基本的にフリー設定ですので、ガンガン利用して下さいませ。
【概要】
ドラクレア島は、最深部7000mを誇る、南方・カスケード海淵を彷徨う孤島である。
普段は霧に包まれており、接近すると暴雨風に見舞われる。
それでも尚接近するものには、島に棲息する様々な怪物が襲い掛かることとなるだろう。
故に、カスケード海淵は一般に"魔の海域"として知られているが
何の因果か"宝島"としてのエピソードも出来上がっており
命知らずな海賊や冒険家が毎年数十名単位で命を失っているという。
現在はこの地は
六罪王や
混沌の大司教を始めとした"巨悪"の根拠地となっており、
水の国のダグラス邸からの転移ゲートも開通している。詳しくは後述。
【特質】
ドラクレア島の特質は、『過去の記憶が集積する島』であるということ。
例を上げればかつて
風の国で暴れた
半魔に関係する
建造物や
宗教戦争当時の
ゼン=カイマが再現されているほか
火山に埋もれた古代都市ヘルクラネウムも、その火山群もろともドラクレア島に存在しているのである。
これら〝記憶の存在〟は立ち入る事によって『当時の記憶を追体験』出来るようになっており
仮にATLASへ足を踏み入れれば、半魔リリアとそれを討滅すべく集った勇者たちに会えるだろう。
ただし全ては過去に起きた
出来事であり、パラドックスの可能性も否定出来ない。
こういった過去の追体験は個人単位でも起こりうる。自身の子供時代の後ろ姿を見たり
強烈に記憶に刻み込まれている風景などを島の各所で見ることが出来るだろう。
しかし、そういった個人単位の記憶が蘇るのだとしたら、大規模な事件の記憶は誰の物なのか。
世界中の全てが再現されているわけではない以上、『記憶を再現した誰か』が居るはずだが……?
【現状】
島への出入りは自由である。ただし、船での立ち入りは周辺海域の危険さからお薦めできない。
現在は水の国・ダグラス邸(六罪王の私邸、半廃墟)と島をつなげる転移ゲートが存在しており
誰でもそれを使って島へ行ける。島には六罪王自らが設置した安息所が有り、寝泊まりも可能。
安息所だけを利用するのであれば浜も近いため、南国のリゾート気分を味わえるだろう。
ただしジャングルへ入り島の探索を始めるものには一定以上の力が求められる。
島内には滅びたはずの恐竜、龍、巨大昆虫などが群生しており
生半可な腕の持ち主は彼らの餌としか成り得ない。また非常に広大な島であるため
純粋なサバイバル能力も求められる。熱帯の島であるため、虫からの疫病感染にも注意が要るだろう。
それらのことを踏まえた者には探索の自由が与えられている。
メタだが、下記に記した地名の場所はスレで一度以上登場しており
ATLASなどはwikiページもあるため、是非参照してロールの出汁にでもして頂きたい。
また個人単位で好きに土地を追加しても構わない。イベントを開いた事が有る者は再現をしても良いし
キャラクターの深みを増すための土地としても活用していただければ幸いである。
【地名】
- 『巨塔ATLAS』
風の国・交易都市レナールに聳えていた半魔リリアの居城である。
塔は通常上に行くほど細くなるものだが、この塔は上に行くほど太くなっている。竜巻型。
塔の内部は非常に複雑で、魔術仕掛けが数多く見られる。その分、財宝も多く眠っているとか。
最上部はゆうに雲を超える高さであり、塔の周囲を防衛役である『レヴィアタン』が回遊している。
レヴィアタンは巨大な海魔であり、その姿は全長2kmのクジラに等しい。
既に風の国の本物は塔主であるリリアが力を喪失したことによって面影もないが
ドラクレア島に出現しているものはその最盛期の姿であると思われる。
侵入すれば三体の半魔に出会える他、かつての英雄たちにも会えるかも知れない。
- 『ゼン=カイマの聖堂群』
宗教都市ゼン=カイマの在りし日の姿。非常に荘厳で年期の入った装飾が見事。
かつての騒動で本物のゼン=カイマは建造物の95%を喪失しているため
そういった意味ではドラクレア島の物は歴史的にも価値が高いと言えるだろう。
ちなみに大図書館も存在しており、既に失われた魔術書などが安置されている。
これらもまた価値が高く、もし持ち出すことが出来れば魔術師垂涎の品である。
ドラクレア島に再現されているゼン=カイマは壊滅直前のものであり
大聖堂では在りし日の大司教・フレデリック・シャリエールの姿を見ることが出来るほか
都市の内部では複数名の名だたる騎士と出会える筈である。第三近衛騎士団万歳、の声も聞けるだろうか。
- 『古代都市ヘルクラネウム』☆
ヘルクラネウムは昼の国の火山地帯に位置する古代都市であり
かつては探索隊を組んでの大規模な調査や、当時六罪王であった
半魔リリア主導の、機関による古龍討伐作戦が遂行された場所。
都市は火山の内部にあり、非常に高温。周囲は岩盤とマグマに覆われている。
しかし高度な文明が栄えていた事もあって、所々に財宝があり
そこに住む怪物も強大ながら大変貴重な品を落とすことが多い。
また、この都市では古龍の卵を発見することが出来る。過去の物品を持ち出せるかは挑戦次第だが
もしも持ち帰って卵から育てることが出来れば……?
2015/04/07:ソール・A・太郎・クリシュティナ・レールモントフの両名によって探索。
都市上層・商店街を中心とした調査と採掘場での大蜘蛛討伐の後に両名とも無事帰還。
その際には〝古龍の卵〟が回収されており、『記憶の世界から物質を持ち出せる』事が明らかになった。
- 『エアデ山脈』
誰かの記憶に存在するものではなく、純然たる自然として
ドラクレア島の一部をなす山脈。最高峰はマウント・バックの4778m。
所々に温泉が湧いており、眺めも良いため一度は登ってみても良いかも知れない。
この山脈、実は山体そのものが巨大な古龍であるという話がある。
事実かどうかは知れないが、この島に棲み人間とも会話をする古龍の女性曰く
『起きることすら面倒がっている内に土が積もって山になった』とのことである。
事実だとすれば体長は5kmを超す巨大さなのだが……真実は闇の中である。
- 『名も知れぬ巨城』
こちらも記憶の再現ではなく実在する城。名前は不明であり、建造は100年ほど前。
作ったのは名も無き宗教集団であったらしいが、事実関係は不明
『何処かから亡命してきた者達が建てるだけ建てて死んだ』とは古龍の言である。
現在、もぬけの殻。しかし侵入者を拒むように無数の罠が仕掛けられており
クランク・レバー・ボタン・割れた石版をくっつけてはめるタイプの仕掛けは勿論のこと
ペンデュラムや大型の落とし穴、果ては建築当時の者達がゾンビとなって彷徨いている始末。
そのため、探索する場合は様々な危険と向き合う必要がある。最奥部は前人未到である。
最終更新:2015年04月07日 02:44