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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

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だれでも歓迎! 編集

8-440

とりあえず書いてみるダンジョン編導入


「柊さーん、これからする私のお願いに(ry」

「おー、本当に落ちてた」
「ははは、本当に下がる男なんだね」
「うるせえ!」
跳ね起きながら、勝手なことを言っている連中を怒鳴りつける。今回の任務は世界を覆いつくす
巨大なダンジョンを各世界からの代表とともに突破しろ、といういつにもまして適当なものだ。
「ったく、いまどきありえない導入だろうが、こんなの! そりゃ昔は『君たちは砂嵐に飲み込まれ
た。気がつくと、砂漠の真ん中にいて目の前にはダンジョンの入り口がある』とかやってたかもし
れないけどよ!」
「おいおい、メタな発言はそれぐらにするんだな、柊」
今度は聞き覚えのある声だ。振り向いてみて、予想通りの相手だと確認する。
「で、ザーフィーはなんでこんなところにいるんだ?」
「なに、ベタベタなダンジョン探索と聞くと血が騒いでな。AD&Dからのヘビーユーザーとしては」
「あんたもメタな理由じゃねえかよ!」
とりあえず突っ込みを入れながら、他の面子を確認する。
さっき声をかけてきたのは、フルプレートアーマーを纏い、巨大な剣を担いだちっちゃいのと、傷だ
らけで片目のとがり耳(エルフ?)の女。残りの2人は、以上に露出度の高い服を着て、龍と思しき
頭骨をかぶった女と、こちらもフルプレートの大男。後者は聖印と思しきものを首にかけているとこ
ろをみると聖職者なのかもしれない。
「僕はリューマ・バスティソーン。よろしくお願いします、柊さん。じつは僕らもそれほどダンジョン探索
やってなくて」ちっちゃいのが照れ笑いしながら話しかけてくる。まぁ、中の人は日本一D&D3.xEを
やりこんでる編集者なんて呼ばれてるぐらいだから経験十分なわけだが。
「わらわは雷鳴山のノトス・ストームリッパー。歴戦の魔法戦士と聞いておる。頼りにしておるぞ」
露出度の高い蛮族っぽい女が尊大な態度で語りかけてくる。武器を持っていないところを見ると、キャ
スター系だろうか?
「ようこそ!私は”無敵”ハイローニアスのプリーストにしてリョーマ様に仕えるガンボルトです。以後
よろしく」鎧を着た大男だと思っていたが。面頬を動かしてしゃべったところを見るとこういう生き物らしい。
それにしても。
「ど、どうしたんです、井上さん、やけに真面目じゃ」
「よう!あたしはスリンガーだ。罠は任せときな」傷だらけ(だと分かるのはかなり微妙なところまで見える
服のせいだが)のエルフが笑いかけてくる。が、やはり。
「た、天、どうした? なんか悪いものでも」あまりにもいつもと違う二人の様子は一体?
「まぁ、とりあえず『突っ込み役は任せたから』」
「な、なに?」ハモって聞き捨てなら無い発言をかまして来た2人に向き直る。
「いや、ぶっちゃけ、この面子って突っ込み役がいなくて。自分で止めないと止まらないんだよな」
「そうそう。俺なんかどっちかというと押さえ役に回ってる方が多いもの。でも矢野君が来てくれれば安心
して暴走できる」
「安心するなよ?! つーか、暴走もすんなよ!?」
「あはは、大丈夫ですよ、クレバーかつクレイジーに暴走するのがうちのパーティーですから」
「た、担当編集! それでいいのか、おい! ちょ、遠藤さん」
振り向くと所持金を見ながらサプリの山をひっくり返している。
「あー、任せたからな、矢野君」
孤立無援。その言葉がこれほど強く感じられた瞬間はなかった。


つーことで、D&Dリプチーム+柊+ザーフィー。

8-450

ある日突然に現れたその入り口をくぐり、君はやってきた。
由来も、正体も、深さもわからないそのダンジョン第1階層最初の部屋。
このダンジョンで唯一変わることのないこの何もない部屋は『ロビー』と呼ばれている。

「…ですね。私には装備できないようです。売れば1000Gになるでしょう」
「トルネコさんこっちも鑑定してください。ぼったくる商店で頼むと高くて」
「こっちは買取お願いしま~す」
「俺には幸運の宝石を売ってくれ。うっかり石の中に出たら洒落にならん」
「はいはいちょっと待っててくださいね。それと今日は私も行くので護衛を頼みますよ」
「おう!任せとけ!トルネコさんにはいつも世話になってるからな!」

「…それはまことかマユリ殿!?」
「はい。灯さんが箒をおむすびに変えられて大変でした。いや、おむすびはうれしいんですけどね」
「…じい、よい事を聞いたな」
「は。わが国の民とすれば食糧問題は一気に解決ですな」
「よし!これより我が宮廷はダンジョンに突撃する!待っておるがよい!妖怪にぎり変化!」

「うちの学校も適当だよなー。こっちのダンジョンでも単位オッケーって」
「何でもこのダンジョンにある異世界のアイテムを研究したいんだってさ」
「ああ、先生そういうの好きだからなあ」
「けどよ、これ箒って言われてもなあ…」
「納得いかねえよな」

