ゲブラー(Geburah)

このセフィラーは、セフィロートの木の5番目で、ケセドからの神性の流出により生まれると考えられる。
一般的な意味は「厳正」「力」「厳格な正義」等と呼ばれ、
「神の裁き」に見られる「正す暴力」として、ケセドと協同して全てに関係する。
不均衡を正す為に行われる破壊的力であるが故、一般的な「破壊的暴力」と同義ではない。

ホッドビナーと峻厳の柱を作る。

イスラエル・リガルディーは、エジプト神話ネフティスギリシア神話でのマルス?と対応していると言っている。*1

アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
  • 神格 エロー(全能の神)、エロヒム・ガボル(戦の神)
  • 大天使 カマエル
  • 天使の聖秩 セラピム(「火の蛇たち」)
  • 大悪魔 アスモデウス
  • 悪魔の聖秩 ゴロハブ(焼く者たち)
  • 天球 火星

山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。

  • 日本語 峻厳
  • 神名 エロヒム・ギボール
  • 天使位階 力天使
  • 守護天使 サマエル?
  • 惑星 火星

支配権を有する存在、関連する惑星は以下(出典不明)。


参考の文献

山北篤監修『魔法事典』155頁
ローズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と錬金術の百科事典』114頁
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』

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最終更新:2021年06月22日 16:24

*1 イスラエル・リガルディー『柘榴の園』54頁