ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

金銀物語 その8

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 チャンピオンロード出口付近。ここでレベル上げをしていた出来杉の
ポケギアが突然鳴り出した。ポケギアは、ジャイアンが新チャンピオンになり、
スネ夫がゲームオーバーになったことを伝えている。
出来(1人消えたか・・・僕もそろそろ行こうかな・・・・・・)
 チャンピオンロードを後にした出来杉は、ポケモンリーグ史上最短記録で
四天王を撃破する快挙を成し遂げ、
あっという間にチャンピオンルームへ辿り着いた。
ジャイ「よう、よく来たな出来杉!」
 チャンピオンのジャイアンは腕組みをして仁王立ちし、
その場で出来杉を待ち構えていた。
出来「(随分偉そうな態度をとるようになったな・・・まあいいか。)ああ。じゃあ、早速始めようよ、剛田君。」
ジャイ「よーし!来い、出来杉!」
出来「行くよ、剛田君。(さあて、いつまでその威勢が持つかな?)」



 ジャイアンと出来杉が最初のポケモンを出す。決戦の火蓋が切って落とされた。
出来「行け、メガニウム。」
ジャイ「頼んだぜ、カイリキー!」
 メガニウムとカイリキー、どちらも100kgを越える大型のポケモンだ。
ジャイ「早速行くぜ!カイリキー、クロスチョップだ!」
出来「メガニウム、リフレクターだ!」
 カイリキーの攻撃がリフレクター越しにメガニウムにダメージを与えた。
だがメガニウムはあまりくらっていないようだ。
出来「続いて日本晴れだ。」
 日差しが強くなる。辺りはとても暑くなってきた。
ジャイ「カイリキー、もう一発クロスチョップだ!」
 ジャイアンはもう一度攻撃を仕掛けたが、やはり与えるダメージの量は少ない。
出来「(そんなものか・・・つまらないな。)メガニウム、ソーラービームだ!」
 ジャイアンが予想してなかった強烈な一撃がカイリキーに炸裂する。
今は天候がよくなっているので、ソーラービームをすぐに撃つことができるのだ。
さいわい、カイリキーはなんとかまだ戦える状態だった。
ジャイ「(くそ、日本晴れ→ソーラービームのコンボできたか。
ここは早く倒さないと・・・
でも、あのリフレクターが邪魔であまりダメージをくらわせれねぇ・・・
あ、そうだ!)カイリキー、瓦割りであの壁をぶっ壊せ!」
 カイリキーの瓦割りがリフレクターを壊してそのままメガニウムに
ダメージを与える。
出来「(気付くのが遅すぎるんだよ、馬鹿ゴリラ!)メガニウム、
そこからソーラービーム!」
 カイリキーの目の前でソーラービームが放たれる。カイリキーは吹っ飛ばされて
壁に叩きつけられた。もちろん瀕死状態だ。

ジャイ「(くそ、だがあのメガニウムにそこそこダメージを与えられたぜ!)
次で終わりだ、行け、オニドリル!」
 メガニウムに止めをさすためにオニドリルをだしたジャイアン。
だが、出来杉の次の言葉は彼を絶望の底に叩き落した。
出来「メガニウム、光合成だ。」
 メガニウムはカイリキーが与えたダメージを完全回復した。
また勝負は振り出しの状態に戻されてしまったのだ。



ジャイ「(そんな・・・でも、相性ではこっちが有利なんだ。負けるはずが無い!)
オニドリル、燕返しだ!」
出来「(本当に攻撃することしか脳が無いやつだな。)リフレクターで防げ」
 オニドリルの燕返しによるダメージをリフレクターが軽減する。
出来「今度はこっちから行くよ。メガニウム、メロメロだ。」
 ♀のメガニウムに♂のオニドリルはメロメロになった。
出来「よし、次は毒の粉を振りまけ。」
 次はオニドリルを毒状態にする。
ジャイ「何やってるんだオニドリル!早く反撃しろよ!」
 だがメガニウムにメロメロのオニドリルは攻撃できない。
ジャイ「早く攻撃しろオニドリル!じゃないとぶん殴るぞ!」
 このジャイアンの怒りの言葉でオニドリルはメロメロ状態から開放された。
メガニウムの魅力よりジャイアンの怖さのほうがオニドリルにとっては
上だったようだ。
ジャイ「よし、燕返しだ!」
 オニドリルがメガニウムに向かっていく。だが、出来杉は何も指示を出さない・・・
そして、オニドリルはメガニウムに攻撃を加えた瞬間、動かなくなってしまった。
ジャイ「な・・・そんな馬鹿な・・・」
出来「どうやら毒のダメージがかなり溜まっていたようだね。
メガニウム、光合成だ・・・」
 再び体力を全快させるメガニウム。ジャイアンは
いまだ何もできていない・・・・・・