喧騒が君を包む。彼らはこのダンジョンを攻略に来た、異世界の冒険者たちだ。
そう、このダンジョンは異世界に対しても開いている。
なぜか世界同士の行き来はできないが、こうしてダンジョンの中では交流も可能なのだ。

「よう。今日ももぐるのか?」
君に話しかけてくるのは、ペラペラの変な服を着て、強力な魔法の剣を持った異世界の剣士。
なんでもこのダンジョンのどこかにある『ソツギョーショーショ』というものを探しているらしい。
何度か組んだことがあり、すっかり顔見知りとなっていた。
「まだチームが決まってないなら一緒にどうだ?」
彼の提案に君はうなづき、そして辺りを見渡す。

さて、今日は誰と組んでもぐろうか…?


8-466

―――言わなきゃ良かったかな。
俺は今さらながらに後悔した。
今回、みゅうと共にダンジョンに潜って一緒になった、異世界の神術師の少女。
同級生の沙耶を思わせる名前のその少女と仲良くなり、お互い色々と話していて漏らしてしまったこと。
それは、学生時代の卒業試験の想い出。みゅうと結ばれることになった事件のことを話していた時に漏らしてしまったのだ。

みゅうが、魔王になりかけたことを

それからと言うもの、その少女は不機嫌そうだ。ちょっと距離も置かれている気がする。
まあ、しょうがない。魔王である。普通の冒険者ならば怖がって当然だ。
この手の話はみゅうのがうまいだろう。人を癒したりするのが仕事の神術師だし。
だが、そう思ってみゅうに相談したら、みゅうは苦笑して答えた。
「ううん。そうじゃないよ。もっと別の問題だって」
…いったいどういう意味だろう。

そう言えば別れ際、その少女になぜか俺の爪を要求された。まあ、爪切りでちょっと切ったくらいでよいと言われたので渡したが、何に使うんだろう?

―――S級冒険者相羽カイトの日記より抜粋


8-470

「世界を救うためにダンジョンに潜るですか?なんだか私たちには場違いないように思いますわね」
ベルカナは渋い顔。
「できる範囲でやればいいだよ、ベルカナ」
「そうそう、今回はあたしたちが無理しなくても、他の戦闘向きのチームが何とかしてくれるみたいだし」
「無理せずおもしろそうな本が手に入ってくれるといいのですが(クイクイ)」
一方、他の皆は結構乗り気です。
「ギルド経由とはいえ、裏は無いみたいっす。それにこんな美しいお姉様方と一緒だし」
「あら、美しいだなんて正直な方ですね」
おほほほと笑って見せるのは真っ赤なボディコンが良く似合うルビーさん@だんじょん商店会。
「正面きっての戦いなんて盗賊チームには似合いませんわ。お宝だけいただいてしまえばいいのです」
「でも、このダンジョン、モンスターが多いみたいですし、いきなり出くわしてしまったらどうするんですの?」
「そんな時のためにサララちゃんに来ていただいたのですわ。モンスターとの交渉で戦闘を回避できる彼女
がいれば、無理な戦いをする必要はありません。そこにあなた方お得意の口八丁が加われば完璧ですわ」
『うー、サララ、本当についてきちゃって良かったのかな?』
使い魔のチョコは不安そうです。
『商売敵が多いからうまくすると一気に深い階までいけそうなこのチームは確かにいいかもしれないけどさ。
でもやっぱり魔王チームか勇者チームと一緒の方が良かったんじゃない?』
うさんくさそうにぺらぺらーずの方を見ていたチョコですが
『あ、あの、やっぱりこの人たちと行くのがいいかもしれないね!』
おやおや、ベルカナの使い魔に一目ぼれしてしまったのでしょうか?
「さぁ、サファイア、ガーネット、『すごいアーティファクト』をゲットして世界征服しますわよ!」

ペラペラーズ+だんじょん商店会主人公+同女盗賊グループ 出発


8-480

ちょっと乗ってみた。

『武器屋』トルネコ。一見パッとしない太っちょ男だが、その正体はやっぱりパッっとしない男である。
元の世界においては、対立する2つの国の王子と王女の縁を結び、国同士の争いを止めたと思えば、
様々な町を渡り歩いて金を稼ぎその金を道路整備や船に使ったというやはりぱっとしない男である。
武器の使い方が上手いわけでなく、魔法を使えるわけでもない。
だが彼にはある種の商才があった。他人の事に気を配り、社会の動向に気を配る事ができるという才能があったのだ。
この男がこの異世界を繋ぐ謎の場所を最初に見つけたのは幸運と言うしかない。

愛妻と息子に見送られてこの迷宮に潜ったトルネコは3階で命からがら逃げてきた。
謎のモンスター達。異世界のモンスターもいれば知らないモンスターの方が多くて当然だろう。
アイテムだって、知っているものもあれば、白い固まり(おにぎり)や謎の石(幸運の宝石)もあった。
この迷宮は色々な意味でヤバイ。トルネコはすぐさま『心で』理解した。

