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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫
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ナイトウィザード!クロスSS超☆保管庫

Page04

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8-646

ねこきっさ グラスゴス@リレー


エンディヴィエ、ニーが討伐部隊と激戦を開始していた頃……
唯一、気づかれず討伐を免れていたグラスゴスはそれをいいことに自身の進化に心血を注いでいたのだが……
クリスタルの部屋の外……その横の階段を下ってくる一行があった。

「いや~、いつの間にか装備が大仰になっちまったもんだ」

「今回は歯ごたえのあるのがいっぱいいてウハウハだね~……ミルミルが未だに見つからないのが不満だけど……」

「狼の嬢ちゃんはそればっかじゃな」

「うちとしても思わぬ臨時収入が入って嬉しいところね」

「マヤさんもっスか……」

降りてきたのはねこきっさ一行だ。かなりダンジョン内を歩き回ったのか彼女達の外見はかなり変化していた。
まずはクゥ……手には剣……と思いきや、かつおぶし……指にはきれいな指輪……特に効果はなし……
防具の類は特にないが武器とアクセサリが猫の好物と光り物なのはの本能だろうか?

続いてルーシア。防具には皮の盾、武器には銀の爪、アクセサリはなし。これだけ見ると普通だが
問題はだ……所持品に大量の空のボトルと中身に赤い物が入ったボトルがあるということだ……
赤い物の正体をぶっちゃけてしまえば血である。誰の?ダンジョンのモンスターのだ。
彼女はせっかくだからとモンスターから自分の好物を取りまくっていた。
他のみんなが交戦を始めると弱ってるところを狙ってボトルを投げて血を採取していた。

さらにクリム。彼女が装備しているのは指輪のみ……外見的にはルーシアの方がまだ目立つ……
だが、指輪の品名が問題だった。ハラペコの指輪……クリムとの相性は最悪に最強だった。
このせいで彼女の胃袋は留まることを知らない。
専用の調べる装置がないため普通に見ているとわからないが
本能のままダンジョン内のモンスターを捕食し倒しまわるせいで
彼女のレベルは先の2人の倍近くまでレベルアップしていた。

そして、マヤ……彼女のは装備的には潜った当初と変わってない。あいも変わらず近接戦においても
店で使用しているオリハルコンの皿を武器にしている。ただし、自分の体の何倍もある風呂敷を引きずっていた。
見かけによらず腹黒で儲け話に目がない彼女のことだアイテムはしこたま回収しうっぱらう気なのだろう。

最後に山岡……彼の状態は前の彼女達の次元を軽く超えていた。ドスが妖剣かまいたちなんかになっているのは
まあ普通だ……問題は彼がもはや山岡大海であるといえるのかということだ……
彼の外見……それはもはや人型の骸骨ではなかった。和服を着たスカルハンマー……それが今の彼の外見だ。
心臓をやつけて倒したスカルハンマーの骨にボディを換えたらしい……相変わらずどこが本体かわからない男である。
なおアイテムストックは毒草やらダメージ薬やらやたらとデメリットアイテムが多い通常は捨てるべき物だが
これが回復アイテムになるところはさすがアンデッドといったところか……
しかも極め付けに装備しているアクセサリは健康の首輪。どこに健康を使ってるんだか……

ともかくそんな開始時にも増して異様性の増したねこきっさパーティは運がいいのか悪いのか……
とりあえず世界にとっては都合のいいことに担当のいないグラスゴスのいるフロアへとたどり着いてしまったのだった。
階段を下り終えて少し先を見るとそこにはグラスゴスのいる部屋への扉……
当然気になった一同は扉の前へと近づく。まずはと普通に扉を開けようとしてみるが開かない。
まあ、当然だろう……で、どうするかというと……

「ルーシア先輩、お願いしますっス!」

「あいよ」

頼まれたルーシアはいつものことという風に扉に近づき少し扉をあらため、だが、すぐに顔を顰めた。

「あ~……こりゃあたしじゃダメだな……ピッキングでどうこうなるもんじゃないわ」

「じゃあ、どうするっスか?諦めるっスか」

諦めモードに包まれる一同。と

「仕方ないわね。中にフェアの道具とかあったら困るし」

「どうするんです?」

ルーシアの問いにマヤは

ドスッ

オリハルコンの皿を扉にぶっさすことで答えた。そのままギコギコと鋸のように運動させる。
その様子に唖然となる一同。そんな様子を気にも留めようとせずマヤは扉の切込みを繋げた。
見目麗しくても彼女はドラゴン……缶詰も素手で開ける彼女の最後の解決法はいつだって力押しであった……

