その精神は氷の様に冷酷に、その衝動は鬼の様に残酷に。
名前―Name―:梔子 冴(Sae Kuchinashi)
性別―Sex―:女
年齢―Age―:21
身長―Height―:175cm
体重―Weight―:【切り裂かれている】
好きなもの―Like―:櫻の国の物
嫌いなもの―Dislike―:弱い物
仕事―Occupation―:辻斬り・殺人鬼
武器&能力―Weapon and abilities―
氷霊刃・《天誘六華》
櫻の国の何処かで作られた武器の一つ。曰くつきの妖『刃』。
刃とは言うものの本体に刃はない。六華の本体は艶の有る黒で全体を塗られた全長1m程の細長い棒である。
片側の端から20cmほど行った所には、本体とは直角にこれまた細い棒が短く突き出している。
『天誘六華』はその表面に冷気、ひいては氷を纏わせることで刃を生み出す。空気中から純粋な水分だけを纏わせたその刃は、多少霜を被るもののほぼ透明に近い。
生み出した氷は、持ち主の意思が無い限りどれだけ暑かろうが決して溶けることはなく、また一般的な刀を上回る強度と切れ味を誇る。
万が一この刃が破壊された場合でも、空気中の水分を使用して元通りに復活させることが可能。
一番の特徴は、直角に突き出した細い棒を境目に、どちらを柄とするかで生成される刃の種類が異なってくる事。
短い方を柄とした場合は、棒を芯とする形で僅かに湾曲した刃が形作られる。櫻の国の刀によく似た形状をしており、妖刀といった所か。
この形態では、切り裂いた軌跡が氷に覆われるという能力が追加される。それも只の氷ではなく、鋭い棘が重なっているかのような茨のような氷。
切り裂かれたものが肉体である場合、氷で凍傷になるだけではなくその棘による追加ダメージを見込むことが出来る。ただしこの氷は脆く、簡単に振り払うことが出来る。
長い方を柄とした場合、氷は棒を芯にして横方向に大きく湾曲する形で生成される。所謂大鎌で、妖刀ではなく妖刃なのはこの形態が所以。
この形態では、鎌を振ると鎌鼬のような三日月型の衝撃波が飛んで行く。何かに着弾すれば其処から直径50cmほどが雪の結晶の形に凍りつく。強度は刃と同じ程度だが、接着の強度はそれほど高くない。
大量の妖力を必要とするために多用は出来ないが、空気中に着弾させて簡易的な盾とすることが出来る。
またこの能力の全般に渡り、使用者が追い詰められれば追い詰められるだけ一発の威力が増していく。
しかし威力が上がれば使われる妖力も増すために、せいぜい威力の上がった一撃を放てるのは一、二回というところか。
ちなみに、この武器は曰くつきのとおり『何か』が取り憑いており、その類の物に対抗できる武器や道具があれば何かしら効果が見込めるだろう。
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創虚 |
十尺二十貫刀・《創虚》
大太刀の一種であるが、その刀身は極端に長く八尺三寸(約250cm)。柄の長さも一尺七寸(約50cm)有るので、全長は十尺(約300cm)となる。
金剛の如き堅牢さと、その細い刀身からは想像もつかない二十貫(約75kg)という重量を持った所謂「叩き斬る刀」。
切れ味はさほど無いが、その特性を持ってすれば、鉄筋コンクリートをも斬ることすら可能。斬ると言うより壊すといった方が正しいか。
『創虚』の通った太刀筋には何も残らない。虚空を作る刃、という事から銘が付いた。
以下の能力を持った妖刀でもある。
《虚ロ空ニ創ル虚》
所有者の右手へと『創虚』を出現させられる召喚系能力。
いかなる場合であっても自分の右手にしか召喚することが出来ないが、消す場合には何処に『創虚』が有ろうとも消滅させられる。
それを利用しての不意打ちも可能といえば可能。
《虚ロ空ニ躍ル影》
『創虚』の所有者に常時発動される、身体強化系能力。
1、この刀の重さを感じず、あたかも自らの手足のように運用することが出来る。
2、身体のリミッターを外すことで、身体能力全般を上昇、特に腕の筋力を超人レベルにまで上げさせる。
《虚ロ空ニ映ル煌》
『創虚』専用と言っても良い我流剣術であり戦術。それを所有者に最高レベルで使用させられる。
以前使用していた刀。とある剣士との戦闘に敗れたことで天誘六華へ。
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『剣士の勘』
人より動体視力や反射神経が優れている。
能力というより、彼女が剣士として生きる中で自然に身に付いた性質。
自身は無能力者。しかし創虚や天誘六華と言った曰くつきの武器を持つことで実質的な能力者となった。
容姿―Figure―
黒々とした厚手のコートを身に纏っているが前面のボタンは開けられ、赤い花が数多に描かれた白いインナーを着ていることが分かる。
スタイルはインナーを見るところ女性らしい体型で、それなりに膨らんだ胸と引き締ったウエスト。
下半身はベージュのカーゴパンツ。それにもインナーと同じく紅い花が数多く描かれている。
コートと同色の長いストレートの髪は腰まで伸び、顔は人形のようにシミ1つ見当たらない白い肌。
しかし右目が縦に刻まれた傷と共に硬く閉じられているほか、眉1つ動かさないことが大半の氷のような表情。
そんな、どこか物騒な雰囲気を持った背の高い女性。
性格―Personality―
創虚を使用していた際は結果を重んじるといった歪んだ性格だったのだが、天誘六華になってからはそれが消失。
普段の口数の少ない冷静な雰囲気は以前と変わらないが、その裏には、人を斬り殺せればそれで良いといった更に常人とはかけ離れた性格が生まれている。
その所為か戦闘時の勝利への執念は凄まじく、戦闘不能寸前まで追い詰められるか後述の上司のストップが掛からなければ、戦いを止めることはないだろう。
物には無心だが、唯一相手の『死』だけを追い求める。
一般人の殺害も度々しており、その際は殺した相手の胸を刀で串刺しにしてから立ち去るという行為を行っている。
味方までも斬り殺すといった悪癖はなくなったものの、それでも何処か狂ったような印象を相手に与えるだろう。
戦闘―Fighting style―
梔子家に代々伝わる「流剣神門(りゅうけんみかど)」を扱う。
流れるような動きは相手を惑わし、其処から繰り出される鋭い刺突と精密な斬撃で相手を斬り倒す。