元の場所に帰ると、トルネコは愛妻と息子と共に古びた机と椅子を大量に『ロビー』に持ち込んだ。
持ち帰った謎のアイテムは、『ロビー』の片隅に置いておいた。
必要な設備はある程度整えておいた。後はおいおいやっていけばいいだろう。
思考をしながらトルネコは次の潜入の為の準備をしていた。

同じ頃……地下10階の一区画において、すさまじい物が召喚されていた。
「おいおい、こりゃどうなってるんだ?」
「新手の『スタンド使い』の仕業かっ!」
「オー、これでは料理の食材を手に入れることができませーん!」
「私が望んでいる物は植物のような平穏な生活なのに……。」
M県S市杜王町。まるで運命に導かれるように、この町は迷宮に組み込まれた。

地下10階に拠点発生。

8-484

第八の冒険

☆484

 気が付くと君は奇妙な部屋にいた。確か、先程までマーリンのサイコロ館でマーリンの無駄話の相手をしていた筈なのだが。
「おいおい、また14にきちまったのか? もしくは夢時間か?」
 取り敢えず、腰元に相棒がいることに感謝しておこうピップ。丸腰で放り出されていたらと思うとゾッとするな。さて、安心したか?したなら、素早く部屋の観察に移るんだ。新しいセクションに飛ばされたら周囲を警戒するのはセオリーだぞ。
 まず、やや西東に縦長のこの部屋には一人用の椅子と机がズラリと並んでいた。ある程度規則正しく並んでいるらしい。光源は天井に張り付いた白く光る棒状のものだ。それが複数整然と並んでいる。
 南側の壁には窓があるのだが、外は真っ暗で何も見えない。
 西側の壁には黒いプレートが設置され、幾つか白い文字が書きつけられているが……亜人の言語なのか読めそうにない。
 東側は上側に西側と似たようなプレートが取り付けられ、下段には立方体の空洞が整然と穿たれている。
 そして、北側には扉が2つ、それぞれ東端と西端にくっついている。
「何処っかで見たような造りの部屋だな」
 E・Jが君と同じ感想をぼやく。そう、キミのそれほど優秀ではないオツムにも記憶力の三文字はあるらしい。確かアレは幻城の怪迷路の何処かで……。
 そうやって、頭を捻る君に突然、可愛らしい少女の声が振りかかる。

『ぴんぽんぱんぽ~ん、アバロンからお越しのピップさん、アバロンからお越しのピップさん』

 そう、可愛らしい少女の声だ。どうやら、この冒険のヒロインが早速お出ましらしい。ワクワクする心を抑え、声の方を振り向こうじゃないか。
 素早くE・Jを引く抜き周囲に牽制を掛けるが、怪物(そう怪物、だ。まさか、お喋りが人間の専売特許だと無邪気に信じているわけじゃあるまいな?)や、それらしき人物は見当たらない。
 ふと声が西側の壁の中央上方、天井ギリギリのところに四角い出っ張りがあり、そこから響いて来ることに気づく。声の主はこちらが見えているのか、見ええいないのか、お構いなしに台詞を続ける。

『大魔術師マーリンの弟子にして七つの冒険を乗り越えたピップさん。これからする私の依頼にハイかYESで答えてくださ~い♪』

 可愛らしい声のに反した凄まじく失礼な物言いに、君は思わず顔を顰める。
「気を付けろ、ピップ。どうやら、相手はこっちの素性を知ってる。下手な手は打てないぞ」
 君は無言で頷き、取り敢えず、続きに耳を傾ける。

『この部屋の外に迷宮が広がっています。そこにいる他のPC……もとい、冒険者達と協力して、迷宮を攻略してくださ~い♪ この依頼……受けて下さいますね?』

 実に愉しそうな声で無茶苦茶を言ってくる。姿は確認できないが、実にイイ表情で言ってるのではないかと思ってしまう。
 さて、普通に考えれば、こんな一方的な話はとても飲めたものではない。提示された選択肢にはないが断りたい所だ。だが。
 「この強引さはマーリンや詩的魔神に通じるものがあるな」
 E・Jの言葉に既知の顔が思い浮かぶ。どちらも強引で人の話を聞かない頑固者な部分がある。
 そして、強大な力や魔法の持ち主だ。もしかしたらこの可愛らしい声の主も、相手に無茶な依頼を押し付けるだけの力を備えてるかも知れない。だとすれば、機嫌を損ねるのは得策とは言えないだろう。
 あるいは、聞こえなかった振りをして 2つの扉から一目散に逃げるのも手だ。外は迷宮という話だ。そして、迷宮は君の得意とする(好き好んでいるんわけではないが)場所だ。声の主も手を出し辛いに違いない。

 さて君は
 「はい」と素直で従順で忠誠を誓う下僕のように答えるなら>>488へ
 「YES」と斜に構えて答えるなら>>485へ
 「断る」と第三の選択肢を選び蛮勇と自由意志、そして未知なるリスクを背負うなら>>486へ
 あるいは沈黙は金とばかりに部屋を飛び出すなら>>487へ

☆485

 何も言わず、セクション>>489へ飛べ
 飛びたくないなら、レスとレスの狭間に挟まれて存在をすり減らしながら、「あそこ」に行くしかない。
 そう懐かしくも悲しいセクション…14へ。

