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ドラポケ学校殺人事件 発端編 - (2007/06/10 (日) 22:17:25) のソース

「先生おはよう!」 
「はい、おはよう。今日もちっちゃいね、ミュウ君 
 コラコラ、喧嘩するんじゃない。新カントー君、ルビー君」 
ここはしがない私立高校、ドラポケ学校。 
今日、この平和な学校で……残酷な殺人事件が起こるなど、 
この時は誰も思っていなかった…… 
  
ドラポケ学校殺人事件!発端編 
  
byミュウ 

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PM10:30 二時間目終了 
  
「疲れたぁ…マリオカートやりたい」 
「良し、トイレにやりにいくか、携帯獣も来いよ」 
ミュウと書こうかと携帯獣。 
この三人はいつもトイレでマリオカートをやる仲間だ。 
今日もきっと、このまま給食の時間になるまで帰って来ないだろう。 
「またあいつらマリカかよ」 
「しょうがない奴らだな、授業くらいしっかり受けろっての」 
呆れるDP3と出木杉未来。 
彼らはそれぞれ、クラスの委員長と書記を受け持つ優等生だ。 
彼らはサボり気味のあの三人組(通称:マリカ三人組)に 
毎回困らされている。 
「まぁ、しょうがないんじゃないか?」 
彼はワタリ。 
有名企業の社長の息子で、文武両道を成し遂げる天才。 
もちろん女子からの人気はかなり高いが、一部の男子からは妬みを買っている。 
「オレらみたいに、授業を端から端まで聞ける奴何てそう居ないんだし。 
 バカはどんだけ努力しても天才には成れないんだゆ」 
そう言って去るワタリ。 
DP3はそんなワタリに少し嫌悪感を抱いた。 
「俺あんまワタリは好きじゃあねーな」 
「まぁそう言うな。 
 でも……確かにワタリは信用出来ないな。 
 例の噂も…」 
「お前ら席に座れ!」 
二人の会話を教室な入ってきた先生が打ち消した。 
そう、この人がこのクラスの担任「ドラーモン」である。 

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PM12:42 四時間目「ドラポケ史」 
  
「つまり、この時誰かがバーボンを建てなかったら、 
ここまでスレが繁栄することは無かった訳だ。ここマーカーひいとけよ!」 
「先生、俺赤鉛筆しか持ってねぇよ!」 
クラスに笑いが起こる。 
この男こそ、このクラスのスター、ジャイアン。 
その名の通りガキ大将的存在で、常にクラスを盛り上げるムードメーカーだ。 
そして、他の学校に殴り込みに行くなど、 
男らしい一面も併せ持っている頼りになる奴なのだ。 
  
……いつも通りの光景だった。 
  
喋りまくるジャイアン。 
それにキレるドラーモン先生。 
トイレから引きづり出されたマリカ三人組み。 
そして、平和な日常。 
  
……誰も想像していなかった、いや出来る訳が無かったのだ。 
この後の惨劇を…… 
  
キーンコーンカーンコーン 
  
「やった、メシだ!メシメシー!」 
慣れた手つきで弁当を出すミュウ。 
この学校では昼食の時間、何処で弁当を食べても良いことになっている。 
ミュウは仲間の二人を連れ、屋上へ向かった。DSと弁当を持って。 

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「新カントー、一緒に食べようぜ!」 
「ちょっと待って、ルビー。今さっきの授業をまとめてるから」 
「な、お前卑怯だぞ!俺も同じ勉強してやる!」 
  
「ワタリ君……一緒に…ご飯食べよ」 
「良いよ、メグちゃん。おいどけよ、DPその2! 
 その2の分際で俺の前に立ってんじゃねぇぞ!」 
「いてっ!…」 
転けるその2。彼はその静かな性格のせいで、 
ワタリなどから酷いイジメを受けているかわいそうな少年だ。 
「大丈夫かい、その2君」 
バシッ! タッタッタッタ 
その2は、DP3の手を振り払い走り去っていった。 
「クソッ、ワタリの奴…」 
「まぁ、そう怒るなよ。 
 それよりメシにしようぜ、最近売店に米パンってのが…」 
  
場所は変わり屋上。 
屋上にはその眺めの良さを目当てにした生徒が、たくさん集まっていた。 
「うわっ、人多くない?」 
「いつもよりも多いな、ってかそれよりミュウは何処だ?」 
「隣に居るだろ!」 
身長の低さをバカにされ怒るミュウ。 
そんなミュウの頭にある考えが浮かんだ。 
「そうだ! 
 ノートの隠れ家に入れてもらおう!」 

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屋上にあるフェンスを乗り越え、壁越しに進むと、 
屋上に設置してある、給水用タンクに登るためのハシゴが見えてくる。 
そのタンクはとても巨大なうえ頑丈で、人が10人乗ってもビクともしない。 
ノートはいつもそのタンクの上で寝転がり、授業をサボっているのだ。 
「よっ、ノート」 
「……マリカ三人組み?此所に来る何て珍しいじゃんか」 
「いやぁ人が多くて多くて。 
 ノートの所なら絶対人居ないと思ってさ」 
ミュウの言葉に呆れるノート。 
だが此所まで来た客を追い返すことも出来ない。 
「分かったよ…… 
 その代わりメシ食い終わったらすぐ帰れよ。狭いし」 
「よっしゃぁ!」 
ノートが言い終わると同時にマリオカートを始める書こうか。 
書こうかに続き、ゲームを始めるミュウ。 
「ごめんね」と言いながらも始める携帯獣。 
『居れるんじゃ無かった…』 
ノートがそう思いながら、下を向いたその時だった。 
「ん?何だあれ…」 
向かい側の校舎の、三階の理科室の窓に何か着いている…あれは…… 
「まさか…」 
「あっ?どうかしたか、ノー…っておい、ノート!何処行くんだよ!」 
直ぐ様タンクから飛び降りるノート。 
その心は焦りで満ちていた。 
  
「間違いない!あれは…あれは人の血だ!」 

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ダッダッダ! 
「おい、ノート!廊下は走るなって何度言わせ…」 
ドラーモン先生の言葉を無視し、横を走り抜けるノート。 
『あんな焦ったノートはあの時以来だ…』 
ノートの焦りの理由が気になったドラーモンは、後を追うことにした。 
  
ガンガン! 
「クソッ、鍵が閉まってる!」 
「どうしたノート!」 
「ジャイアン。この部屋の窓に血が…」 
「おし、任せろ!」 
ジャイアンが勢いを付け体当たりするが、ドアはビクともしない。 
「おい、お前ら何やってんだ!」 
「先生実は…」 
「な、何だってぇー!? 
 どいてろ!俺がぶっ壊してやる!」 
ドガッ… 
鈍い音を立て、ドアは前へ倒れた。 
  
「これは…」 
「どうしたノ…う、うわぁぁぁぁ!!!!」 
理科室に響くジャイアンの声。 
その声が響く中、ノートとドラーモンは呆然と見つめていた。 
  
……血の海と化した理科室の中………………… 
……中央の机の上に置かれた、ワタリの首を…… 

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『次回予告』 
  
惨殺された死体   密室の謎   浮かび上がる憎悪 
  
この謎の事件に、ノートとドラーモン先生が挑む! 
  
ドラポケ学校殺人事件 事件編に続く…… 


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