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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

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だれでも歓迎! 編集

8-537

何処とも知れぬ深い闇の中――無数の『鏡』の浮かぶ空間に、一人の少女が佇んでいた。
それらの中に映るのは、迷宮を探索する者。或いはそれを妨害せんとする魔物の類。

ひとしきり眺め終えると、少女は軽く手を振って一枚の『鏡』を呼び寄せる。
他の『鏡』に比べて一際豪華なそれは、内側から黄金色の光を放つ。
否、この光は『鏡』の中に捕えられた巨大な鳥から溢れ出す生命(プラーナ)そのもの。
零れた光は少女に間断なく注がれ、刻一刻と力を増していく。

「さすがは霊獣『黄金のコンドル』――まるでプラーナの塊だわ。
 今の私ならそこらの魔王、いいえ、お姉さまにだって対抗できる!」

少女の名はニー=クラリス。かつて“金色の魔王”ルー=サイファーの眷属だったエミュレイターである。

「『あの方』から授かったこの力さえあれば、時期裏界皇帝は私のもの。
 世界の劣化どころか、世界という世界を迷宮に書き換えてあげる!」

少女の宣言と共に、迷宮は拡大する。
……全世界を飲み込むまで、残り約4日。



#風来のシレンより「黄金のコンドル」、鏡の迷宮のグランギニョルよりニー=クラリスを投入してみる。
#やっぱり不思議のダンジョンといえばシレンでしょう!
#SSとかほとんど書いたこと無いから文が荒いのは勘弁……



8-539

ダンジョンの奥深く…神秘性と機械的な雰囲気が同居したような階層の続く場所にその部屋はあった。
その部屋が存在する階はそんな中では機械性が強いところであったが壁と頑なに閉ざされた扉によってフロアと
頑丈に隔離されたその部屋の中だけは対照的に…
壁からは神秘性のある光がこぼれ部屋全体を照らしていた。
そして、その神秘性をさらに強調するように…部屋の中央にはクリスタルが光を放ち回転していた。

と、何者かがクリスタルの前に立ちクリスタルに影が差す。
クリスタルの前に立ったそれの姿は正気の人間なら等しくこういうだろう…
なんとおぞましく…禍々しい…そして…醜い…
クリスタルを前に醜い姿のそれは幽鬼のように…呪詛を読み上げるように呟く。

「力ダ……コノ力があれバ……今の俺なラ……忌々しい黄色い鳥やモーグリ……そしテ……
姿を変えテ自分を偽っているだケの俺自身などニ……負けハしない!!!」

負の念を巻き散らかすかのように咆哮する異形。だが、すぐに我に返ったように
再びクリスタルの方へと顔を向け、呟きを再開する。

「ダガ…この程度でハ足りない……全てを……ハカイ……ハカイ……破壊するには……
満足などできるはずがない……もっとだ……
モット……力を……そのために……広がれ……ダンジョンよ……」

「キキキッ!」

部屋に新たに嘲笑するような笑い声が響く声がした方にいたのは黄色い体色に角を持った子悪魔……
ベビーデビルと呼ばれるインプ種最上位に位置するモンスターであった。

「ダンジョンが広がれば広がるほどクリスタルへの力の供給は増え、その力を糧としグラスゴス様は
さらに進化する!キキキッ!」

「力だ……チカラ……チカラ……」

ベビーデビルを気にも留めず……異空間へと接続されたこのダンジョンの主……
グラスゴスZはただチカラとだけ呟き続けた。


一方、部屋の扉の前……その空間が突如歪み、そこから現れる物があった。
それは青き体に力強き瞳を持った竜。竜は一瞬目を瞑るとそれだけで全てを悟ったようにうなり、
口を開いた……

「時……いや、時空さえも乱れている……これは……面倒なことをしてくれたものだ……
このダンジョンと時がズレたダンジョン、そして異界のダンジョンを強制的に繋げるとは……
だが、それだけならまだいいだろう……これを行った存在は目的のためダンジョンを手っ取り早く広げることのみに
執心しているようだ……そのせいで雪山にいるかつてのクルクルの残り香が再びこのダンジョンへと
舞い戻ってしまった……そして、これを行った存在がダンジョンを広げれば広げるほどクリスタルの力は増し
グラスゴスは力を増す……いや、このまま力が供給され続ければダンジョン自体が兵器としての本来の機能を
取り戻しかねない……このまま……」