☆486


 「お断りだ!」
 君を声を張り上げ謎の声に拒絶の意向を伝えた。
 数秒の間の後、何処か無邪気な残忍さを湛えた声が届く。

『……ふぅ。その答えは選択肢にはありませんよ?』 

 ガコン。
 ん、何の音かって? 君の足元の床が抜ける音だ。浮遊感の直後、風切り音が君の耳を打つ。
 落ちる、堕ちる、おちる、オチる、オチル、おち……。
 何処まで続くか分からない闇の中でだんだん君の意識は遠のいていく。
 最後に聞こえてきたのは、こんな言葉だった。

     プレイヤー
『次の 読 者 は上手くやってくれることでしょう』

 新たなプレイヤーは>>484へ赴き再び冒険を始めよ。
 そうでなければ…あの14へ行くしかあるまい。

☆487

 君は心の中で決断を下すと、脱兎の如く駆け出す。グズグズするな。兵は拙速を尊ぶという格言が東の方にあるらしいが、今は正にこの格言に従うべきうってつけの瞬間だろう。
「おい、ピップ!」
 E・Jが何か抗議するが謹んで聞かないことにする。机と椅子の群れを軽快にすり抜け、扉に取りつくと、君は開きに掛かる。

『あ、そっちは…!』

 引き戸だった扉は鍵の一つもなく、呆気なくスライドする。ガラリと開け飛び出す。
 そこにあったのは、
 闇だった。なんにもない暗闇だった。
 まっくらな世界がぽっかりと口を開けて、無音という牙が君を咀嚼しようとしている。だが、勢いをつけて宙にある君の体は慣性の法則に従い、君の意志には従ってくれそうもない。
 スローモーションで見た闇はやっぱり、闇でしかなく……君は黒く塗りたくられた奈落へっと真っ逆さまに吸い込まれていった。

 行き先は、勿論14に決まっている。辿り着いたら身の振り方を考えるんだ、ピップ。

☆488

 君は返答し、しばし待つ。数秒のタイムラグを過ぎたら>>489へ行き、謎の声の話の続きを聞こう。
 今更怖気づいて取り消すなら>>486へ行って結末を確かめること。

☆489

 つまるところ「ハイ」も「イエス」も変わらない。更に言うならこのシナリオはマーリンの魔法によって翻訳されている。君の耳にはどちらも同じ発音として聞こえてる可能性がある。

『貴方ならそう言うと思ってました。では、早速、探索に赴いて下さい』

「あ、待ってください。その……他のメンバーってのは何処にいるんでしょう?」
 君はもっともな質問をあげる。協力しろと言われても相手の情報もないし、何処にいるのかも分からない。まさか迷宮を捜し回れとでも言うのだろうか。あるいは、この扉の外に待機してるのか。

『心配は要りません。貴方の事は事前に教えてありますし、これから、貴方にも説明をします。それから、他の方達と合流はこちらで転送させますので、行き違いになるということもありません』

 どうやら徒労になることはないらしい。良かったなピップ、この謎の声の主はマーリンと同じように瞬間移動魔法を持ってるかも知れないぞ。
「ちょっと待てよピップ。マーリンと同じ瞬間移動魔法だと?」
 君の相棒エクスカリバーJrが不満げに話し掛ける。そう、すっかり忘れていたが君の相棒は魔法の短剣なのだ。それも、かなりお喋りな。
「なんだいE・J」
「よく考えるんだ、ピップ。マーリンの魔法で、特に移動魔法で上手くいった試しがあったか? ないだろう! 大抵とんでもない僻地や見当違いの場所で散々な目にあったじゃないか!」
 確かに君はマーリンの魔法で酷い目にあたっことは多い。死に掛けたことも(そして実際に14送りになったことも!)両手両足の指だけでは数え切れないくらいだ。
「けど、結果的に上手くいったことも多かったじゃないか。第一、この声の人も同じにするのは悪いよ」
 そう何でも疑って掛かるのはあまり褒められたことじゃないな、ピップ。

『では、まず状況の説明ですが……メンドクサイですね、ええ~い、安直魔法かくかくしかじか~♪』

 胡散臭い呪文が聞こえて来た途端、君の脳みそに情報が流れ込んでくる。具体的には >>427-483 のような。馬鹿馬鹿しい呪文だが、その効力はどんな魔法より確実だ。
「手抜きじゃないか」
 ブツブツ言うE・Jを無視して君はさっさと次を促す。なんだかんだ言いつつも君は高揚している。冒険と聞けばどんなに嫌でもそこに集中し始めるのは君の賞賛すべき性質と言えるだろう。それでこそアバロンを七度も救った英雄だ。

『で。次は他の方々の元に送ります』

 さぁいよいよだ。遠足前の小学生のように君はワクワクしている。浮き足立ってると言い換えてもいい。久々の冒険に体に羽が生えたかのような浮遊感が君を包む。
「このトンマ! ほんとに浮いてるんだよ!」
 E・Jの叱責を受け、君は気付く。君は浮いている。いや、もっと正確に言うなら落下している。位置エネルギーを失い鉛直方向に急速に移動しているんだ、ピップ。
 何故かって? 答えは簡単だ。床が抜けて足元に穴が発生したから落下している。明快だろう。なに、納得いかないか? なら、声の主の解説に耳を傾けるんだ。

