〝交易都市レナール襲撃〟【事件】
1月7日の夕から夜にかけて、平原地帯の交易要衝といて知られるレナールが謎の青年
纏衣、脱獄囚
ドラクマ・リーム
そして元自警団所属の
アンジェル・ベルジュロンという三名を主とした能力者らによって襲撃された事件。
最終的な被害は全壊62棟、半壊28棟。死者は125名、負傷者は600名あまりにものぼる。
その目的は一切不明であるが、前兆のように付近の小さな村が壊滅せしめられていた。
犯人グループは主犯の纏衣が逃走、指名手配犯となり、ドラクマは死亡。
アンジェルについては心神喪失として勾留され、その後自警団からの除名処分を受けることで決着が付いた。
しかしながら主犯纏衣は『同1月中に首都エルジオを攻撃する』と布告しており、後にさらなる混乱が巻き起こる。
〝風の国・首都エルジオ襲撃〟【事件】
1月19日から20日早朝にかけて繰り広げられた
纏衣・
カノッサ機関連合 対 正義側防御陣営の戦い。
吹雪の中で行われた戦闘により電気、水道、ガスなどのインフラが一時断絶、大きな被害が出た
しかしこの戦いによって二度に渡る襲撃事件の主犯・纏衣は死亡し事件は終わりを見せる。
また期を同じくして
UNITED TRIGGERという社団が立ち上げられ
正義側として防衛に参加していた
シェン・ロンド、
アンジェル・ベルジュロン両名がテレビ中継によって宣伝。
この際に「正義は一度これを旗印として集まるべきだ」という内容の声明を出した(UNITED TRIGGERのものではなく両個人の声明である)。
両名は他に「カノッサ機関への逆宣戦布告」もしており、これを機に世界の動きは活発化し始めたとも言える。
上記含め、二件の纏衣関連の事件に関しては後に
リリアの画策であったことが判明し
その理由としては〝ATLAS〟建造のための露払いであったというのが主な理由とされる。
〝風の国・草原の魔獣討伐隊〟【討伐】
『草原に居るはずのない化け物の出現』は、国を上げての討伐事業となった。
その参加者は〝シルフ〟という風で浮く船に乗り込み、船長フェルディナンドの操舵に身を任せる。
迫り来る黒と白の魔獣。それを駆る手足の異常に長いジョッキーは、どちらも紛うことなき〝悪魔〟であった。
結果的に全ての敵性生物は排除され、参加者は魔獣の素材を自由に持ち帰る他、多額の謝礼を受け取った。
またこの事件は六罪王
ガイスト・ウォレンが裏に居たことがわかっており、翌日の襲撃を成功させるための布石であった事も判明している。
〝エルジオ&彷徨う古城、同時襲撃〟【大規模戦闘】
上記の魔獣を放った六罪王ガイストの主導による〝エルジオ中央博物館〟及び〝
彷徨う古城〟の同時襲撃事件。
幸いにして数多くの機関員は有志や雇われた能力者たちに撃退されたが、博物館からは『纏衣』の残光剣が失われた。
またこの際に機関員
ベイゼ・べケンプフェンが捕縛され、UNITED TRIGGERによって身柄を拘束されている。
また彷徨う古城においては六罪王ガイストを倒したという情報もあったものの、その後も彼は平然と行動しており
倒したという証言も嘘とは思えず、かの六罪王の神秘性が増した他に〝古城〟も草原地帯にほぼ姿を見せなくなっていた。
〝第一次ヘルクラネウム調査隊〟【探索】
工匠
ザクセン・シェルナが
昼の国の火山地帯、古代都市ヘルクラネウムにて遭難した。
かの地は非常に危険ながら鉱物資源が豊富であり、案内のレセップスを含めた計6名が調査と捜索に向かう。
結果としてヘルクラネウムにはさらなる地下が存在することが確認され、ザクセンも救出された。
またこの都市では数多くの宝石が発掘され、旧遺物や宝玉なども1つずつではあるが発見されている。
今後もヘルクラネウム地下の調査が計画されており、やがては第二次調査隊の募集も行われることだろう。
ちなみにこの際、都市の奥深くで古龍のものと思われる卵を砕く半人半馬の女性が目撃されており
これは後日、リリアの仲間である
キルフェ・ド・ゴールであると判明。古龍を恐れての行動だったとされる。
〝ベイゼ・べケンプフェン奪還作戦〟【大規模戦闘】
ガイスト・ウォレンの命により、長らくUTに拘束されていたベイゼ・べケンプフェンの奪還が実行に移される。
作戦では先ず、ガイスト自身が