「ん、これでいいわね」

「……あ~……行くか?」

だらけた感じのルーシアとクゥ。まあ、気持ちはわからなくもない……

「……そうっスね」

「てわけでクリム行け~!」

「あいさ~!」

ルーシアの言葉に何の躊躇も持たずクリムは切り込みの入った扉を蹴り部屋の中へと突入する。
ただここで中にいた存在にとって不測の事態が発生していた。マヤが四角に切り抜き
クリムが蹴飛ばした扉は……

「ギャーーーー!!!」

内部にいたベビーデビルに角から突き刺さった。不測の事態になすすべもなくベビーデビルは消滅する。
室内に迎撃のために待機させておいたボス仕様のロボットに乗ることもできぬまま……

「あれ~?」

状況の飲み込めないクリムが間抜けな声を上げる。後から入ってきた他の皆もだ。
と、クリスタルに視線を向け呪詛のような言葉を呟いていたグラスゴスが彼女達の方へと体を向けた。

「邪魔ヲ……スルカ……ならば……破壊破壊破壊破壊破壊!!!」

叫ぶグラスゴス。その様子をみた一同の反応は……

「こ、これは……見るからに大ボスっスよ!?なんかキーアイテムでも持ってそうな」

「なら倒したらフェアのアイテム出てくるかしらね」

「ふむ……これはちと骨が折れそうじゃの」

「……骨だけなのに骨折れたらまずいんじゃ……」

「うわ~♪肉付きが良くておいしそう~♪」

あくまで暢気だった。



「……誰かがグラスゴスの元にたどり着いたようだな……
本来この事体を仕組んだ存在も敵対者への対応に力を裂いている……
ここで奴らが倒されれば事体は一気に収束に向かうだろう……
少なくともグラスゴスが倒されればダンジョンの拡大速度は一気に衰えよう……
ならばこの状況で私がすべきことは……」

そこまで話してバハムートは急いでその場から右にそれる。先ほどまで彼がいた位置を極太の光線が通り抜ける。

「これを抑えることだ!」

遮られた言葉の続きをいうとバハムートは光線を放った存在。
兵器として起動した時空要塞ダンジョンへと咆哮した。

一方、

「ふふ、ふふふっ……ほーっほっほ!!今度こそ……今度こそ私の時代が来たのよ!!」

ダンジョン内に狂喜の声が響き渡る。狂喜の主は頭にネコミミを生やし、お尻に2本の尻尾が生えた美女……
足元に転がるのは柊が投棄した『上がるお茶』の空になった容器……
それを気にも留めず彼女は全裸のままひたすら狂喜する。
彼女の名前はミルク=シルフィード。ねこきっさアルバイターの中でも売上貢献率が最も低い女性だ。
先ほどまで猫の姿だった彼女がなぜ人の姿になっているかというと上がるお茶のせいである。
彼女、ミルクは過去に何度か100年ほどを取るようなアイテムや呪いの影響を受けたことがある。
通常100年もすれば大抵の猫はくたばる。だが、彼女はしぶとくも生き残った……
100年以上生きた猫は猫又となり妖力を得る。その妖力がどのように作用するかは固体によって様々だが
彼女の場合その力が人化に向くらしい……それも絶世の美女な姿の……
もっともクリムからすれば賞味期限切れであり価値なしらしいが……
彼女としてもその姿はお気に入りのようだが以前その姿になった時はともに最後には元に戻ってしまっている。
そんなミルクの前に置かれた『上がるお茶』……年を取るそれをミルクは躊躇無く飲みまくった。
その結果がこれである。狂喜するのも仕方がなかろう……
最も各所が切迫している現状では不謹慎であったが……