『それが一番の近道ですので♪』

 真偽について問うのはこの際、諦めろ。結局、冒険の始まりは相も変わらず、無茶苦茶な移動手段が適用されるという教訓を胸に刻み込んで…次のリレーに続け。


【クロス元:グレイル・クエスト/登場キャラ:ピップ&E・J】



8-492

トルネコ2回目の冒険


トルネコがダンジョン10階に到達した時、そこには町が広がっていた。
「ふむふむ……この町は………。」
トルネコは商人としての才があった。あるいは先見の明があった。
建築方式、人々の服、食事の形式など、様々な面でトルネコはこの町は自分達の世界の物ではないと気がついていた。そして別の可能性に気がついた。
「こんな町が他にもあるかもしれないなぁ。」
だとすれば……商売のチャンス………否、人助けをしなければならない。
いきなりこんなダンジョンの奥に転移されたのなら足りない物が出てくるかもしれない。
それらを集めて売れば、大もうけ……もとい人助けになる事間違いなしだ。
「でも、どう交渉すべきか迷っている。この町はどういう人が住んでいるのか、
 どういう商売をするのかがわからない……。なるほど、面白い男だ。」
後ろから声がしてトルネコは慌てふためいた。見ると自分の決して細くない体がめくれている。
「なっ、一体何事ですかぁ?」
「安心したまえ。僕の名前は岸辺露伴……この世界じゃ有名な漫画家だ。」
そう言った男は奇妙なファッションセンスをしていた。
ペンを模したイヤリングに謎のギザギザバンダナ。服装は普通だが、立ち方はどっか普通じゃない。
そして一番変なのが、彼の横に立っている謎の少年だ。
「武器屋トルネコ、愛妻ネネと一人の息子と暮らしている。仕事は商人で仕入れの作業に本腰を入れている……。
 浮気はしたことが無く、ギャンブルはたしなむ程度……ごくごく平凡な男だが、『見所のある』男だな………」
ブツブツとそういう男に対して、トルネコはパラパラと捲れる自分の体を押さえようと必死になる。
「あっ貴方、一体なんなんです? というかこの状態は一体……」
「ゴメンゴメン、なんか怪しい人物がいたからちょっと『読んでみた』のさ。」
そう言うや否や露伴の横にいた少年が露伴の中に吸い込まれいていく。
「ははあ、そうですか、いやこれは失礼………実はですね………」
読まれた事を華麗にスルーしてトルネコは会話を開始した。

「ふむふむ、となると杜王町は謎の洞窟の中に転移したと。」
「……ええ、もしかしたら他にもこういう所があるかもしれません。」
真剣な顔をしてトルネコは話をしていた。この迷宮はとんでもない所だ。
異世界を繋げる迷宮など自分の知る限り聞いたことは無い。
太った体を揺るがせてトルネコはよっこらせと立ち上がった。
「……………おいおい、まさかこの現象を止めるとか言わないだろうな。」
「少なくとも原因は調べるつもりです。そうしないと次に何が起こるかわかりませんから。」
だが、この無限迷宮を突破するには自分一人の力では到底足りない。目の前の男の力を借りても厳しいだろう。
それでもやらなければならない。トルネコはそう決意した。
「なあ、一つだけ聞かせてくれないか? 君は何故世界を救おうと考えたんだい?
 王宮に住む戦士でもなければ、王家の娘でもない、誰かに復讐してやろうなんて考えた事も無い君が何故世界を救おうとおもったんだい?」
露伴はそう言ってトルネコを引き止めた。
「家族の為です。」

いかん、トルネコがどんどんかっこよくなってる……。誰かギャグキャラ化プリーズ。


8-497

真女神転生ifクロス


異世界の魔物が闊歩し、危険な罠も数多く存在するそのダンジョンを駆け抜ける、2人の少女がいる。

「でやああああ!!!!!」
ブレザー服の女子高生の刀がモンスターをとらえ、斬り裂く。
あっさりと真っ二つにするその威力にモンスターがひるむ。その隙を少女は見逃さない。
「今ですちょーこーさま!“Go”です!やっちゃってください!」
「まかせときなさい!」
その言葉を受けてもう1人の少女、ミニの巫女服を着た、ツインテールの少女の魔法が放たれる。
(うっわ…こりゃメギドラオン級だわ。しかも魔力30オーバーの)
一撃で“蒸発”したモンスターを見て、少女…タマキは密かに舌を捲く。
(最初はどーなるかと思ったけど、結果オーライだったわ)
そんなことを考えながら、タマキはこの少女と出会った時のことを思い出した。

「あたしはちょーこー、パール=クール!こんごとも…ってなんであたしがこんなところにいんのよ!?」
タマキはその結果を茫然と見つめていた。
軽子坂高校が落とされた魔界から無事帰還してからも、タマキはサマナーを続けていた。
突如現れた、異界の扉。その奥を探索するうちに見つけ、戦力を整えるために入った邪教の館。
予定では魔神バールができるはずだった。だが、合体事故なのかなんなのか、現れたのは謎の少女だった。

