ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜のオープニング

総司令官の周りにたくさんのロボットが集まっていた。

総司令官「時はきた!　メカトピアの全兵士たちよ、見るがいい!　この地球はもうすぐ我々のものとなる。地球人を捕獲し、我々の奴隷とするのだ‼︎」
一同「おおーっ‼︎」
総司令官「リルル!」

リルルがやってくる。

総司令官「貴様は一足先に地球へ行き、鉄人兵団を誘導するのだ……　失敗は許されんぞ。貴様はそのために作られたのだからな」
リルル「はっ!」
総司令官「メカトピア軍全兵士たちよ、地球人捕獲作戦、開始!」

地球。

しずか「きゃああッ!　のび太さん!」

のび太としずかの前に現れたのはおもちゃのロボットだった。

のび太「ただのおもちゃだよ……」
しずか「すごい。よくできてるわね……」
のび太「どうせスネ夫のいとこが作ったんだろ?　こういうのも天才だから……」
スネ夫「ははは!　よくわかったな」
ジャイアン「どうだ、ビビったろう?」
のび太「別に……」
ジャイアン「素直じゃないぞ。驚いたなら驚いたと……」
スネ夫「羨ましいなら羨ましいと……」
2人「はっきり言え‼︎」
のび太「だって羨ましくないもん。僕なんかもっとおっきなこんな家みたいなロボット、作れるもんね!」
ジャイアン「生意気な……」
スネ夫「ミクロス、発射!」

ミクロスのおもちゃのミサイルがのび太を襲う。

のび太「痛い、痛い!」
ジャイアン、スネ夫「ははは!」
のび太「くうっ!　なんだい、なんだい。あんなもん!　羨ましいもんか、ちびロボット。歩くくらいなんだ、ミサイルがなんだ!　羨ましい……」

のび太はいつものようにドラえもんに泣きつく。

ドラえもん「暑い。離れて……」
のび太「すごいんだよ、こんな大きいんだよ。歩くんだよ……　ミサイルまで出すんだよ。僕も欲しい!」
ドラえもん「そんなのもう持ってるだろ?」
のび太「どこに?」
ドラえもん「ここ」
ドラえもん「大きくて……　歩いて……　ミサイルも出す……　こんなんじゃやだ!　もっとカッコいいのがいい!　もっと強そうなの、もっと足長いの、もっとでっかいの、ビルみたいのじゃなきゃやだ!　欲しい、欲しい!」
ドラえもん「やかましい‼︎　僕というロボットがありながらなんたる言い草!　だいたいそんなでかいロボットが一体いくらすると思ってんだ!　この暑いのにわがままばっかりギャーギャー、ギャーギャー!　暑い。ああ、暑い!」

ドラえもんはどこでもドアを出してどこかに向かおうとする。

のび太「ど、どこ行くの?」
ドラえもん「涼みに行く!　どうせこんなロボットいらないんだろう!」
のび太「そんな……　ドラえもん……」

ドラえもん 新・のび太と 鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