いつもの朝、いつもの登校風景。
ここはとある学園の通学路。
多くの生徒が思い思いの服装、交通手段で学舎へと向って行く。
その人の群れの中で
かたや実に普通の、
かたやいつも通りの、
登校を試みる生徒が2人いた。
ここはとある学園の通学路。
多くの生徒が思い思いの服装、交通手段で学舎へと向って行く。
その人の群れの中で
かたや実に普通の、
かたやいつも通りの、
登校を試みる生徒が2人いた。
※ ※ ※
私ノ名前ハ日塔奈美。
私ハ世ニモ可哀相ナ不登校児デアル。
私ハ世ニモ可哀相ナ不登校児デアル。
然シ、
今日ハ自ラ登校スル。
勿論、理由ガアル。
勿論、理由ガアル。
―――誰も私を可哀相がらないからだ。
校門を潜り、下駄箱を抜け、廊下を歩いていく。
呆気ないくらい、何も起こらない。
その間、私の事を気に留めた人は皆無だった。
久し振りに登校したというのに……。
理不尽な感情を抱きつつズンズンと進んでいく。
その時、ザワメキが広がった。
呆気ないくらい、何も起こらない。
その間、私の事を気に留めた人は皆無だった。
久し振りに登校したというのに……。
理不尽な感情を抱きつつズンズンと進んでいく。
その時、ザワメキが広がった。
(気づいてくれた…!?)
かつてない昂揚感が胸をつく。
なんと返事をしようか、なんと境遇を語ろうか。
ニヤけているのを気付かれないように、周囲に視線を向ける。
だが、ザワメキが注目していたのは私ではなく――妙な男女だった。
なんと返事をしようか、なんと境遇を語ろうか。
ニヤけているのを気付かれないように、周囲に視線を向ける。
だが、ザワメキが注目していたのは私ではなく――妙な男女だった。
※ ※ ※
俺ノ名前ハ柊蓮司。
俺ハ世ニモ多忙ナ不良学生デアル。
俺ハ世ニモ多忙ナ不良学生デアル。
故ニ、
今日モ無理デモ登校スル。
勿論、理由ガアル。
勿論、理由ガアル。
―――出席日数が足りないからだ。
校門を潜り、下駄箱を抜け、廊下を歩いていく。
不気味なくらい、何も起こらない。
その間、俺の登校を邪魔する奴は皆無だった。
久しぶりの平穏な日常だ……。
ある種、和やかな感情を抱きつつ晴々と進んでいく。
その時、ザワメキが広がった。
不気味なくらい、何も起こらない。
その間、俺の登校を邪魔する奴は皆無だった。
久しぶりの平穏な日常だ……。
ある種、和やかな感情を抱きつつ晴々と進んでいく。
その時、ザワメキが広がった。
(この気配は……!?)
ある種の生存本能が警鐘を鳴らす。
なんとして回避すべきか。なんとして死守すべきか。
一瞬にして警戒態勢に移り、学生鞄を両手に抱え込む。
けれど、やはりそれは土台、無理な話なのだ。
なんとして回避すべきか。なんとして死守すべきか。
一瞬にして警戒態勢に移り、学生鞄を両手に抱え込む。
けれど、やはりそれは土台、無理な話なのだ。
そう、教室の前に居たのは不幸の宅配便―――世界の守護者だった。
※ ※ ※
ほんの刹那。
たったそれだけの時間で天国は奈落と化した。
ささやかな幸せを瓦解され、思わず口から全身全霊の思いを込めた言葉がつく。
たったそれだけの時間で天国は奈落と化した。
ささやかな幸せを瓦解され、思わず口から全身全霊の思いを込めた言葉がつく。
「なんで、私を心配しないっ!?」
「俺を学校に、行かせろ!?」
「俺を学校に、行かせろ!?」
間。
「「ん?」」
―――かたや、不登校少女
―――かたや、登校不可能少年
出会ウ筈ノ無イ二人ガ出会ッテシマッタ。
「まぁ普通に考えたら出会う筈ありませんよね」
「それはさておき。柊さん、任務です。ハーリー、ハーリー!」
「というか、登校してきた時点で不登校少女じゃなくて普通の少女ですよね」
「……柊蓮司、朝イチで下校するなんて、流石、下がる男」
「それはさておき。柊さん、任務です。ハーリー、ハーリー!」
「というか、登校してきた時点で不登校少女じゃなくて普通の少女ですよね」
「……柊蓮司、朝イチで下校するなんて、流石、下がる男」
「下がるゆーなっ」「普通ってゆーなぁっ」
終わり。
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