(パール=クール、Lv71、アライメント…DARK-CHAOS!?このLvでこの属性って…魔王!?)
合体結果が表示された装置のモニターを素早く確認する。
「ちょっとあんた!あんたね!?一体このパールちゃんに何のようなのよ!?」
合体装置の上でパールはわめく。どうやら召喚したのがタマキだと即座に理解したらしい。
(やばいわ…こりゃうっかりすると死ぬね)
高Lvの魔王、正面から準備なしで戦ったら、死ぬ。そんなことを考えながら、タマキは唇を舐める。
(やってやろうじゃん。魔王だかちょーこーしんないけど、このあたしが御してみせる!)
そして、タマキが口を開いた。今まで幾多の悪魔を仲間に引き入れた話術を見せるために。

「ところで、さっきからあたしばっかり戦ってる気がするんだけど、気のせい?」
「いやあ、ちょーこーさまがすごすぎるんですよ。あたしじゃあサポートが手いっぱいっす」
「そ、そう?」
「ええ。ちょーこーさまがいなかったらど~なってたことか。あ、どうぞ。採りたてのマグネタ…プラーナっす」
「ま、と~ぜんね。この世界で一番賢くて強くて可愛いのはあたしなんだから」
この手のタイプは命令せず好きなようにやらせるのが一番。経験からそう判断したタマキは新たな仲魔をおだてあげる。
今のところそれは功を奏しているようだ。パールはご機嫌で渡されたプラーナを飲み干した。

…もし、タマキの持っているハンドヘルドコンピュータが最新式だったなら、データにはこう記されていただろう。
超公パール=クール、性格:愚鈍、と。


8-509

ダンジョンアタックなら、この人も出さねば!

 その男の手には、何の変哲も無い槍一筋。
 だが、彼は紛れもなく歴戦の戦士。迷宮に挑む事数知れず。

 人は彼をこう呼ぶ、“無敵の万太郎”と!

【T&Tより無敵の万太郎参戦】


8-513

不思議なだんぢょん


ファー・ジ・アースを…いや、おそらくは全次元世界をも巻き込んだ迷宮災害。
この事態を解決するため、“世界の守護者”たるアンゼロットはまずは情報を集めるべく
さまざまな人員を『迷宮』に送り込んでいた。

彼女たち輝明学園高等部剣道部の面々+1もまた、そうして送り込まれたチームの一つであった。

「うーん。美影ちゃんのハスキーボイスも素敵だけど、ノーチェちゃんのソプラノもいいなぁ」
「いやいや、照れるでありますな」

探索能力に長けているため送り込まれたあほたれ吸血鬼ノーチェと、その護衛としてチームを組んだ
蘭堂舞・朔野美影・神宮寺百合子・十文字冴絵はのんきにおしゃべりなどしながら探索を続けていた。
何が起こるかわからない迷宮の中、こんなにゆるゆるな空気で良いのかと百合子などは思うのだが、
そこはそれ。ノーチェがあらかじめ広範囲索敵を行い、この階層にはたいした脅威が存在しないことを突き止めたのである。

「…おや?」
「どうしたの?」

ふと、冴絵と楽しそうに軍用糧食について話していたノーチェが眉をひそめる。

「いや、なにやらわたくしの索敵に引っかかったものが…」

こめかみに指を当て、半眼になりながら遠くを見るノーチェ。
その姿は、裸眼で無理して遠くのものを見ようとする近視の人見たいで…
凄く、格好悪かった。

「なにやら唐突に現れましたな…」
「誰かワープの罠に引っかかったとかかな?」
「いや、この大きさは…小動物?とりあえず2体分の生命反応がありますな。
…こっちに近づいてきているようであります」

ノーチェの言葉に各々警戒態勢をとる。
都合よく、今居る部屋の入り口がすぐ通路の曲がり角に接していたため、
そこで待ち伏せをかけることにする。

向こうも警戒しながら進んでいるのかしばらく時間が空き、
曲がり角の影でしばし躊躇う気配がした後、ひょっこり顔を出す2匹の小動物。

「うあ…」
「こ、これは…」
「かわいい~~~っ!?」

片方は体長40cmほど(尻尾含まず)、ハムスターのような体型をした黄色い動物。
長い耳と稲妻を簡略化したようなギザギザの尻尾が特徴的だ
もう片方は茶色の毛皮を持った体高30cmくらいの動物。
同じく耳が長く、尻尾は狐のようにふさふさ。また、首周りも白くふわふわした毛が生えている。
こちらは二足で立ち上がって警戒している黄色い方とは違い、四足のままである。
…なにやら唖然としているような雰囲気が漂っているが。

「な、なにかななにかな!?何か見たこと無い動物だけど…」
「たぶん別の世界から来たんだと思うけど…」
「いやみんな油断するなー、ああ見えて凶暴だったり強かったりするかもしれないぞー?…でも可愛い…」

