ビナー(Binah)

セフィロートの木の3番目のセフィラーで、
コックマーからの神性の流出により生まれると考えられる。
一般的な意味は「理解」とされていて、普遍的な母性原理として受け取られ、
女性的受動的能力と関連する。

ホッドゲブラーと峻厳の柱を作る。

イスラエル・リガルディーは、インド神話シャクティギリシア神話でのクロノスと対応していると言っている。*1

アグリッパ『神秘哲学』による関連事項は以下である。
  • 神格 エロヒム(主)、エホバ・エロヒム(「主なる神」)
  • 大天使 ツァフキエル
  • 天使の聖秩 アラリム(「座天使たち」)
  • 大悪魔 ルキフェル 
  • 悪魔の聖秩 ゴギエル(「隠すものたち」)
  • 天球 土星

山北篤監修『魔法事典』での対応する諸々は以下である。

  • 日本語 理解
  • 神名 エロヒム
  • 天使位階 座天使
  • 守護天使 アラリム
  • 惑星 土星

支配権を有する存在、関連する惑星は以下(出典不明)。


参考の文献

山北篤監修『魔法事典』155頁
ロウズマリ・エレン=グィリー著 目羅公和訳『魔法と錬金術の百科事典』113頁(アグリッパ『神秘哲学』を引用している)
イスラエル・リガルディー(大先生はアシュケナージヘブライ語)『柘榴の園』

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最終更新:2021年06月26日 15:57

*1 イスラエル・リガルディー『柘榴の園』48頁