言葉を切る竜。だが、しばらくして再び口を開く。

「今はただ、時の番人としてこの時を見守るとしよう……
だが、この時をもっと見たくするようなものが現れたのならその時は……」

そこで口を閉じると竜は再び空間を歪めその中へと姿を消した……




とりあえずチョコボの不思議なダンジョン2から…ワリと大それた感じにした割にあんま先考えてないわけだが…


8-542

あるものは言う。このダンジョンは強力な何かが作り出したものだ、と。
またあるものは言う。いや、この奥には強力なマジックアイテムがあり、それを守るためのダンジョンだと。
そして、またあるものが言う。いや、このダンジョン事態が1つの生き物なのだ、と。

結論は誰にも分らない。今までヌシだと思われていたものが倒してみたら外れだったなんて例もあるくらいだ。
いつしかここを攻略している者たちの結論は一つにまとまった。

最下層へ。そこに真実がある。


8-543

て言うかさ、無理にオチをつけんでも良い気はする。
無限に続く不思議なダンジョン。そこに潜る冒険者たちの奇妙な交流って感じでいいんじゃね?
と、言うわけで。

夜見トオルは割と義理がたい性格であった。恩人の頼みとあらば無視はできない程度には。

「よろしくねトオルくん!」
「何で俺が…」
トオルは目の前の、怪しげな機械をつけた少女に愚痴をこぼしながら愛用の箒を取り出した。
「うわ。ほんとーに何も無いところから取り出した。すごいね」
少女は素直にそれに驚く。それを見てトオルは確信する。目の前の少女はウィザードでは無いと。
それが更にトオルの疑問を深める。
「なあ、えっと…」
悩んでいても答えは分からない。トオルは意を決して尋ねることにした。
「タマキだよ。こんごともよろしくー。で、何?」
「ああ、タマキさん、なんでアンタ、パール=クールと一緒にいるんだ?」
そう、この少女は魔王と行動を共にしていた。しかも裏界でも7本の指に入ると言われる大魔王と。
その問いにタマキは少し悩む素振りを見せたあと、あっけらかんと答える。
「う~ん、強いて言うなら…合体事故?」
「なんだそりゃ…?」

怪しげなダンジョンが現れた。もしかしたら世界の危機かも知れない。
そんな話を聞いてはいた。だが、今の自分には世界よりユリの方が大事だ。と、言うわけで無視を決め込んでいたのだが。
「パールちゃんのめーれーよ!すぐに来なさい!」
そんな電話を受けて、このダンジョンにやってきたのはついさっき。そして、パールちゃんの新しいしたぼくよ!とタマキを紹介された。
そしてパーティーを組んで一緒に戦うことになったのだが。
「いやーちょーこーさまってDARK属性なせいか燃費が洒落になんなくてね。余計な仲魔呼べないんだわ。
で、ちょーこーさまに聞いてみたら、人間の知り合いがいるって聞いてさ。呼んでもらったの」
「はた迷惑な…」
やれやれとばかりにトオルは頭を振る。
恩人でもある“超公”パール=クールはこの手のはた迷惑な行動をよくやる。本人にはそういう自覚が無いだけにすごく厄介だ。
「それにしてもトオルくん…」
「ん、なに?このマントは呪われてるから外せないってだけだが」
先回りして一番よく突っ込まれるところに応える。だが、タマキの疑問は別のものだった。
「なんかさ…悪魔の力を感じるよ。もしかして、悪魔と合体でもした?」
「ああ、そっちか…」
戦闘形態ではない、本来の夜見トオルの姿の状態で見破られるとは思っていなかったが。
そこは伊達にダンジョンハックするような子じゃないってことなんだろう。
「ああ、俺は魔王の力を得た“落し子”だからな。合体もしたと言えばした」
「ふ~ん。そっか…」
「なんだ?どうした?」
トオルの話を聞いてタマキが少しだけ、暗い顔をする。だがすぐに笑顔を取り戻し、言った。
「ううん。何でも無い。さ、いこ!ちょーこーさま待ちくたびれてるだろ~し!」
「あ、おい待てよ!」
さっさと駆け出す少女を、トオルは慌てて追いかけた。