あまりの愛らしさに思わず警戒心をそがれてしまう一行。
一方、小動物の方も予想外だったのか硬直しており、互いに動くに動けないお見合いのような状況に陥ってしまう。

そんな状況を動かしたのは、

「…に」
「「「「「…は?」」」」」

呆然と動きが止まっていた茶色い方の小動物が放った、

「人間だぁっ!?」
「「「「「喋ったーっ!?」」」」」

紛れも無い日本の言葉でした。

「人間だ!人間が居たよ!やったよかったねえどこから着たのこの洞窟ってどこにつながってるのあそうだ人間がポケモンに変わってしまうって話知らない?あのねボク元人間なんだけど気が付いたらこんなになってて…」
「あ、ちょ、こら、ちょっと!まちなさいよ!ていうか、落ち着けー!!」

かみなりが落ちました(物理的に)

なにやら極度の興奮状態に陥った茶色いのを黄色いのが放った電撃で沈黙させ、
あっけにとられていたウィザードたちはようやく再起動する。

そして、この出会いがこの事件をまた新たな局面に導くとは…、
この場に居る誰にも解らなかったのである。


8-519

ついでに、上手くまとめられなかったんでカットしたシーン


紆余曲折を経て、共に行動することにしたウィザード5人とポケモン2匹。

「じゃあ、これからよろしくね」
「うん、がんばるよ!」

抱えていたイーブイを地面に下ろし、先に進もうと促す美景。
元は人間とはいえ今はポケモンなイーブイ君(とピカチュウちゃん)
歩幅が違うため、ちょっと小走りで一行について行きます。

「あ、そうだ」

ふと、伝えておかなければならない大切なことを思い出したイーブイ君は呼び止めようと視線を上げて…


ぴきり


「…?どうしたの?」
「あ、う、え、あ…なっ、なななななんでもないよいやほんとだよぅっ!?
あっぼくちょっとさきにいってるねっ!!」

たったかたー

「あ、待ってよーぅ」
「どうしましたの?」
「…さぁ?」

(…白ピンク薄緑ぃぃぃぃぃぃぃっ!!)

…現ポケモンとはいえ、元男の子には刺激が強い光景が見えたようである…。


8-528

「遅刻だわ、遅刻だわ」
今日も叫ぶ声が聞こえる。

ここは世田谷区神宮寺。通称ダンジョン都市。
その地下十階にある世田谷区立神宮寺高校の1年生、永井のりこはいつものとおり道に迷っていた。
もはや朝の風物詩、既にお約束である。

「いや、ここもう学校だから」
と答えるのはクラスメートの緒方修理。
「えーと、いやー、そのー」
修理は嫌な予感がした。
「もしかして、また?」
「あのね、今日はいつもよりも早く家を出てね、道にもちょっとしか迷わなかったし、
落とし穴に引っかかったのも3回だけだし、本当に順調だったんです。だけど……」
と言葉を切って修理を見るのりこ。
修理は続きを聞きたくなかった。でもその何かを期待するような目に逆らうことが出来ずに聞いてしまった。

聞いて、しまったのだ。
「だけど?」

「学校の前で、パン屋のおじさんが倒れてて、『この焼きそばパンを30分以内に届けなければ大変なことになる』って言われて……」
「大変なこと?」
「はい、世界が滅亡するって……」
「世界が滅亡……」
修理は、頭痛がする思いだった。
何故パン屋。何故焼きそばパン。何故世界滅亡。しかも30分以内。それもよりにもよって彼女に。

永井のりこの方向音痴は筋金入りである。かつて友人にこう断言したことがあるほどだ。
『目的地までの曲がり角が二つ以内なら大丈夫だけど、三つ以上になると確実に道に迷うわね』と。

「それで、実はまだ行っている最中、と?」
のりこは、溜息をつき、カバンから焼きそばパンを取り出して言った。
「そうなの」
「あんた、馬っ鹿じゃないの!?」
「あああ。またそんな大声で……」
やっと配達が終わったらしく昼休みの終わるころにようやくやって来たのりこを出迎えたのは、
これまたクラスメートの姫野真琴が心の底から発するあたたかい罵倒の言葉だった。

「まあ、それはともかく」
と真琴を遮って修理が聞いた。
「結局、焼きそばパンはどうなったの?」
「30分以内に間に合わなかったから、パン屋さんのほうに行って説明したんだけど、『いや、遅れたのはもともとウチの落ち度。嬢ちゃんのせいじゃない
』って言ってくれて」
「あら、よかったじゃない」
「それで、『どうせこの店も今日で閉めようと思ってた所だ。どうだい、まだ焼きそばパンは余ってるから持ってかないか?』って」
「……」
「……」
何かを思い出して無言になる二人。
「それで何個か貰ってからありがとうございますって言ったら、『そうかい、それじゃな嬢ちゃん』って言って」
「それで緊急脱出のお札を使って消えた、と」
「そう。トランクひとつだけ持って」
「なんか前にも同じような話を聞いたような……」
記憶に蘇るのは、世界樹の枝にびっしりと吊り下がる、無数の。黄色い。半魚人。

真琴が、うんざりしたように言った。
「そう何度も何度も同じようなことばかり起こるわけ無いでしょう?そう簡単にポンポン世界が滅亡するような事態が起きてたまるもんですか」
「そーでしょーか?」
「そーそー」
真琴が自信たっぷりに頷く。
そのとき丁度午後の授業開始を告げる予鈴が鳴った。
そして同時に、世界のどこか闇の奥で誰かが呟いた。
『本当に?』