更に天誘六華の能力も使いこなすことで、創虚時代以上の力を手に入れた。
近距離ならば刀、遠距離ならば鎌の真空波、防御には空気中で氷を生成する鎌の能力と、バランス良く戦える。
攻撃手段の豊富さでも相手を翻弄できるため、流剣術とは相性が良い。
というものの、バランス良く戦えるということは特化した能力がないということ。
近遠距離問わず、特化型の相手には苦戦を強いられるかもしれない。
概要―Character―
櫻の国出身、
カノッサ機関No110。気まぐれに人を切り殺し、そりが合わない機関員をも殺す辻斬り。
最初はナンバーズ上位に腰を据えるほど優秀な機関員だったのだが、その性格からかカノッサ機関員までも斬り殺してしまうことが多々。
その為アンダーナンバーへと落とされるが、本人がナンバーに無頓着だった所為でその後も活動の方針を変える事はなく、
また殺しの技術は変わらず優秀だった為に、結果的にNo110へと落ち着いた。
……のだが、彼女の直接の上司によって創虚と交換する形で天誘六華を手に入れてからは、味方を斬り殺すことは無くなった。
そのお陰かナンバーをナンバーズギリギリのNo.99に上げている。
ナンバーは手に着けたレザーグローブに刺繍されており、見れば誰もがカノッサの手の者だと認識できるだろう。
日記―Diary―
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長大刀・創虚時代 |
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如月 |
2月
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2/10 |
2/10……路地裏で機関員2人を粛清していると、 ラッシュ・ワンスドッグに出会う。
何処かの組織の「犬」のようだったが、戦ってみれば見事な「戦闘員」だった。もう一度会って、殺すことにした。
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2/16 |
2/16……風の国、首都エルジオの中央博物館制圧作戦に参加。その屋上で マーシャル・T・ロウと戦闘となる。
彼は手負いだったが、最後にはその傷を跳ね返して動くことが出来ていたらしい。勝敗は、あえて書かない。
が、次に彼の全力を見るときこそが、真に彼を殺すときだ。
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2/22 |
2/22……湖畔にて辻斬りの息抜きにと木を斬っていると、この辺りに寝床があるという キリル・ヴェルバと出会う。
何やら発明家のようで、余興といいつつ「柄を握ると刀身が伸びる」無銘の刀を見せてくれた。
しかし、そのような刀は私には合わない。頼れるのはやはり創虚……私の刀だけだ。
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葉月 |
8月
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8/16 |
8/16……とある路地裏で何となしに辻斬をしていた私は、ビルとビルの合間で女性を惨殺する胸に白い炎が宿った男と、それをビルの屋上から見つめる男を見つける。
屋上へと登ってみれば、それはカノッサ機関の六罪王、 コーネリアス・F・ラインハルトだった。白い炎の男も、彼が生み出したらしい。
彼の持つ魔力を体感したり、日頃の行いを諌められながらも六罪王との対話を果たした私は、紫炎の不死鳥に乗って去っていく彼を見送ってそのまま帰っていった。
……その翌日だ。彼がシレーナ島で死んだという話が飛び込んできたのは。
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長月 |
9月
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9/1 |
9/1……夜の国、機関の六罪王 レギンが占拠した貿易都市カンバラを自警団と能力者達で奪い返そうとする作戦が決行され、私はその妨害に加わった。
元貿易タワーの地下中層、崩壊区画にて私が戦ったのは一騎当千の実力者である剣士、 八攫 柊。彼女の剣、金翅鳥と私の創虚が火花を散らした。
結果だけを簡潔に現すならば、私は負けた。創虚が彼女の肩から先を切り裂く前に、金翅鳥は私の腹を一閃していたのだ。
誠に素晴らしい剣士であった。次に会う機会があるまで、鍛錬を欠かさぬようにしなければ。
……腹を切り伏せられた私を運んだのは、あろうことか アイツらしい。一生の不覚だ。
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氷霊刃・天誘六花時代 |
とある路地裏で遭遇。左腕がワイヤーフレームで形作られ、それ自体がアートマン。
アートマンの能力か、拳に莫大な情報を載せることで私の動きを鈍らせ、最後は 哲学者の卵によってその力を増大させて拳の一撃を放った。
私の攻撃も彼に当たり勝敗は付かなかったものの、もし完全に当たっていれば私の意識はなかっただろう。それ程に強力な相手だった。
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True story
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分かっている事 |
・インナーに描かれた紅い花は浴びた返り血。カーゴパンツの紅い花も同様だろう。
・櫻の国に存在した剣術の名家「梔子家」の長女。ただその家系は、彼女が行方不明となったと同時に何者かに殲滅され、潰えている。
・戦闘を欲す時には、右手にレザーの黒いフィンガーレスグローブを着用する。カノッサの紋章とNo.110の文字入りでいかにもカノッサ機関員という風貌となる。
・今の「梔子 冴」は、剣術の名家梔子家の長女であった冴と、妖刀を組み合わせたものらしい。しかも、其処には機関の手が加わっているらしい。
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最終更新:2014年12月22日 03:49