「…まいったな。ノモスでのこと、思い出しちゃったよ…」
零れてくる涙を拭き取りながら、タマキが小さな声で呟いた。かつて、悪魔と合体した仲間のことを思い出して。


8-544

一方その頃、オープンダイス王国や神聖魔神同盟は、何時も通りだった。
暗黒不思議学園や東迷宮県、ダイナマイト帝国も代わりが無かった。

すなわち、
 処刑をし、
 パンが無いのでお菓子を食べ、
 授業をし、
 猫耳であり、
 迷宮を掘りぬいていた。

そして、ネフィリム・コーポレーションとハグルマと金輪産業とミリテクとミツハマとその他色々な大企業が、鎬を削っていた。


8-548

ダンジョンの一室
何もない部屋にどこからともなく声が響いてくる

「ふむ、時空間全てが歪んでおるな。
 ゆえに朕が存在しておるわけだが」

依然どこにいるのか分からずに声のみが響く

「まあいい、とりあえずこの事態を楽しもうではないか人間達よ」

いや、よく見ると部屋の中心に縦に線が走っている

「陳の名は珍龍
 空転と花丸と二次元と低迷と酩酊と浮動のラジアン」

その叫びとともに一本の線が子供の落書きのような龍に変化した

「朕の願いはただ一つ、本編に出ること!
 人間達よ恐れぬならばかかってこい!」

ここに一つ強敵が(見た目は冗談だが)誕生した

「ムキャーーーーーーーーーッ!!」

ラジアータストーリーよりラジアンなんかギャグがほしそうだったので一匹追加
やっぱSSって難しいな

8-553

ダンジョン上層部で、“先代鍛冶王”ヴェールンドが営業を始めていた。
面白がった織田上総介信長が乗り込んできて、自分以外の織田信長に出くわすのはもう直ぐだった。

どうも、信長だけでパーティーが組めるらしかった。

 …… …… ……

そして、この迷宮の何処かで、災厄王が逃げ惑い、迷宮化を振り撒き続けているのです。

 多分。


ダンジョン上層部で、“先代鍛冶王”ヴェールンドが営業を始めていた。
面白がった織田上総介信長が乗り込んできて、自分以外の織田信長に出くわすのはもう直ぐだった。

どうも、信長だけでパーティーが組めるらしかった。

 …… …… ……

そして、この迷宮の何処かで、災厄王が逃げ惑い、迷宮化を振り撒き続けているのです。

 多分。

8-554

「ああ、畜生。どうなってやがるんだここの構造は!」
「マッピングが無意味だな……。上に行ったかと思ったら下だったとか、冗談キツすぎるぜ……ん?」
「どうした?」
「いや……何か……聞こえない、か?」
「何か?何がだ?」

「ターイラー……」
それは深淵より響く声。
「ターザンメ……」
長き年月をその身に刻んだ声。
「ウォウアリフ……」
ただ人の身でありながら神への道程を駆け上った人間の声!!
「イェーター!!」

呪文が結すると同時にあふれ出た超・高熱の光は哀れな冒険者を全て呑み込み、蒸発させた。
呪文の名はティルトウェイト。
異世界で起きた核熱のエネルギーを開いたゲートからぶつける、メイジが扱う最高威力の魔法である。
「ふん。ワシの庭に入り込んだネズミの多いこと……ん?」
老人が辺りを見まわし、何かを把握したかのように頷いた。
「……コズミックキューブが、また別の場所とつないだか?これは……忙しくなりそうじゃな」
まずは己の庭がどこと繋がったかを見定める必要がある。
そう呟くと、ワードナは酸素マスクをかぶり直し、ウィングブーツに包まれた足で歩み出した。全裸で。


8-559

アナイアス山麓のダンジョンにすむ偉大なる魔導師グレイロードは、ダンジョンから世界の歪みを感じ取っていた。
そして、弟子であるセロンという黒髪の青年を呼び出した。

「我が師グレイロード、このダンジョンに異変を感じ取ったのですが、一体何が起きたのでしょうか?」

「セロンも気づいたか、このダンジョンが異界と繋がってしまったようだ。
よって、お前に調査を頼む。今回はお前一人で行かなくてはならない。」

「わかっています。勇者達の協力を得られないのは残念ですが、
彼らはすでに旅立ってしまってますからね。」

「うむ、セロンよ、異変の原因を突き止め異変を止めることを私は信じているぞ。」

「ありがとうございますグレイロード。必ず原因を突き止めてきます。」

こうしてセロンは単身異界と交わったダンジョンへと進み始めた。


ダンジョンといえばダンマスということで入れてみた。
キャラクター セロン
スキル ファイター、ニンジャ、プリースト、ウイザード 全てマスタークラス
(セロンズクエストをクリアしてるのでマスター)
今回は同行する勇者がいないので、仲間は現地調達(死体を蘇生も可)