 次にジャイアンが出したのはギャラドスだった。
出来「草タイプに水タイプできたか・・・」
ジャイ「甘いな出来杉!こいつは飛行タイプも持ってるから
草タイプが苦手じゃないんだよ。」
出来(そんな事僕が分かっていないとでも思ったのか?この単細胞が・・・)
ジャイ「行くぜ!ギャラドス・・・ 
出来(どうせまた攻撃だろ?水技はさすがに無いとして、
効果抜群の氷の牙あたりかな。)
ジャイ「雨乞いだ!」
出来「!!まさか・・・こいつが補助技を?」
 絶対に攻撃技で来るという出来杉の予想をジャイアンは裏切ってみせた。
ジャイ「次に龍の舞だ!」
 今度は能力を上げ始めた。出来杉は再び驚かされてしまい、
指示を出し忘れてしまった。
ジャイ「どうした、何もしてこないじゃないか。まあいい、氷の牙で仕留めろ!」
出来「・・・は!マズイぞメガニウム!リフレクターで攻撃を防げ!」
 珍しく声を荒げる出来杉。だが指示は間に合わず、
攻撃力を上げた氷の牙をくらって一発でやられてしまった。

出来(まさか・・・あの馬鹿が補助技を使ってくるなんて・・・)
 そんな出来杉の考えを見透かしたかのように、ジャイアンが話し始めた。
ジャイ「出来杉、俺だってそこまで馬鹿じゃないんだぜ!2回もやられりゃ
メガニウムの特徴くらい掴めるさ。まず雨乞いでソーラービーム封じ。
次の龍の舞はメガニウムを一撃で仕留めるためだ。
一回で倒せなかったらまた回復されちまうからな。」
 すると、ジャイアンの話を聞いた出来杉の表情が変わった。
出来「(・・・メガニウム1匹で完封できるかと思っていたが、こいつ・・・・・・)剛田君、どうやら僕は君を侮っていたようだ。だが君は強かった、
認めるよ。僕は全力を尽くそう、君を倒すために!」
 遂に、出来杉がこの世界に来て2回目(1回目はブラックと戦った時)の
本気モードになった。



 出来杉は主力のゲンガーを繰り出した。
出来「出て来いゲンガー、10万ボルトだ。」
 効果4倍。レベルの差も加わってギャラドスは一撃でやられてしまった。
ジャイ「(ちっ、あのゲンガー強いな。ここはあいつを使うしか・・・)
オーダイル、任せたぜ!」
 ジャイアンもエースのオーダイルを繰り出した。
出来「また水ポケモンか・・・10万ボルトだ。」
 効果は抜群だったが、レベル60のオーダイルはそう簡単には倒れない。
ジャイ「反撃だ!噛み砕く。」
 防御の脆いゲンガーはあっさり倒されてしまった。これで残りポケモンは
ジャイアンが3体、出来杉が4体だ。
出来「(なんて強いオーダイルなんだ・・・でもあいつを倒せばだいぶ楽になるはず。早めにしとめておくか。)行け、フーディン。エナジーボールだ。」
 この攻撃でオーダイルはあっさりやられてしまった。
さすがのオーダイルもゲンガー、フーディンと特攻が高い2体の
効果抜群の攻撃をくらえばかなりのダメージを受けるようだ。

