その日。
僕、藤子・F・不二雄は、
締め切りの迫った新連載のアイディアが
まったく浮かばずに、困り果てていた。
藤子・F・不二雄の漫画スタジオ。
藤子は、雑誌の新連載の予告として、机の引き出しから何者かが飛び出す絵を載せたものの、それが何かを思いつかずに、頭を悩ませている。
藤子「駄目だぁ──っ!!」
夜、藤子が帰途につく
藤子 (今日中にアイディアをまとめないと、もう間に合わない…… う~ん)
すっかり夜がふけた中、藤子がとぼとぼと歩く。
藤子「机の引き出しから出て来る主人公…… すぎかきすらの、葉っぱふみふみ。いきなり出てきて、オ~モ~レツ! あっと驚くタメゴロ~ 野球~すぅるなら、こういう具合に♪…… こういう具合じゃないよな……」
帰宅し、妻が迎える。
妻「おかえりなさい」
藤子は、寝静まっている子供たちの顔を覗いた後、書斎で机に向かう。
藤子「あぁ、時間が足りない…… タイムマシンでもあれば、未来へ行って、自分の漫画のアイディアを盗んでこられるのになぁ……」
目の前の机の引き出しを覗き込む。
藤子「もし、今ここにタイムマシンがあれば……」
最終更新:2025年12月25日 18:59