8-564

ちょっと乗ってみる。
桂言葉 園崎詩音 芙蓉楓@リレー


「どうなされたんですか?ベール=ゼファーさん」
 ここはフォージ・アースにいくつかあるベールの一つ屋敷だ。
彼女の支配下にあるウィザードとベールが互いに連絡を取りあう
場所である。
「きたのね。」
 玉座に座ったベールはしもべに向かって言った。しもべの名は桂言葉。
生首をかかえてふらふらしているのを見つけて、おもしろそうだから
自分の手下の一人にした。魔法によって腐敗が止まった生首を自分の彼氏だと言い張って
いる。魔王であるベールにとってこういう破滅的な人間は何よりの好物だった。人の心の
闇に入り、人を操る。まさに魔王冥利につきる。
「各世界を結ぶ巨大な迷宮が現れたの。各勢力の動きとダンジョンの様子を調べてきて
ちょうだい。」
「申し訳ありません。今日は誠君とデートの約束があるんです。」
「そんなの、後にしなさい。」
「誠君との約束を破るわけにはいきません。」
「わかったわ。じゃあ、埋め合わせに、クリスマスは休暇あげるから。」
「クリスマス・・・・・・、二人っきりで。私たち本当の恋人になれるんですね。」
「じゃあ、そういうわけでいきなさい。」
「わかりました。」
「そうね、一応、ダンジョンだからあなただけど少し不安ね。」
 そう言ってベールは指を鳴らした。そうするとどこからともなく二人のウィザードが
現れた。
「キュンキュン」
「カラカラカラ(鍋をかき回す音)」
「言葉、この二人をつれてゆきなさい。」
「はい。待ってください誠君」
 こうして三人のベールのしもべたちはダンジョンへ向かった。
 ベールは思った。「人選間違えたかも。」


8-584

オリジナルで申し訳ないが、そもそも舞台が半分オリジナルなんで勘弁してくださいちょっと状況動かしますよっと。


ダンジョンの最奥。皆の望むものの眠る間の前で、突如異変が起きた。
時空が歪み、ねじ曲がり、やがてその歪みは裂け目となって―――あるものを吐き出す。
「それ」は少女だった。輝きのない色素の抜けた灰色の髪、簡素な貫頭衣に身を包む、10に届くかどうかの年頃の少女。
彼女はダンジョンの奥に眠るものを茫洋とした瞳で見て、踵を反してぺたぺたと歩きだす。
ダンジョンに踏み入ったものを導くために。そして―――誰も幸せにできない不出来な自分の本体を破壊してもらうために。


  • ダンジョンの皆が奪い合う何かの分身がうろうろしてる模様。
  • これを捕まえると最短ルートで辿り着けます。意思薄弱・あまり話さない素直クールキャラ。
  • 他のチームが仮に先に着いてもこの子がいないと起動しません。

それ以外のことは特に考えてないので、好きに決めちゃってください。名前とか、初遭遇とか、語尾とか。
そもそもルール的にこの展開がウザかったらスルーでお願いします。


8-585

――時間は少し巻き戻る。

斉堂一狼らウィザードに敗れ、裏界にてベール=ゼファーの逆鱗に触れ、
頼みの綱のルー=サイファーにまで見捨てられた今、ニー=クラリスは消滅の危機を迎えようとしていた。
ベルの魔力が今まさに振るわれんとしたその時。

『お前の望みを言え……。どんな望みも叶えてやろう!』
魂に直接響くような声に、しかし彼女は縋り付く。
(私の願い、それは――!)

* * * * * * * * * * * * * * * * *


かくて取引は成り、彼女は存在を繋ぎとめ、同時に力を手に入れた。
見つけた者の願いを叶えるという霊獣、『黄金のコンドル』を鏡に封じて。

力の対価は、『鏡』の探索能力で世界のどこかに眠る5つの欠片を探すこと。
ならば、世界の全てを『鏡』で見通せる自分の領域――『迷宮』に閉じ込めてしまえばいい。

「冥魔だろうが何だろうが関係ないわ。全ての魔王を見返して、現世も裏界も私のものになるの。
 この『迷宮皇帝』ニー=クラリス様のものにね!」

また少し、迷宮の拡大が加速する。
……全世界を飲み込むまで、残り約3日。

#出した手前、少し方向を収束させてみます。クラリスは『あの方』=エンディヴィエの手駒です。
#もっとも、本人にその自覚はありません。彼女の目的は次期裏界皇帝になること。
#黄金のコンドル=「大いなるもの」を助け出せば世界の迷宮化は止まる、なんてどーですか?
#完全に元に戻すにはエンディヴィエが開いた『異世界への扉』を破壊する、とか。


8-588

真女神転生ifクロス


プスプスと煙を上げる、巨大なモンスター。巨大なカマキリを思わせるその姿。
かつてとある風来人の手で倒されたそれは、エンディヴィエの手で蘇り…そして今また倒された。
優秀な悪魔召喚師と凶悪な魔王、そして1人の落し子の手で。