風の国・貿易都市レナールに赴き、世間の目を引いた上で
機関別働隊によるUT本部襲撃・奪還という、二段構えの計画だった。
が、UTリーダーである
セリーナはこれを看破。事前に複数台の囮を用意して別働隊を撹乱し
結果的に機関はベイゼの救出に失敗。先手を打ったUT側の大金星となった。
だがレナールにおいては全く状況は異なり、ガイストの手によって街は黒い霧に飲まれ壊滅。
住民は全て異界の化け物となり、ガイスト自身もまた
ヒトツギ・カズネ、
ナウファルの両名に真の姿を晒す。
最終的に街は完全に霧に包まれた上、中心部には逆巻きの
巨塔ATLASが出現。
風の国の草原地帯に巨大な軛を打つと同時に、六罪王は之を己の根拠地として世界に覇を唱え始める。
〝有志によるATLAS探索隊〟【探索】
忽然と姿を表した巨大な塔に、まさか世界の諸人が黙っていようはずもなかった。
六罪王を追うもの、財宝を求めるもの、義憤に駆られるもの、好奇心を揺すぶられたもの。
様々な思惑を持った複数名が、飛空船〝シルフ〟へと乗り込み、ATLASを探索した。
結果的に宝玉などの貴重品やATLASの設計図、また構造などが明らかになり
一部ではその主と出会い、話をした者も居た。が、公の調査では無いため仔細は不明。
この後にATLASは防衛の魔術壁が巡らされる事となり、再度の侵入は不可能となった。
〝機関によるヘルクラネウム最深部の古龍討伐作戦〟【討伐】
六罪王ガイスト・ウォレンからの通達。それはヘルクラネウムにおける古龍の討伐である。
機関始まって以来の巨大な目標に集いし有志は僅かに片手で足りるほどだったが
ガイスト自身の奮戦や、諸人協力の元に古龍は捕獲、
参謀ソーンの元に預けられる事となった。
何よりこの事態に際してガイストはその殻を脱ぎ捨て、ついに
リリアとして声明を世界に発表。
同輩である悪魔を強引に退け、部下の一人の両目・両耳・両親指を制裁として要求する。
つまりこの討伐の目的は古龍の討伐そのものではなく、リリアとしての自分を認めさせること
加えて自らの力を誇示し、機関そのものを威圧、手駒とすることだったのである。
だが、彼女の計算違いはここから始まる。誇示はしても、人の心を飼い慣らすことには失敗していたのである。
〝水の国・双対の半魔襲撃事件〟【事件】
野望のために繁忙を極めるリリアの代理として、二人の半魔が単独で
水の国に侵攻する。
僅かに二人、されど二人。最終的に被害者は300名を超え、大通りが悉く破壊された。
しかしこの折に半人半馬のキルフェ・ド・ゴールは死亡し、もう一人の〝弟〟である
ナチュラル・ウォルは瀕死の重傷を負って敗走。後に暴走したリリアに取り込まれる遠因となる。
またキルフェ死亡の際に拠点に立ち入るための〝鍵〟を落としており、最終決戦の重要なファクターとなった。
〝彷徨う古城・リリア討伐作戦〟【大規模戦闘】
世界中が半魔に反旗を翻していた。自警団、UT、そして民衆に至るまでが
人ならざる六罪王に対しての反感を抱き、ついにそれは軍をも動かしてリリアを包囲する。
一方の機関側も総力を結集し、全ては風の国・彷徨う古城にて激突した。
リリアはこの戦いにおいて瀕死の傷を負った隙に〝哲学者の卵〟を身に受け
己の魔力を複製するという能力によって、卵の負の魔力を無限に増殖させてしまい
結果として自我を喪失。古城からはじき出されるやナチュラル・ウォルを喰らい、キルフェも同様にした。
この際に以前からリリアに捕まっていた
綾津妃が解放されており、セリーナに協力。
そして数日後が全ての命運を決める一戦となったのである。
〝ATLAS・リリア討伐作戦〟【討滅】
リリアは既に自我を失い、無限に増殖する魔力のあふれるまま、醜い龍と成り果てていた。
しかし歴戦の闘士たちに単なる力が通用することはなく、最終決戦は屋上へ。
故あって姿を見せた大悪魔マモンの助力もあり、リリアは打ち倒されたのである。
そして明かされたのは衝撃の事実――だが、その内容は秘匿され、リリアは捕縛。
魔界にて罰を受けることが確定し、機関からも除籍され、ATLASも数時間後に崩壊した。
これを持って半魔リリアの騒動は全ての決着を見、また六罪王の一角が最も苦い形で落ちるという幕引きであった。
最終更新:2015年03月07日 04:58