8-679

ねこきっさ グラスゴス@リレー
グラスゴス側決着させます。



「あ~!も~!くっそ!どうなってんだよ」

「う~!やっぱり硬い……それにおいしくないよ~!」

「うわわっ!」

「チィ!この体はもうダメじゃな」

「これはあまり思わしくないわね……っと、危ない危ない……」

グラスゴスとの戦闘がはじまってしばらく……ねこきっさ一行は苦戦していた。
まず、主戦力たるクリムであるが戦いが始まって早々にグラスゴスに食いついたのだが
クリスタルによって進化したグラスゴスの体は硬いうえ、味もいまいちだったらしい……早々に戦意を喪失していた。
クゥとルーシアはそれぞれ猫の俊敏さ、飛行能力を駆使し攻撃を繰り返しているがダメージは浅い……
最大戦力たるマヤは3人のフォローに従事している。ねこきっさ最強の存在である彼女にとって
今の3人は足かせでしかない。
山岡はマヤに3人を任せグラスゴスに真っ向から挑んでいる。しかし、その結果は思わしくない攻撃力の差がありすぎた。
既に山岡はスカルハンマーボディを放棄し、途中で倒した死霊の騎士ボディに体を換えていた。
3、4度の攻撃で山岡がボディを換えるのに対しグラスゴスのダメージは浅い……
着実にダメージは与えているがジリ貧といってもいい状況だった。

「どうするよ!?このままじゃまた潜りなおしだぞ!?脱出するにしろやられるにしろ……」

「ええ~~!どっちも嫌っスよ~!

「正直、みんなのフォローに回らなければ何とかできそうなんだけど……みんながいないと荷物持ちが……」

「そんな理由!?」

「せめて、弱点がわかれば付け入る隙はあるんじゃが……」

と、山岡がそう呟いた直後、ルーシアが硬直する。さらに目が虚ろになり頭の一本立った髪の毛が垂直に立ち
魔力が漏れ出す。そしてルーシアはいつものルーシアとはまったく違った声を発する。

「フフフ……教えてあげましょうか?」

「ルーシア先輩?」

「違うわ……ルーシアちゃんじゃないわね……アンテナ?」

垂直に立った髪を見ながらマヤが言う。

「ええ……普通に念を送るはずだったのになぜかこの子が受信しちゃって……で、知りたいんでしょう?
そいつの弱点」

「そうね……教えてくれるの?」

「特別サービスよ?ちょっと待ってなさい…………ええ…………そう…………なるほど…………
そいつが苦手なのは聖属性と火よ。それじゃあ精々頑張るのね」

弱点を伝え終えたルーシアの表情が元に戻る。

「あれ?あたしは何を……ってうおっ!?」

正気に戻ったルーシアの目に入ったのは自分に噛み付こうとするグラスゴスの姿……
正気を失って動きを止めていたし他の皆もそこまで気が回らなかったのだ。
避ける暇はない。と

「ルーシア先輩!これを!」

クゥが何かをルーシアの口に放り投げる。それを飲み込んだルーシアは

「うおおお!?」

「グアアアーーーーーー!!!」

グラスゴスに向かって炎を吐いた。クゥが投げたのは火炎草。弱点の攻撃を食らい怯むグラスゴスに
ねこきっさ一向は畳み掛ける。

「よっしゃ!効いてるっス!なら次は!」

クゥは荷をひっくり返すとその中にあった赤い本を開き……

「ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイア!ファイラ!ファイラ!ファイラ!
ファイラ!ファイラ!ファイラ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!ファイガ!」