出来「剛田君、もう君の手持ちにあんなレベルの高いポケモンはいないだろう。
ここは降参したらどうだい?」
ジャイ「だれが降参なんてするか!行け、カイロス!」
 降参を勧める出来杉に対してあくまで戦い続けるジャイアン。
だが、勝負の神がジャイアンに微笑むことはなかった。



ジャイ「くそ、俺はここで終わりなのか・・・」
 戦意を喪失し、その場に跪くジャイアン。あの後、
カイロスはサイコキネシス一発でやられ、最後のポケモンであるハガネールも
気合球で大ダメージ。なんとか持たせていた気合のハチマキで体力を1残したものの、
もうジャイアンの勝つ確率は0に等しい。
出来「君はボロボロのハガネール1体、対する僕はまだ4体ポケモンを残している。
もう僕の勝ちは決まったようなものだね・・・そうだ!最後に君にいい物を
見せてあげよう!」
 出来杉はフーディンをボールに戻し、代わりに1匹のポケモンを繰り出した。
ジャイ「なんて綺麗なポケモンなんだ・・・・・・」
 出来杉が出したポケモンの美しさに、自分が負ける寸前だというのに
素晴らしい笑みを浮かべるジャイアン。そして、遂に出来杉が止めを刺した。
出来「満足かい?じゃあスイクン、波乗りでバトルを終わらせろ。」
 激しい波に包まれるハガネール。そして、波が消えたときには
もうハガネールは動いていなかった。
ジャイ「終わった・・・俺の・・・負けか・・・・・・」
 ジャイアンの姿がだんだん消えていく。
出来「剛田君。君とのバトル、なかなか楽しかったよ。」
 出来杉が賞賛の言葉を言った時には、ジャイアンの姿はもう無かった。

          剛田武、ゲームオーバー



 新チャンピオンとなり、殿堂入りを記録しようとする出来杉。
その彼を、1人の人物が呼び止めた。
???「待って、出来杉さん。私と勝負よ!」
出来「君は・・・しずかちゃん。」
 出来杉の前に現れたのは、彼の現実世界での一番親しい友人、しずかだった。
しず「武さんの次は、私と勝負よ!」
 ボールを取り出し、勝負を挑んでくるしずか。だが出来杉は彼女を
軽くあしらった。
出来「ハハハ、やめておいた方がいいよ。ラジオ塔での戦いの時に
君より遥かに強かった剛田君でさえ、僕のポケモンを2匹しか倒すことが
出来なかった。君が僕に勝てるわけが無いじゃないか・・・」
 その言葉を聞いたしずかは怒り出す。
しず「そんなの、やってみなきゃ分からないじゃない!
さあ、勝負よ。早くポケモンを回復させてきて・・・」
出来「回復?そんなの必要ないよ。
君くらい今使える4体だけで十分だ。(この女、前から俺と対等だなんて
思っていたようだな。少し格の違いを見せつけてやるか・・・)」
 出来杉の挑発に怒るしずか。彼女が早くしようと言い出し、
早速勝負が始まった。そしてその数十分後・・・・・・

出来「だから、やめとけって言ったのに。まあフーディン1匹を倒せただけ
戦った価値はあったかもしれないけど・・・」
 結局、出来杉はフーディンとブラッキーだけでしずかを
あっさり倒してしまったのだった。

          源静香、ゲームオーバー



       現在の状況
  • のびた    チャンピオンロード、ドラえもんと行動中
 手持ち ヤドキング(50)ヨルノズク(47)エテボース(48)ソーナンス(46)カビゴン(53)エンテイ(50)
  • ドラえもん  チャンピオンロード、のびたと行動中
 手持ち ライチュウ(49)ラッタ(45)ヌオー(46)トゲキッス(50)ウソッキー(44)ハクリュー(54)
  • 出来杉    ポケモンリーグチャンピオン
 手持ち メガニウム(51)ピジョット(49)ゲンガー(55)フーディン(57)ブラッキー(51)スイクン(54)

  • スネ夫    ゲームオーバー
  • ジャイアン  ゲームオーバー
  • しずか    ゲームオーバー




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