「やりましたねちょーこーさま!」
「と~ぜんよ!この程度、このあたしにかかればど~ってことないわ!」
(この2人…強い!)
夜見トオルは勝ってはしゃぐ2人を見ていた。
このモンスターは恐るべき力を持っていた。このパーティーでも苦戦するだろうくらいには。
だが、彼らは危なげなく勝利した。それは、パール=クールの強力な魔法で戦闘が長引かなかったと言うのもある。
だが、一番の要因は…もう1人、タマキの活躍だ。

タマキは魔法は使えない。持っている刀も銃も恐ろしく強力なものだが、だがそれだけだ。
タマキの最大の武器、それは…

「トオルくん!右からくるよ!」
「うお!?」
とっさに箒を右に構えた瞬間に、巨大な鎌が箒にぶち当たり、トオルは吹き飛ばされる。
ガードした上からでも強力な一撃は、トオルに大ダメージを与えた。防御していなかったら死んでいたかも知れない。
「大丈夫?さっき渡した宝玉で回復しといて!」
「あ、ああ!」
懐からタマキから渡された玉を取り出して、握りつぶす。魔力がトオルに流れ込んで、一気にトオルの傷を癒す。
「くらえ!」
タマキが懐から黄金色に輝く拳銃を取り出して、モンスターの顔面に発砲する。それはわずかにモンスターの顔面を傷つけ…
「グア!?」
破裂して強力な光を発しモンスターをショック状態に落とす!
「今です!」
そう言いながらタマキが振り向いた瞬間…
「くらいなさい!」
絶妙のタイミングでパールの魔法が完成する!
モンスターを荒れ狂う雷のドームがおおう。その雷撃をショック状態のモンスターはよけることができずに中心で食らった。
そして、雷がやんだとき…そこには消しズミと化したモンスターの残骸が残っているだけだった。
タマキの最大の武器、それは的確な指示を出す、司令塔としての力。幾多の悪魔の協力を受けてノモスを突破するうちに身についた能力だ。

「いや~トオル君がいてくれたおかげで楽に勝てたよ。あたしとちょーこーさまだけだったらもっと苦戦してた」
「いや、俺、あんたらほど強くないから、むしろ足手まといじゃないか?」
トオルが正直な感想を口にする。パールの実力はいわずもがなだが、それを従えるタマキもトオルよりも強かった。
「う~ん。こっちとしてはアイテムが使えるパートナーってだけで十分ありがたいんだけどね。なにより…」
タマキがトオルをじっと見つめる。
「…トオルくん、守りたいものがあるでしょ?だから、きっと強くなれるよ。あたしなんかよりもね」
ぎょっとする。ユリのことは話していない。
「…なんで」
「う~ん。トオルくんってさ、率先して戦ってくれるじゃん?あたしらに任せといてもいいのに、危険を顧みないで。それがなんか自分を強くしよ~って感じだった」
言葉を失う。元々アタッカーの自分が前に出るのはいつものことだ。だが、確かに優秀な戦士でもあるタマキがいる現状では必要ないと言えば無い。
「…良く見てるんだな」
「サマナーは観察力が命だからね」
タマキは笑って答える。そして、その後真顔になって言う。
「…これだけは覚えておいて」
「なんだ?」
「トオル君は守りたいものを守れるために力を求めてる。それを絶対忘れないで。じゃないと、いつか悪魔の力に飲み込まれちゃうかも知れないから」
その表情はどこか泣きそうな顔で…
「…ああ、分かったよ。肝に銘じておく」
「…そ、良かった」
「ちょっと~いつまで話してんのよ!」
「あ~っと、ごめんなさい。ちょーこーさま。じゃ、さっさと行きましょうか」
そして、3人は歩き出す。更なる奥へと向かって。

「ぱ、パール=クール…」
ニー=クラリスは鏡でその様子を見て震えだした。ルーやベルに正面から歯向かう、歯向かえるほどの大魔王を見て。
かつて、下級侵魔だった頃、いつも感じていた恐怖が蘇る。魔王に仕えながら、いつ消されるのかとおびえていた記憶。
「な、何とかしないと!」
そう言うと鏡を取り出す。
「い、行きなさいパール!パール=クールを倒してきなさい!」
その言葉を受けて、パールの姿を模した、劣化コピーが無数にタマキたちへと向かう。
「だ、大丈夫。あれだけいれば、あれだけ…」
そして、いつまでもやまない震え続ける。ガタガタと、ガタガタと…

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