それを読んで炎魔法を連発する。さらにクリムがイオの巻物を読み爆発を起こす。

「ふむ、じゃあワシはこいつにするかの……」

そう言いながら山岡はやたらと奇怪な文字が書かれた本を取り出し広げる。

「これじゃな……ホーリー……え~っと……」

呪文を読み上げる山岡。神々しい光がグラスゴスを襲う。

「なんか気持ち悪いの……この本を読んだせいかの?」

最もアンデッドたる山岡からすれば気持ち悪い以外の何物でもないわけだが……

「さて、それじゃあ私も」

そしてトリはマヤ。マヤはどうするかというとポケットから何かが入った小瓶を取り出し蓋を開け……
パッパっと自身の前で中身を出した。そしてしばらくすると……

「クシュン!」

とくしゃみをしながら炎をぶちまけた。彼女が振りまいたのは湖沼。くしゃみをするとき炎をする癖を
利用するというなんとも微妙な攻撃方法だ……だが……

「グワァァァーーーーーーー!!!バカなァァァーーーーーーーー!!!」

威力は凄まじかった。これがトドメになりグラスゴスの体が消滅し始めた。だがグラスゴスもただで終わる気はなかった……

「こ、このままでは……終わらん……セメテ……」



一方、次元要塞ダンジョンと交戦していたバハムートは突如動きを止めた時限要塞ダンジョンを見つめていた。

「グラスゴスが倒されたか……これで……」

息をつくバハムート……と、突如次元要塞ダンジョンが再び起動しいたちの最後っ屁のごとく指の砲をどこかに向ける。

「いかん!」

空間がねじれて普通の存在にはわからなかったが時の番人たるバハムートはそれの意図を正しく理解した。
砲の向けられた位置が繋がっているのはエンディヴィエと交戦している柊達のいるフロア……
そうはさせんとバハムートは口よりブレスを放ちそれの向きを返させる。
向きが変わったそれの狙いは大きくはずれ……

「ギャーーーーー!!!」

人化したことに狂喜しているミルクへと直撃した。消し炭なってもいい攻撃だがさすがギャグキャラ、死にはしない。
ただし、流石に戦闘不能にはなったようでダンジョンの外へ飛ばされようとしていた……
人化も解除されて……

「そ、そんな……私の時代はーーーーーー!!!??」

心底無念といった叫びを響かせながらミルクはダンジョンの外……ねこきっさ東魔界支店厨房のコンロのうえに
置かれ油を入れられ熱せられた鍋の上へと放り出された……

「……ダンジョン内に散らばったモンスターまでは消えはせぬだろうが問題あるまい。
後は他のものたちに任せるとしよう」

ミルクのことを気にも留めずバハムートはその姿を空間のゆがみの中に消した。



そして、クリスタルの部屋ではグラスゴスが完全消滅し、アイテムが出現していた。それは……

「おお!これぞまさしく鯉のぼり!目的の品っスよ!マヤさん」

鯉のぼりだった。そしてこれこそがねこきっさ一行が探していたアイテム。
こどもの日フェア開催のためのアイテムだった。

「まさかマジであやつが持ってるとはの……」

「あんな凶悪なボスキャラがとはなあ……」

「鯉のぼりじゃ食えないよ~!」

「さて、これで目的は達成したわね……もうちょっと潜ってもいいけど……
今日はこのくらいにしと来ましょうか。みんな、脱出アイテムは各自持ってるわね?」

「「「は~い」」」

「無論じゃ」

「それじゃあ帰りましょうか」

そういいながらまずはマヤがリレミトの巻物を読んでダンジョンから姿を消す。
次に山岡、ルーシア、クリム。そして最後に……

「そういえばルーシア先輩経由でアドバイスをくれた人って誰だったんスかね?」

クゥがそう呟きながらテレポのしおりを使用した。
こうしてねこきっさ一行はダンジョンから姿を消した。
……エンディヴィエ復活の欠片『翼』を持ったまま……
なお、こどもの日フェアは大盛況だったという。
それとミルクはしばらくの間『上がるお茶』を求めて物置に入りびたりだったという。
そして最後の力を使い果たした次元要塞ダンジョンは迷宮から姿を消した……



「ベル、何故あのようなことを?」

「面白そうだったから」

アドバイスを送った張本人ベール=ゼファーはリオンの問いにあっさり答えた。



ちょうどその頃、エンディヴィエと交戦していた柊は……

デミリッチはレベルドレインを唱えた。
くねくねハニーはくねくねダンスをした。
泥人形は不思議な踊りを踊った。
柊蓮司のレベルが下がった×3

「ちくしょう!こんな時に邪魔すんじゃねぇ!ていうかなんで俺ばっかり狙ってくるんだ、こいつら!?」

「下がる男だからじゃないのか?」

「下がる男言うな!」

なぜか他のモンスターが躊躇する中乱入してきたレベルダウンの特技を持つモンスター達により
レベルを下げられていた。


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