。
殺人を犯してはいけないだとか、悪は許せぬと言うようなくだらぬ人の法に縛られた連中をな。
老いぼれジョセフや花京院などどうでもいい存在だが、ジョースターの血統だけは根絶やしにせねばならない。
このDIOの運命の歯車からジョースターを取りのぞき、最後には平戸ロイヤルをも殺し、私は真の勝利者となる。
殺人を犯してはいけないだとか、悪は許せぬと言うようなくだらぬ人の法に縛られた連中をな。
老いぼれジョセフや花京院などどうでもいい存在だが、ジョースターの血統だけは根絶やしにせねばならない。
このDIOの運命の歯車からジョースターを取りのぞき、最後には平戸ロイヤルをも殺し、私は真の勝利者となる。
【E-1・教会/1日目・深夜】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康
【装備】
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:世界の頂点はこのDIOで完結するッ!
1:もし『天国』へ到達すること以上の『幸福』を得る方法があるというのなら、その力、なんとしてでも手に入れたい。
2;使えそうな者がいれば手駒とする。
3:再び日が沈むまでここにいる。でも日が明けるまで時間があるし少し外に出てみようかな。
4:天使であるアナーキー姉妹に興味。
【状態】健康
【装備】
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~2
【思考】
基本:世界の頂点はこのDIOで完結するッ!
1:もし『天国』へ到達すること以上の『幸福』を得る方法があるというのなら、その力、なんとしてでも手に入れたい。
2;使えそうな者がいれば手駒とする。
3:再び日が沈むまでここにいる。でも日が明けるまで時間があるし少し外に出てみようかな。
4:天使であるアナーキー姉妹に興味。
【備考】
※参戦時期はヴァニラに血を与える前か後
※スタンドの制限に気が付きました。
※アナーキー姉妹やガーターベルトの情報、パンスト世界の情報を入手しました。
※ニーソックスに頼んだ伝言は「再び日が沈むまで教会にて待つ。なにかあった場合は警察署まで移動する」という内容です。
※平戸ロイヤルの目的を『天国へ行く方法』以上の『幸福』を得ることではないかと推測しています。
しかしブラフの可能性も考慮しています。
※参戦時期はヴァニラに血を与える前か後
※スタンドの制限に気が付きました。
※アナーキー姉妹やガーターベルトの情報、パンスト世界の情報を入手しました。
※ニーソックスに頼んだ伝言は「再び日が沈むまで教会にて待つ。なにかあった場合は警察署まで移動する」という内容です。
※平戸ロイヤルの目的を『天国へ行く方法』以上の『幸福』を得ることではないかと推測しています。
しかしブラフの可能性も考慮しています。
時系列順で読む
投下順で読む
キャラを追って読む
| 行動開始 | デイモン・ニーソックス | |
| 行動開始 | DIO | これはゾンビですか? はい、魔法少女です (前編) |