8-534

トルネコ2回目の冒険
トルネコ導入を終わらせてみる&敵の設定。



迷宮の最深部。黒髪の少年、ヒュウガ=アライアス。否、魔王エンディヴィエの魂の欠片がうっすらと笑いを浮かべていた。
目の前の水晶球には、洞窟を旅するトルネコの姿が移っていた。
雑草すら食らい、あらゆる道具を使いこなし、僅かな休息を利用して体力を回復し戦い続けるトルネコに。
只の商人ぶぜいが、只の人間ぶぜいが迷宮の仕掛けを使いこなし、モンスターと戦う姿は、こっけいだが厄介な存在だった。
今戦えば、一瞬で決着はつくだろう。魔王の魂の消滅と言う結末で。それほど魂だけの存在は弱い。
奴を倒したとしても、次の探索者が来るだろう。今の状況での連戦は避けたい。
ならば………こちらも手駒を準備させてもらおう。
5つの欠片を集め終わるまで時間が欲しい。ならば手駒を増やすまで。
エンディヴィエの魂はそう言うと、異世界への扉を開いた。


「お前の望みを言え……。どんな望みも叶えてやろう! お前がすべき事はたった一つ!」


地下15階……トルネコはそこで異常を感じていた。洞窟の中に太陽が存在する。凄まじいまでの熱量がこの階を覆っている。
ズンと地面が揺れた。巨大な影がそこに現れた。
『グラードン』と呼ばれるそのポケモンは、もしイーブイが見たら驚愕するだろう。
デカイ。10メートルぐらいある。公式設定では3.5メートルほどのなのに。
その巨体が足踏みをした。それだけで巨大な足音が鳴り響いた。
「ひいいいいいいいいいっ!」
その巨体に驚愕したトルネコが『リレミトの巻物』の準備をした。
巨大な閃光。『くさ』タイプの技『ソーラービーム』だ。
本来なら貯めの時間があるのだが、とくせい『ひでり』によって強い日差しの下では貯めの必要なくこの技が撃てるのだ。
巨大な火炎がトルネコに向かってきた。『だいもんじ』。『ほのお』タイプの技。
これはギリギリの所で避ける。
続いてグラードンの回りに石が舞い始める。『げんしのちから』によって『グラードン』の力が強くなる。
次の瞬間空に飛んだ石が次々にトルネコに襲い掛かる。
その衝撃で大地が揺れ動き、トルネコがすっころぶ。地面タイプの技『じしん』だ。
倒れたのを逃さずノーマルタイプ最強の技『はかいこうせん』を放射した。
たまらず向こう側の壁に叩きつけられるトルネコ。
ヤ○チャのようにボロボロになりながら、トルネコはリレミトの巻物を読んだ。
空間が歪み、トルネコの体が消えた。
『はかいこうせん』の反動で動けなかった『グラードン』はゆっくりと消えるトルネコを見つめてた。
トルネコが逃げたのを確認すると『グラードン』は『ねむる』でゆっくりと休み始めた。

「父さん!」「貴方!!」
ボロボロになったトルネコを見て、二人は驚愕した。
「大丈夫だ……あいてててててて……。」
薬草をありったけ利用してボロボロになったトルネコを治療する二人。
「……父さん、大丈夫?」
息子がそう言って腕が変な風に曲がっているトルネコを気遣う。
「大丈夫だ……あいてててててててててて。」
強がってみるが、流石に捻じ曲がった腕の治療までは薬草では行えない。
この事件を解決しなければいけないのに。しょせんは自分は只の商人なのだ。
次の来訪者が来たのはその時だった。

その仮面をつけたロンギヌス00の連絡によってやってきた治療メンバーによって、トルネコの腕は治療された。
そして、トルネコによって集められた情報で、この迷宮が複数の世界を繋ぎあわせる存在とわかり、
直ちにアンゼロットはこの迷宮の突破にウィザード達を集める事にした。
トルネコの持っていた設備を利用して大幅な施設が作られた。

「ここについては、私にいい考えがあります。」
「その声で『いい考え』と言われても………。」

トルネコの声=某司令官の声。閑話休題。

ともかくここに迷宮探索部隊が結成されたのだった。


迷宮の奥………エディンヴィエの魂は満足していた。
あの男を退けたことではない。新たな配下達が迷宮の守護についたことにだ。

トルネコを追い詰めた巨体の『たいりくポケモン』の『グラードン』もその一体だ。
とくせいの『ひでり』によって、つねに強い日差しの下で戦わなければいけない。
技は『ソーラービーム』『だいもんじ』『げんしのちから』『じしん』『はかいこうせん』『ねむる』の他に、空気中の電気を収束させて解き放つ『かみなり』なども使用可能である。
(筆者注! この『グラードン』はポケットモンスターSPECIAL仕様です。使える可能性のある技は全て使用できます。公式サイトQ&A 218参考。)

他にもいるがここでは割愛。

エンディヴィエの魂は、迷宮の奥で力を貯えていた。
「……さて、どうやって欠片を探すべきかな??」


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